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まちまち~大台に敬意

今日の東京株式市場はまちまちとなりました。


日経平均 9,981.33(-10.16)円
TOPIX 840.65(+3.65)
225先物(09/06) 10,020(+30)円
225先物(09/09) 10,020(+20)円


USD/JPY(15:30) 97.92円(みずほCBリファレンス)



・祝・10,000円回復ですね。しかし、先物が高値引けで現物はマイナス、節を意識しすぎたちょっと不思議な相場でした。


・NY市場。朝方は買い先行で始まりましたが、10年債入札が不調で10年債利回りが瞬間4%台を付けたことから金利敏感な金融株などに売りが出されました。さらに原油相場が71ドル台を付けたことからDJIAは一時120ドル下げる展開となりました。ベージュブックでは、4月から5月にかけて主要5地区連銀管轄地域で経済活動が鈍化したか、一部企業の見通しは改善したものの、金融状況や弱い雇用情勢は続いたと示されたことから、マーケットは金融当局がさほど景気に対して強気にみていないことと受け取り債券が買われ長期金利の上昇に一旦歯止めが掛ったことから買い戻しが入り、下げ幅を縮小して引けました。DJIAは24.04ドル安の8,739.02ドル、NASDAQは7.05安の1,853.08となりました。債券市場は軟調となりました。10年債入札が行われ、応札倍率が2.62倍(過去10回平均は2.40倍)、外国中銀含む間接入札の落札全体に占める割合は34.2%(過去10回平均は25.8%)だったものの、最高落札利回りが3.99%だったことでテールが流れたことから入札は不調と受け止められ、売りが加速する展開も、ベージュブックでそれ程強い経済認識とならなかったことから買い戻しが入り、10年債利回りは2.94%(前日は2.86%)。外為市場では金利上昇からドル買いの流れとなり、リスク許容度の高まりからクロス円が買われました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースでは売り1890万株、買い3040万株、差引1150万株の買い越し、金額ベースでも買い虎視との観測となりました。8時50分に1-3月GDP改定値の発表があり、市場予想-15.0%を上回る-14.2%となりました。寄り付きは先物で9,990円でスタート、現物もあともう一歩で10,000円のところで寄り付きました。その後は10,000円の攻防となり、先物では9,990円カイ10,000円ヤリの動きとなりました。そして9時32分に現物も8カ月ぶりに10,000円に乗せました。その後先物で10,020円まで買い進まれましたが、明日のSQ算出に伴い神経質な取引展開となり、買いは続きませんでした。その後は上海・香港市場の寄り付きがマイナススタートだったことを受け、一旦目標達成感から利益確定売りが出されて反落で前引けとなりました。


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・後場。1-5月中国都市部固定資産投資は前年比+32.9%と市場予想を上回る(とはいっても一部香港の新聞にリークされていましたが)ものとなり、香港市場が切り返したことから後場寄りは下げ渋って寄り付き、その後は先物市場で10,000円の攻防となっていきました。13時3分に現物は再度10,000円を超えていく展開となりました。その後は10,000円を巡る攻防が先物期近、期先で行われ、ロールオーバーが終了し大口ロットが飛び交う展開ではなかったものの、やはりオプションの権利行使価格を巡る攻防であり、常にこの価格が意識される展開となりました。現物も10,000円を挟んだ小動きに終始しました。結局引けではインデックス売買で売り長となったことで、引け値での10,000円回復はなりませんでしたが、先物は高値引けとなり、2009年6月限は10,000円を超えて最終売買日の商いを終えました。



・今日のところは東証にもカメラが入っていたようで、市場関係者ならずとも固唾をのんで1万円の瞬間を見守る形になりました。そして9時32分に現物は10,002.10円を付けて8カ月ぶりの1万円回復となりました。


9時32分の各種指数


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ただ、その後はいつものSQ前の感じでしたね。先物の日中値幅は上下60円、まさに10,000円がATMとして終始意識されていたのでしょう。1つ上の権利行使価格まで持っていったり、あるいは一つ下の権利行使価格までふるい落とせるだけの決め手がなかったですからね。こんな感じで居心地の良い価格で固まった取引になったのでしょう。


・10,000円乗せに関しては昨日の記事で述べましたので今日は控えますが、市場関係者の意見は面白いですね。ロイターが調査した上値予想は強気派でJPモルガン証券の北野一氏が12,500円、弱気派では三井住友銀行の宇野大介氏の10,500円です。北野氏はGDPと時価総額の対比で過去の平均が75%であるのに対して今はまだ60%であるから水準的には低いという指摘。宇野氏は今の過剰流動性が先行き吸収されるとみているようです。なるほどいろいろ考え方や見方があるようですね。



・投資主体別売買動向。


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先週はちょっとバラバラですね。買いは外国人と個人信用と自己、売りは金融法人と個人現物でした。1万円が意識され始めたのが先週でしたからアロケーション上ウエイトを落とさざるを得ない金融法人が売ったり、個人の現物に関しても利食い売りや戻り売りを出していた半面で外国人と自己と信用が買いを入れていました。外国人は現物以上に先物を多く買っており、225で1057億円の買い越しとなっていましたから、結局のところは外国人の先物買い・自己の裁定買いで相場を押し上げていったことが分かります。個人の信用は小型株やグリーンエネルギー関連の一角に入っていることを鑑みると値動きの良い銘柄で回転を効かせようとする動きとなっているようにも思われます。需給的には「順のパターン」の構図ですね。すなわち外国人買い+自己の裁定買い+個人の回転売買、この構図が続く限りにおいてはそれなりに相場もしっかりするのでしょう。しかし、「逆のパターン」で買いを入れた信託銀行の売りには警戒したいです。上値を重くさせているのはいつもこの主体であることも確かです。2007年の2月、7月、2008年の6月にはそれなりに売ってきた主体ですからね。

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by kabu-gion | 2009-06-11 17:32 | マーケット雑感


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