三日続伸~踏み上げ相場の色彩

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 7,949.13(+244.98)円
TOPIX 760.64(+18.95)
225先物(08/06) 7,890(+210)円


USD/JPY(15:30) 98.70円(みずほCBリファレンス)




・本格的な春の陽気、桜が咲き始めています。



・NY市場。朝方の経済指標は3月NY連銀製造業景気指数が-38.23(前月は-36.25)、2月の鉱工業生産指数は前月比-1.4%、3月NAHB住宅価格指数は前月と変わらずの9となりました。寄り付きは英銀バークレイズが2009年の滑り出しは好調であるとの報を受けしっかりで始まりました。ただ、バンカメがサンディスクをアンダーパフォームで据え置いたことが嫌気されハイテクはさえない展開となりました。DJIAは一時170ドル高まであって終盤まで堅調に推移していましたが、引け際にアメックスが2月末時点で30日以上返済を延滞しているクレジットカードの利用額が5.3%となり、前月よりも上昇していたことが嫌気され、利食い売りに押されて指数もマイナスとなって引けました。DJIAは7.01ドル安の7,216.97ドル、NASDAQは27.48ポイント安の1,404.02となりました。債券市場は軟調。バークレイズの好業績報道やバーナンキ議長が「2010年にはリセッションが終わる」との発言を材料視し、リスク志向が強まる形で売りが出され、10年債利回りは2.95%(前日は2.89%)。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文は11社ベースで売り1590万株、買い1370万株、差し引き220万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越し観測となりました。寄り付きは堅調にスタートし、戻り売りをこなしながらじり高推移となっていきました。9時台は7,700円を挟む動きだったものの、10時台に入り水準を切り上げながらの動きとなっていきました。


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・後場。後場寄りは前引けよりも30円程度安いところで始まったのですが、次第に買いの勢いが強まり、7,800円台をうかがいに行きました。12時58分に7,820円を付けた後はしばらくもみ合いの時間帯が続いたものの、13時40分過ぎからさらに一段上値を追う動き、7,800円台中盤で推移、そして14時28分には7,900円台まで水準を切り上げました。加重型のメガバンクや単純平均型の値嵩株が総じてしっかりの推移となっていました。現物は先物が7,920円を付けた段階で7,967.03円まであって8,000円台を目指す動きとなりましたが、戻りのピッチも速いことから7,900円目前にして売り買いが交錯していきました。債券市場は軟調。20年債入札のヘッジ売りが先行、20年債の入札は応札倍率が2.60倍(前回は3.12倍)、テールが12銭(前回は4銭)となり、市場では「無難」と受け止められたものの、地合の悪さは引き継ぐ形となりました。JGBFは33銭安の138.58円。外為市場ではユーロ買いが午後まで続いていたのですが、1.30台では売りが出されて一転してドル買い優勢となっていました。



・今日の相場はそれなりに新規の買いも入っていたのですが、何といっても売り方が締めあげられていたという感じで、ある種の踏み上げ相場的な展開でした。値嵩株を見れば、相当厳しい逆日歩が付いています。京セラが20銭、ファナックが20銭、キヤノンが10銭、東京エレクトロンが10銭、アドバンテスト5銭云々といった感じですし、先物需給でも何故か4月限コール8,000円の建玉が31,181枚と膨れ上がっており、コール売り方のデルタヘッジの買いが結構入っているのではないか、あるいはそれを見越しての買いが入っていると見ることができます。信用残全体を見ても、


信用売り残 896,153(+5,916)百万円
信用買い残 1,063,132(-46,087)百万円
信用倍率 +1.18(前週は+1.24)倍


となっており、先週末の安い場面でだいぶ買い残が整理されています。従って、現状の相場は需給が非常にタイトであり、この点が相場上昇の原動力となっていることは十分理解できるところだと思われます。



・ここ数日間に出てきた経済指標の中でも先行指標の下げ止まりは鮮明で、マインド系の改善が指摘(昨日のNY連銀指数は悪かったが)されています。米国ではミシガン大学消費者信頼感指数が最悪期を脱しつつありますし、国内でも消費者態度指数や景気ウォッチャー調査が2カ月連続で改善しています。当然のことながら、株式も景気の先行指標とした性格がありますので、これらと連動して動く可能性もあり、3月の相場反転もマクロ環境からすれば十分に説明できるものではないかとも思われます。


DJIAと各種先行指数の推移


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・但し、今回の不況が金融から発せられたものであり、マインド系の指標以外の先行指標の中でも、例えば設備投資の受注動向(日本なら機械受注、米国なら耐久財受注)はまだ厳しいのかな?という気もしています。その裏には企業部門における資金繰りの問題が依然としてきつい状況があるわけです。生産・設投・消費の「景気の三役」全てが好転するのはまだまだ先というような気もします。



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by kabu-gion | 2009-03-17 17:04 | マーケット雑感


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