2009年 04月 02日 ( 1 )

大幅続伸~日本版「本国投資法」好感

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 8,719.78(+367.87)円
TOPIX 826.69(+32.87)
225先物(09/06) 8,690(+310)円


USD/JPY(15:30) 98.73円(みずほCRリファレンス)



・いやはや商いが凄い。29億株は今年最大ですね。


・NY市場。朝方発表された2月のADP雇用レポートは市場予想を下振れた74万2千人減だったことを受け、雇用情勢の一段の悪化から売られてスタートしました。しかし、3月のISM製造業景気指数は36.3(前月は35.8)と持ち直し、新規受注に改善が見られたことから買い優勢の展開となっていき、指数はプラスに浮上、さらに2月の中古住宅販売成約指数は前月比+2.1%だったことも好感されました。ガイトナー財務長官がBloombergで金融市場には改善の「心強い兆候」がみられると発言、金融株もしっかりの推移となりました。午後に発表された2月の自動車販売では、前年比でGMが-42.5%、フォードが-38.9%、クライスラーが-36.9%、本邦勢ではトヨタが-36.6%、ホンダが-33.7%、日産が-35.2%となったものの、前月比ではプラスに転じるメーカーもみられ自動車市場も底打ち期待があり破産法処理観測が強いGMも値を戻していきました。DJIAは152.68ドル高の7,761.60ドル、NASDAQは23.01高の1,551.60となりました。債券市場は小しっかり、ADP雇用レポートをISM製造業景気指数で相殺、FRBによる買い入れに対して株高と強弱観分かれる展開となりました。10年債利回りは2.65%(前日は2.66%)。為替市場ではユーロ圏失業率が3年ぶりの高水準となり欧州通貨売りの展開となりました。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り2110万株、買い2520万株、差し引き410万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越し観測となりました。寄り付きは買い気配でスタート、8,530円で寄り付いた後は、やや利食い売りが優勢となっていくものの、押し目では買いが入り、高値圏での推移となっていきました。税制改正で海外子会社の配当課税撤廃する方針が出されたことから輸出関連が総じて大幅高、コア系にリバランスの買いなどが入り、主力株が値を飛ばす展開となっていきました。GLOBEX米株先物も堅調に推移していたこともあり、次第高の様相を呈していく展開となりました。


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・後場。後場寄りは前場の流れを引き継いでしっかりの展開でスタートしました。そして12時40分あたりに225先物に2000枚程度の成り行き買いが入り、一段高となっていきました。朝方から値を飛ばしていた自動車やハイテクなどがさらに上値を追い、銀行株も急伸していきました。13時24分には8,700円を突破し、13時49分には8,770円まで騰がっていきました。通信などの公益株の一角を除いて全面高の様相となりました。14時台後半に掛けては利食い売りに押される場面があったものの、終始買いが途切れない展開となって、大幅高で取引を終えました。債券市場は軟調。10年債入札への懸念からヘッジ売りが出されて後場先物が急落する展開となりました。10年債入札はテール5銭と前回よりも広がったものの市場では無難~やや低調入札と受け止められるも株高が地合を悪くさせました。JGBFは34銭安の137.81円。外為市場ではECB理事会を今晩に控えてポジション調整の動きとなりました。ドル円は98円後半で推移、夕方になって99円台にしっかりとなっていきました。



・今日は欧州系と思われる向きのコア30銘柄へのリバランスの動きだったという観測もありますので、外国人が買い戻しを入れる相場だったようです。後場寄りの動きは債先が急落していく中ですので、どうやら「債先売り/株先買い」のオペレーションがCTAなどを中心に行われていたのではないかと思われます。


・今日の買い材料はNYが高かったから、というよりも日本版「本国投資法」が効いたのだろうと思います。ホンダが10%高なのは米新車販売で前月プラスだったという解釈もあろうかと思うのですけど、それならばソニーが9.18%も上昇する理由にはならないわけで、やはりそういった材料が好感されたのではないかと思われます。今日の日経朝刊のおさらいになりますが、これまでは海外子会社からの配当には海外の税率と日本の税率(40%)の差が課税されていました。これを税制改正で撤廃することになり、これまでは課税分を引き当てて最終利益を出していたわけですが、その必要がなくなったことで純利益が押し上げられるという公算だったり、あるいはその分浮いたお金で事業構造改革費を計上したりできるわけです。日経の試算では20社合計で1兆円の引当金があり、この一部が最終利益として計上できたりするわけで、それは増額修正といった形で出てきたりすることも考えられます。それを好感しての買いが今日の主因だったのではないかと思うのです。外為市場ではややこれを円買い要因として警戒していた向きもあったのですが、その資金は海外で再投資に使われるのでしょうし、企業のドル資金調達難ということもあって、わざわざ円転する動きは限定的だとみられています。



・金融サミットの共同声明草案の要旨がロイターで流れていました。財政支出については「拡大」を確約するものの、具体的な約束を示すものではなかったのはある意味で米英日と独仏の財政支出に関する考えの相違を浮き彫りにしたのかもしれません。基軸通貨ドルの不支持については、米中首脳会談でドルに代わる国際準備通貨創設について協議されなかったことから、とりあえずその懸念の火消しには成功したようです。中国だって対米資産は膨大ですから、IMFの特別引き出し権(SDR)を準備通貨に設定してわざわざドルの地位低下を招くようなことは出来ないのでしょうね。



・先週の投資主体別売買動向が公表されました。


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外国人が売りに転じ、個人も現物信用ともに売り越し。一方で信託銀行と自己の買い越しでした。先物では信託銀行に加え都地銀の買いも目立っていたことから、先々週と同じように、ヘッジ外しの先物買いが自己の裁定買いを誘い騰がっていったという構図ですね。但し、それはあくまでも期末までの動きであり、来週に発表される今週の売買動向が当面の需給を占う上で重要となってくると思います。

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by kabu-gion | 2009-04-02 17:26 | マーケット雑感