2009年 03月 31日 ( 1 )

3日続落~3月は陽線も年度足は大陰線

今日の東京株式市場は3日続落しました。


日経平均 8,109.53(-126.55)円
TOPIX 773.66(-15.88)
225先物(09/06) 8,120(-80)円


USD/JPY(15:30) 98.23円(みずほCBリファレンス)




・年度末ですからね。何かと意識されますよね。


・NY市場。株式市場は3週間ぶりの急落となりました。米政府が自動車メーカーの追加支援としてGMにワゴナーCEOの解任を要求、クライスラーに伊フィアットとの提携を完了させるよう求め、両社に対して破産処理を行う可能性が生じてきたことから自動車株に売りが出され、GMは25.41%もの下げとなりました。さらにガイトナー財務長官がテレビで一部の銀行には「大規模な金額」の支援が必要となるとの発言から金融株も売りが浴びせられる展開、バンカメが-17.85%、ウェルズ・ファーゴが-17.85%、シティが-11.83%。中国アルミの決算が99%超の減益だったことからアルコアが急落、米企業の業績への懸念が強まるものとなりました。DJIAは256.16ドル安の7,522.02ドル、NASDAQは43.40安の1,501.80となりました。債券市場はしっかり。GMの破産申請の可能性が高まったとの見方から安全資産への逃避需要が相場を押し上げました。FRBが3回目の米債買い取りプログラムによる買いオペ(2039年2月償還の米債、8億9100万ドル)も支援材料となりました。10年債利回りは2.72%(前日は2.76%)。外為市場は欧州通貨が引き続き売られる展開、アイルランド及びハンガリーの格下げを嫌気し、株安でドル・円に買いが入りました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り1980万株、買い1080万株、差し引き900万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越し観測となりました。本日は月末ということもあり、各種経済指標の発表がありました。8時30分、2月完全失業率は4.4%(Est.4.3%)、2月有効求人倍率は0.59倍(Est.0.63倍)、2月全世帯消費支出は前年比-3.5%(Est.-4.7%)となりました。寄り付きは先物はプラスで始まり、昨日作った現先の逆鞘を解消させる動きからスタートしました。9時過ぎに「政府関係機関に市場からの株式買い取りを行う業務を実施させる仕組みを整備」していると自民党PTからの発言を受け、その後は戻りに勢いを弾ませていきました。また公示仲値でのドル不足観測からドル円が急戻しの展開、98円に乗せていく場面で先物に買いが入り一段高、先物で10時1分に8,400円を付ける展開、現物も100円を超える上げ幅となっていきました。その後は戻り売りに押されるも、堅調な推移となっていきました。


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・後場。GLOBEX米株先物が堅調、さらにはドレッシング期待で後場寄りは60円ほどギャップを空けてスタートし、すぐに8,400円の日中高値まで到達し、しばらくの間は高値圏でのもみ合いとなっていきましたが、次第に上値での戻り待ち売りが出されると手仕舞い売りが加速していきました。13時には日中高値から150円ほど下落する動きとなっていき、やや荒っぽい展開となっていきました。その後は押し目買いと買い戻しに交錯する場面もありましたが、ドレッシングが入らなかったことや公的の流入がなかったという観測など需給面での期待が剥落し、手仕舞い売り優勢、現物は安値圏での引けとなりました。朝方はN>Tの動きが鮮明、金融が売り優勢に対して値嵩株が総じてしっかりといった展開もありましたが、値嵩株も後場失速、朝方よりはNT倍率が縮小しました。債券市場は朝方河村官房長官が「建設・特例国債についての考え方、今夕の首相会見で方針打ち出されるだろう」との発言から乱高下した後は、その後は模様眺めに終始しました。JGBFは1銭安の138.14円。外為市場ではドル円が昨日の96円割れのところから急反発、ドル不足から98円台に戻るといったような動きとなっていきました。



・今日も昨日と同じように需給で梯子を外された感じなのでしょうか。結局3月月中平均が日経平均で7,747.33円、TOPIXで755.66となりました(年度足では大陰線ですね。ドル円は実体が1.50円程度、上下に大きな髭を付ける陰線)。この数字で評価を行う機関が多いでしょうから、敢えてドレッシングを入れる必要もなかったのかもしれませんね。それをベンダーなどでドレッシング流入期待を煽るものですから、それで買いを入れた短期筋の投げ売りが出された格好だったのかもしれません。それに火曜日、閣議ですからその後の与謝野財務相発言というものも意識されたのでしょう。今日は朝方の自民党PTの発言に呼応して「(ETF買い取りは)株安が日本経済に壊滅的影響を与える時に発動」するとの発言も意識されたようです。ただ、口先介入に留まるとの見方もあったのでしょうし、新味に欠けた内容の発言だったと受け止められたのかもしれません。



・気になるのは昨日からボラティリティが上昇してきていることですね。VIX指数をチャートにしてみると以下のようなものになります。


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昨日は窓を空けて上昇しましたし、あるいは日経が算出しているIVも3月27日の42.6から53.7とぴょんと跳ねた格好でして、このあたりは4月以降の株価の動向に対して警戒している向きもあるのかもしれません。ボラティリティ上昇期待(恐怖期待)というものが市場を支配する時間帯に入りつつあるのか、それとも一時的なものなのか、まだトレンドが決まったと判断するには早計ですので、今後の推移には注意が必要でしょう。



・4月の需給は、依然不透明感がありますが、CTAみたいな業者の動向によって決まりやすいとの経験則があります。何年間か傾向を追ってみると、2006年の時は日銀の量的緩和解除、利上げ観測浮上から「債先売り/株先買い」の動きがありましたし、2007年は上海ショックのとき(ちょうどサブプライム問題が発覚したタイミング)に質への逃避から「債先買い/株先売り」の傾向がありました。昨年はベアー破綻でアク抜けし、商品相場の急騰からスタグフレーション懸念で長期金利が上昇する局面で「債先売り/株先買い」といった動向がみられました。ですから、仮にリスクマネーがCTAなどのファンドに流入していた場合には、今年もマクロ的なファンドが仕掛けてトレンドフォローについていくマネージド・フューチャーズなどの短期筋がついていくような展開となるのでしょう。ですからここからの相場は常に債券や商品相場との相関を追っていく時期に入りやすいと思われますので、絶えずクロスマーケットを重要視していく必要があるのではないかと思われます。そしてこういった相関性を強める相場展開になれば、それはロイターでも指摘しているようにある意味リスクマネーの復活を示唆するものではないかとも思われます。


・激動の2008年度相場が終わり、明日からは2009年度相場がスタートします。さて、どのような2009年度になるのでしょうか。


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by kabu-gion | 2009-03-31 17:29 | マーケット雑感