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反落~高値波乱で行って来い

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 9,948.90(-9.54)円
TOPIX 928.30(-1.96)
225先物(09/09) 928.30(-1.46)


USD/JPY(15:30) 96.70円(みずほCBリファレンス)



・14時30分過ぎからまさに梅雨の終盤の大雨の雰囲気でした。この波乱は下半期相場を暗示するのでしょうか?


・NY市場。寄り付き前に4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が発表され、前年比-18.1%となり、市場予想を上回りました。また寄り付き直後の6月のシカゴPMIは39.9となり市場予想(39.0)を上回り、小幅高で推移していましたが、10時発表の5月のコンファレンスボードの消費者信頼感指数が49.3(前月は54.8、市場予想が55.0)となり、予想外に悪化していたことを受け下げに転じていきました。原油先物も下落していたことからエネルギー株が売られる展開となり、また個別にキャタピラーなどが下げる展開となりました。DJIAは82.38ドル安の8,447.00、NASDAQは9.02安の1,835.04となりました。債券市場は軟調。こちらはシカゴPMIが上振れたことから売りが優勢となりましたが、FRBが償還期限2016年5月-2019年2月の債券70億ドルを購入、下値は限られました。10年債利回りは3.536%(前日は3.478%)。外為市場は6月のコンファレンスボードの悪化からドル買いの動きとなりました。個別で経常黒字に転じた南アフリカランドが買われました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1500万株、買い1970万株、差引470万株の買い越し、金額9社ベースでは売り越しとの観測となりました。8時50分に6月調査日銀短観が発表され、


 大規模製造業業況判断DI >-48(Est.-43 3月は-58)
 大規模非製造業業況判断DI -29(Est.-27 3月は-31)


このようなものとなりました。朝方は売り優勢で始まり、9,870円で寄り付いた後は日銀短観を受けてドル安に進んでいたことからやや買い優勢の展開となり、一時9,970円まで戻していきました。さらに10時に発表された6月の中国製造業PMIが53.2(前月は53.1)となったことを受け、先物で一時9,990円まで買われ、10,000円の大台に肉薄しました。その後は大台手前で一進一退の動きとなっていきました。


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・後場。後場寄りは前引けよりもやや高い所で始まりました。そしてその直後に10,000円にタッチ、現物は12時33分に大台乗せとなりました。そしてさらに急伸し、一時10,080円まで買い進まれる動きがありました。その後は10,000円台中盤のところで一進一退の値動きとなりましたが再度買い優勢となり、14時3分に10,090円まで騰がっていく展開となりました。その後も10,000円台中盤のところでもみ合う展開となりましたが、14時30分過ぎから先物に数千枚の売りが出され、短期筋の投げも重なり、9,920円まで下がっていきました。その後も後場の安値圏で推移し、結局マイナス圏に沈んだまま引けました。債券市場は朝方は利食いも入り、下げ幅を広げる展開となりましたが、株安から押し目買いも入り切り返しました。JGBFは8銭高の138.18円。外為市場では日銀短観がネガティブ視され、ドル円が買い進まれる展開となり、一時97円を回復する場面もありました。



・まぁ、行って来いを作ったのは10,000円を突破して2万9000枚ほど建玉があるコール10,000円の売り方のデルタヘッジを巻き込んで10,090円まで行ったのですが、それが一巡して仕掛けの売り物が出されて短期筋の投げが嵩んだといったところでしょうね。何故100円高も騰がったの?という感じもしていましたが、行って来いになってチャラというイメージなんでしょう。とにもかくにもこれで新しいしこりを作って10,000円がなおさら壁として意識されてしまうと、テクニカル的に仮に9,500円レベルを割り込んでいった場合には今日の長い上髭でダブルトップになるかもしれませんね。



・日銀短観について。個人的にはそんなにネガティブではなく、むしろポジティブだったかなぁ、なんていう感じもします。大規模製造業業況判断DIについて4-6月でモメンタムが強まり7-9月で鈍化することが市場コンセンサスだったわけですから、その逆はサプライズだったのでは、というところです。鉱工業生産でも7-9は鈍化して全般経済も夏場からモメンタムが鈍化してやがて2番底確認というシナリオが優勢だったはずで、先行きのモメンタムが強まっていくことにはむしろポジティブだったと感じたのです。6月に関してはあまりにも市場予想のハードルが高すぎてそれに追いつけずにがっかりしてしまったという感じなのでしょう。市場はちょっとわがままですね。ネガティブという色眼鏡を掛けてしまうわけですから。


・とはいえ、個別項目は結構きついです。星取表でいきましょう。


 国内外の製品・サービス需給 ○
 在庫 ○
 経常利益計画 ●
 設備投資額 ●
 雇用人員(過剰-不足) ●
 資金繰り ○


とくに厳しいのは設備投資。雇用人員にも過剰感がありますから足元のストック調整圧力は相当強いようです。ですから経済がここから回復しても低空飛行は余儀なくされる可能性が高いのでしょうね。



・気がかりなのは今日の日経にもありましたが、オリックスとANAが巨額増資計画を出してきたことですね。みずほも6000億円の普通株増資で決まりましたから、足元でマーケットからの資金回収圧力が相当増してきています。これまでは資本増強を図らなければいけない金融がメインだったわけですが、今後はメーカーまで広がっていく可能性が高まっているような話も聞きます。ダイリューションは当然あるわけなのですが、パッシブ運用のポートフォリオを組むファンドにしても増資銘柄のウエイトを大きくせざるをえないわけですから、その分キャパは決まっているので他の銘柄を売らざるを得ません。金額が大きくなっていくほどマーケット全般に売り圧力が増していくということだけは留意したいところです。


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by kabu-gion | 2009-07-01 17:05 | マーケット雑感


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