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5連騰~楽観ムードが広がるが

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 9,451.98(+5.10)円
TOPIX 900.45(+5.10)
225先物 9,450(-10)円


USD/JPY(15:30) 98.50円(みずほCBリファレンス)



・強いですね。利食い売りを消化する感じですから。今日もネットワークトラブルがあって記事更新が遅れてしまいました。


・NY市場。朝方に4月の雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数が53万9千人(Est. -60万人)、失業率は8.9%(前月は8.5%、市場予想と一致)となりました。非農業部門雇用者数が市場コンセンサスを上回ったことや、ストレステストの結果についてバーナンキ議長が金融システムの健全性について「かなり安定させるものだ」との発言から金融株中心に買い進まれる展開となりました。原油相場もリスク許容度の高まりから買い進まれ、エネルギー株もしっかりの展開となりました。DJIAは164.80ドル高の8,574.65ドル、NASDAQは前日比22.76高の1,739.00となりました。債券市場では失業率の高止まりから買い優勢の展開となり、このところ売られていたことの反動から反発しました。10年債利回りは3.28%(前日は3.33%)。外為市場では雇用統計において景気底入れ観測が広がりユーロなどが買われる展開となりました。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1430万株、買い2850万株、差し引き1420万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越しとの観測となりました。寄り付きはCME225先物よりもやや安く、前日終値近辺でのスタートとなった後は堅調推移、9時9分には9,510円まであり、年初来高値を連日で更新しました。引き続き金融株などが買い進まれ、TOPIXが堅調である半面で今期8500億円の営業赤字見通しと発表したトヨタが軟調で自動車関連も安く、225の足を引っ張る展開となりました。9時36分には225がマイナスに転じ、その後は軟調もみ合いに終始する展開となりました。前引け前には下げ幅をやや広げ、一時9,370円まで売られる場面もあり、堅調に推移していたTOPIXもマイナスに転じていきました。


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・後場。後場寄りは前引けよりもやや安いところで始まった後は売り買い交錯、短期的な上昇ピッチの速さによる警戒感から利益確定売りが優勢となり、12時59分には先物で9,340円までありました。しかし、物色意欲は強く、資源高から商社などの資源素材セクターが動意含みの展開となり、売り一巡後はじりじりと戻りの推移となっていきました。13時30分には現物はプラス転換する場面もあり、その後は前日終値近辺でのもみ合いとなりました。しかし、14時台には9,470円まで買い進まれ現物も上げ幅をやや拡大する展開まであり、小幅高推移で引けました。債券市場は軟調。株式市場の動向を意識した動きとなりましたが、明日の10年債入札を控えて接触的に買い進む動きは見られず、JGBFは6銭安の136.70円となりました。外為市場ではドル円が一旦98円台前半まで売られ、全般ドル安になる展開でした。


・今日のところはCME225先物が9,500円台に乗せて帰ってきましたが、やはりトヨタの決算内容が全般相場の地合に重石となったのかな?という感じですね。一時5%安まであって、自動車株が全般指数を引っ張ってしまいましたが、それでも金融株や資源株などへの物色意欲は旺盛でしたから、こんな感じでしっかりして引けてしまうという感じなのでしょうね。



・金曜日は記事が書けなかったので、ここでストレステストについて考えてみるとすれば、やはり雇用統計で失業率が8.9%とストレステストの条件である今年の失業率平均に4月時点ですでに達してしまったように、>前提の見通しが甘い感じが否めないのはいうまでもないところなのだと思います。2010年のGDPにしたって前提条件が+0.5%であり、これもまたIMFが予想しているゼロ成長よりも楽観的な条件が敷かれています。この結果としての746億ドルの増資であるならば、前提よりも悪いマクロ環境となった場合にはさらに追加増資が必要であり、今後の経済指標如何によっては再度金融問題が再燃することになる可能性を残している、という感じで個人的にはあまりすっきりしない感じの結果に終わりました。例えばこれから年内に失業率が二桁になる可能性だって大いにあるわけで、そうなった場合にはクレジットカードローン債権の焦げ付きが増加し、銀行の不良資産を拡大させてしまって再度資本不足に陥りはしないか?という感じなのですよね。穿った見方をすれば、五月蠅い議会から追加枠を要請するのも面倒ですから、(ガイトナー財務長官いわく)TARPの残り資金1350億ドルの範囲内での増資額にまとめたかったとするならば、それは本当に出来レースだったのでは?ともみることができるわけです。


・さらに個人的に不満だったのは、今回は資本(=すなわち分母)を充実させる目的で行われたストレステストなのですが、分子であるべき不良資産の分離について何もマーケットに伝わってこないことです。すなわち、PPIPの具体的な売り買いの論議が全く聞こえてこないことが心配です。(6月初旬との観測もありますが)PPIPのスキームにおける買い手はいつになったら公表されるのか、これもまだ伝わってきません。本当に銀行がバッドアセット(レガシーローン、レガシー証券)を入札して官民投資ファンドに売却する動きが具体化してこない限りは銀行の問題は解決への道筋ができたわけではありません。そして、そもそも論として官民投資ファンドにしてもIMFの試算である米国で2兆7000億ドルもの不良資産をすべて買い取るわけではありません。IMFが全て正しいとは言いませんが、この試算通りの額がスタンダードなものなのであれば、少なくとも米当局の認識はあまりにも甘いように感じてならず、本当に今の見通しで大丈夫なのか、かなり心配でもあります。IMFや民間の調査と金融当局と認識に何故これだけのずれが生じてくるのかよくわかりません



・上記のように考えると、金融に関してはまだまだマーケットの撹乱要因になりそうだなぁ、という感じもしています。当面は景気底入れ観測から相場も楽観ムードが強いのですが、金融問題で足元掬われないようにしなければいいなぁ、という感じですね。


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by kabu-gion | 2009-05-11 19:06 | マーケット雑感


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