TOPIXバブル後最安値更新~トリプル安

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 7,406.74(-150.91)円
TOPIX 739.53(-12.06)
225先物(09/03) 7,380(-190)円


USD/JPY(15:30) 94.08円(みずほCBリファレンス)



・トリプル安ですね。外為の場合は17時の東京終値を参照にして、という感じですが。


・NY市場。朝方発表された経済指標は、新規失業保険申請件数が62.7万件(前週日変わらず)と相変わらず最高水準、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が-41.3とこれも1990年以来の低水準。一部銀行についてバランスシートから不良資産を取り除くための政府の計画では物足りないという懸念だったり、あるいは国有化されるのではないかとの噂から金融株に売りが出されバンカメが14%安、シティが13.75%安、株価はそれぞれ3.93ドル、2.51ドル。またヒューレット・パッカードのさえない業績見通しからハイテクにも売り。引けてみればDJIAは終値で6年ぶりの安値を更新。債券市場は1月のPPIが市場予想以上に上昇していたことが重石となり、来週予定の入札では、応札引き寄せのための利率が引き上げられるのではないかとの観測から相変わらず需給緩和懸念から売り。10年債利回りは2.85%(前日は2.76%)。


・東京市場、前場。寄り付き前の外資系動向は、11社ベースで売り2730万株、買い1240万株、差引1490万株の売り越し、金額9社ベースも売り越しとの観測となりました。寄り付きはCME225先物清算値に鞘寄せして小幅安で始まりました。しかし、その後に先物に断続的な売りが出され、7,500円の節目を割り込んで推移していきました。その後はこの節目を境に売り買い交錯の展開となりました。外為は朝方ドイツのメルケル首相がドイツは必要があればIMFを通じて東欧諸国支援の用意があると発言したことからユーロが堅調となるも、東欧通貨が売られていく段階で反落していきました。

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・後場はSGXで取引されている時間帯あたりから、一部の米銀が国有化されるのではないかとの観測(FTではシティなど一部の米金融機関の債券が「破綻水準」になっており、国有化の観測があると伝えた)から先物が急落し、7,410円で寄り付いた後は買い戻し一巡後7,390円まで売られました。その後は7,400円を挟んでのもみ合いとなる中で、金融不安の高まりから3メガバンクが昨年来安値を更新、ポジション調整も嵩む感じでTOPIX主導でやや下げ幅を広げ、14時27分に先物で7,370円まで売られました。そこから引けまでは小動き、安値圏での取引終了となりました。TOPIXは1984年1月以来の水準となりました。債券市場も米債安の地合を引き継ぎ軟調。20年債入札を控えて値が重くなる展開。JGBFは15銭安の139.50円。外為はリスク回避からのユーロ売り/ドル買いの動き、円も売られ、結局トリプル安。


・今日の相場をみていると、9月初旬のファニー、フレディの時のデジャヴー(既知感)があります。それは「金融機関の国有化」に対する懸念。ここまでの話の流れでは、ガイトナー財務長官の金融機関のバッド・アセット分離計画がマーケットから不支持を受け、とりわけ早晩切り離さなければいけないバッド・アセットを大量に保有しているシティやバンカメの株価が軒並み一桁前半のところまで売られていく様を目の当たりにしていると、ポールソン前財務長官ではないですがガイトナー財務長官も米国3メガのうち、2銀行にバズーカ砲を打ち込まなければならないところまで追い込まれてしまっているのではないか?という感じなんですね。むしろ市場がそのように催促させている部分もあり、非常にファニー、フレディの時と雰囲気が似ているのです。シティやバンカメなんて民間とはいえToo Big to Failの象徴みたいなものですから、リーマンのような形で着地させるのは不可能、そのような文脈で考えていくと、国有化もあるかも、ということをマーケットは織り込みつつあるわけです。国有化されれば株式は無価値に近い状況となりますので、処分売りが相当重なっているなぁ、という感じを受けます。FT電子版ではシティなど一部米金融機関の債券が国有化懸念から「破たん水準」まで売られていると報じています(ロイター記事参照)。


・歴史を紐解けば住専が破綻し、山一が破綻、長銀・日債銀の国有化という出来事がありました。アメリカもこのような道を辿るのか、それともその轍を踏まないのか、ガイトナー財務長官は極めて正念場に差し掛かっているような感じもします。


・そして17時過ぎから為替市場でドルが一転して売られていますね。昨日から一部流れていましたが、GM傘下のスウェーデンのサーブが会社更生法の手続きを申請したと報じられましたね。やはりGMに関しても、再建案提出で当面Chapter11が無くなったというような安易な見方はせず、引き続きマーケットの波乱材料として警戒していかなければならないような感じですね。こちらも風雲急を告げた格好です。


・それでは今週もお疲れ様でした。良い週末をお過ごしください。


*なお、昨日掲載した投資主体別売買動向については先々週のものを掲載してしまいました。先週分のものに差し替えておきます。御迷惑お掛けしました。


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by kabu-gion | 2009-02-20 17:34 | マーケット雑感


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