2009年 06月 25日 ( 1 )

大幅続伸~イベント通過

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 9,796.34(+205.02)円
TOPIX 919.77(+17.91)
225先物(09/09) 9,790(+220)円


USD/JPY(15:30) 96.29円(みずほCBリファレンス)



・まぁ、みるみる騰がっていったかなぁ、なんていう感じで眺めておりました。


・NY市場。朝方発表された経済指標は5月の耐久財受注が前月比+1.3%(Est. -0.6%)、5月の新築住宅販売は前月比-0.6%の34.2万戸(Est. 36万戸)となりました。耐久財受注が予想に反してプラスだったことを受けてキャタピラーやGEなどが買い優勢となっていきました。オラクルの四半期決算で利益がアナリスト予想を上回ったことからハイテクなどにも買いが入りました。そしてFOMC声明文が発表され、以下のような声明文となりました(邦訳はロイター)。


4月の会合以降に入手した情報は、経済の収縮ペースが減速していることを示している。金融市場の状況は過去数カ月間に全般的に改善した。家計支出は一段の安定化の兆しが見られるものの、雇用喪失の継続、住宅資産の減少、信用のひっ迫によって引き続き抑制されている。企業は設備投資や雇用を削減しているが、売上高に沿った水準に向けた在庫の調整が進展しているようにみられる。経済活動は今後も当面、弱い状態が続く公算が大きいものの、金融市場や金融機関の安定化に向けた政策措置、財政・金融政策上の刺激策および市場の力が、物価安定を伴う持続可能な経済成長の緩やかな回復に寄与すると、FOMCは依然として予想する。

エネルギーその他の商品価格が最近上昇した。しかし、かなりの資源の緩みがコスト圧力を弱める可能性が高く、FOMCはインフレが今後も当面、抑制されると予想する。

こうした状況の中、景気回復を促し物価安定を維持するために、FRBは利用可能なあらゆる手段を用いる。FOMCは、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準をゼロ─0.25%に据え置くとともに、FF金利を長期間、異例に低水準とすることが経済状況により正当化される可能性が高いと、引き続き予想する。

すでに発表のとおり、住宅ローン・住宅市場を支援し、民間クレジット市場の全般的状況を改善するため、FRBは年内に政府機関が保証するモーゲージ担保証券(MBS)を最大で総額1兆2500億ドル、政府機関債を最大2000億ドル購入する。さらに、秋までに最大3000億ドルの米国債を買い入れる。FOMCは経済見通しや金融市場の状況の進展を踏まえ、証券買い取りの時期と総額を引き続き検討する。FRBはバランスシートの規模や構成を監視しており、その結果としてクレジットと流動性プログラムを調整していく。


 今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ダドリー副委員長、デューク、エバンズ、コーン、ラッカー、ロックハート、タルーロ、ウォーシュ、イエレンの各委員。



これを受けて長期金利が上昇したことから株式にも売りが出され、ボーイングが連日の大幅安となり、DJIAは23.05ドル安の8,299.86、NASDAQは27.42高の1,742.34となりました。債券市場は反落、5年債入札が行われ、最高落札利回りが2.700%と市場予想を下回り、応札倍率が2.55倍(過去10回平均は2.16倍)、間接Bidが62.8%(過去10回平均が33.5%)となり、概ね順調なものとなりましたが、FOMCで米国債買い入れ枠増額がなかったことから売りが優勢、10年債利回りは3.694%(前日は3.624%)となりました。外為市場はFOMCで緩和策据え置きを受けてドル買い優勢、スイス中銀が自国通貨売り介入を行ったとの観測からスイスフランが急落していきました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1890万株、買い1830万株、差引60万株の売り越し、金額9社ベースでは買い越しとなりました。寄り付きは買い気配で始まり、9,640円で寄り付いた後はしっかりの展開、一旦は9,620円まで押すものの、その後は上げ幅を次第に拡大していく動きとなりました。ドル円が円安方向に進行して10時48分には9,770円まで買い進まれていく展開となり、上げ幅を広げたまま高値圏での引けとなりました。


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・後場。後場寄りもしっかりで始まり、その後も株先売り/債先買いを進めたといわれるCTAなどの踏み上げ観測などが入り、大幅高となっていきました。14時11分には9.890円まで買い進まれ、上げ幅を300円に拡大していきましたが、買い戻し一巡すると利益確定売りや戻り待ち売りに押されて高い所からは100円ほど押し戻されての引けとなりました。値嵩ハイテクや市況関連がしっかりの展開となっていきました。債券市場は小反落。銀行勢が5-6年限の利付国債売りに押されました。JGBFは7銭安の137.63円。外為市場ではFOMC通過後とゴトビの仲値不足を手掛かりにドル円が堅調となり、96円台に入っていく動きとなりました。



・今日のところはFOMCを終えてイベント通過ということもありますし、そろそろ月末が意識される展開ですから、買い戻佐ざるを得ない向きが踏まされたという感じなのでしょうね。このところ円債先物市場(JGBF)が8連騰しており、株価は調整気味で株先売り/債先買いのオペレーションが組みやすかったのでしょうね。先物の手口なんか見てもそんな感じですね。CSさんあたりが連日で結構買い戻しています(先物の手口はこちらを参照)。


・FOMCについて。何もなかった、ということですね。出口論もなし、米国債買い入れ枠増額もなし。という感じでマーケットにはニュートラルでした。債券が売られる理由付けにはなったのでしょうけど、これでドルや株が売られるということにはあまりならなかったわけですね。まぁ、出口論はしばらく封印なんでしょうけど、連銀内部には不満もあったのでは?とも思われます。



・投資主体別売買動向。


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先週分は明らかな変化です。これまで「外国人買い+自己の裁定買い」という順パターンが崩れ、個人が現物信用で4928億円買い越しに対して自己が裁定解消売り、外国人も売りをぶつけてきたという構図ですね。225先物でも外国人が808億円の売り越しです。高値圏での個人の一手買いは嫌な傾向でかなり気になるところです。10,000円割れでこれまで買い遅れた個人投資家が押し目を買ったという感じなのでしょうけど、外国人や自己がリスクポジションを外している傾向がはっきりした以上、取り残され気味となった個人の買い玉をどのように整理していくか?というところなんでしょうね。


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by kabu-gion | 2009-06-25 19:40 | マーケット雑感