「ほっ」と。キャンペーン

まちまち~三つの"G"

今日の東京株式市場はまちまちとなりました。


日経平均 7,750.17(-29.23)円
TOPIX 770.10(+5.51)
225先物(09/03) 7,720(-50)円


USD/JPY(15:30) 91.77円(みずほCBリファレンス)



・小動きだったですね。


・先週末の米国市場は反落。序盤は住宅市場支援への期待感の高まりがあったものの、ホワイトハウスが過度の期待を牽制し、金融機関の持っているバッド・アセットの問題を懸念していく展開、JPモルガンが-3.3%。英銀ロイズ・バンク・グループが買収完了したHBOSの損失は85億ポンドとなったことも金融株には向かい風。2月のミシガン大学娼婦者信頼感指数が56.2となり、1月よりも悪化したことで小売も軟調推移となりました。DJIAは82ドル安、CME225先物は大証比45円安の7,725円。ドル円は小動き、92円台突破が重い展開となっていました。債券市場はプライマリーディーラーがクォータリー・リファンディングで入札した債券の売却が行われ、年内の米債発行額が2兆ドルになるとの見方から需給緩和懸念で売られる展開となり、10年債は2.89%で引けました。


・東京市場・前場。朝方の外資系証券の売買注文動向は11社ベースで売り1810万株、買い940万株、差引870万株の売り越し、金額も9社ベースで売り越しとの観測となりました。8時50分に発表された本邦10-12月GDPは市場予想(年率-11.7%)を下回る、

-12.7%

となり、前期比でも-3.3%となりました。ただ株式市場的には一応出尽くし的な動きとなり、SGX225先物市場では安寄り後下げ渋る展開となりました。寄り付きは小幅安、その後売り買い交錯の展開、一旦7,780円まで変われプラス圏に浮上もその後は上値に慎重な展開、その後は7,680円まで売られていくものの、下値では年金の買い観測があり、ショートカバーも入りその後は値を戻して小幅高になる展開までありました。

a0120390_178252.gif


・後場は前引けよりも安く始まりました。その後一貫して小幅な展開、下値も上値も限定的、米国市場が休場ということもあり、見送りムードも強い展開となり、7,750円を挟んでのもみ合いとなりました。ユーロドルは軟調、ドル円は上値を追う形ではないがじり高となりました。債券市場は米債が売られたことから小甘い展開、債券先物は36銭安の139.00円。


・今日は3つのGについて。


・"G7"について。中川財務相の何だかわけの分からない会見だけが後に残ったというような感じで、一般的には特に何もなし、と受け止められました。しかし外為市場では朝方からポンドがギャップを空けてオープンしており、市場に与えた影響は小さくは無かったようです。結局市場は神経質となっている為替問題を取り上げなかったことから、とりわけ懸念材料満載のポンドが失望感から売られやすい地合となってしまって、それに連れてユーロもドルに対して安くなる、といった感じでした。


・"GDP"について。市場予想通り2桁のマイナス成長となりました。主な品目別では、


民間最終消費支出 -0.4%
民間住宅 +5.7%
民間企業設備 -5.7&%
民間在庫品増加(寄与度) +0.4%
内需寄与度 -0.4%
外需寄与度 -3.0%
GDPデフレータ(前年同期比) +0.9%


このようになっています。外需の落ち込みが強調されがちですが、実は設備投資のフリーフォールもかなり気になるところです。


GDPと民間企業設備の推移(出所:内閣府)

a0120390_179245.gif


設備投資の大幅減の要因としては、主因には過剰設備が指摘されるのでしょうが、もうひとつには資金繰りの悪化にも原因があります。設備投資はその時の経済にも相当左右されますが、資金繰りにも左右されるものだったりします。資金繰りに関しては信用収縮の影響から金融機関が与信管理を厳格化していることもあるでしょうし、あるいは市場から直接資金を調達する社債やCPなどが発行しづらくなっていることも影響しているものかと思われます。このあたりの企業の資金繰り対策に関しては今週の日銀金融政策決定会合で話し合われるものと思われ、どのような対策が打たれるかも注目となります。また、3月5日に発表予定の10-12月法人企業統計において設備投資が大幅悪化となればこのGDPの二次速報において下方修正含みであることも留意しておくべきだと思います。



・最後のGは"GM"。先週から動きが慌しくなっているようで、経営再建計画をめぐる全米自動車労組(UAW)との交渉は、退職者向け医療保険基金への拠出について折り合いがつかず13日にいったん決裂し、WSJなどは"Chapter 11"の申請も選択肢として入れていると報じました。おそらく現状の情勢からすればGMの破産は想定内の動きとして捉える向きも多いのですが、気になるのはGMのCDSの清算をどのように行うのか、場合によっては新たな金融問題に発展するような流れが出来てしまうと、それこそ「GMクラッシュ」にもなりかねず、このあたりの動向に市場は極めて神経質となっていきそうな感じもします。


-------------------------------------------------------------------------------------

「多彩な執筆陣と本物を見抜く読者が創り上げる」新しい形態の新聞、ビスタニュース

人気ブログランキングへ
[PR]
by kabu-gion | 2009-02-16 17:10 | マーケット雑感


<< 軟調~今年の安値更新 来週の予定 >>