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上伸~政策期待?

今日の東京株式市場は上昇しました。


日経平均 8,215.53(+269.57)円
TOPIX 791.56(+26.79)
225先物(09/03) 8,180(+320)円


USD/JPY(15:30) 96.25円(みずほCBリファレンス)




・今日はさすがに一服かと思いきや、終値で8,200円台回復です。


・NY市場。クアドループル・ウィッチング(指数先物/オプション・個別株先物/オプションの清算日)で荒れ気味の展開となりました。AIGのボーナス問題に端を発した金融監督強化が嫌気されたほか、第1回申し込みが締め切られたTALFについて申込額が想定された2000億ドルをはるかに下回る47億ドルだったことも嫌気材料となりました。個別でGEが証券会社の引き下げの観測があったことも売り材料視されました。DJIAは122.42ドル安の7,278.38ドル、NASDAQも15.50ポイント安の1,457.27。債券市場はやや軟調。18日に急上昇した反動で利食い売りが優勢となり、980億ドルの入札を控えて需給懸念もあったようです。10年債利回りは2.63%(前日は2.60%)。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券11社の売買注文動向は、売り3260万株、買い1890万株、差し引き1370万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。寄り前に1-3月法人企業景気予測調査の発表があり、大企業の景況判断BSIが-51.3となりました。寄り付きは先物で小幅高、現物では小幅安でスタートしました。そして9時13分あたりで、WSJでガイトナー米財務長官が「民間セクターと協力するのが信用危機を解決する唯一の方法」として銀行のバランスシートから不良資産の切り離しと信用危機の解決には民間セクターの協力が不可欠との見解を示したことを受け買い戻し優勢、9時14分には現物は8,000円台に乗せて堅調、先物も9時24分に8,000円台を回復しました。その後は9時53分に高値8,090円まであった後8,000円台中盤のところでもみ合いの展開となっていました。ドル円もガイトナー長官の発言を受け96円台回復となり、これも輸出株の買い戻しを誘う展開となりました。


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・後場。後場寄りは窓を空けてスタート。8,110円で始まった後は上値追い、一時8,150円まであって三井物産がストップ高を付けるなど金融・資源に値を飛ばすものが目立ちました。13時に米財務省が不良資産を買い取る官民共同ファンドに750-1000億ドル拠出との報道がなされたものの、ややこの点については消化難のまま上値でもみ合いの展開となりました。公的資金が600億円の買いを入れたのではないか(本当かどうかは別として)との観測が売り方の手仕舞いを誘う形となっていきました。14時台までは小動き、上下60円の値幅にとどまったものの、14時39分には8,170円まで付け、引けにかけてさらに引き締まる動きとなり、14時52分には8,180円まであって終盤は日中高値圏で推移していきました。債券相場は甘い展開、株高でリスク志向がやや高まったことも売りの背景要因となりました。JGBFは12銭安の139.45円。




・今日のところは公的資金流入というよりはベア型ファンドの解約による買い戻しによるインパクトが大きかったのではないか?という感じでもあります。期末を意識しての需給面での買い要因が短期的なモメンタムを作ってしまった格好です。先物の手口では欧州系のUBSやニューエッジの買いが目立つようです。


・買い戻しの材料となったのがガイトナー財務長官のバッドバンク構想をめぐる政策期待であったことはいうまでもありませんが、官民共同ファンドの額として総枠1兆ドルの中で財務省が750-1000億ドルを拠出するというプランとなるようです(詳細はロイターの「情報BOX:米財務省による不良資産買い取りプランの詳細」を参照)。FRBとFDICが最大5000億ドルの買いを入れますので残り4000億ドルは民間拠出ということになります。


・「レガシー」証券プログラムは民間拠出を促すという点でよく練られた案だと思います。但し、やっぱり焦点となるのはこの官民共同で1兆ドルという総額で本当に足りるかどうかというところです(TALF枠を使えば再増額ありなのですが、IMFでは米国のローン関連で生じる世界の金融機関の損失見込みが累計で2兆2000億ドルとの推計)。バッド・アセットの評価は現在行われているストレステストで査定されるのですが、この結果如何で買い取り枠が増額含みであることを提示できるかどうか、これが市場の評価を分けるのではないかと思われます。バッド・アセットの買取価格の査定で思いっきり低く設定すれば1兆ドルの枠で足りる理屈になるのでしょうが、それで買い取りに応じる金融機関があるのだろうか?と考えると、どうしても枠の増額が必要ではないかと思うのです。


・とにもかくにも今晩のガイトナー財務長官の発言が当面の相場の方向性を決定しますので、どのようなものになるか、注目ですね。仮に発言内容で市場が失望してしまうと再度催促相場にも陥りかねず、これを受けてのNY市場、ということになります。ガイトナー財務長官の評価は日々落ちていますので、ここで挽回できるかどうか、瀬戸際の会見ということになろうかと思われます。


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by kabu-gion | 2009-03-23 16:48 | マーケット雑感


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