2009年 06月 29日 ( 1 )

反落~それなりに悪材料が

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 9,783.41(-93.92)円
TOPIX 915.32(-11.44)
225先物(09/09) 9,820(-80)円


USD/JPY(15:30) 95.40円(みずほCBリファレンス)



・まぁ、悪材料は結構でましたね。環境関連も主役交代?


・NY市場。5月の個人消費支出は前月比+0.3%となり、貯蓄率が過去15年で最高を記録したことにより個人消費の減速感が示されたことから売り優勢の展開となりました。原油先物が1%の下落となり、エクソン・モービルなどのエネルギー株が軟調、個別決算動向では住宅建設のKBホームの純損失が市場予想を大きく上回り、半導体のマイクロンも同様に純損失が拡大されたことも嫌気材料となりましたが、携帯情報端末のパームの第4四半期決算は純損失が市場予想を下回ったことから急騰、結果としてハイテクは買われ、主力は小安いといった展開、またRussel2000の入れ替えからNASDAQは大商いとなりました。DJIAは39.41ドル安の8,438.39ドル、NASDAQは8.68高の1,838.22となりました。債券市場は変わらず。PCEデフレーターが前月比+0.1%(Est.+0.3)となったことからインフレが緩和されており、FOMCは年内ゼロ金利政策を維持するとの見方から底堅い展開となりました。10年債利回りは3.528%(前日は3.526%)。外為市場は中国人民銀行がIMFに対して加盟国の外貨準備の一部を管理すべきと提言したとのことでドルが売られる展開となりました。スイス国立銀行が自国通貨売り介入を続けるとの見方からスイスフランが安い展開となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1780万株、買い1390万株、差引390万株の売り越しも金額9社ベースでは買い越しとの観測となりました。8時50分に5月鉱工業生産指数が発表され、市場予想+7.0%に対して、


+5.9%


となりました。寄り付きは現先ともに小幅安で始まった後に売りをこなしながら次第に切り返していく展開となりました。その後は9,900円台の前半のところで推移し、10時30分に今日の高値9,950円を付ける形となりましたが、10,000円を目前にして上値を追いづらい展開となっていきました。前引けはそれでも高値圏での取引終了となりました。


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・後場。後場寄りは前引けとそれほど変わらないところで寄り付きました。しかし、上値は重く、次第に戻り売り優勢の展開となっていきましたが、13時過ぎにBloombergが、


みずほFG:今週中にも普通株6000億円の募集開始-関係者


と流し、同社株が急落していく展開の中でTOPIX主導でマイナスに転じた後は売り物が出されていく展開となり、日中安値を切り下げていく展開となりました。一時9,750円まで下げる展開となり、全面安に近い展開となりました。金融株や市況関連株、あるいはゴールドマンが「売り」でカバーを開始したGSユアサがストップ安になるなどしてグリーンエネルギー関連も総崩れとなりました。引けはやや値を戻して取引を終えました。


・いろいろな悪材料が出てきましたから、仕方がないですね。いくつかありました。


・GSユアサに関しては、個人投資家の動向を図る上で指標的な銘柄となります。つまり、急騰していく銘柄を担保に入れて信用で何か他の銘柄を物色(二回建ても含む)しており、この銘柄が崩れると他のところに波及していく構図があります。実際この銘柄についてはゴールドマンが「売り」を出してきたのですが、その理由がPERが高くテーマ性で急上昇した銘柄は間もなく急落したケースが多いとしているのだそうです。個人的にも割高なんでしょうし、今の相場はあくまでも理想買いに過ぎず、現実にリチウムイオン電池や電気自動車が普及し、確実な利益成長が見込める現実買いのフェーズになるのかどうかがこの銘柄を占う上で重要になるのではないかと思います。まぁ、実際収益があがるには時間がかかるのかもしれませんが。


・みずほFGの増資について。予想はされていたことなのでそんなに違和感がありません。ただ、先週末に大和証券G本社が増資を発表し、これが意外だったことから同社株が急落していったことから増資というネタには相当神経質になっているのかな?という感じがします。(意外なところが出たらごめんなさい)金融系の大所のファイナンス関しては大和とみずほさえやってしまえば当面は出尽くしになるのでしょう。


・非鉄など市況関連の地合を悪くさせたのが中国の国家発展改革委員会が備蓄のための非鉄金属の買い付けを一時停止と伝わってきたことでした。中国は4兆元の景気刺激策を行ってインフラ整備など内需刺激の経済対策を行っており、このために非鉄などが戦略備蓄として買ったことから非鉄市況では需給がタイトになり、価格が大きく上昇、コモディティ全般に波及して騰がっていきました。しかし、中国がこれをやめるとなれば(中国のぞく)世界的なリセッションがあるわけですから、デマンドが落ちてきて商品の需給は緩みます。そうなれば商品の価格にも波及していくわけでして、今晩のKMEなりNYの商品市場の動向に注目していかなければならないようです。


・個人的に中国というのはバブルになっている国だと思われます。外需はダメですので電力使用量などに反映され、工場閉鎖もまだまだ続いているのですが、この国のM2と固定資産投資の伸びをみていると明らかにバブル的なにおいがするのですよね。固定資産投資では第一次産業とか第二次産業中心に伸びており、ストックバブルに入っている可能性があります。あるいは最近の特徴としては人民銀行が市中銀行に貸し出しを増やすようにノルマが課せられているため、その結果M2が相当伸びていることに反映されていますが、そのうち何割かが株なり不動産なりに向いており、政府系エコノミストが中国に資産バブルの兆候があると指摘しているようです。

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by kabu-gion | 2009-06-29 19:43 | マーケット雑感