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小幅続伸~幻のSQ・9,140

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 8,964.11(+48.05)円
TOPIX 845.97(+4.16)
225先物(09/06) 8,970(+40)円


4月限SQ 9,140.27円(確報)


USD/JPY(15:30) 100.35円(みずほCBリファレンス)




・幻の値は追いかけても無理というもの、でして。



・NY市場。大幅続伸。ストレステストを受けた19行すべてについて財務健全性に問題はない見通しであることをNYタイムズ紙が報じ、さらにウェルズ・ファーゴの1Q決算において純利益が約30億ドル(EPSは0.55ドル)になる見通しであること、さらにはバークレイズのETF部門iシェアーズの売却合意報道を受け、金融株に総じて買いが入り、全般も堅調な展開となりました。バンカメが35.27%高、ウェルズ・ファーゴが31.70%高、JPモルガンが19.39%高、シティが+12.59%高。ハイテクもクレディスイスがアップルのターゲットプライスを130ドルに引き上げたことから好感材料となりました。VIX指数も昨年の9月以来の低水準に落ちました。DJIAは246.27ドル高の8,038.38ドル、NASDAQは61.88高の1,652.54。債券市場は軟調。10年債入札は好調だったものの、ウェルズ・ファーゴ・サプライズから売られる展開となりました。10年債利回りは2.92%(前日は2.86%)。外為市場はBOEが政策金利を据え置き、英国債買い入れ継続からポンドが対ドルで売られる展開となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り1480万株、買い2020万株、差し引き540万株の買い越し、金額9社ベースでは金額9社ベースでは金額9社ベースでは小幅売り越しとなりました。寄り付きに4月限SQの算出に絡む以下のような売買が執行されました。


①225型1銘柄当たり
 売り56.3万株/買い71.3万株、差し引き15万株の買い越し

②TOPIX型
 8本売り/18本買い、差し引き10本の買い越し

③出来高・売買代金・・・1億5500万株/1684億円


と市場で観測されました。買いが予想以上に膨らんだことやNY株高を受け、9,140.27円で決まりました(確定時刻は三井住友がS安比例配分になった15時)。その後は幻のSQ値となり、朝方買い付いた向きの投げだったり、あるいはファンド勢の戻り待ちの売りに押され、次第に伸び悩みの展開となり、10時50分には一時8.950円までありました。日経平均型ではファーストリテイリングが、TOPIX型では三井住友をはじめとしたメガバンクが大幅安になったことが指数的に上値圧迫要因となりました。


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・後場。後場寄りは前引けよりもやや安いところで始まった後、まとまった売り物が出され一段と上げ幅縮小、12時35分には現物指数もマイナス転換していきました。一時、8,860円まである場面までありました。その後は買い戻しに指数はプラス圏に浮上、一度8,970円まで買い戻された後は週末でもあり、さらには海外勢がイースター休暇でフローが乏しい展開、ポジション調整の動きに推移していきました。結局引けは小しっかりの形で今週の取引を終えました。



・今日はSQですから、それに関するお話。


・まず、NY株高からCME225先物がドル建てで大証比190円高の9.120円、円建てで大証比125円高の9,055円で帰ってきましたから、これに現先鞘寄せする動きがありますので、現物に裁定買いが入ります。さらにオプションSQ絡みのバスケット売買(これは建玉からの推計喰い合いとなっていたもよう)も入ります。これに追随したディーラーなどの短期筋がインデックスウェイトの大きい値嵩株に買いを入れつつ、ヘッジの先物売りを出します。そういった関係でSQ値が高く決まりました。そして幻になったのは、寄り付いたファーストリテイリングが直後に売りが大量に出されて、一気に9時4分までに540円も売り込まれ、この段階で1銘柄で21.90円指数を押し下げるインパクトがありました。さらに加重の中心的存在である三井住友が大量の売りを浴び、寄り付き前の時点でストップ安になることは必至、場で売れないので、他のメガバンクやTOPIX先物中心にヘッジの売りを一斉に出す必要があったのです。そういった感じで幻のSQ値が形成されたのかな、という感じです。


ファーストリテイリングの寄り付いてからの歩み


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ファーストリテイリングの日中足チャート


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三井住友ショックがウェルズ・ファーゴ・サプライズを吹き飛ばしたのが今日の相場。三井住友FGに関しては、3900億円の赤字が嫌気されたのではなく、8000億円の普通株増資が嫌気されたのでしょう。増資そのものについては、昨年買い付けたバークレイズだけで2200億円の減損処理に強いられたのですから、仕方がないといえます。あの時に三井住友がバークレイズの増資を引き受けなければ金融パニックを加速させてしまう恐れもありましたから、特段一方的に責められるものでもないような気もします。普通株の増資ですから、既存株主にとってダイレクトかつ巨大なダイリューションは本当に最悪です(それでストップに終日張り付いた)。資本増強であれば普通株でも優先株でもTier1の範囲内の資本増強ですので、なぜ優先株にしなかったのか?ということはあるのですが、配当支払いコストなどを勘案して優先株よりも普通株の方がより財務力としては評価されますので、市場には大迷惑であっても選択肢は普通株という腹積もりだったのでしょうね。


・バブル崩壊後の日本だけ弱っていた金融の時代ではなく、全世界的に金融機関の体力がない時代なのですから、その中で相対的優位を誇っている邦銀が資本増強に迫られた、というのはある意味ネガティブに見ることもできるのでしょう。しかし増資が成功裏に終われば三井住友の財務力がさらに強固となってグローバル金融のプレゼンスが高まることができれば、それはそれで結果的に評価できる時がやってくるわけでして、一概にネガティブではないような感じもあります。


・それでは今週もお疲れ様でした。よい週末をお過ごしください。


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by kabu-gion | 2009-04-10 19:07 | マーケット雑感


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