2009年 03月 03日 ( 1 )

続落~NYは底割れだが

今日の東京株式市場は続落しました。


日経平均 7,229.80(-50.43)円
TOPIX 726.80(-7.79)
225先物(09/03) 7,210(-40)円


USD/JPY(15:30) 97.57円(みずほCBリファレンス)



・何とか風邪薬を飲んで楽になりました。定例閣議の日は売り込めない感じでしょうか。


・NY市場。DJIAは6,763ドルと13年ぶりの安値に沈みました。経済指標は1月の個人消費が+0.5%、個人所得が+0.6%となり、2月のISM製造業景気指数は35.8に上昇しました。しかし、寄り前に発表されたAIGの10-12月期の決算において、純損失が617億ドル、1株損失が22.95ドルとなり、米国企業で最大の赤字幅となりました。大半がCDS関連による損失でした。それと同時に政府の追加支援策が発表されました。概要は、


①政府がAIGに対して300億ドル規模の追加融資を行う
②アリコとAIAを個別の信託に移管し、これら信託の優先株はFRBに譲渡
③損害保険事業を完全にスピンオフさせる可能性
④400億ドル相当の政府保有優先株は非累積型とする
⑤600億ドル相当の既存の政府融資枠の利払い条件をLIBOR 3ヶ月物金利水準に引き下げる


このようなものとなりました。ただ、赤字額が巨額だったことや、HCBSの巨額増資などから金融システムに対する強い懸念が蒸し返され、DJIAは終盤300ドル安になる場面までありました。VIX指数も上昇、52.65で引けました。CME225先物は大証比180円安の7,070円。債券市場は急反発、質への逃避から押し目買いが入り10年債利回りは2.86%(前日は3.02%)。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り2820万株、買い900万株、差し引き1920万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。大証寄り前のSGX225先物では7,050円までありました。寄り付きは売り気配で始まり、7,100円で始まりました。9時13分にはTOPIXがバブル崩壊後のザラ場ベースの安値を更新しました。その後は売り方のカバーが入り下げ渋る場面もありましたが、それらの買いが一巡すると売りが入り、9時46分には7,080円まであり、昨年来安値を意識する場面もありました。そして9時58分に、定例閣議後の会見で与謝野財務相が


株価の必要以上の下げには看過できない


と発言、一転して買い戻しが入り、戻し基調の動きとなりました。10時21分には7,180円まで買い進められ、自動車株の一角が堅調な動きとなっていきました。そして前引け間際には7,230円まで戻したものの、前日終値近辺では戻り売りやヘッジ売りが出され、やや頭の重さも目立ちました。


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・後場。昼休み中に、WSJ電子版で「オバマ政権、不良資産買い取りに向けたファンド設立を検討」との報道がなされ、SGXでしっかりの展開、後場寄りは日中高値を更新して始まりました。13時7分には先物で7,290円まであり、現物もプラスに切り返す場面もありました。しかし、それ以上に買い上げるだけの材料にも乏しく、方向感なく見送りムードが漂う中、徐々にヘッジ売りが出される形になっていき、7,200円台前半のところでもみ合いながらの引けとなりました。債券市場は朝高後失速。10年債入札が行われましたが、入札結果がほぼ「無難」だったこと(応札倍率2.93倍(前回は2.20倍)、テールは3銭に縮小)や株価が急速に下げ渋ったことを受け小幅高での引けとなりました。JGBFは5銭高の139.20円。


・今日のところは寄り前から前場に掛けては昨年のバブル崩壊後最安値が視野に入りましたが、与謝野財務相の閣議後の発言が効いた感じでした。あの発言は売り方さんにとってはたまらない感じだったのでしょう。大引け前に柳沢衆院議員が「株式取得機構によるETF購入、勉強していきたい」と語ったことから、今回のリフティング政策に関してはどうやら指数を押し上げることが狙いなのでしょう。当然、ETFが買われれば先物に裁定買いが入るでしょうし、プログラム買いやETFの残高増加による現物買いが入る、といった感じですね。需給をみても買いが縮小する一方で売り残が積み重なっています


三市場信用残


信用売り残 914,191百万円(+22,196百万円)
信用買い残 1,059,935百万円(-46,970百万円)
信用倍率 1.15倍


こういった需給環境が逆に下方硬直性を強めているということになるのだと思われます。


・但し、当然のことながらNY市場が底割れとなっている場面では当然これで下値が固まったというわけにもいかないようでして、まだまだ予断は許さない状況が続きますね。この国の事情で株価が下がっているわけではないわけでして、結局米国市場は金融・財政当局への催促相場が続いているわけです。このあたり、バーナンキさんなり、ガイトナーさんなりがもう少し市場と対話できてくれれば、とも思うのです。


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by kabu-gion | 2009-03-03 17:05 | マーケット雑感