「ほっ」と。キャンペーン

急反落~金融問題再燃ムード

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 8,493.77(-232.57)円
TOPIX 811.99(-21.11)
225先物(09/06) 8,510(-240)円


USD/JPY(15:30) 95.84円(みずほCBリファレンス)




・無いとこ安値引けで保ち合いを下にブレーク、あんまり良くないですね。


・NY市場。豚インフルエンザが材料視されました。REIT最大のホスト・ホテルズ&リゾーツが15%の下落、デルタ航空やUALなどの空運株も大幅安となるなど売り優勢で始まりましたが、GMがリストラ案としてディーラーや人員削減の規模拡大を前倒しして実施し、440億ドルの債務圧縮計画として社債と株式の交換を提案、社債保有者の受付を開始とする方針から同社株などが買い進まれ、指数は一時プラス圏に推移する場面もありました。しかし、パンデミック・リスクから原油が安くなるとエネルギー関連にも売りが出され、指数はマイナス圏での引けとなりました。DJIAは51.28ドル安の8,025.00ドル、NASDAQは14.88安の1,679.41となりました。債券市場は堅調。豚インフルエンザの問題から安全資産に着目した買いが入り、2年債入札では外国中銀を含む間接入札の落札全体に占める割合が28.7%(前回は53.1%)となったものの応札倍率が2.72倍(前回は2.71倍、過去10回平均では2.42倍)だったことから無難な入札と受け止められ、結局買い材料となりました。10年債利回りは2.91%(前日は3.00%)。外為市場では豚インフルを嫌気して新興国通貨に売りが出されドル・円が買われる展開となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り2360万株、買い2280万株、差し引き80万株の売り越し、金額9社ベースでは買い越しとの観測となりました。寄り付き前の8時50分に発表された3月小売販売額は前年比-3.9%(Est.-4.2%)だったものの、これに対する反応は限定的となりました。寄り付きは小幅安でスタートしました。その後は小動きに推移したものの、与謝野財務相の閣議後の会見で「日本の証券・銀行の損失、資本の中で余裕でカバーできる」との見方を示したことから金融株がプラスに浮上、全般も買い優勢の地合となっていき、9時38分には一時先物で8,820円まで買い進まれる場面までありました。しかし、上値での戻り売りの圧力が大きく、買い一巡後はもみ合いの展開からやや売り物優勢となり、10時40分には8,750円まで売られる場面もありました。ただ、押し目では買い向かう動きもあり、前場は堅調の引けとなりました。


a0120390_17103891.gif



・後場。上海市場や香港市場がパンデミック・リスクで続落しており、外為市場でもドル円が96円台前半のところまで売られていく動きから後場寄りは昨日と同じようにギャップダウンで始まりました。その後は8,750円まで戻していき指数もプラス転換する場面がありましたが、13時過ぎにウォール・ストリート・ジャーナル電子版で"Fed Pushes Citi, BofA to Increase Capital (FRBはシティとバンカメに増資を要請)"と伝えられ、金融問題が再燃した形でドル円・クロス円が下落していくのに合わせて先物にもまとまった売り物が出され、ここ数日来のレンジである8,600円台後半レベルを割り込むと下げが加速していきました。とりわけ25日移動平均線を現先ともに割り込んでいってからは売り一辺倒の展開、14時12分には8,540円まで売りが出されていきました。その後8,600円まで買い戻される場面もあったものの、ドル円が落ち着かない動きであったり、休日控えということもありヘッジ売りが加速していき、8,500円まで売られて現物は安値引け、先物も一時8,490円までありました。債券市場は堅調。米債が買われた流れを受け継ぎ、金融問題やパンデミック・リスクを意識し買い戻し優勢の展開、JGBFは63銭高の137.30円。外為市場ではWSJ報道から一気に円買いの動き、ドル円は96円割れとなりました。ユーロは1.30のオプションの防戦買いも入って東京時間ではそのラインが意識される展開となりました。



・今日の相場はリスク回避の動きが嵩んでしまって、CTAなどの株先売り/債先買いがあったという観測がありました。CTA御用達のクレディスイスあたりが結構売りを出していましたので、そういう動きの痕跡もありますね。ただ、場中はダウ先物が100ドル以内の下げに収まっていたので、ちょっとテクニカル的なヘッジ売りが嵩んだ可能性があります。


・レンジをブレークしたときの下方バイアスが高まるという話をすればそれまでなのでしょう。しかし、よくよく考えてみればSQ前のふるい落としの可能性があったのでしょうね。実は5月限のSQってまだまだ先で残存日数こそ残り8日もありますが、売買ベースでは今日の取引含めてあと4日しかありません。そういった中で保ち合いのレンジ相場がここ数週間続いており、さらに大型連休を挟んでいますから、オプション市場ではセータ狙いの売りが結構膨らんでいました(プット8,500円は建玉は2万枚強)。従って日経IVは4月23日にリーマンショック以前のレベルの27.9まで下がっていました(それだけオプションが売られていたということ)。その結果プット8,500円に関しては今日のザラ場では60円までの安値がありました。しかし、デルタは依然としてあり、相場が下方にブレークし、ボラティリティが上昇するとデルタも加速度的に大きくなることから先物市場にもそれなりにデルタヘッジの動きが出されていった可能性があるわけです。


05P85の日中のデルタ推移


a0120390_17115221.gif



プット8,500円については、かつてならボラも高く僅か300円OTMのプットオプションなんてこれだけの残存日数で60円まで売られる場面はなかったのです。しかし、今月はこういった特殊要因や保ち合い相場の結果からセータ及びボラ低下狙いの売り方が調子づいてしまったのですので、その反動から200円まで買われてしまうと担がれるリスクが大きくなり、当然先物にもヘッジを出さざるを得ないことになります。さらには裁定残の積み上がりのピッチも速いですから、裁定解消の動きが出ればそれが全般相場を下押しするという典型的な相場だったと思います。



・そして信用残が高値圏でのレンジ相場で積み上がったのが今後の需給の懸念材料となるのでしょうか。三市場信用残では


信用売残 952,397(-22,730)百万円
信用買残 1,087,390(+65,113)百万円
信用倍率 1.13倍(前週は1.04倍)



こんな感じで買い残だけが増えています。幅広い銘柄で買い残が増えており、銀行やバリューの資源・素材、材料株あたりまで増加しています。3週ほど前からこの信用の動向には注視する必要があるとしたのは、高値圏で掴んだ買い方のしこりが形成され、レンジを下方にブレークして調整入りするならば、後々これらが戻りを抑えてしまう可能性が大きいのでは?ということです。特に数週間もみ合ったゾーンから下に放れてしまえば、このゾーンのしこりは大きくなり、8,800-9,000円のゾーンでの戻り売り圧力が今後非常に大きくなる懸念があります。これをこなしていくには値幅なり日柄なり必要なのでしょうね。経験則で外国人はあまりリスクを取りづらく、年金が売ってきているゾーンで個人が買い付いた感じがあってあまりいいイメージはないのですよね。



・今日のカタルシスはパンデミック以上にストレステストへの思惑ということだったわけですが、5月4日に発表ですから、実際どのようなものになるのかについては、今後非常にマーケットは神経質になっていくのでしょうね。少なくとも、時価会計を緩和してすべての銀行が合格なら出来レースと書いた記憶がありまして、やはり厳格に査定して必要に応じて増資することが必要となるのは自然な成り行きにも思えますが...



・それでは休日をお過ごしください。

-------------------------------------------------------------------------------------


罫線の中に現れる二段波動を相場観を高めることにより、正確に読み取っていく知識を身につけるために設立された、二段波動研究会

「多彩な執筆陣と本物を見抜く読者が創り上げる」新しい形態の新聞、ビスタニュース

人気ブログランキングへ
[PR]
by kabu-gion | 2009-04-28 17:16 | マーケット雑感


<< 大幅反発~4月も陽線 小反発~パンデミックリスク浮上? >>