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4連騰~ザラ場で8,000円大台回復も利食い優勢

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 7,972.17(+23.04)円
TOPIX 764.67(+4.03)
225先物(09/03) 7,920(+30)円


USD/JPY(15:30) 98.52円(みずほCBリファレンス)



・8,000円台回復は2月10日以来ですね。


・NY市場。朝方に発表された経済指標では、2月の住宅着工件数が前月比+22.0%となり、許可件数も前月比+3.0%となり、住宅関連に買いが入りました。序盤はFOMCを控えて小動きの展開となっていたのですが、そのFOMCで現在6000億ドル規模の住宅ローン担保証券(RMBS)やその他の資産の購入プログラムについて実施ペースの加速や規模拡大を検討しているとの観測や、Tier1(自己資本の中の基本的項目)要件の厳格化を遅らせる方針であることなどから金融株中心に買い優勢となり、堅調に推移していきました。JPモルガンが+8.88%、シティが+7.73%。ハイテクはシスコシステムズについてGSが「コンビクション・リスト・バイ」としたことを受け大幅高、NASDAQを支援しました。DJIAは178.73ドル高の7,395.70ドル、NASDAQは24.23ポイント高の778.12となりました。債券市場は軟調、セント・パトリックス・デー(アイルランドのお祭り)で薄商いの中、今回のFOMC声明では長期国債の買い入れを確約しないとの見方や株安で中長期債に売り優勢。10年債利回りは3.01%(前日は2.95%)



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文は、11社ベースで、売り2320万株、買い1660万株、差し引き660万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。寄り付き前のSGXでは先物で8,000円台を回復した後利食い売りも出され、寄り付きは先物で7,940円で始まりました。現物は8,000円台を回復してのスタートとなりました。その後、先物で7,970円まであったもののひとまず現物指数で大台を回復したことから目先の目標達成感から利食い売り優勢の展開、次第に上げ幅を縮小して10時4分には現物もマイナスになる場面までありましたが、押し目買いも入り、プラスマイナスを行ったり来たりの推移となりました。


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・後場。後場寄り前に、日銀金融政策決定会合の結果が公表され、


①無担保コールレート(オーバーナイト物)を、0.1%前後で推移するよう促す
②これまで年16.8 兆円(月1.4 兆円)ペースで行ってきた長期国債の買入れを、4.8 兆円増額し、年21.6 兆円(月1.8 兆円)ペースで実施する


上記内容を全員一致で決定しました。これを受け、債券市場では長国買い入れの増額幅が予想以上であったことから買い優勢となりました。株式市場の後場寄りは小幅高でスタートするものの、日銀の決定を受けての反応はあまりなかったようでした。その後は再度現物で8,000円台を付ける段階では売りが出され、利食い売りや戻り待ち売りに押され、さらに朝方買い付いた目先筋の投げなどが出され、一時先物で7,820円まで売られる場面がありました。ただ、後場も押し目買いのニーズは強く、その後は切り返していく動きとなりました。14時42分あたりに再度8,000円台を付け、その後引けまではその大台を意識した取引となりました。しかしクローズでは現物も大台キープはお預けという形となりました。債券市場は結局堅調推移となり、JGBFは前日比27銭高の138.85円となりました。



・今日は8,000円の節目を意識して売り買いが拮抗しました。ただ、急ピッチな上昇であったり、目先の目標達成感があったことは否めないところで現先ともに小幅高となって終わりました。日銀の会合は終わりましたがFOMCの政策発表を前にしてやや動き辛かったのかもしれませんね。



・日銀の今回の金融政策決定は劣後ローンを1兆円引き受けに加え、長国買い入れオペが増額され、債券市場では満額回答に近かったのではないかと思われます。白川総裁の会見では、「追加的な長期国債の買い入れ余地はかなり限定される」と発言したことによってややトーンが落ちたようにも思われますが、FOMC発表を前にまずは日銀が「非伝統的な政策手法」を示したわけで、意味は大きいのかもしれませんね。


・日銀の経済見通しは以下の通り(詳細はBOJのサイト参照)です。


わが国の経済情勢をみると、海外経済の悪化により輸出が大幅に減少していることに加え、企業収益や家計の雇用・所得環境が悪化する中で、内需も弱まっている。金融環境をみると、CP・社債市場の発行環境は改善しているものの、全体としては厳しい状態が続いている。これらを背景に、わが国の景気は大幅に悪化しており、当面、悪化を続ける可能性が高い。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、石油製品価格の下落や食料品価格の落ち着きを反映して足もと低下しており、今後は、需給バランスの悪化も加わって、マイナスになっていくとみられる。景気・物価の先行きについては、2010 年度までの中心的な見通しとしては、中長期的な成長期待やインフレ予想が大きく変化しないもとで、2009 年度後半以降、国際金融資本市場が落ち着きを取り戻し、海外経済が減速局面を脱するにつれ、わが国経済も持ち直し、物価の下落幅も縮小していく姿が想定される。こうした下で、見通し期間の後半には、物価安定のもとでの持続的成長経路へ復していく展望が拓けるとみられるものの、このような見通しを巡る不確実性は高い。


リスク要因をみると、世界的な金融情勢や海外経済の動向次第では、わが国の景気が下振れるリスクがあることに注意する必要がある。また、企業の中長期的な成長期待が低下し、設備や雇用の調整圧力が高まることを通じて、国内民間需要が一層下振れるリスクもある。金融環境が厳しさを増す場合には、金融面から実体経済への下押し圧力が高まり、金融と実体経済の負の相乗作用が強まる可能性がある。物価面では、景気の下振れリスクが顕在化した場合や国際商品市況が下落した場合には、物価上昇率が一段と低下する可能性もある。この場合、企業や家計の中長期的なインフレ予想が下振れるリスクに注意する必要がある。



この中で個人的に注目したいのは、全般的に厳しいとした上で「金融環境をみると、CP・社債市場の発行環境は改善している」という認識を示したことですね(前月のものはこちらから)。(主に日銀の政策によって、ですが)国内金融の環境がリーマン・ショック以降の極度の緊張状態からやや緩和されたことには(楽観は出来ないものの)少し前向きに捉えてもよいのかな?という感じもします。


・そして今晩のFOMC声明へとバトンタッチしていきます。ここで米国流の「非伝統的な政策手法」を示してもらいたいものです。



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by kabu-gion | 2009-03-18 18:08 | マーケット雑感


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