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反発~上昇力には乏しい相場も200日線はクリア

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 9,438.77(+127.96)円
TOPIX 892.85(+9.08)
225先物(09/06) 9,430(+90)円


USD/JPY 95.26円(みずほCBリファレンス)



・今日のところは先物の日中取引をみると上下90円の動きだったのですよね。


・NY市場。朝方は3月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が予想を下回ったことから小幅安で始まったものの、モルガン・スタンレーがアップルについてiPhoneの需要が過小評価されているとして投資判断を「オーバーウエイト」としたことからハイテク主導で切り返しました。そして5月のコンファレンスボード消費者信頼感指数が54.9(前月は40.8)となり、市場予想の42.0を大きく上回り、2003年4月以来の大きな伸びとなったことがポジティブ・サプライズとなり、急伸していく展開となり、上げ幅は200ドルを超える場面もありました。DJIAは196.17ドル高の8,473.49ドル、NASDAQは58.42高の1,750.42となりました。債券市場は長期債が軟調。2年債入札は応札倍率が2.94倍(過去10回平均が2.43倍)、海外中銀を含む間接入札の割合は54.4%となり順調な入札となったもののコンファレンスボード消費者信頼感指数の上振れによる株高が圧迫要因となりました。10年債利回りは3.54%(前日は3.44%)。外為市場ではやや方向感に欠ける展開、ユーロに利食い売りも出されましたが、株高で持ち直しの動きとなりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1320万株、買い1760万株、差引440万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越しとの観測となりました。寄り付き前に4月の貿易統計が発表され、貿易収支は市場予想575億円の赤字に対して690億円の黒字となりました。寄り付きは買い気配スタート、9,460円で始まった後9,480円まで買い進まれる場面までありましたが、先物の9,500円近辺の売り指値が相当厚く、戻り売りへの警戒感もあって9,450円近辺での売り買いが交錯するような展開となりました。結局9,480円を付けた後は上下30円ほどの値幅に終始する展開となりました。


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・後場。外為市場でドル円が堅調に推移していたことやアジア市場も概ね堅調ということもあり、買い優勢の展開で始まった後、節目の9,500円まで買い進まれる場面がありました。しかし、戻り売りの圧力は依然として大きく、その後はTOPIX型に売りが出されて前場のレンジの中心である9,450円を挟んでの小動きの展開となりました。この動きは終盤まで続きましたが、引け間際にはやや利食い売りに押される展開で安値圏に推移する場面もありましたが、大引けはそこからはやや値を戻して取引を終了しました。債券市場は株高や貿易収支で2カ月連続で輸出が伸びたこと、さらには世界的な債券安の流れから売り先行、大幅安に先物は昨年の10月の安値を付ける場面もありJGBFは46銭安の136.36円。外為市場は本邦投信設定が相次いだことを受けドル円が堅調に推移し95.50円近辺まで買い進まれる場面がありました。


・今日のところは昨日の4つの材料(S&Pケース・シラー住宅価格指数・2年債入札・GM・国連安保理)を無難にこなす、という以上にCB消費者信頼感指数がポジティブ・サプライズになってしまったという感じでNYが大幅高で終わってギャップアップで始まってその後は横ばいでしたが、妙に上値が重かったのは否めませんでした。上値が重かったのは、戻り待ちの売りや利益確定売りが相当程度あったということなんでしょう。先安感という感じではないんでしょうけど、後場からTOPIXの現先のスプレッドが逆鞘になっていて、裁定解消売りも出されていたことから結局全般相場の圧迫要因として作用した感が強いですね。


TOPIX現先のスプレッド


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・米債の入札について。詳細な2年債の結果についてはまつよしさんが書かれていますのでそちらを参照してください。個人的に「2年債こそが」無難だった、というのはうなずけます。米債の最大の保有者である中国は長期債よりも年限の短い債券に資金を移しているようですから、2年物であれば当然買いが入るのでしょう。従って海外中銀による間接応札割合が54.4%になったわけで、好調な入札結果だったということがいえるのです。そして入札結果を裏返して考えてみると、年限の長いものは2年債の入札が好調だったにも関わらず軟調に推移していたわけですから、余計に今日以降の入札結果には注視していかなければならないのではないか?と思われます。


・長期債の利回り上昇による米国債のイールドカーブのスティープ化というのは、短期で調達して長期で運用する銀行にとっては利鞘を得るチャンスなのですが、半面で住宅ローン金利などいろいろな市場金利が上昇してしまうのは困るというのはこのブログでも何度か書きましたし、ロイターの「FRB、イールドカーブのスティープ化でジレンマに陥る可能性」にも書かれている通りです。足元は住宅価格がまだ下がっており、デフレ色が強い中で将来のインフレ期待から金利が上昇してしまう現状ってあまりいいイメージはありません。要は担保価値が下がってきているのに安い金利でローンの借り換えが効かないとなると、住宅ローンを抱えている人にとっては困った話です。


・さらには長期金利の上昇はインフレ期待が根底にあるわけですので当然その国の通貨は売られやすくなりますから、輸出に頼らざるを得ないままの日本経済にも跳ね返ってきます。また、商品も足元騰がってきていますから、いずれコストプッシュへの懸念も強くさせます。こういった状況が昨年のように繰り返されるなら再度経済を疲弊させる可能性もあってその反動も気にしなければいけないのかな?という感じなんでしょう。本当にそういう意味ではFRBはジレンマに陥ったなぁ、という気がしています。マネーのリスク志向という意味では決して悪い話ではないのでしょうけど、その揺り戻しに警戒しなければ、とも思われます。

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by kabu-gion | 2009-05-27 16:53 | マーケット雑感


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