2009年 06月 18日 ( 1 )

反落~買い疲れ

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 9,703.72(-137.13)円
TOPIX 912.21(-11.02)
225先物(09/09) 9,730(-100)円


USD/JPY(15:30) 95.85円(みずほCBリファレンス)



・昨日は都合によりお休みいただきました。


・NY市場。朝方発表された経済指標では5月のCPIが前月比+0.1%(市場予想は+0.3%)となりました。オバマ政権の金融規制改革案によってS&Pでは規制強化と不安定な金融市場により経営環境が今後一段と厳しさが増すとの見解から米銀18行の格下げを実施したことから金融株が軟調推移となりました。しかし、議会民主党指導部では全国民に医療保険を義務付け、企業に場行院への福利厚生を付与するように強制する法案を進めるなど医療制度改革への期待からヘルスケアが買われる展開となりました。FedExの業績見通しが「極度に厳しい」経営環境から弱気になったことも市場センチメントを冷やしました。一方でハイテクは買われました。DJIAは7.49ドル安の8,497.18ドル、NASDAQは11.88高の1,808.06となりました。債券市場ではCPIが予想よりも低くインフレ懸念の緩和やFRBによる2016年5-2019年5月までの米国債70億ドルを買い入れたことが手掛かりとなり買われていきましたが、来週に2・5・7年債入札を控えていることから警戒する向きもあり売りも出され軟調となりました。10年債利回りは3.686%(前日は3.649%)となりました。外為市場ではCPIが予想を下振れしたことから早期利上げ論が後退、ドルが売られ、円が全面高となりました。MPC議事録において資産買い取りによる量的緩和を継続し、過去最低の金利に据え置くとしたことからポンドがユーロ、ドルに対して売られました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り2210万株、買い1400万株、差引810万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。寄り付きは9,770円で始まった後売り優勢、9時27分には9,670円までありました。その後は9,600円台後半のところでもみ合う展開となりました。市況関連の鉄鋼、海運、商社が軟調な半面で食料、情報通信などの内需系が堅調に推移しました。


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・後場。後場寄りは前引けとはそれほど変わらないところでスタートしました。その後12時30分に一時9.650円まで売られる展開までありましたが、その後はもみ合いとなる展開となり、方向感に欠ける相場推移となっていきました。鉄鋼の中には5%を超すきつい下げとなる銘柄もあり、金融も次第安の展開となっていきました。しかし、引けにかけては買い戻しが入り、9,700円台で引けました。債券市場は株安を材料に買い先行で始まりましたが買い一巡後はやや伸び悩み、JGBFは136.75円。外為市場ではドル円が95円台でもみ合いの展開となりました。



・今日のところは外為市場でドル円が95円台に入ってきて、という外部環境ではなかなか買いにくかったのでしょう。「リスク・オフ」がはやっているそうで、商品・株式売り、ドル・ユーロ売り・円買いの流れになっているようです。まぁ、パラボリックや新値三本足は陰転しており、明日以降切り上がる25日線(18日終値では9,606.51円)や横ばいの一目基準線(9,584.28円)がサポートとなるのかどうか、ややテクニカル的に正念場に差し掛かったといえるのかもしれません。



・金融規制改革については、金融機関が高収益を求めるあまり過剰なリスクを取ったことで金融市場が混乱に陥った時のパニック的な状況を未然に防ごうとしているのですが、ウォールストリートにはあまり受けは良くないようです。FRBは強大な権限を持つことになるようですし、店頭デリバティブ(CDSなど)は取引所などの「透明性のある」場所で一括して行うようにするようにしたり、あるいはリスクポジションに相応する資本と流動性を持たせるようにさせることなどが規制強化策の内容です。AIGの場合はCDSのプロテクションを一手売りし、資本や流動性対してに過度なリスクポジションを晒していたわけで、こういったカウンターパーティーリスクを抑えるには有効なのかもしれません。しかし、あまりにも金融機関のリスク規制を行うとそれはそrで金融機関の収益力低下につながる懸念もあるわけですから、ウォールストリートの反論もわからないわけではありません。収益性の低下からS&Pは金融18行を格下げしたのですから、この時点での規制強化は金融機関にはアゲンストなのかもしれません。



・投資主体別売買動向。


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外国人や自己が買うパターンである、いわゆる順のパターンという構図は変わりませんが、外国人は225先物で1109億円の売り越しとなっています。このあたりはおそらくヘッジか裁定(現物買い・先物売り)なのかもしれませんね。一方で都地銀が693億円先物で買っていますから、その分の裁定買いのオペレーションが自己によってなされた可能性がありますね。個人はさすがに10,000円の大台を週末に超えてきましたから現物はヤレヤレの売りを出したと思われますが、信用は買い越しですね。先週末までの申し込み分の評価損益率も-5.55%まで上昇してきていますから、引き続き物色意欲は旺盛なようで、このあたりは回転が上手く効いているのですが、昨日の日経にもありましたが、ここのところ回転日数が低下しておりこのあたり相当短期売買も過熱を示すサインが出てきたようです。回転が効かせられるうちはいいのですが、回転が効かないと買い残も高水準にあるため、しこりにならなければいいのかな?という感じもします。



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by kabu-gion | 2009-06-18 17:52 | マーケット雑感