カテゴリ:マーケット雑感( 114 )

小反発~FOMC声明を前に様子見

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 9,590.32(+40.71)円
TOPIX 902.46(+0.77)
225先物(09/09) 9,570(+30)円


USD/JPY(15:30) 95.48円(みずほCBリファレンス)



・FOMC前ですから、自律反発といっても鈍い感じなのでしょうね。


・NY市場。全般FOMC開催中とあって方向感の乏しい様子見となりました。10時に発表された5月の中古住宅販売件数では前月比+2.4%の477万戸(市場予想481万戸)となり、住宅市況の回復の鈍さから上値が重くなりました。787ドリームライナーの初飛行の延期したボーイングが6.76%安となり、指数全般の下押し圧力となりました。半面でエネルギー株がコモディティの反発を受け小幅高となり、下値は限られました。DJIAは16.10ドル安の8,322.91ドル、NASDAQは1.27安の1,764.92となりました。債券市場は堅調となりました。2年債の入札が行われ、最高落札利回りは1.151%(市場予想は1.212%)、応札倍率は3.19倍(過去10回平均が2.48倍)、間接Bidが68.7%(5月は54.4%)と好調な内容となり、ヘッジはずしの買いなどを集めました。外為市場ではFOMCでの利上げ観測後退の見方からドル売りの動きとなり、ウェーバー独連銀総裁が政策当局は利下げの余地を使い果たしたと発言したことを受けユーロに買いが入り、一時1.41ドル台に上昇しました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1220万株、買い1800万株、差引580万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越しとの観測となりました。8時50分に5月の貿易統計が発表され、貿易黒字は前年比-12.1%の2998億円となり、市場予想の2128億円の黒字を上回る内容となったことを受けSGXで買い優勢となりました。寄り付きは反発し9,600円でスタートしました。その後は9,620円まで買い進まれた後、やや上値が重くなる展開となりました。10時過ぎに北朝鮮が中・短距離ミサイルを発射見通しとの報道がなされたことをきっかけに売り物が出され、指数がマイナスになる場面となり、前引けも小甘い形となりました。


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・後場。アジア市場が堅調な動きとなっていたことから後場寄りは反発して始まりました。その後は次第に引き締まる展開となり、13時17分に日中高値の9,630円までありました。しかし、FOMC声明を控えて積極的に買いに動く向きは限定的、商いも多くなく、次第に売り物優勢となって上げ幅を縮小して取引を終えました。市況関連が反発し、値嵩株が強かったのですが、銀行など加重型がさえない展開となり、終日225優位の相場推移となっていました。債券市場は堅調、現物10年債利回りが1.4%を割り込むところまでありました。日銀の残存1年超10年以下の国債を対象に実施した買い切りオペが順調な結果となり、買い戻しを誘いました。JGBFは8連騰、26銭高の137.70円。外為市場はFOMC前に小動きもドル円で95円台を固めていく動きとなり、ユーロも強含む展開となりました。



・イベント前なのですから、こんなものなのでしょう。日本時間の明日の3時15分まではあまり動けないのでしょうね。そこからどう動くのかは短期的な方向性を決めますから、とても重要になるわけなのですけどね。


・FOMCに関しての見立ては月曜日に書いたことから基本的に変わりはありません。改めて言わせていただくとステートメントに出口戦略論に関する記述がなされることはおそらくないのではないかと思われます。あまりにも出口論云々言う人がいますので、個人的にはどうなのかな?という感じがします。過去最大規模の1040億ドルの入札を行っている最中に債券市場の地合を悪くさせるようなことはわざわざ言わないだろうという見方があるわけでして、インフレ圧力だとか、そんなニュアンスには出してこないんだろうと思います。そして回のステートメントの役割というのは、これまでギャップがあったマーケットの認識と当局の認識のずれを修正していくためにあるのでしょう。そのあたりはおそらくFF金利先物に出てくるのではないかと思われます。


FF金利のフォワードカーブ(出所:CBOTのデータより作成)


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6月5日に雇用統計が出た後に11月には25bpの利上げをする、ということを100%織り込んでいたわけなのですよね。雇用情勢が回復して出口論がFRB内部で語られてきているのではないかとの憶測も呼びました。結果として長期金利が上昇する形になってしまってマーケットはインフレ期待を高めてしまった、ここに当局の認識とマーケットの認識にずれがあったのだと思います。ここでステートメントで市場との対話を図ろうというのが今回のFOMCの会合ではないのかな?と個人的に予想しています。


・米国債買い取り枠増額についてはわかりません。何にもしない可能性が高いようですが、考えてもみれば金融市場が曲がりなりにも安定感を増してきたことを考えればこれ以上の緩和策は逆にインフレ期待を高進させる可能性もあるわけですから、これ以上緩和する大義名分はあまりありません。とはいえ、未だ回復していない住宅市況の下、住宅ローン金利の跳ね上がりというのはどうしても抑制しなければならないわけです。その時の妥協案として期限延長論もありますが、3000億ドルの買い入れ枠に対してすでに1774億ドルも使っちゃっているわけですから、これを採用した場合にはいずれ増額論が出てくるものと思われます。カードとして年末まで温存する可能性はありますけどね。ちょっとこのあたりは読み切れず、どうするのか?このあたりが焦点でしょうね。明日になればすべてわかることですから、まぁ、気長にステートメントを待ちたいところでしょうか。


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by kabu-gion | 2009-06-24 17:04 | マーケット雑感

急反落~国際商品安+世界株安

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 9,549.61(-276.60)円
TOPIX 901.69(-20.79)
225先物(09/09) 9,540(-290)円


USD/JPY(15:30) 95.04円(みずほCBリファレンス)



・今日は何回も取り上げますが、世銀の見通しって昨日の日経夕刊には載っていた話なので、昨日の東京市場で何も反応がなかったのは摩訶不思議という声が多かったようですね。


・NY市場。世銀の報告書で今年の世界経済の成長率をこれまでの-1.7%から-2.9%に下方修正されました。また新興市場株安(ロシアが-4.97%)で国際商品市況が軟調、LME全面安からアルコアが売り優勢の展開、さらに原油市場も4%下落してシェブロンなどのエネルギー株が下落していきました。さらに金融もリセッションの深刻化から下落、取締役会のメンバー2人が辞任したバンカメは-9.68%。そんな形で全面安商況となり、DJIAは200.72ドル安の8,339.01ドル、NASDAQは61.26安の1,766.19となりました。債券市場は堅調。世銀見通しやFOMCの声明文において早ければ年内にも利上げの観測を鎮静化させる内容にすることを検討すると伝えられたことから買い優勢となりました。FRBは年限4-7年の米国債を4億9700万ドル購入したことも手掛かり材料となりました。10年債利回りは3.684%(前日は3.772%)。外為市場ではコモディティの下落からオーストラリアドルが急落、カナダドルなども売られました。リスク回避からドルと円に買いが入りました。


・東京株式市場、前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り2540万株、買い1220万株、差引1320万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとなりました。寄り付きは売り気配で始まり、9,640円で寄り付きました。国際商品市況が安かったことから商社などの市況関連中心に売りが出されました。9時26分には先物にまとまった売り物が出され、9,600円レベルを割り込み9時26分には9,540円まで売り込まれる展開となりました。その後はややもみ合う場面もありましたが、香港市場が始まる10時50分あたりに再度下値をのぞきに行く展開、先物で9,510円までありました。


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・後場。後場寄りは前引けとあまり変わらない水準で寄り付いた後、9,540円をコアとして小幅なレンジが繰り返される展開となり、そのまま動きがないまま引けました。債券市場は堅調。国内金融機関からの現物買い観測に加え海外勢の先物買いなどが入り、株安も追い風となりJGBFは44銭高の137.44円。外為市場では朝方からクロス円が売られていく展開、ドル円もそれに引きずられる形で一時94円台に突入する場面もありました。



・世銀の話は冒頭にも書いたように昨日の日経夕刊にそんなに大きくないスペースで書かれていたのですが、21日発表のものであり、それを材料で売るなら東京から始めれば良かったのに、という感じでしょうかね。商品とか株式とか買い持ちしていてポジションを一旦外したい向きが針小棒大にこのネタを扱ったという感が強いですね。3月から騰勢を強めたロシアがここのところで20%下げてきたのでベア・マーケット入りとかいう話もありますから、とりあえず3月からの反騰相場の調整局面なんでしょうね。一目の日足基準線(9,648円)を下に抜けたのが4月28日、このときはダマシだったのですけど、今回もダマシにしておかないといつの間にか抵抗線になってしまうような感じなんでしょうか。



・先週も信用買い残を大きく増やすというのはあまり良くない傾向ですね。3市場信用残では、


信用売残 946,850百万円(-72,630百万円)
信用買残 1,498,211百万円(+220,302百万円)
信用倍率 1.58



先週は10,000円を割り込んで押し目を作って戻りが大きくはなかったわけですからしこりをかなり大きく作ってしまったという印象があります。日経10,000に続きTOPIX1,000に必要なのは銀行株だということを書いたのですけど、その銀行の信用買い残の増え方が大きいですね。これをみるとみずほは3005万株増加、三菱UFJは2276万株増加となっています。みずほに関しては売り残も増えていますが買い残の10分の1ですから厳しいですね。日経平均が10,000円に乗せて8営業日、先物10,000タッチを入れると9営業日ですからその高安の中間をとった一目転換線は9,841円ですから、このレベルは当面意識せざるを得ないだろうという気もします。まぁ、これらのしこり玉をふるい落とすには値幅調整と日柄調整が必要となっていくのでしょうね。

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by kabu-gion | 2009-06-23 19:23 | マーケット雑感

続伸~環境関連は賑やか

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 9,826.27(+40.01)円
TOPIX 922.48(+3.51)
225先物(09/09) 9,830(+60)円


USD/JPY(15:30) 96.13円(みずほCBリファレンス)



・引け際にやや売られたものの、中身はしっかりした相場だったようです。


・NY市場。GSがマイクロソフトを売上高の増加に伴い純利益は予想を上回る可能性として「コンビクション・リスト・バイ」に指定、またアップルの新型iPhoneの予約が好調だったことからハイテク株中心に買われました。また、規制当局への提出文書で政府に売却した優先株の減価償却に絡み11億ドルの一時費用を計上すると明らかにしたJPモルガンが2.4%高となりました。一方で原油相場が安くなりシェブロンなどのエネルギー関連が安くなりました。クアドロブル・ウィッチングのため、商いが膨らむ展開となりました。NYSEで21億株の商いとなりました。債券市場は反発。ムーディーズがカリフォルニア州の格付けを引き下げると明らかにし、質への逃避から米国債に資金が流れました。10年債利回りは3.772%(前日は3.807%)。外為市場はEU首脳会議において共同声明で「持続可能な」景気回復の兆しがみられるとして追加景気浮揚策の必要性がないとの見解を受け世界的なリセッションが緩和されるとの観測からドルが売られました。キングBOE総裁が英経済が最悪期を脱したとの発言を受けポンドが買われました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1410万株、買い1310万株、差引100万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。寄り付きは現先ともに小幅高で始まりました。その後は小動き、一旦は9,830円まであったものの上値での売り指しが厚く、これを抜けきるだけの買いが入りませんでした。その後はやや売り物に押され、一旦8,760円まで下げる場面もありましたが、前引け間際に買いが入りました。大型株の上値が重いものの、環境関連などは一旦先週末に売りが殺到したものの、早速切り返す動きとなり、内需も買われ市場のマインドはそれ程悪いわけではなかったようです。



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・後場。上海市場が堅調に推移していたこともあり、SGXでも先物は強含み、後場寄りは前引けよりもやや高い所で始まり、その後は上値を追っていく動きとなりました。売り指値が厚い9,840円を抜いていくと買い戻しなどを誘発し、13時40分過ぎには9,900円を付ける場面もありました。しかし、三井住友のファイナンスによるTOPIX算入(本日引け時点)によるリバランス(1100万株程度の買い需要)からTOPIXコア銘柄などに売りが出され、引け際に上げ幅を縮小する展開となり、小幅高水準での引けとなりました。債券市場は小幅続伸。NY市場が上昇した流れを受け継ぎ、さらには国内系の買い観測からJGBFは8銭高の137.00円。外為市場はドイツの公的債務拡大報道からユーロが売られる展開、クロス円からドル円にも波及してドル円も95円台に入る展開までありました。



・40円高にしては値上がりが1189、一時は1400もあって全面高だったわけで、それを考えると指数は重く、個別が買われるという感じだったのでしょうね。指数寄与度の大きい値嵩ハイテクや加重の三井住友除く銀行は軟調だったわけで、そういった指数に関係のない銘柄などが買い進まれた感じなんでしょうか。GSユアサや明電舎など先週末に急落した環境関連株が反発して見せたりするような感じですので、指数以上にマーケットはホットだった感じでしょうね。



・今週は6月相場のヤマ場といえるのでしょうね。FOMCと1040億ドルの過去最大の米国債入札(23日に2年債、24日に5年債、25日に7年債)が同時的に控えています。声明文においては1040億ドルの入札を円滑に行わなければならないので出口戦略論は出てきません(もし出てきたらトリプル安もあるのでしょう)。日本の場合は時限的緩和措置の終了を持って出口戦略でしょうが、米国の場合は利上げに照準が置かれています。従って米国債入札の局面でインフレ懸念だの何だのは声明文で言っていられないわけです。


・そして問題になるのは3000億ドルの米国債買い入れ枠について増額があるのかどうか、というところです。今のところは増額しないという見方が多いようですから、仮に増額するならば市場ではサプライズと受け止められる可能性があります。それは債券市場にストレートに効いていきます。半面で増額をしなかった場合には今年9月で買い入れを終える予定から年末まで延長される可能性もあります。この場合には好感されるかどうかはちょっと微妙、ニュートラルでしょうかね。ネガティブになるのは米国債の買い入れ期間と枠を現状維持で据え置くことでしょうか。こうなると入札にも影響を与えて10年債で4%を超えてしまう場合には株にもネガティブに効いてくる話だろうと思われます。声明文の内容に関しても、この間のベージュブックのようなやや弱気のトーンを踏襲するのでしょうけど、楽観的なニュアンスを多く入れてしまうのもちょっと危険な感じもします。とにもかくにも米国債を投資家に捌かなければいけない状況の中で債券売りを誘うような地合にさせてしまうのはまずいわけですよね。

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by kabu-gion | 2009-06-22 16:59 | マーケット雑感

反発~電池関連総崩れ

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 9,786.26(+82.54)円
TOPIX 918.97(+7.78)
225先物(09/09) 9,770(+40)円


USD/JPY(15:30) 96.88円(みずほCBリファレンス)



・今日は通院につき相場はみておりませんでした。


・NY市場はフィリー指数が凄い改善を見せていたのですが、あんまり騰がれなかったですね。ちょっと調整色が強いのなかなぁ、なんて感じていました。


・東京市場はGSユアサとか古河電池とか新神戸とか関東電化とか、こういったグリーンエネルギー関連の下げが大きくなっています。グリーンエネルギー関連は息の長いテーマですからこれで終わってしまったという感じではないにせよ、一本調子で騰がってきたバッテリーなんかはお休みなのでしょうかね。まぁ、他にも原子力だとか太陽光だとか新エネルギー関連、さらにはスマートグリッドなんかありますから、そういったテーマ株が今後物色対象になっていくのかもしれませんね。


・今週もお疲れさまでした。良い週末をお過ごしください。

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by kabu-gion | 2009-06-19 19:38 | マーケット雑感

反落~買い疲れ

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 9,703.72(-137.13)円
TOPIX 912.21(-11.02)
225先物(09/09) 9,730(-100)円


USD/JPY(15:30) 95.85円(みずほCBリファレンス)



・昨日は都合によりお休みいただきました。


・NY市場。朝方発表された経済指標では5月のCPIが前月比+0.1%(市場予想は+0.3%)となりました。オバマ政権の金融規制改革案によってS&Pでは規制強化と不安定な金融市場により経営環境が今後一段と厳しさが増すとの見解から米銀18行の格下げを実施したことから金融株が軟調推移となりました。しかし、議会民主党指導部では全国民に医療保険を義務付け、企業に場行院への福利厚生を付与するように強制する法案を進めるなど医療制度改革への期待からヘルスケアが買われる展開となりました。FedExの業績見通しが「極度に厳しい」経営環境から弱気になったことも市場センチメントを冷やしました。一方でハイテクは買われました。DJIAは7.49ドル安の8,497.18ドル、NASDAQは11.88高の1,808.06となりました。債券市場ではCPIが予想よりも低くインフレ懸念の緩和やFRBによる2016年5-2019年5月までの米国債70億ドルを買い入れたことが手掛かりとなり買われていきましたが、来週に2・5・7年債入札を控えていることから警戒する向きもあり売りも出され軟調となりました。10年債利回りは3.686%(前日は3.649%)となりました。外為市場ではCPIが予想を下振れしたことから早期利上げ論が後退、ドルが売られ、円が全面高となりました。MPC議事録において資産買い取りによる量的緩和を継続し、過去最低の金利に据え置くとしたことからポンドがユーロ、ドルに対して売られました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り2210万株、買い1400万株、差引810万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。寄り付きは9,770円で始まった後売り優勢、9時27分には9,670円までありました。その後は9,600円台後半のところでもみ合う展開となりました。市況関連の鉄鋼、海運、商社が軟調な半面で食料、情報通信などの内需系が堅調に推移しました。


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・後場。後場寄りは前引けとはそれほど変わらないところでスタートしました。その後12時30分に一時9.650円まで売られる展開までありましたが、その後はもみ合いとなる展開となり、方向感に欠ける相場推移となっていきました。鉄鋼の中には5%を超すきつい下げとなる銘柄もあり、金融も次第安の展開となっていきました。しかし、引けにかけては買い戻しが入り、9,700円台で引けました。債券市場は株安を材料に買い先行で始まりましたが買い一巡後はやや伸び悩み、JGBFは136.75円。外為市場ではドル円が95円台でもみ合いの展開となりました。



・今日のところは外為市場でドル円が95円台に入ってきて、という外部環境ではなかなか買いにくかったのでしょう。「リスク・オフ」がはやっているそうで、商品・株式売り、ドル・ユーロ売り・円買いの流れになっているようです。まぁ、パラボリックや新値三本足は陰転しており、明日以降切り上がる25日線(18日終値では9,606.51円)や横ばいの一目基準線(9,584.28円)がサポートとなるのかどうか、ややテクニカル的に正念場に差し掛かったといえるのかもしれません。



・金融規制改革については、金融機関が高収益を求めるあまり過剰なリスクを取ったことで金融市場が混乱に陥った時のパニック的な状況を未然に防ごうとしているのですが、ウォールストリートにはあまり受けは良くないようです。FRBは強大な権限を持つことになるようですし、店頭デリバティブ(CDSなど)は取引所などの「透明性のある」場所で一括して行うようにするようにしたり、あるいはリスクポジションに相応する資本と流動性を持たせるようにさせることなどが規制強化策の内容です。AIGの場合はCDSのプロテクションを一手売りし、資本や流動性対してに過度なリスクポジションを晒していたわけで、こういったカウンターパーティーリスクを抑えるには有効なのかもしれません。しかし、あまりにも金融機関のリスク規制を行うとそれはそrで金融機関の収益力低下につながる懸念もあるわけですから、ウォールストリートの反論もわからないわけではありません。収益性の低下からS&Pは金融18行を格下げしたのですから、この時点での規制強化は金融機関にはアゲンストなのかもしれません。



・投資主体別売買動向。


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外国人や自己が買うパターンである、いわゆる順のパターンという構図は変わりませんが、外国人は225先物で1109億円の売り越しとなっています。このあたりはおそらくヘッジか裁定(現物買い・先物売り)なのかもしれませんね。一方で都地銀が693億円先物で買っていますから、その分の裁定買いのオペレーションが自己によってなされた可能性がありますね。個人はさすがに10,000円の大台を週末に超えてきましたから現物はヤレヤレの売りを出したと思われますが、信用は買い越しですね。先週末までの申し込み分の評価損益率も-5.55%まで上昇してきていますから、引き続き物色意欲は旺盛なようで、このあたりは回転が上手く効いているのですが、昨日の日経にもありましたが、ここのところ回転日数が低下しておりこのあたり相当短期売買も過熱を示すサインが出てきたようです。回転が効かせられるうちはいいのですが、回転が効かないと買い残も高水準にあるため、しこりにならなければいいのかな?という感じもします。



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by kabu-gion | 2009-06-18 17:52 | マーケット雑感

今日はお休みいただきます

今日は都合によりお休みさせていただきます。
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by kabu-gion | 2009-06-17 19:56 | マーケット雑感

大幅続落~大台割れ

今日の東京株式市場は続落しました。


日経平均 9,752.88(-286.78)円
TOPIX 914.76(-32.06)
225先物(09/09) 9,770(-270)円


USD/JPY(15:30) 96.20円(みずほCBリファレンス)



・「過熱感」が強いから冷やしてみるのも相場なんでしょうかね。


・NY市場。6月のNY連銀製造業景気指数は-9.41となり、前月の-4.55や市場予想の-4.5を下回るものとなりました。またドル高から原油先物が急落、エネルギー株中心に売り先行で始まりました。GSがウォルマートにちて「バイ」から「ニュートラル」に一段階格下げが行われていたこともあり、これもまた全般相場の重しになりました。DJIAは187.13ドル安の8,612.13ドル、NASDAQは42.42安の1,816.28となりました。債券市場は続伸。ダラス連銀のフィッシャー総裁が「オバマ政権が財政赤字貨幣化の圧力は感じていない」と述べたりしたことが手掛かりとなりました。4月の対米証券投資は532億ドルの売り越し、中長期有価証券は112億ドルの買い越しとなったものの、あまり材料にはされませんでした。外為市場ではECBがユーロ圏の銀行は2010年までに2830億ドルの追加損失計上すると発表しユーロが売られ、ロシアのクドリン財務相がドル円の代替通貨を論議するのは時期尚早との見方を示したことからドル高となりました。株安からクロス円にも売りが出されました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り2260万株、買い1470万株、差引790万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越し観測となりました。寄り付きは売り気配でスタート、9,910円で始まりましたが、その後は利益確定売りが出される展開の中で証券や不動産関連などの銘柄が安くなっていました。時間外で原油が安くなっていたことも嫌気され市況関連の銘柄も売られる展開となっていました。その後もじり安の展開となり、10時52分には一時9,830円まで売られ、全面安商況となりました。


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・後場。アジア市場の急落から後場寄りはギャップダウンで始まり、その後12時49分に日銀の決定会合が終わり、景況判断を上方修正しましたが、地合を変えるところまではいかず、引き続きマクロ系のファンドの手仕舞い売りや利益確定売りに押される展開、その後は9,700円台後半のところでもみ合う展開となりました。引けにかけては金融株の下げもきつくなり、大引けは安値引けとなりました。債券市場は堅調。米金利低下や株安が手掛かりとなり買い優勢となりました。JGBFは41銭高の136.57円。外為市場では円が全般買い進まれる動きとなり、ドル円は96円割れるか割れないかのところまでありました。



・今日のところは米株安でしたので下げました。久しぶりに大きく下がったなぁという感じでした。結局、


株式・商品
債券・ドル売り


こういったポジションを組んでいたマクロ系のファンドが手仕舞う動きが出たのでしょうね。まぁ、いつもこんなポジションを組んでいても過熱感なり米国の経済の楽観論が冷やされるような指標が出れば一旦は外すのでしょうね。


・日銀が景況判断を上方修正しました。日銀の金融・経済の現状判断は以下の通りです。


わが国の景気は、大幅に悪化したあと、下げ止まりつつある。すなわち、企業収益や雇用・所得環境が厳しさを増す中で、国内民間需要は弱まっている一方、輸出・生産は持ち直しに転じつつあるほか、公共投資も増加している。当面は、こうした景気下げ止まりの動きが次第に明確になっていく可能性が高い。この間、金融環境をみると、改善の動きがみられるものの、全体としては、なお厳しい状態が続いている。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、石油製品価格の下落や食料品価格の落ち着きを反映して足もと低下しており、今後は、需給バランスの悪化も加わって、マイナスになっていくとみられる。


先行きのわが国の景気は、内外の在庫調整が進捗したもとで、最終需要の動向に大きく依存する。2010 年度までの中心的な見通しとしては、中長期的な成長期待やインフレ予想が大きく変化しないもとで、本年度後半以降、海外経済や国際金融資本市場の回復に加え、金融システム面での対策や財政・金融政策の効果もあって、わが国経済は持ち直し、物価の下落幅も縮小していく姿が想定される。こうした動きが持続すれば、わが国経済は、やや長い目でみれば、物価安定のもとでの持続的成長経路へ復していく展望が拓けるとみられる。もっとも、海外経済や国際金融資本市場の動向など、見通しを巡る不確実性は大きい。


リスク要因をみると、景気については、国際的な金融経済情勢、中長期的な成長期待の動向、わが国の金融環境など、景気の下振れリスクが高い状況が続いていることに注意する必要がある。物価面では、景気の下振れリスクの顕在化、中長期的なインフレ予想の下振れなど、物価上昇率が想定以上に低下する可能性がある。



前回は「わが国の景気は悪化を続けているが、内外の在庫調整の進捗を背景に、輸出や生産は下げ止まりつつある」という景況判断だったのですが、今回はこの「悪化」という文字を消して上方修正しました。この間いろいろな指標が改善していますから、日銀サイドとしてもこういったスタンスを取るのも自然な流れなのかもしれません。


・しかし、白川総裁会見で出口論に関して「市場参加者からみて予測可能性がある形で9月末までに判断」すると述べています。日銀の出口戦略が語られたのは白川総裁会見がはじめてだろうと思われますが、おそらくその出口論は米国のように利上げありうるべしというトーンではなく、企業金融支援オペを打ち切ったり、CP買い切りをやめたり、少し金融市場の機能を回復させるように促すかなぁ、といった程度なのだと思われます。1-3月期の需給ギャップが過去最大の-8.5%ですから、デフレ懸念が蔓延しているままで変に金融引き締めは出来ないだろうと思います。その点は米国の出口論とは大きく異なっている感じだと思われます。

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by kabu-gion | 2009-06-16 19:19 | マーケット雑感

反落~さすがに一服

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 100,39.67(-96.15)円
TOPIX 946.82(-3.72)
225先物(09/09) 10,040(-100)円


USD/JPY(15:30) 98.52円(みずほCBリファレンス)



・まぁ、当然の一服なんじゃないんですかね。


・NY市場。6月のミシガン大学消費者信頼感指数は69.0(前月は68.7、市場予想は69.5)となったものの、あまり反応はありませんでした。NYSEのコンピューターの不具合により一時242銘柄の取引が停止されました。このことから薄商いの様相となりました。個別でファースト・エナジーなどの公益株がしっかり立ったものの、ナショナル・セミコンダクターが安く、半導体関連は下げていました。DJIAは28.34ドル高の8,799.26ドル、NASDAQは3.57安の1,858.30となりました。債券市場は堅調。与謝野財務相が「米国債に対する信任はいささかも揺らいではいない」と発言したことから海外勢による米国債離れが起こるとの懸念が弱まり、買い戻しが入りました。10年債利回りは3.79%(前日は3.86%)となりました。外為は先ほどの与謝野財務相発言からドル買いとなりました。


・東京株式市場・前場。外資系証券の売買注文動向は10社ベースで売り1480万株、買い2200万株、差引720万株の買い越し、金額9社ベースでは売り越しとの観測となりました。寄り付きは小幅安でスタートしましたが、その後は利食い売りなどに押される展開の中で半導体関連などが安くなり、指数全般も重くなっていきました。


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・後場。後場は三井住友が大幅安になっていき、これまで値持ちが良かったTOPIXもじり安展開となるなど、全般さえない展開が続いていきました。しかし物色意欲は旺盛で、小売や不動産などが買い進まれ、低PBRの小型株に個人の資金が物色するなど投資マインドは強いままの展開となっていました。一方で指数に絡む値嵩ハイテクや銀行、市況関連などは停滞していました。債券市場は続伸しました。米国債が買われ長期金利が低下した流れを引き継ぐ展開となりました。JGBFは15銭高の136.1円となりました。外為はユーロが軟調、株安が響く展開となりました。



・今日のところは一服だったようですね。地政学的リスクが嫌気されたりしたという側面もあろうかと思われますが、週単位でSP500が0.1%高なのに、日経は3%以上も騰がっていますからね。行き過ぎ感も否めないわけではないので、自律的な調整なのではないでしょうか。



・G8について。あまり材料視する向きは少なかったのですが、それなりに重要なので触れたいと思います。共同声明の骨子としては、


①経済には安定化を示す兆候があるが、状況は依然として不確実
②失業は増えていく可能性がある
③世界経済を成長軌道に乗せるため各国との協議を継続
④金融機関の健全性を確保するために必要な行動をとる
⑤「出口戦略」は長期にわたって持続可能な回復に不可欠
⑥国際的な企業や金融機関の行動に関する原則・基準(レッチェ・フレームワーク)を策定
⑦一次産品の変動は成長のリスク



こんな感じです。特に重要なのは>「出口戦略」という点でしょうか。今回は金融政策担当者が含まれていない単なる財務相会合でしたから、この出口戦略は財政規律を引き締めるという意味であり、金融引き締めではありません。現状何が世界のリスクとして意識されているかといえば長期金利の上昇ですので、それは財政規律の緩和によりもたらされている側面は大きいです。それゆえ成長が軌道に乗った時には財政を緩やかに引き締めますよ、というアナウンスを出したということなのでしょう。あともう一つのリスクはコモディティ高なのですが、これに対してはドル安が根底にある形でもありますので、一応の警戒感をコミットで示すものの、具体的にはドル基軸体制をどのように維持・強化していくかなんでしょうね。その意味で明日からのBRICs首脳会議におけるドルの位置づけに関する話題には注視していきたいと思われます。


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by kabu-gion | 2009-06-15 18:06 | マーケット雑感

上伸~10,100円乗せ

今日の東京株式市場は上昇しました。


日経平均 10,124.32(+142.98)円
TOPIX 950.54(+9.89)
225先物(09/09) 10,140(+120)円


6月限SQ 10,147.65円(確報)


USD/JPY(15:30) 98.02円(みずほCBリファレンス)



・今日でオプション取引開始20周年だそうですが、その日が節目のSQで、節目の10,000円を終値で抜けてきました。従いまして本日の場況はSQ中心に進めていきます。


・NY市場。朝方発表された経済指標は5月小売売上が前月比+0.5%(Est.+0.5%)、新規失業保険申請件数が60.1万件(前週は62.5万件、Est.61.5万件)となりました。小売売上に寄与したのがガソリンであり、決して強気な数字ではなかったものの、失業保険申請件数が減少傾向にあることから買い先行で始まりました。IEA(世界エネルギー機関)が原油の需要予測を引き上げて、原油先物相場が73ドル台まで上昇、シェブロンなどが買い進まれました。また30年債入札が順調だったことで長期金利が低下、モルガン・スタンレーがバンカメの利益見通しを引き上げたことから金融株が買い進まれました。半面で小売売上の中身が弱いものとなり、ウォルマートが下落、個別でボーイングが売られ、終盤失速しました。DJIAは31.90ドル高の8,770.92ドル、NASDAQは9.29高の1,882.97となりました。債券市場は堅調。序盤は10年債利回りが4%台で推移していました。30年債入札(リオープン)が行われ、応札倍率が2.68倍(過去10回平均は2.21倍)、外国中銀含む間接入札の落札全体に占める割合は49%(3月は32%)、最高落札利回りは4.72%(市場予想4.80%)だったことから順調な入札と受け止められ、買い戻しに長期金利は低下しました。10年債利回りは3.86%(前日は3.94%)。外為市場では米国の経済指標が好調だったことからリスク選好の動きとなり、コモディティ高からオーストラリアドルやNZドルなどが買われました。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1690万株、買い3000万株、差引1310万株の買い越し観測、金額9社ベースも買い越しとの観測となりました。本日は先物・オプションSQ算出日であり、寄り付きにそれに係る売買が執行されました。市場観測では、


【225型1銘柄あたり】

売り:246.9万株
買い:285.4万株
差引:39万株の買い越し(976億円の買い越し)


【TOPIX】

売り:388本
買い:476本
差引:12本の売り越し(56億円の売り越し)


【売買高・代金】

225型 5.78億株・7140億円
TOPIX型 2.33億株・1778億円
合計 8.11億株・8918億円


上記のような売買が行われ、以下のようなSQとなりました。


SQ一覧(いずれも確報値)


・日経225 10,147.65円(確定時刻は9時25分、ヤフーが寄りついた時点)
・日経300 191.59
・TOPIX 949.76
・東証電機株指数先物 1,256.46
・東証銀行株指数先物 183.35
・TOPIX Core30 550.73
・東証REIT指数先物 899.50


先物の寄り付きが10,030円で始まり、上記のようなSQとなったことから裁定売買やヘッジ買いなどが入り、先物で10,100円まであったものの、次第に「幻」のSQ感が漂う中利益確定売りなども出され、10,000円台後半のところでもみ合いの展開となっていきました。金融、医薬品や小売などが物色され、出遅れ銘柄の水準訂正が行われる展開となり、地合としてはしっかりとなっていました。


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・後場。5月の中国鉱工業生産が前月比+8.9%、5月小売売上が+15.2%となったことから上海・香港市場は買いで反応、225先物もSGXで10,125円まで買われていましたが、その後は上げ幅縮小、議場寄りは前引けよりも小幅高いところでスタートし、その後は売りを吸収しながら買いが入っていく展開となりました。騰勢は衰えるどころかますます強まる展開で、13時9分にはTOPIXがSQを抜きました。225も10,140円まで買い進まれ、SQを巡る攻防となっていきました。13時30分発表の4月の鉱工業生産確報値が速報値より上方修正され+5.9%となったことや、14時発表の5月消費者態度指数も前月から3.3ポイント上昇の35.7となったこともフォローとなりました。そして14時8分に225現物もSQを抜きました。その後先物で10,180円までありましたが、14時40分過ぎにポジション調整の売りが出され、結局225は終値でSQを抜けきれませんでしたが、終値で10,000円の大台を8カ月ぶりに回復しました。TOPIXは終値でSQを抜きました。


・今日のSQ雑感に関しては寄る直前に売りをぶつけてくる証券会社の発注が遅れたのかどうなのかは良く分かりませんが、市場の事前予想で15万株程度の買い越しでしたので39万株の買い越しは明らかに多く、それがSQ上振れの要因となったことは間違いありません。CME225先物はドル建で10,000円、円建で10,005円ですから、それから先物が強含んでも10,147円のレベルは遥かに高い所で決まって、また「幻」にならなければ、との危惧もありましたが、後場TOPIX中心に買いが入ったのでそれで後場にこの値を抜いて「幻」にはしなかったのですから、相場の地合としては強いの一言ですね。


・まぁ、引けで225が10,000円の大台を回復しましたので、次はTOPIXの4桁が当面の目標となるのでしょう。それに必要なのは


時価総額No.1のトヨタ自動車が新値を抜いていくこと
②トヨタが買われないとするならば銀行株主導になるシナリオとならざるを得ず、その際金融主導の相場展開が必要


こういったところです。今日の相場をみている限りにおいてはトヨタの上値が重い分、銀行株に頑張ってもらう格好になるのでしょうね。


・今日はSQ中心のお話でした。それでは今週もお疲れさまでした。良い週末をお過ごしください。

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by kabu-gion | 2009-06-12 16:52 | マーケット雑感

まちまち~大台に敬意

今日の東京株式市場はまちまちとなりました。


日経平均 9,981.33(-10.16)円
TOPIX 840.65(+3.65)
225先物(09/06) 10,020(+30)円
225先物(09/09) 10,020(+20)円


USD/JPY(15:30) 97.92円(みずほCBリファレンス)



・祝・10,000円回復ですね。しかし、先物が高値引けで現物はマイナス、節を意識しすぎたちょっと不思議な相場でした。


・NY市場。朝方は買い先行で始まりましたが、10年債入札が不調で10年債利回りが瞬間4%台を付けたことから金利敏感な金融株などに売りが出されました。さらに原油相場が71ドル台を付けたことからDJIAは一時120ドル下げる展開となりました。ベージュブックでは、4月から5月にかけて主要5地区連銀管轄地域で経済活動が鈍化したか、一部企業の見通しは改善したものの、金融状況や弱い雇用情勢は続いたと示されたことから、マーケットは金融当局がさほど景気に対して強気にみていないことと受け取り債券が買われ長期金利の上昇に一旦歯止めが掛ったことから買い戻しが入り、下げ幅を縮小して引けました。DJIAは24.04ドル安の8,739.02ドル、NASDAQは7.05安の1,853.08となりました。債券市場は軟調となりました。10年債入札が行われ、応札倍率が2.62倍(過去10回平均は2.40倍)、外国中銀含む間接入札の落札全体に占める割合は34.2%(過去10回平均は25.8%)だったものの、最高落札利回りが3.99%だったことでテールが流れたことから入札は不調と受け止められ、売りが加速する展開も、ベージュブックでそれ程強い経済認識とならなかったことから買い戻しが入り、10年債利回りは2.94%(前日は2.86%)。外為市場では金利上昇からドル買いの流れとなり、リスク許容度の高まりからクロス円が買われました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースでは売り1890万株、買い3040万株、差引1150万株の買い越し、金額ベースでも買い虎視との観測となりました。8時50分に1-3月GDP改定値の発表があり、市場予想-15.0%を上回る-14.2%となりました。寄り付きは先物で9,990円でスタート、現物もあともう一歩で10,000円のところで寄り付きました。その後は10,000円の攻防となり、先物では9,990円カイ10,000円ヤリの動きとなりました。そして9時32分に現物も8カ月ぶりに10,000円に乗せました。その後先物で10,020円まで買い進まれましたが、明日のSQ算出に伴い神経質な取引展開となり、買いは続きませんでした。その後は上海・香港市場の寄り付きがマイナススタートだったことを受け、一旦目標達成感から利益確定売りが出されて反落で前引けとなりました。


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・後場。1-5月中国都市部固定資産投資は前年比+32.9%と市場予想を上回る(とはいっても一部香港の新聞にリークされていましたが)ものとなり、香港市場が切り返したことから後場寄りは下げ渋って寄り付き、その後は先物市場で10,000円の攻防となっていきました。13時3分に現物は再度10,000円を超えていく展開となりました。その後は10,000円を巡る攻防が先物期近、期先で行われ、ロールオーバーが終了し大口ロットが飛び交う展開ではなかったものの、やはりオプションの権利行使価格を巡る攻防であり、常にこの価格が意識される展開となりました。現物も10,000円を挟んだ小動きに終始しました。結局引けではインデックス売買で売り長となったことで、引け値での10,000円回復はなりませんでしたが、先物は高値引けとなり、2009年6月限は10,000円を超えて最終売買日の商いを終えました。



・今日のところは東証にもカメラが入っていたようで、市場関係者ならずとも固唾をのんで1万円の瞬間を見守る形になりました。そして9時32分に現物は10,002.10円を付けて8カ月ぶりの1万円回復となりました。


9時32分の各種指数


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ただ、その後はいつものSQ前の感じでしたね。先物の日中値幅は上下60円、まさに10,000円がATMとして終始意識されていたのでしょう。1つ上の権利行使価格まで持っていったり、あるいは一つ下の権利行使価格までふるい落とせるだけの決め手がなかったですからね。こんな感じで居心地の良い価格で固まった取引になったのでしょう。


・10,000円乗せに関しては昨日の記事で述べましたので今日は控えますが、市場関係者の意見は面白いですね。ロイターが調査した上値予想は強気派でJPモルガン証券の北野一氏が12,500円、弱気派では三井住友銀行の宇野大介氏の10,500円です。北野氏はGDPと時価総額の対比で過去の平均が75%であるのに対して今はまだ60%であるから水準的には低いという指摘。宇野氏は今の過剰流動性が先行き吸収されるとみているようです。なるほどいろいろ考え方や見方があるようですね。



・投資主体別売買動向。


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先週はちょっとバラバラですね。買いは外国人と個人信用と自己、売りは金融法人と個人現物でした。1万円が意識され始めたのが先週でしたからアロケーション上ウエイトを落とさざるを得ない金融法人が売ったり、個人の現物に関しても利食い売りや戻り売りを出していた半面で外国人と自己と信用が買いを入れていました。外国人は現物以上に先物を多く買っており、225で1057億円の買い越しとなっていましたから、結局のところは外国人の先物買い・自己の裁定買いで相場を押し上げていったことが分かります。個人の信用は小型株やグリーンエネルギー関連の一角に入っていることを鑑みると値動きの良い銘柄で回転を効かせようとする動きとなっているようにも思われます。需給的には「順のパターン」の構図ですね。すなわち外国人買い+自己の裁定買い+個人の回転売買、この構図が続く限りにおいてはそれなりに相場もしっかりするのでしょう。しかし、「逆のパターン」で買いを入れた信託銀行の売りには警戒したいです。上値を重くさせているのはいつもこの主体であることも確かです。2007年の2月、7月、2008年の6月にはそれなりに売ってきた主体ですからね。

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by kabu-gion | 2009-06-11 17:32 | マーケット雑感