まちまち~GS、インテルサプライズも反応薄

今日の東京株式市場はまちまちとなりました。


日経平均 9,269.15(+7.44)円
TOPIX 860.37(-2.20)
225先物(09/09) 9,290(+40)円


USD/JPY(15:30) 93.49円(みずほCBリファレンス)



・一昨日、昨日と検査入院のためお休みをいただきました。今日からぼちぼち再開します。相場は浦島太郎状態でして...


・NY市場。朝方発表された6月の小売売上は前月比+0.6%(市場予想は+0.4%)だったものの、ガソリンの売上が指数を押し上げたもので、ガソリンと自動車を除くとマイナスとなっていました。ゴールドマン・サックスの4-6月決算では純利益が34億4000万ドル(EPSベースでは4.93ドル、市場予想は3.65ドル)と最高益をたたき出したものの、前日メレディス・ホイットニー氏の強気発言が出て大きく買われたことから逆に出尽くしとの見方が優勢となり、指数はマイナスとプラス圏を行ったり来たりの展開となりました。DJIAは27.31ドル高の8,359.49ドル、NASDAQは6.52高の1,799.73となりました。引け後に発表されたインテルの決算はEPSで0.18ドル(市場予想は0.09ドル)の黒字で粗利益率が51%となり、市況予想を上回ったことから時間外で大幅上昇しました。債券市場は軟調。朝方発表された6月のPPI(卸売物価)が市場予想+0.9%に対して+1.8%だったことからインフレ懸念か浮上、売りが出される展開となりました。10年債利回りは3.474%(前日は3.359%)。外為市場はGS決算を受け高金利通貨が円に対して買い進まれ、リスクアペタイトを強めていく展開となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り3050万株、買い3990万株、差引940万株の買い越し、金額9社ベースでも買い虎視との観測となりました。朝方はインテルの好決算を受けてハイテク株に買い優勢、先物で9,330円で寄り付きました。その後は9.340円まで買い進まれたあとは伸び悩む展開、銀行株や不動産株中心に売り優勢の展開となり、9,270円まで売られ、上げ幅を縮小していきました。しかし、安値近辺で売りたたく動きはなくショートカバーから少し上げ幅を広げて前場の取引を終えました。


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・後場。後場寄りは前引けとそれほど変わらないところでスタート。その後は9,330円まで買い進まれる場面もありましたが、値決めに関する思惑から銀行株の一角が急落していくとその後はじりじりと上げ幅を縮小していく展開となり、また大和証券G本社の増資払い込みに係るTOPIXのリバランスが1600億円程度あるとの見方から時価総額上位に買いが手控えられていきました。そして14時2分に9,250円まで売られ、現物もマイナスに転じていきました。日銀が金融政策決定会合で政策金利を据え置き、企業支援オペの期限を12月に延長、あるいは展望リポートの中間評価で2009年度のGDPが前年比-3.4%、2010年度が+1.0%と4月のものより下方修正されましたが、相場に与える影響は軽微でした。結局引け直前までマイナス推移となっていましたが、ややまとまった買いが入り225は小幅高、銀行が安くなったことでTOPIXは小幅反落となりました。出来高は220,026万株、売買代金は1,328,769百万円。債券市場は日銀会合控えで小動き、昨日大きく売られた反動から買い戻しが入り、JGBFは10銭高の138.64円。外為市場は小動き、ドル円は93.50円近辺での動きとなりました。


・今日のところはゴールドマンの好決算を受けて、ということになるのでしょうけど、前日にあのホイットニー女史が強気なことを言って期待させて騰がってしまいましたのでどんな好決算が出されてもとりあえず出尽くしという感じなのでしょう。


ゴールドマンは金融の最強なのでトレーディング環境、すなわち市場のリクイディティさえ戻れば経済が悪くて利益が出る体質なんでしょうね。まず、引き受け業務による収入が過去最高となったようです。この点はストレステストで他の金融機関の増資などを引き受けたりしていましたからこういった収入が大きく増えたのもうなずけます。引き受け業務の競合相手が減ってGSとモルスタが独占する分野になりつつあるわけですから、パイを2社で分け合う形、それもGS優位でしょうからこういった収益になるのもうなずけます。そして投資銀行部門でも14億4000万ドルを出しており、この分野でも好調。さらに債券、商品、為替部門などのトレーディング収益も良かったみたいですね。


・それでも、最強GSにしてみても商業用不動産絡みの損失は隠せなかったようで、7億ドルの損失を計上しています。窯業用不動産に絡む損失がどの程度出されるか?というのが今回の米銀決算の一つのポイントでして、今後エクスポージャーが大きいとされる商業銀行がどの程度損失を出してくるのかが焦点です。S&PがCMBSを格下げしてTALF(ターム物資産担保証券ローンファシリティー)の適格担保から外されることからCMBS絡みの不良資産が今後拡大されるのではないかとの懸念があります(ロイター記事参照)。TALFを使ってトリプルA級担保を差し出せば現金が引き出せますので、CMBSがトリプルAであればそれでよかったのですが、そのトリプルA格のうち3分の1程度が格下げになりますから銀行のバッド・アセットの拡大は避けられず、評価損を出さざるを得ないのではないかと思われるのです。


・ゴールドマンでさえCMBS絡みの損失を出しており、今後発表される商業銀行はこれに加えてクレジット・ローン関連の損失も出てくるのでしょうから、ゴールドマンだけは特別な存在と見た方が良いのではないかと思われます。あとはノンバンクのCITの動向ですね。仮に破綻すればCDS、さらにそれを組成したシンセティックCDOが結構あるとの話(ロイター記事参照)ですから、これも予断ならない話でしょう。

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by kabu-gion | 2009-07-15 17:19 | マーケット雑感


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