4日続伸~連日の年初来高値更新

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 9,677.75(+155.25)円
TOPIX 912.52(+14.61)
225先物(09/06) 9,690(+180)円


USD/JPY(15:30) 95.23円(みずほCBリファレンス)



・強いですね。


・NY市場。経済指標では1-3月GDP改定値が-5.7%となり速報値から上方修正、5月のシカゴPMIは34.9と前月の40.1よりも悪化、ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は前月の60.1に対して68.7と強弱入り混じるものとなり、指数も序盤は小動きとなりました。しかし原油先物相場など商品市況が堅調に推移し、エネルギーや素材などが買われて上げ幅を拡大していきました。DJIAは96.53ドル高の8,500.33ドル、NASDAQは24.55高の1,774.33となりました。債券市場は堅調。1010億ドルの入札にも関わらず海外投資家の需要の底堅さが確認されたことやMBSの売り観測が出されなかったことから買い優勢の展開となりました。10年債利回りは3.46%(前日は3.61%)。外為市場ではドルが広範囲に売られる展開、ユーロはドルに対し1.41ドルを抜けるような展開となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで買い1710万株、売り1580万株、差引130万株の売り越し、金額9社ベースでは売り買い均衡との観測となりました。寄り付きは先物は変わらず近辺、現物は小幅安水準での始まりとなりました。その後は狭い範囲内でのもみ合いに終始するも資源関連のセクターが物色され、現物も切り返す展開となり、小幅高水準となりました。そして10時に5月の中国PMIが発表され、前月が53.5だったのに対して53.5となり、前月に比べ悪化はしたものの引き続き好不況の分かれ目である50を3か月連続で超えたことから買いが入り、先物で9,630円まで買い進まれていきました。その後も堅調な動きで高値圏でのもみ合いとなり、前場の取引を終えました。


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・後場。前引け後にGMがChapter11を申請すると発表されたのですが、アジア市場やGLOBEXの米株先物市場においてこれに対する反応は限定的、後場寄りも堅調推移の展開で始まりました。そして後場寄りまもなくから先物に買い物が入り、9,690円まであった後は狭い値幅でのレンジ相場となっていきました。13時台には、一時9,700円まで買い進まれていきましたが、売り指値も多く控えており、これを消化して騰がるだけの買いは続きませんでした。しかし、買いのニーズは強まる展開が続いていたこともあり、終日堅調な推移となっていきました。債券市場は続伸。米国債が買われていた流れを引き継ぎ、堅調な始まりとなりましたが、株高でやや値を削る展開となりました。JGBFは10銭高の136.51円。外為市場ではリスク志向からドルを売り高金利通貨などを買う動きが活発となりました。


・今日のところは中国のPMIが予想ほど悪くはならず、好不況の分かれ目である50をキープしたことが上げピッチを加速させた感があります。中国の経済指標は国家統計局が発表するものよりも民間の物流購買連合会のほうが信憑性が高いなどと言われたりしていますので、このPMIの数字、それを受けての上海高はストレートに効いたのでしょう。GMのChapter11に関しては材料出尽くしといった感じでした。


・テクニカル的には強気ですね。昨年のリーマンショックが起きて6,994円まで下落し、戻り相場が9,521円(11月2日)を抜けてきたことはチャート上では買いなんですよね。これはどういう意味するかといえば、日経平均が9,521円のネックラインを抜いたことから10月の6,994円と3月の7,021円でダブルボトムが確定したということになります。さらにはTOPIXも1年間の売買コストである200日移動線を抜いてきたことからこちらも強気シグナルと言えます。あとはTOPIXの10月・3月安値のネックラインである966.91を抜けていけばなおさらチャート形状は良くなります。当然、チャート形状が良くなったり、レンジブレイクが起こるようなことになればテクニカルで売買する短期筋の買いや売り方のストップロスも入るでしょうから、需給的にも引き締まるわけです。累積売買代金も薄いゾーンに入っていますから、ここから10,500円までは節目らしい節目がないのも先高観を強くさせている感じなのでしょう。


・ファンダメンタルズをみればいろいろな懸念材料が横たわっている以上、慎重に物事をみざるを得ないというところです。流動性相場ですから、悪材料を無視する習性があるのもわかりますけどね。GMの問題だって、Chapter11でとりあえず一区切りなんでしょうけど、マクロ経済に与える影響がこれから出てきますから、今後非常にナーバスになるのではないか?という感じなのでしょう。今後は再建のスピードが求められるのですが、やはり世界最大級の製造業が破綻したわけですから、当然雇用→消費支出というところへと跳ね返っていきます。従って、一時的に持ち直す兆しがある米経済を再度下押しする可能性だってありうるわけです。このあたりはロイターの「GM破たんで懸念される米経済への悪影響、日本勢の業績計画に狂いも」という記事に詳しく書かれています。先週末のシカゴPMIの数字も悪かったのはクライスラーの破綻が影響したことが背景にあったようですので、やはり短期的にはアク抜け材料として考えてもよいのでしょうが、中長期では雇用情勢の悪化がボディーブローとして効いてくるような気もしています。破綻処理に関しても債権債務関係が複雑で、クライスラーのように簡単にはいかないでしょうから、再建の道筋が長引けば長引くほどマクロへの波及は避けられないのだと思われます。


・ファンダメンタルズは悪くてもテクニカル的には良好な相場、どこまで綱引きが続いていくのでしょうか?これが6月相場の焦点だったりします。ドル安・債券安(長期金利高)・株高・商品高という構図がどこまで続いていくかがポイントでしょうね。これらの動きが昨年の今頃のデジャヴとして映るのは私だけでしょうか?


・明日は都合によりお休みをいただきます。

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by kabu-gion | 2009-06-01 17:07 | マーケット雑感


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