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反発~高値引け

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 8,351.91(+242.38)円
TOPIX 793.82(+20.16)
225先物(09/06) 8,380(+260)円


USD/JPY(15:30) 98.77円(みずほCBリファレンス)




・新年度スタートの相場は相当強い展開でしたね。


・NY市場。朝方発表された経済指標では、1月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が前年比-19.0%と過去最大の落ち込み、3月のコンファレンスボード消費者信頼感指数が26.0(前月は25.3)、3月のシカゴPMIが31.4(前月は34.2)となりました。TEDスプレッドが1を割り込み信用市場の改善がみられてきたことや、2日にFASB(米国財務会計基準審議会)が時価会計基準の緩和を2日にも行うのではないかとの観測で金融株が総じてしっかり、シティが+9.5%、バンカメが+13.10%となりました。また前日急落したアルコアについてBHPビリトンが買収するのではないかとの観測から急反発したことも地合を改善させました。半面GMが続急落。3月の販売実績が目標の2/3に届かないと明らかにされたことが嫌気されました。結局全般指数は期末のドレッシング買いなども入り、DJIAは86.90ドル高の7,608.92ドル、NASDAQは26.79高の1,528.59となりました。債券市場は朝方の弱い経済指標を受けて買い優勢の展開となり、10年債利回りは2.66%(前日は2.72%)。外為市場では円が本邦勢の海外資産シフトや麻生首相の「日本は依然として危機的状況にある」との発言から急落、ドル円は99円台となりました。


・東京株式市場、前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、売り1410万株、買い1530万株、差し引き120万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越し観測となりました。8時50分に3月日銀短観が発表され、主だったものは以下のようになりました。


①大規模製造業現状DI -58(Est.-55)
②大規模非製造業現状DI -31(Est.-25)
③大規模製造業先行きDI -51(Est. -52)


これを受けて外為市場では円売り圧力が増し、ドル円で99円台中盤まで円安が進行しました。寄り付きは先物で8,200円でスタートしました。そして寄り付き直後に、オバマ大統領が「GMはプレパッケージ型破産法の適用が最善」、「クライスラーは伊フィアットとの提携がまとまらなければ破産法を適用して売却する用意がある」と語ったことがBloombergで報道され、ドル円が一気に98円台前半まで下落していく展開、株価もそれに呼応する展開で一気に前日比マイナスのところまで沈み、8,090円までありました。その後、この報道に対して政府高官から「GMの現状に関するオバマ政権の見解は30日から変わっていない」という発言から外為市場とともに反応して急に買い戻しが入り、10時19分には8,310円まで買いが入っていきました。その後も戻り売りを吸収しながら上値試しの展開となり、前引けにかけてインデックス買いなども入り、前場の高値引け(直近の値から51円高)となりました。


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・後場。後場寄り前のSGXでやや売り物が優勢となって、後場寄りは先物で30円安、現物は62円ほど安いところでスタートしました。その後は短期筋による戻り売りも優勢となるも8,200円台中盤で落ち着いた取引となりました。しかし、14時台になると売り方の買い戻しや外国人などの買いが入り、急速に上げ幅拡大、14時48分に日中高値を更新してからは一本調子の上げとなり、高値引けとなりました。債券市場は小動き。明日の10年債入札を控えてヘッジの売りなどに上値が重い展開となりました。JGBFは前日比変わらずの138.15円。




・今日の相場は短期的な過熱感が指摘され、一昨日の地合悪からたまっていたヘッジの外しが入ったのではないかなぁ、という感じです。テクニカル的にはちょうど先週27日の高値8,860円から昨日の安値8,060円まででちょうど800円幅の調整があったのですから、反発してもいいタイミングのところだったのかもしれません。



・日銀短観についてはネガティブにみるエコノミストが多かったのですが、個人的にはそんなにネガティブ視する必要はないのかなぁ、と思います。逆に景気ボトムアウト説が短観で裏付けられポジティブだったようにも感じられます。短観の現状DIについてはアンケート回収日が3月10日前後で、この時は日経平均なりTOPIXなりが終値でバブル後最安値を更新しており、こういったときに足元の景況感を質問されても「そりゃ悪いだろう、株価も安いし...」といった感じなので、現状DIについては過去最悪に下振れしたものの、あの状況を考えてみれば仕方なかったという感じです。ですから、現状DIは悪いのが当たり前といったとことで特にネガティブには映りませんでした。


・ポジティブだったのは、先行きDIが製造業で市場コンセンサスをやや上回る-51になったことでしょう。他にも、「国内での製商品・サービス需給」が大企業で3月には-59だったものが6月には-52まで改善していたり、あるいは経常利益において大企業で2008年度計画は-62.7だったのに対して2009年度計画は-19.7と下落モメンタムが緩和されていたりしたことです。これは全般の景気サイクルにおいてボトムアウトのサインを発している可能性が強いのではないかということです。景気についてはこの間から述べているとおり、国内の消費者態度指数や景気ウォッチャー調査、あるいは鉱工業生産の在庫指数の改善など、先行性のある指標については底入れ感を表す指標がみられる状況になっており、日銀短観の数字はそういった景気底打ちの可能性をさらに裏付けるものになったという点で総論はポジティブに捉えたいところです。


・しかし、ネガティブ要素もあります。それは資金繰り判断DIが大企業で-4(12月→3月の変化幅は-11)となっていることです。これは当然のことながら日本経済においても未だ信用収縮が続いていることが裏付けられていたという感じです。これに関しては前から申し上げているように設備投資の動向に影響を及ぼす可能性があります。このあたりは日銀や政府の即時対応が求められるところなのではないでしょうか。



・さて、今日の朝方から振幅の激しい相場を演出したGM問題。いよいよXデーが迫ってきていますね。NYタイムズで、政府はGMを「コントロール下での破綻」に導く意向であると伝えていたりします。それが伝わってからややリスク志向の高い通貨が売られています。GMの処遇については昨年来プレパッケージ型破産(3月30日記事参照)が想定されており、ハードランディングを避けようとする意図は伝わるのですが、やはり"Chapter11"はそれなりに印象的なものを与えます。風雲急を告げる形になっており、今晩のNY市場からは目が離せないところです。




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by kabu-gion | 2009-04-01 17:16 | マーケット雑感


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