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急反落~楽観相場に冷や水

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 9,093.73(-246.76)円
TOPIX 862.66(-26.09)
225先物(09/06) 9,130(-230)円


USD/JPY(15:30) 95.65円(みずほCBリファレンス)



・後場終盤まで眠い展開でした。


・NY市場。朝方発表された4月の小売売上が市場予想前月比変わらずに対して-0.4%となったことから景気楽観論の後退から売りが出されました。メーシーズの2-4月期決算においても赤字幅が前年同期より拡大していたこともあり、S&P小売株28銘柄中27銘柄が下落しました。リアリティトラックによると住宅保有者のうち374人に1人の割合でデフォルト並びに競売の通告、差し押さえの実行手続きを受けているとの報告から不動産株もさえない展開となりました。アプライド・マテリアルズの2-4月期決算は2四半期連続の赤字となり、ハイテクも売りが出されました。DJIAは184.22ドル安の8,284.89ドル、NASDAQは51.73安の1,664.19となりました。債券市場は堅調。小売売上の弱さから米経済の楽観的見通しが後退したことから質への逃避として見直されました。4月の輸入物価が-16.3%となりデフレ懸念も支援材料となりました。10年債利回りは3.11%(前日は3.17%)。外為市場では逃避先の需要から円が全般的に買われる展開となりました。ECBメンバーのスロベニア中銀のクラニッツ総裁がECB資産購入拡大、買い取り資産もカバードボンド以外に広げる可能性を示唆したことからユーロが売られる展開となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り2840万株、買い1460万株、差引1380万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。寄り付きは売り気配スタート、9,140円で寄り付きました。その後は一旦買い戻しの動きとなり、9,170円まで買い進まれる場面がありました。しかし、上値では売り物も出され、その後はもみ合う展開となりました。10時以降は9,110円を挟んで上に10円、下に20円の値動きとなり、膠着感が強まる展開となり、そのまま前場の取引を終えました。


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・後場。後場寄り直前にSGXでまとまった売り物が出されたことから、後場寄りはギャップを空けてのスタートとなりました。しかし、下値での買い指しも厚く、その後は9,080円を中心に上下10円の値幅での小動きとなりました。13時台からはやや買い戻しも入り、一旦9,130円まで買い進まれる動きもありましたが、押し目買いを入れる向きも限定的、その後は9,100円に抑えられる展開となりました。徐々に金融株の下げ幅が拡大し、TOPIX型で日中安値を切り下げていく中で225も安値を伺う展開、14時48分には9,050円まで売られる展開となりましたが、大引け間際に買い戻しも入り、やや下げ渋っての引けとなりました。債券市場は反発、景気楽観論が後退し、国内投資家からの根強い需要からJGBFは一時137円を付ける場面までありました。JGBFは前日比44銭高の136.94円となりました。外為市場は早朝にドル円で95.15円を付けたものの、この節目の95円を割り込んで売り込むという動意には乏しい展開となり、ロンドン時間に掛けては95円半ばでの取引となっています。


・今日のところは昨日の小売売上が出た瞬間からダウ先物もCME225先物もフリーフォール状態、結局NY市場がそのまま停滞していての流れですから、その流れを引き継いでの東京市場でした。


小売売上が発表されたときのダウ先物の動き


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小売売上の見方についてはエコノミストにお任せしますが、相場的にはちょうど売り場探しをしていた最中に市場コンセンサスを下回るものが出てきてしまったという感じだったので、それがきっかけに一斉に売ってみたという感じだったのでしょう。いくらイースター商戦が後ずれして4月は回復というシナリオがあっても、失業率が上昇してしまってクレジット・ローンが組みにくい消費者が増えている中ではなかなか米国の個人消費も盛り上がらないのが実情なんでしょうね。過度な期待がある分、反動もきつくなってしまいがちなのは仕方のないところなのかもしれません。そういった見方から景気に対して「V字の楽観論」を組み立てるのはやや無理があるのかな?という気もします。当面は景気に対して強弱分かれる指標が出されるのでしょう。


・ソニーの決算について。一応10年3月期の営業赤字を市場予想1050億円の赤字に対して1100億円の赤字という数字を出してきました。ロンドン市場17時現在では東証終値よりもやや高い水準での推移となっていますので、市場では織り込み済みという見方があるのかな?という感じです。しかし、部門別ではゲーム事業、テレビ事業で赤字を見込んでおり、主力事業は今年度もダメという印象を抱きます。想定為替レートも1ドル95円、1ユーロ125円前後としています。この見立てが甘いかどうかはアナリストの見方ということになるのでしょうが、為替のレート95円で大丈夫か?という感じもしないわけではありません。95円というのは他にも輸出企業の今年度の想定レートとして設定している場合が多いですから、今後この水準を割り込んだときにはこういった銘柄には逆風になる可能性もありますね。トヨタも5日続落で、5月8日に99円で三尊天井を形成しつつある今の外為市場の環境では輸出銘柄にはちょっと正念場となっている感じもします。


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by kabu-gion | 2009-05-14 17:27 | マーケット雑感


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