2009年 02月 10日 ( 1 )

続落~CNBC報道に右往左往

今日の東京株式市場は続落しました。


日経平均 7,952.58(-16.45)円
TOPIX 778.10(-0.80)
225先物(09/03) 7.950(+40)円


USD/JPY(15:30) 91.36円(みずほCBリファレンス)



・今日の相場はいろいろとメモ書きすることが多く、慌しい感じでした。CNBCに左右される感じだったですね。


・NY市場。10日に延期されたガイトナー米財務長官による金融安定化策の発表を控えて株式市場は小動き。コカ・コーラやペプシコについて一部証券会社の投資判断のやターゲットプライス引き下げを嫌気して売られてDJIAの頭を抑えました。しかし金融株は地銀中心に上昇し、バンカメも12.40%高と大幅続伸となり相場を支える展開となりました。DJIAは9ドル安、CME225先物は8,185円。外為市場も小動き、債券市場は30年債に需給悪化懸念から売られる展開、10年債利回りも一時3%台に乗せたものの、これが押し目買いを誘う展開となりました。


・東京市場・前場。外資系証券の動向は11社で売り2050万株、買い2640万株、差引590万株の買い越し、金額9社も買い越し。朝方はCME225先物が高く帰って来たことや、米上院で景気対策法案の審議打ち切り動議が賛成多数で可決されたことを好感し、買い気配で始まりました。NY市場で金融株が上伸していたことからメガバンクや証券中心に買いが入りました。しかし、市況関連は甘く、全般に買いは長くは続かない展開の中で、CNBCが


 金融安定化策で「バッドバンク」構想を取り下げ


と伝わって8,000円台を割り込むところまで売られていきました。また今日の日経朝刊で「ロシアの民間債務繰延措置」と報道されたことからユーロが全面安商況、クロス円、ドル円(一時91円割れ)にも波及したことも手伝って上値がなかなか重い展開、8,000円挟み(この頃こういうのばっかり)での推移となりました。

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・後場。CNBCが前引け間際の時間帯に


 Bad Bank 2.0


なんて伝えられ、内容は不良債権買取に民間資本を参画させる、不良債権購入を企業に促進したり、コストの一部に政府保証を付与するとしました。それで為替が落ち着き、前引けよりも高いところでの始まり。その後は上値が重く、ポジション調整だったり、GLOBEXが軟調に推移していたことの警戒感から7,900円台で停滞商況となり、場面場面では安値を切っていく動きもありました。ただ、大引け間際には買い戻しも入ったりして下げ渋って取引を終えました。外為市場ではドイツ連銀総裁が「利下げをためらうべきではない」との発言からユーロが再び売り込まれる展開となり、乱高下商況となっていました。債券先物は変わらず。引け後にUBSの決算があり、Q4で81億CHFの赤字を計上しました。


・今日はバッドバンクを創設するとかしないとか、規模がどうなるのかなんていう観測報道に振り回されっぱなし。市場は景気刺激策よりも金融安定化策の行方に敏感になっている感じですね。額についてもTARPの枠で賄うだの、民間・公共出資で合計1兆5000億ドル(ワシントン・ポスト)との具体的な数字まで出る始末。まぁ、今晩のガイトナー長官の発言を聞かないことには何ともいえないですね。ただ、1兆5000億ドルでは足りない感も否めず、これを満額回答として受け止めるような感じではないでしょう。金融機関に対してデューデリジェンスをしっかり行い、今後バッド・アセットを追加して買い取る可能性に言及すればある程度満足してくれるかもしれません。


・今日は現状の相場・経済環境についての認識。白川方明日銀総裁がおっしゃる「負の相乗効果」と同じような構図です。

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今回は資産価格下落と信用収縮から金融の問題が生じ、カネ詰りの問題を引き起こし、これがマクロ経済に波及して生産やら消費やらにもダメージ喰らってミクロの企業活動にしても赤字を出したりして、仮に企業のデフォルトやら何やらがおこって金融機関にダメージを与えることになれば、上記の図の円がスパイラル化してしまって、循環を加速させていくのです。これを防ぐには、事の発端となった金融の問題を解決してスパイラルを防がなくてはならないと考えます。


・そのためにバッドバンク設立、つまり、バッド・アセットを金融機関のバランスシートから外すことが大事なのです。分母となる資本に資金を注入、あるいは増強したって引当金計上で消えてしまうリスクがあるわけでして、そのリスクを解消するには額は多くなりますが分子の資産を軽くさせることが重要なのです。現状ではクレジットクランチが収まっているわけではないので金融機関の問題を解決したって信用創造なんて出来っこないです。ですから、負のスパイラルに歯止めを掛けるという視点が重要なのです。そしてその後に景気刺激策が重要となるのでして、優先順位としては


①金融機関からバッド・アセットを切り離し、新たな金融機関の破綻を防ぐことによって負のスパイラルを食い止める
②景気浮揚のために財政政策を発動する


このようになると考えます。朝方モーサテで景気浮揚が第一、不良債権処理なんて...といっていたコメンテーターがいましたが、あれは個人的には間違っていると考えています。負のスパイラルを食い止めなければ、何も解決しないのです。


それではよい休日を!!


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by kabu-gion | 2009-02-10 16:44 | マーケット雑感