反発~日中値幅は55.84円

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 9,768.01(+99.05)円
TOPIX 916.56(+5.57)
225先物(09/06) 9,780(+90)円


USD/JPY(15:30) 96.69円(みずほCBリファレンス)



・先物の9,700円台後半からの板って何なんだ!?


・NY市場。新規失業保険申請件数は62万1千件(前週は62万5千件)と減少し、さらに失業保険受給者数も18週ぶりに減少に転じたことから雇用情勢の最悪期を脱したとの見方から寄り付きから買い先行で始まりました。5月のチェーンストア売上高が失望を誘い、小売に売りが入って指数がマイナスに転じる場面もありましたが、銀行株に投資判断の引き上げが相次ぎ、RBCが割安と指摘したキーコープや債券部門の収入増の見通しがあるゴールドマン・サックスなどが買われました。さらにGSが2009年の原油価格を従来の65ドルから85ドルに引き上げ、2010年には95ドルに達するとの見方を示し、原油相場が急騰したことからエネルギー株に買いが集まりました。DJIAは74.96ドル高の8,750.24ドル、NASDAQは24.10高の1,850.02となりました。債券市場は軟調。新規失業保険申請件数の減少がリセッションの最悪期を過ぎた可能性があることから売り優勢、来週に10年、30年債の入札が行われることからヘッジの売りも出されました。10年債利回りは3.71%(前日は3.53%)。外為市場ではECB理事会後のトリシェ総裁会見で、政策金利は現時点で適正、今年末に掛けてユーロ圏の経済成長率のマイナス幅は大きく縮小する見通しを示したことからユーロに買いが入る一方で政局リスクからポンドが売られました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1560万株、買い1690万株、差引130万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越し観測となりました。寄り付きは9,780円でスタートしましたが、その後売りが出され9,730円まで売られ上げ幅を縮める場面もありました。その後は狭いレンジ、9,750円でのもみ合いに終始していく展開となりました。


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・後場。後場寄りは前引けよりやや安い所で寄り付きましたが、その後は9,730円カイ、9,740円ヤリの展開となっていきました。商いも盛り上がらず狭いレンジでのもみ合いとなりました。先物の売り買いの板が厚く、終始動意は見られませんでした。ハイテクや金融など主力株に買いが入る半面でバルチック海運指数が24営業日ぶりに反落したことから海運がさえない展開となりました。引けにかけてはポジション調整の動きとなり、朝高だった住友鉱なども利益確定売りに抑えられました。債券市場は反落、米国債の流れを引き継ぎ大幅反落で始まった後はやや買い戻しの動きも入りJGBFは10銭安の136.84円となりました。現物債は4営業日ぶりに1.5%を割り込みました。外為市場では雇用統計を前に動きづらい動きも株高からユーロなどが買い進まれていきました。


・今日のところはもうSQムードなんでしょう。値幅が少ないのはマーケットプレーヤーにとって今の9,750円がちょうど居心地がいいのかな?という感じなのかもしれません。この権利行使価格を上回るにはまずいというプレーヤーがいたりして、なんていう話もあるようですが、良く分かりません。まぁ、今晩に雇用統計を控えて動きにくい展開ではありましたし、ロールオーバーの動きもいよいよ本格化しますから、あまり動かない展開のほうがスムーズに物事が運ぶのかもしれませんね。


・このところの金利上昇は結構いろいろなところで懸念されているようです。金利が上がれば当然インフレ期待が出てくるというものです。と同時にドルが売られます。インフレ期待から原油相場などのコモディティが上昇していきます。これが景気回復期の現象であれば利上げやマネタリーベースを抑制するなど金融調節して対処できるのでしょうけど、今は不況ですからね。なかなか中銀の舵取りが難しいのがあって、FRBも米国債の買い取りをしているものの、実際として金利を抑えきれていないのが実情ですね。この現象についての論点としては、


・本当に景気は回復つつあり、それを織り込む動きなのか?
・景気悪のインフレ(=スタグフレーション)に陥ことを示唆するのか?


こういったところがあるのだと思います。株式市場は前者を織り込むような動きだし、商品市場や外為市場では前者と後者を織り交ぜて考えているようにも思えます。個人的には「インフレとデフレが共存する可能性」とみているのですが、その理由としては、


未だに住宅価格など資産価格が下落している
長期金利の上昇やドル安はマネタリーインフレ懸念が根底にある


こんな感じです。住宅価格はS&Pケース・シラー住宅価格指数をみたって底打ち感がみられませんし、貸し渋りが起きているわけですから、当然(本来ならば望ましい)信用インフレには程遠いところにあります。しかし、原油やらのコモディティが騰がってきており、これがコストプッシュインフレへとつながります。さらには大量のドル札を輪転機で刷っていることからのマネタリーインフレへの懸念でドル安と債券安となっていますから、余計にコモディティの上昇に拍車をかける形となっています。それが行き過ぎればやがてデマンドの低下を促しコモディティの価格を抑えるものと思われますが、景気を腰折れさせてしまうリスクが当然出てきますから、このあたりの動向には気にする必要がありますね。


・雇用統計では非農業部門雇用者数が52万人減少、失業率が9.2%と予想されています。実体景気の悪さを印象付けるものとなるのでしょうけど、景気悪の中のインフレ懸念というのは気持ち悪いですね。ただ、大恐慌や日本のバブル崩壊のようにデフレスパイラルに陥ってしまったほうがはるかに深刻だという考え方もありますね。



・それでは今週もお疲れさまでした。良い週末をお過ごしください。

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by kabu-gion | 2009-06-05 17:21 | マーケット雑感


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