2009年 08月 13日 ( 1 )

FOMCの雑感

11日から12日までFOMCが行われました。声明文の訳はロイターより

■景気認識


景気については"economic activity is levelling out"としていて経済活動は底入れしつつあるという認識をしています。このことから株式市場は一旦好感した側面があります。とはいえNY株式は企業決算が良かったということが主な要因ですが。


■インフレ認識


エネルギー価格などは上昇したのですが、著しい資源のスラック(たるみ)から価格圧力を抑え、インフレは抑制されている、と声明文にはあります。最終需要が落ちている分、価格転嫁も出来ないでしょうからコモディティの上昇だけではインフレにはなりません。


■出口戦略の封印


声明文ではFF金利誘導目標を0-0.25%に据え置き、異例に低水準とすることが経済状況により正当化される可能性が高いと引き続き予想するとあって、早期利上げ論を完全に牽制しており、出口論を封じています。この間の雇用統計で良い数字が出たので、という感じでしたからそういる論議が出てしまうのも致し方がないですが、FRBとしてはそれはまだ先という認識をしています。


■国債の買い取り


9月までに米国債3000億ドルを買い入れているのですが、この政策は10月に3000億ドルを使い果たすのでそのくらいで終わるでしょう、とのこと。間違ってはいけないのは、あくまでも「10月に米国債の買い入れを打ち切るという意味」ではありません。今のままでは10月には使いきっちゃうという文言ですからある意味で含みを持たせていますよね。この間に金利水準が跳ね上がったらさらに対処しなければいけないのでオプションとして今後のFOMCで追加の買い取り枠設定にも含みを残しているようにも感じます。


全体の感想としては見事に練られた声明文でした。景気のボトムアウトを認めつつ、政策金利を長い間低水準に据え置き続けるとしているのですから、株式にも債券にも穏当な結果となりました。また早期の利上げがないとしてFF金利先物が低下しました。


FF金利先物の推移

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by kabu-gion | 2009-08-13 17:49 | マーケット雑感