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小反発~FOMC声明を前に様子見

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 9,590.32(+40.71)円
TOPIX 902.46(+0.77)
225先物(09/09) 9,570(+30)円


USD/JPY(15:30) 95.48円(みずほCBリファレンス)



・FOMC前ですから、自律反発といっても鈍い感じなのでしょうね。


・NY市場。全般FOMC開催中とあって方向感の乏しい様子見となりました。10時に発表された5月の中古住宅販売件数では前月比+2.4%の477万戸(市場予想481万戸)となり、住宅市況の回復の鈍さから上値が重くなりました。787ドリームライナーの初飛行の延期したボーイングが6.76%安となり、指数全般の下押し圧力となりました。半面でエネルギー株がコモディティの反発を受け小幅高となり、下値は限られました。DJIAは16.10ドル安の8,322.91ドル、NASDAQは1.27安の1,764.92となりました。債券市場は堅調となりました。2年債の入札が行われ、最高落札利回りは1.151%(市場予想は1.212%)、応札倍率は3.19倍(過去10回平均が2.48倍)、間接Bidが68.7%(5月は54.4%)と好調な内容となり、ヘッジはずしの買いなどを集めました。外為市場ではFOMCでの利上げ観測後退の見方からドル売りの動きとなり、ウェーバー独連銀総裁が政策当局は利下げの余地を使い果たしたと発言したことを受けユーロに買いが入り、一時1.41ドル台に上昇しました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1220万株、買い1800万株、差引580万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越しとの観測となりました。8時50分に5月の貿易統計が発表され、貿易黒字は前年比-12.1%の2998億円となり、市場予想の2128億円の黒字を上回る内容となったことを受けSGXで買い優勢となりました。寄り付きは反発し9,600円でスタートしました。その後は9,620円まで買い進まれた後、やや上値が重くなる展開となりました。10時過ぎに北朝鮮が中・短距離ミサイルを発射見通しとの報道がなされたことをきっかけに売り物が出され、指数がマイナスになる場面となり、前引けも小甘い形となりました。


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・後場。アジア市場が堅調な動きとなっていたことから後場寄りは反発して始まりました。その後は次第に引き締まる展開となり、13時17分に日中高値の9,630円までありました。しかし、FOMC声明を控えて積極的に買いに動く向きは限定的、商いも多くなく、次第に売り物優勢となって上げ幅を縮小して取引を終えました。市況関連が反発し、値嵩株が強かったのですが、銀行など加重型がさえない展開となり、終日225優位の相場推移となっていました。債券市場は堅調、現物10年債利回りが1.4%を割り込むところまでありました。日銀の残存1年超10年以下の国債を対象に実施した買い切りオペが順調な結果となり、買い戻しを誘いました。JGBFは8連騰、26銭高の137.70円。外為市場はFOMC前に小動きもドル円で95円台を固めていく動きとなり、ユーロも強含む展開となりました。



・イベント前なのですから、こんなものなのでしょう。日本時間の明日の3時15分まではあまり動けないのでしょうね。そこからどう動くのかは短期的な方向性を決めますから、とても重要になるわけなのですけどね。


・FOMCに関しての見立ては月曜日に書いたことから基本的に変わりはありません。改めて言わせていただくとステートメントに出口戦略論に関する記述がなされることはおそらくないのではないかと思われます。あまりにも出口論云々言う人がいますので、個人的にはどうなのかな?という感じがします。過去最大規模の1040億ドルの入札を行っている最中に債券市場の地合を悪くさせるようなことはわざわざ言わないだろうという見方があるわけでして、インフレ圧力だとか、そんなニュアンスには出してこないんだろうと思います。そして回のステートメントの役割というのは、これまでギャップがあったマーケットの認識と当局の認識のずれを修正していくためにあるのでしょう。そのあたりはおそらくFF金利先物に出てくるのではないかと思われます。


FF金利のフォワードカーブ(出所:CBOTのデータより作成)


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6月5日に雇用統計が出た後に11月には25bpの利上げをする、ということを100%織り込んでいたわけなのですよね。雇用情勢が回復して出口論がFRB内部で語られてきているのではないかとの憶測も呼びました。結果として長期金利が上昇する形になってしまってマーケットはインフレ期待を高めてしまった、ここに当局の認識とマーケットの認識にずれがあったのだと思います。ここでステートメントで市場との対話を図ろうというのが今回のFOMCの会合ではないのかな?と個人的に予想しています。


・米国債買い取り枠増額についてはわかりません。何にもしない可能性が高いようですが、考えてもみれば金融市場が曲がりなりにも安定感を増してきたことを考えればこれ以上の緩和策は逆にインフレ期待を高進させる可能性もあるわけですから、これ以上緩和する大義名分はあまりありません。とはいえ、未だ回復していない住宅市況の下、住宅ローン金利の跳ね上がりというのはどうしても抑制しなければならないわけです。その時の妥協案として期限延長論もありますが、3000億ドルの買い入れ枠に対してすでに1774億ドルも使っちゃっているわけですから、これを採用した場合にはいずれ増額論が出てくるものと思われます。カードとして年末まで温存する可能性はありますけどね。ちょっとこのあたりは読み切れず、どうするのか?このあたりが焦点でしょうね。明日になればすべてわかることですから、まぁ、気長にステートメントを待ちたいところでしょうか。


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by kabu-gion | 2009-06-24 17:04 | マーケット雑感


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