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反発~ドレッシング!?

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 7,568.42(+110.49)円
TOPIX 756.31(+14.18)
225先物(09/03) 7,560(+130)円


USD/JPY(15:30) 97.83円(みずほCBリファレンス)



・引けの成り買いは結構大きく入りました。


・NY市場。朝方発表された経済指標では、1月の耐久財受注が-5.2%、新規失業保険申請件数が66.7万件となり、過去最高水準となりました。また、GMの決算では調整後EPSは9.65ドルの赤字、08年末の手元資金は140億ドルと発表されました。寄り付きは高く始まったのですが、オバマ大統領の予算教書について、医薬品メーカーが低所得者向け医療制度の患者に払い戻す必要がある金額を政府が引き上げる方針となったことから医薬品株が急落。メルクが-6.7%。終盤にかけてFDICが問題のある米銀の数が2008年第4四半期で252行となり、前四半期から50%増加したことから金融株も次第に上値が重くなり、DJIAは88ドル安で引けました。債券市場は軟調、7年債入札で応札倍率が2.11倍となり、まずまずとの評価だったものの、予算教書において今会計年度の財政赤字は過去最大の1兆7500億ドル、GDP比12%となったことが嫌気材料となりました。10年債利回りは3.00%(前日は2.93%)。



・東京市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り2100万株、買い1400万株、差し引き700万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。今日は月末ということもあり、各種重要指標の発表がありました。


 1月完全失業率・・・4.1%(市場予想4.6%)
 1月全国コアCPI・・・前月比0.0%(市場予想-0.1%)
 1月消費支出・・・前年同期比-5.9%(市場予想-5.5%)
 1月小売業販売額・・・-2.4%(市場予想-3.0%)
 1月鉱工業生産指数・・・-10.0%(市場予想-10.0%)


このようなものとなりました。寄り付きは小幅高で始まりました。その後、一旦先物で7,400円まで売られたものの、その後は戻していく展開、10時台にかけては7,500円近辺のところでのもみ合いとなりました。ドレッシング期待はあったものの、動意には欠ける展開となっていました。外為市場では仲値でのドル過剰が指摘されたり、本邦失業率が改善されたいたりするなどしてNYの高値98.72円から反落、97円台半ばでの取引となっていました。


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・後場。内需関連株の一角に値を飛ばす銘柄が見られ、しっかりの展開で推移しました。12時50分過ぎに一時7,590円まで買い進まれ、一段高となっていきました。その後は7,500円台半ばでのもみ合いとなり、引けに成行買いが結構控えているとの観測が下支えしていく形となりました。ただ、14時45分過ぎからポジション調整の売りも出され、先物で7,500円を割り込む場面があり、上げ幅を縮小したものの、大引けには加重型で引け成り買いがかなり入り、終値は23円ほど高いところで取引を終了しました。債券市場は終日レンジ取引となりました。JGBFは7銭安の139.50円。



・朝方の鉱工業生産に関しては、生産の落ち込みがそろそろボトムに来ているのかもしれない、ということを示唆していました。生産予測調査では3月に2.8%増加、また在庫指数も前月比-2.0%となったことで、在庫が捌けてきた印象もあります。


鉱工業生産指数と在庫率指数の推移(出所:経済産業省)


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少なくとも、フリーフォール経済の中で、前月までのように生産が落ち込む中で在庫が積みあがる、という構図からは脱却できるかもしれないという意味ではまずまずの内容だったな、という感じです。


・それでは今週もお疲れ様でした。よい週末をお過ごしください!


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by kabu-gion | 2009-02-27 20:12 | マーケット雑感

小反落~気迷い

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 7,459.93(-3.29)円
TOPIX 742.55(-3.09)
225先物(09/03) 7,430(-50)円


USD/JPY(15:30) 97.83円(みずほCBリファレンス)



・朝方は昨日の余韻が残っていたのですが、長くはもちませんでした。


・NY市場。朝方から反落で始まりました。10時に発表された1月中古住宅販売件数は449万戸、前月比-5.3%となり予想外の減少となったことから、市場ではネガティブサプライズとして受け止められ、DJIAは一時200ドル超の下げ幅となりました。その後のバーナンキFRB議長の議会証言では、政府がシティグループなどの銀行から少数株主として「かなりの株式」を取得する可能性があるとしながらも、既存の株主の利益を消滅させるような銀行国有化は「一切」計画していないと述べ、銀行完全国有化を改めて否定する発言がなされたことや、ストレステストの詳細が発表されたことからから金融株に買い戻しが入り、DJIAは終盤プラスまで買い戻される場面まであったものの、資本財などが軟調推移となり、結局80ドル安。債券市場は5年債入札が行われ、応札倍率が2.21倍と前回の1.98倍を上回ったものの、需給悪化懸念が根強く、株式が戻りに入る局面で売られ、10年債利回りは2.92%(前日は2.80%)となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り2800万株、買い1900万株、差し引き900万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。寄り付きは輸出関連に買いが入り小幅続伸で始まりました。その後10時台に掛けて一段高となる展開、一時先物で7,600円を付けるところまでありましたが、上値では戻り待ちの売りも出され、その後は7,500円台での推移となりました。


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・後場。香港市場が軟調なこともあり、前引けよりも40円ほど安いところで始まりました。その後7,490円のところまで売られた後は7,550円まで戻していくなど小動きに推移していきました。しかし、RBSやGMの決算を控えていることもあり、積極的に買い上げる主体に乏しく、14時台からじり安推移、14時25分で先物で7,420円まで売られ、現先ともにマイナス圏での推移となっていきましたが、売り込む向きも乏しく全般模様眺めとなり、小反落で取引を終えました。債券市場は急反発、2年債入札が良好だったことや株式が軟調になる局面でCTAと思われる向きの買いが支援となりました。JGBFは54銭高の139.64円。外為市場ではドル円が上値追い、98円台を意識した取引となりました。引け後16時に発表されたRBSの決算では08年の損失は241ポンドとなりました。


・月末に入って引き締まる傾向にあることは、何らかのドレッシングの買いが入ったのではないかとの見方も出来るようです。日生ライン(7,600円)とか、明治安田ライン(7,400円)とかそのあたりが意識されているという感もありそうですね。


・今日は投資主体別売買動向が公表されました。


投資主体別売買動向(出所:東証)


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投資主体別売買シェア


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こんな感じで相変わらず外国人の売りが目立つ一方で、買いの構図がこれまでの信託銀行(≒年金)に加えて個人の信用・現物が結構買いを入れていたことが分かります。先週はTOPIXが終値ベースでバブル後安値を付けるものの、一気に下げていくわけではなくじり安な展開でした。外国人のだらだらとした売り物を個人と年金が吸収していったことから需給バランスがある程度保たれていたものと思われ、こういった買い勢力がなんとか底抜け懸念を抑えていたものとおもわれます。個人に関しては値頃の買いもあったのでしょう。


・米国金融機関の問題に隠れてあまり大きなニュースにはならなかったのですが、S&Pがウクライナのソブリン格付けをシングルBから2ノッチ引き下げCCC+としました。直近のCDSのスプレッドは3,600bpとなっており、欧州新興国のソブリンリスクが意識されるところです。


ウクライナのCDSスプレッド(出所:DB Research)

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ウクライナのデフォルトが東欧通貨危機へと向かっていく流れになるのかどうなのか、なお欧州からも目が離せない状況が続くのではないか、と思われます。


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by kabu-gion | 2009-02-26 17:05 | マーケット雑感

急反発~ショートカバー

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 7,461.22(+192.66)円
TOPIX 745.62(+15.34)
225先物(09/03) 7,480(+190)円


USD/JPY(15:30) 97.08円(みずほCBリファレンス)



・公的の実弾買いが市場に入ってくる恐怖を引けに掛けて売り方さんが感じたようです。


・NY市場。朝方の経済指標はS&Pケース・シラー住宅価格指数が前年比-18.5%、コンファレンスボード消費者信頼感指数も過去最低の25.0となり、いずれもさえないものとなりましたが、ホームデポの決算が市場予想を上回ったことから小売関連に買いが入りました。原油相場の反発からエネルギーにも買いが入り指数を支えました。そしてバーナンキFRB議長の議会証言では、銀行を国有化すればそれらの銀行が築き上げた価値が失われるとし、完全国有化の可能性を打ち消すものと受け止められました。また、ストレステストの目的を、「今後の予想以上の経済環境の悪化によっても、十分な貸出を行える追加資本が必要かどうかを見極めることにある」としました。これを受けて金融株に買い戻しが入り、指数も上げ幅拡大、DJIAは236ドル高。シティが+21.5%、バンカメが+21%、S&P金融株指数も11.4%の上昇となりました。為替市場でドル円は上値追い、96円台後半のところまで買い進まれました。債券市場は反落。2年債入札の応札倍率が2.63倍(前回2.69倍)とやや不調だったことや、株高を背景に売りが出され、10年債利回りは2.80%(前日は2.75%)となりました。


・寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り3280万株、買い1550万株、差し引き1730万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。8時50分に発表された1月の貿易統計で貿易赤字は9526億円となりました。これを受けて次第にドル円がじり高推移となっていきました。寄り付きはCME225先物に鞘寄せする形で買い気配で始まりました。しかし、高寄りした後は次第に外国人投資家と思われる売りが出され、次第に上げ幅縮小の展開となっていきました。9時30分あたりではすでに7,400円台を割り込み、その後は7,340円まであった後は小動きの展開、GLOBEX米株先物も軟調に推移していく形、上値での戻り売りの圧力が強い展開となりました。


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・後場。前場の終値近辺で寄り付き、その後、TOPIX型に売りが出され、メガバンクの一角が値を消し、TOPIX先物もマイナスに転じていく場面があって、13時過ぎには225先物で7,320円の安値がありましたが、ドル円が97円台を突破して上値追いとなっていくと、輸出関連に買い戻しが流入し、自動車や電機主導で、戻り売りをこなしながら、じり高推移となっていきました。その後14時20分過ぎに津島、柳澤氏中心とした自民党議員が株価対策の取りまとめについて「大規模な対策が必要となる」との見解を示したと報じられたことからショートカバーが入っていく展開、14時34分には現物も日中高値を更新していく展開までありました。引けにかけても高値継続で推移していきました。先物は高値引けとなりました。債券市場は現物債に売りが出され、中期~超長期にかけて利回りに上昇圧力がかかったことから続落、JGBFは48銭安の139.10円。


・今日は早朝から「円安・NY株高・公的の買い入れ報道」という3点セットでそれなりに騰がるのだろうなぁ、と思っておりました。しかし、SP500が4%上昇していてもCME225先物がドル建てで180円高、円建で155円高と戻りが鈍く、朝方の外資系証券の動向だって大幅売り越しだったのですから、まだまだ外国人のリスクリダクションの圧力が強い感じは否めません。円安に傾いていることから米系の投資家が今日も結構売っていたのではないか、とも思われます。



・今日の引け間際の買い戻しの底辺にあったのが、日経朝刊の「公的資金で株買い取り」という報道でした。日経の内容によれば、買い取り額は20兆円程度で、1965年に作られた官民共同の「日本共同証券」をモデルにしているとのことでした。市場関係者によると、日本共同証券は「投資信託」の売りを支える、銀行等保有株式取得機構は「長信銀・都銀・地銀」の売りを支える政策、今回検討されているものは「外国人」の玉を吸い取る狙いがあるのではないかとの指摘がありました。


・2003年から2007年までの上昇相場においての買い主体は外国人がほぼ一手の構図で、これらの売り圧力にさらされているのが今の市場環境です。


投資主体別売買動向(2002年~2008年・出所:東証)


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2003年から2008年までの間で外国人はNETで33兆2927億円も買い上げたのですが、ご存じのとおり一昨年のパリバ・ショック以来、信用収縮及び金融危機による外国人投資家のバランスシート調整圧力でリスクリダクションが起きている間は(もちろん全てとは言いませんが)これらの主体が持っている玉は常に売り圧力にさらされているわけです。そしてこれらの玉を買い取る主体が出てこなければ、さらに株安に振れて、銀行や保険などの金融機関の自己資本が毀損し、国内でも逆資産効果による金融システムの悪化を招いてしまう悪循環を導くことになるわけで、そうなるとマクロ・ミクロの経済状況が底抜けしてしまうリスクがあるわけです。従ってこういうスパイラルに対して政府対応で阻止させたいという狙いがあるのでしょう。


・金融機関の逆資産効果について欧米では住宅などに代表される不動産価格、日本では株価に起因してしまう構図があるようですから、こういった政策は現状ある程度金融システムにおけるリスクを抑制させる効果があるのでしょうが、株高にはマクロ・ミクロのファンダメンタルズの改善が必要なことは言うまでもなく、そのための財政政策が求められていることは言うまでもないところです。


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by kabu-gion | 2009-02-25 17:21 | マーケット雑感

続落~TOPIXはザラ場安値更新

今日の東京株式市場は続落しました。


日経平均 7,268.56(-107.60)円
TOPIX 730.28(-5.00)
225先物 7,290(-90)円


USD/JPY(15:30) 95.32円(みずほCBリファレンス)



・NYがまさかの大幅安で帰ってきて、という割には底堅さもありました。


・NY市場。朝方、財務省・FDIC・FRBなど規制当局5局が「金融システムを断固として支える」との緊急声明を出したことや、ストレステストを実施する意向であることが伝えられ、寄り付きは金融株に買い戻しが入り高く始まりました。しかし、ドイツ銀行がGEの目標株価を引き下げたり、あるいはモルガン・スタンレーがハイテク株について、景気敏感セクターの中で最も脆弱としたことからハイテク関連に売りが出され、HPが-6.27%、インテルが-5.48%。さらに地合を悪くさせたのがCNBCのAIGに関する報道。内容は、AIGについて、追加支援をめぐる政府交渉に失敗すれば破綻に追い込まれる可能性がある、というものでした。商業用不動産の評価損などを計上する見込みで、Q4は600億ドルの損失になるとのことから売りが加速、DJIAは250ドル安、S&P500とともに1997年以来の安値更新となりました。債券市場は今週に合計940億ドルの入札を控えていることもあり、小幅高に留まりました。10年債利回りは2.75%(前日は2.79%)。金相場は利益確定の売りに押され軟調、995ドルで引けました。



・東京市場、前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り2000万株、買い1290万株、差し引き710万株の売り越し、金額9社ベースでは売り買い均衡との観測となりました。寄り付きはCME225先物に鞘寄せする形で売り気配で始まり、7,190円で寄り付きました。その後は一旦売り方の買い戻しに下げ渋る場面もありましたが、買い一巡後は下値テストの展開、TOPIXは717.85まであり、昨年10月末のバブル後最安値を更新する場面もありました。しかし、年金買い観測からその後は下げ渋る展開、7,200円を挟んでの取引となりました。ドル円はストップロスを巻き込み94円台中盤での取引となりました。


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・後場。アジア株安を背景にSGXが日中安値圏に推移、後場寄りも7,100円台中盤からの取引開始となりました。その後、クロス円主導でドル円も上値追いの展開となると、輸出関連に見直し買いが入り、7,200円台のところでの推移となっていきました。13時台以降はこの7,200円のところで小動きとなっていきましたが、GLOBEXもプラス圏での推移となったことから輸出株の一角が切り返し、徐々に下げ渋って後場の高値圏での引けとなりました。債券市場は小動き、朝方は20年債入札を控えてJGBFにヘッジが入るものの、入札結果が良好だったとの観測から買い戻しにプラス圏に推移も引けにかけて株式が持ち直すと下げに転じて引け、結果的にトリプル安となりました。



・今日のところは為替が円安に振れたことが好材料とよく耳にしますが、個人的にはGLOBEXがしっかりという側面でサポートされたのではないか?と考えています。円安は確かにサポートとはなりましたが、これまでの「株安/円安」の流れの背景を考えてみないと、マネーフローがわからなくなるような感じがします。直近の円安ピッチは凄く速く、東京タイムでも輸出の売りを完全に吸収してドルが買われています。ということは、それだけのまとまったロットのドル買い需要があったのでしょう。


ドル円の日足チャート


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・ドル買い需要がありながら株式が安く、(邦銀勢の益出しも要因なんでしょうが)債券の上値が重いことを考えると、「円資産売り」という構図があるのではないか?とみることもできます。その原因は投機筋による、「日本ショート/他国買い」というものではありません。それならばユーロもしっかりでしょうし、他国の株式も日経に比べてアウトパフォームして然るべきでしょう。しかしDJIAもSP500もFTSEも底割れに推移してしまっているのが現状で、日本ショートなどと片付けるのは無理があります。


・そう考えると、足元でドルだけが強いことから米国の投資家の海外リスク資産の圧縮が相当程度行われているのではないか?と考えます。円安は政治リスクと日本最悪シナリオがカタルシスとなったのですが、マネーフロー上、実際には米国投資家もしくは金融機関のリスクリダクションが行われていた、と考えるのが自然ではないかと思われます。もし、一連のリスクリダクションが金融機関のバランスシート圧縮の動きによるものだったとしたら、国有化懸念があるだけに気持ち悪い部分があります。


・あとはいきなり蒸し返されたAIGの問題。この背景には商業用不動産の問題があります。今晩、S&Pケース・シラー住宅価格指数が発表され、市場で大いに注目されているのですが、一方で商業用不動産の値崩れも結構深刻で、これがAIGの首を絞めている感じなのです。


S&P/GRA商業用不動産価格指数(出所:S&P)


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住宅用不動産とか、住宅価格とかの値下がりに対しては潜在的な損失規模が大きいことや、国民にも説明しやすいことから政府も何とか価格安定に躍起になっているのですが、商業用不動産の値崩れに対しては、FRBがTALFの枠でCMBSを適格担保としているものの、それ以外に目立った対応があまり打たれていないのが実際です。住宅よりは潜在損失額が小さいとはいえ、商業用不動産ローンにはCMBSという形で証券化商品としてばら撒かれていたり、金融機関も大量に在庫を抱えているのが実情で、今後、CMBSのデフォルトが多発すればサブプライム同様の構図になっていく懸念があります。従って、AIGの問題をきっかけにして、米政府や金融当局の対応が求められるところではないか、と思われます。


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by kabu-gion | 2009-02-24 16:46 | マーケット雑感

続落~朝安後下げ渋り

今日の東京株式市場は続落しました。


日経平均 7,376.16(-40.22)円
TOPIX 735.28(-4.25)
225先物(09/03) 7,380(0)円


USD/JPY(15:30) 92.98円(みずほCBリファレンス)



・週初からなんだか重い相場付きとなりました。


・NY市場。ドット上院議員が「少なくとも短期間」は、一部金融機関の国有化が必要と述べたことで金融株中心に急落して始まり、安値を切り続ける展開が続きました。その後ホワイトハウスのギブス報道官が、銀行システムは民営が正しいと確信、政府による十分な監督が必要と述べたことから買い戻しが入り下げ渋りの展開となりました。CNBCで財務省が来週にも金融安定化策の一部詳細を発表するとの報道も買い戻し材料となりました。原油相場が軟調だったことからエネルギー株も軟調でDJIAを押し下げに寄与しました。DJIAは100ドル安、CME225先物は大証比85円安の7,295円。債券市場は朝方から金融機関の国有化をにらんで質への逃避から買い進まれ、10年債利回りは2.79%(前日は2.84%)。金相場が1トロイオンス1,000ドル突破、一時1,007.70ドルまでありました。


・東京株式市場、前場。寄り付き前の外資系証券の動向は、11社ベースで売り3000万株、買い790万株、差し引き2210万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越し観測となりました。7時過ぎに商工ローンのSFCGが民事再生法申請、負債総額3380億円との報が流れました。寄り付きから売り気配で始まり、買い戻しが入るものの戻りも鈍く、その後は金融問題の懸念から再度下を試す展開、先物で一時7,190円の安値までありました。その後は7,200円台で一進一退も、10時30分前に、


米政府はシティの普通株最大40%取得の可能性


との報道が流れ、売り方の買い戻しを誘う形で一気に戻っていきました。一時7,400円のところまで戻して、高値圏での引けとなりました。

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・後場。先物で7,410円まで買われ、現物もプラス転換する場面まであったものの、買い戻しはほぼこの段階で一巡、その後は戻り売りに押される展開となり小幅安での推移となっていきました。14時台に一時7,310円まで売られ、下げ幅を拡大する場面までありましたが、GLOBEXがしっかりの推移だったことや国内の年金資金などの買い支え観測からその後は再度下げ渋り。朝方揃って新安値を付けていたメガバンクの一角もプラス圏で推移していきました。結局引けは小幅続落となりました。債券市場は小幅高。朝方はNYの地合を引き継ぎ、質への逃避から買われる場面もあったものの、政府のシティ株取得の話から値を消す展開となりました。JGBFは11銭高の139.61円。外為市場は昼過ぎにかけてクロス円が堅調に推移していきました。


・ここで焦点となるのは、おそらく米国でも金融機関の国有化へのプロセスづくりになっていくのだろうと思われます。その際、


①長銀・日債銀方式(完全国有化)=株主責任を問う
②りそな方式(部分国有化)=株主責任を問わない


このところにおいてどのようにシティやバンカメを扱うのかがポイントとなりそうな感じです。株主責任を問うた場合には新たな破綻懸念先を探しては株価をつぶす相場展開になる可能性があり、問わない場合にはモラルハザード云々が問われそうな感じでどちらも議論が分かれるところかと思われます。このあたりに関してはまだまだ観測の範囲内であり、実際当局はどのように金融機関の国有化を実施していくのか、スキームを見極めていく必要があろうかと思われます。



・あとは、シティの話題に隠れていたものの、大引け直前にWSJで「GM、クライスラーに400億ドルの融資検討」との報道もありました。これによれば米財務省のアドバイザーが、これら2社の破綻に備えた融資に400億ドル必要とされるという話です。GMも足元見れば株価は2ドル割れ。Xデーに備えた準備に入ったと、とみることができます。


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by kabu-gion | 2009-02-23 17:09 | マーケット雑感

今週の予定

今週の予定をまとめておきます。

【国内】

23日 1月スーパー売上高
24日 1月日銀金融政策決定会合議事要旨、1月企業向けサービス価格指数、20年債入札
25日 1月貿易収支、2月商工中金中小企業景況判断指数
26日 2年債入札
27日 1月家計調査、1月CPI1月鉱工業生産指数、1月商業販売、1月新設住宅着工


【海外】

24日 独2月Ifo企業景況感指数米12月S&Pケース・シラー住宅価格指数米2月コンファレンスボード消費者信頼感指数FRBバーナンキ議長上院銀行委員会で証言、米2年債入札
25日 米1月中古住宅販売FRBバーナンキ議長下院金融サービス委員会で証言、米5年債入札
26日 米1月耐久財受注米1月新築住宅販売、米7年債入札
27日 インド10-12月GDP、ユーロ圏1月失業率、ユーロ圏2月CPI、米10-12月GDP改定値米2月シカゴPMI


このようなところとなります。国内的には27日に結構たくさんの指標が出てきますが、特に鉱工業生産指数に注目でしょうか。予想では前月比-9.8%となっており、生産の落ち込みを確認する形になりそうです。また、在庫調整の進捗にも目を向けておきたいところでしょうか。海外では住宅系の指標と米債入札が控えています。このあたりイールドカーブと応札倍率をみておいておきたいところです。


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by kabu-gion | 2009-02-22 17:42 | スケジュール

TOPIXバブル後最安値更新~トリプル安

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 7,406.74(-150.91)円
TOPIX 739.53(-12.06)
225先物(09/03) 7,380(-190)円


USD/JPY(15:30) 94.08円(みずほCBリファレンス)



・トリプル安ですね。外為の場合は17時の東京終値を参照にして、という感じですが。


・NY市場。朝方発表された経済指標は、新規失業保険申請件数が62.7万件(前週日変わらず)と相変わらず最高水準、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が-41.3とこれも1990年以来の低水準。一部銀行についてバランスシートから不良資産を取り除くための政府の計画では物足りないという懸念だったり、あるいは国有化されるのではないかとの噂から金融株に売りが出されバンカメが14%安、シティが13.75%安、株価はそれぞれ3.93ドル、2.51ドル。またヒューレット・パッカードのさえない業績見通しからハイテクにも売り。引けてみればDJIAは終値で6年ぶりの安値を更新。債券市場は1月のPPIが市場予想以上に上昇していたことが重石となり、来週予定の入札では、応札引き寄せのための利率が引き上げられるのではないかとの観測から相変わらず需給緩和懸念から売り。10年債利回りは2.85%(前日は2.76%)。


・東京市場、前場。寄り付き前の外資系動向は、11社ベースで売り2730万株、買い1240万株、差引1490万株の売り越し、金額9社ベースも売り越しとの観測となりました。寄り付きはCME225先物清算値に鞘寄せして小幅安で始まりました。しかし、その後に先物に断続的な売りが出され、7,500円の節目を割り込んで推移していきました。その後はこの節目を境に売り買い交錯の展開となりました。外為は朝方ドイツのメルケル首相がドイツは必要があればIMFを通じて東欧諸国支援の用意があると発言したことからユーロが堅調となるも、東欧通貨が売られていく段階で反落していきました。

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・後場はSGXで取引されている時間帯あたりから、一部の米銀が国有化されるのではないかとの観測(FTではシティなど一部の米金融機関の債券が「破綻水準」になっており、国有化の観測があると伝えた)から先物が急落し、7,410円で寄り付いた後は買い戻し一巡後7,390円まで売られました。その後は7,400円を挟んでのもみ合いとなる中で、金融不安の高まりから3メガバンクが昨年来安値を更新、ポジション調整も嵩む感じでTOPIX主導でやや下げ幅を広げ、14時27分に先物で7,370円まで売られました。そこから引けまでは小動き、安値圏での取引終了となりました。TOPIXは1984年1月以来の水準となりました。債券市場も米債安の地合を引き継ぎ軟調。20年債入札を控えて値が重くなる展開。JGBFは15銭安の139.50円。外為はリスク回避からのユーロ売り/ドル買いの動き、円も売られ、結局トリプル安。


・今日の相場をみていると、9月初旬のファニー、フレディの時のデジャヴー(既知感)があります。それは「金融機関の国有化」に対する懸念。ここまでの話の流れでは、ガイトナー財務長官の金融機関のバッド・アセット分離計画がマーケットから不支持を受け、とりわけ早晩切り離さなければいけないバッド・アセットを大量に保有しているシティやバンカメの株価が軒並み一桁前半のところまで売られていく様を目の当たりにしていると、ポールソン前財務長官ではないですがガイトナー財務長官も米国3メガのうち、2銀行にバズーカ砲を打ち込まなければならないところまで追い込まれてしまっているのではないか?という感じなんですね。むしろ市場がそのように催促させている部分もあり、非常にファニー、フレディの時と雰囲気が似ているのです。シティやバンカメなんて民間とはいえToo Big to Failの象徴みたいなものですから、リーマンのような形で着地させるのは不可能、そのような文脈で考えていくと、国有化もあるかも、ということをマーケットは織り込みつつあるわけです。国有化されれば株式は無価値に近い状況となりますので、処分売りが相当重なっているなぁ、という感じを受けます。FT電子版ではシティなど一部米金融機関の債券が国有化懸念から「破たん水準」まで売られていると報じています(ロイター記事参照)。


・歴史を紐解けば住専が破綻し、山一が破綻、長銀・日債銀の国有化という出来事がありました。アメリカもこのような道を辿るのか、それともその轍を踏まないのか、ガイトナー財務長官は極めて正念場に差し掛かっているような感じもします。


・そして17時過ぎから為替市場でドルが一転して売られていますね。昨日から一部流れていましたが、GM傘下のスウェーデンのサーブが会社更生法の手続きを申請したと報じられましたね。やはりGMに関しても、再建案提出で当面Chapter11が無くなったというような安易な見方はせず、引き続きマーケットの波乱材料として警戒していかなければならないような感じですね。こちらも風雲急を告げた格好です。


・それでは今週もお疲れ様でした。良い週末をお過ごしください。


*なお、昨日掲載した投資主体別売買動向については先々週のものを掲載してしまいました。先週分のものに差し替えておきます。御迷惑お掛けしました。


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by kabu-gion | 2009-02-20 17:34 | マーケット雑感

反発~日本売り!?

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 7,556.65(+23.21)円
TOPIX 751.59(+2.33)
225先物 7,570(-20)円


USD/JPY(15:30) 93.47円(みずほCBリファレンス)



・日本売りで円安に振れて自動車が買われる構図って!?


・NY市場。株価指数はまちまち。朝方発表された12月の住宅着工件数は前月比年率-16.8%となり、統計以来過去最大の落ち込み、さらには鉱工業生産も前月比-1.8%といずれも予想を下回るものとなりました。一方でオバマ大統領が住宅支援策を発表。最大2750億ドルの政府資金を拠出し、900万世帯を救済するとの支援材料から強弱観対立し方向感ない展開。終盤に発表されたFOMC議事録では今年最大-1.3%のマイナス成長となる見込みとなり、米経済のリセッション長期化懸念も燻り上値を重くしました。DJIAは3ドル高、SP500・NASDAQは小幅続落。債券市場はFOMC議事録において米国債を買い入れる姿勢を見送り、来週実施する2年債・5年債・7年債の入札規模が総額で970億ドルになるとの見方から30年債中心に下落。10年債利回りは2.75%(前日は2.65%)。


・東京市場、前場。寄り付き前の外資系動向は、11社ベースで売り2170万株、買い1930万株、差引740万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測。寄り付きは輸出関連を中心に買い戻しが入って高く始まり、現物は一時100円を超える上げ幅となりました。しかし、買いは続かず、ヘッジファンドの解約売り観測が流れると急速に上げ幅縮小。一時先物で7,530円まで売られ現物も3.12円高。外為市場では仲値(三菱東京UFJ銀:93.75円)での輸出筋の売りから値を重くし、93円台中盤での取引となりました。

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・後場。225先物で7,600円で寄り付いた後は小動き。欧州系の売り観測も流れ、伸び悩む展開。膠着ムードも漂い、ここのところの後場を象徴するような値動き。アジアやGLOBEXも小動きで手がかり材料に掛ける展開の中で次第に見送りムード。そして13時50分過ぎに、日銀金融政策決定会合が終わり、金融政策が発表されました。政策金利の無担保コールオーバーナイト金利の誘導目標を0.10%に据え置くと決定しました。これを受けて短国買い切りオペ増額を行わなかったことでJGBFが売りで対応、ドル円もやや売りで対応も株式市場は無反応。「利下げ」というサプライズは無かったので買いを見送ったというのが本音かもしれません。結局引けまでレンジ相場が継続し、小反発で取引を終了しました。JGBFは1銭高の139.65円。引け後の欧州早朝に発表されたBNPパリバの10-12月期決算は13.7億ユーロの赤字、ほぼ予想通り。


・日銀の金融政策決定会合は利下げなし、予想通りでした。ポイントは、


①政策金利の無担保コールオーバーナイト金利の誘導目標を0.10%に据え置く(全員一致)。
②社債の買い入れはシングルA格以上で総額は1兆円。
③CPの買い入れの期限を9月末までに延長する。
④企業金融支援特別オペを強化、期間3ヶ月のやや眺めの資金を低利、安定的に供給。
⑤短国の買い切りオペ増額は実現せず


こういったところです。そして日銀の経済見通しは以下の通り(詳細はBOJのサイト参照)。


わが国の経済情勢をみると、海外経済の減速により輸出が大幅に減少していることに加え、企業収益や家計の雇用・所得環境が悪化する中で、内需も弱まっている。金融環境をみると、厳しい状態が続いている。これらを背景に、わが国の景気は大幅に悪化しており、当面、悪化を続ける可能性が高い。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、石油製品価格の下落や食料品価格の落ち着きを反映して足もと低下しており、春頃にかけては、需給バランスの悪化も加わって、マイナスになっていくとみられる。景気・物価の先行きについては、2010 年度までの中心的な見通しとしては、中長期的な成長期待やインフレ予想が大きく変化しないもとで、2009 年度後半以降、国際金融資本市場が落ち着きを取り戻し、海外経済が減速局面を脱するにつれ、わが国経済も持ち直し、物価の下落幅も縮小していく姿が想定される。こうした下で、見通し期間の後半には、物価安定のもとでの持続的成長経路へ復していく展望が拓けるとみられるものの、このような見通しを巡る不確実性は高い。


リスク要因をみると、世界的な金融情勢や海外経済の動向次第では、わが国の景気が下振れるリスクがあることに注意する必要がある。また、企業の中長期的な成長期待が低下し、設備や雇用の調整圧力が高まることを通じて、国内民間需要が一層下振れるリスクもある。金融環境が厳しさを増す場合には、金融面から実体経済への下押し圧力が高まり、金融と実体経済の負の相乗作用が強まる可能性がある。物価面では、景気の下振れリスクが顕在化した場合や国際商品市況が下落した場合には、物価上昇率が一段と低下する可能性もある。この場合、企業や家計の中長期的なインフレ予想が下振れるリスクに注意する必要がある。



それを踏まえて社債の買い入れやCP買い入れ延長、企業金融支援特別オペの実施など、企業の資金繰り対策に重点が置かれている感じです。この点は現状のGDPにおける設備投資の大幅減に対応を講ずる、という形。反面で国債買い切り増額など、米国同様、債券の需給緩和懸念を払拭出来なかったのは残念。政府が景気対策で積極財政を講ずる政策を打ち出している以上、国債増発でインフレ期待を招き長期金利が上昇するのは政府に対しても、民間に対しても資金調達を圧迫させるわけで、この点はもう少し配慮の余地があったのではないかと思われます。まぁ、今日の日経の朝刊で編集委員がわざわざこのタイミングに紙面で提言を行っているにもかかわらずスルーされた格好でもあったりしますね。


・投資主体別売買動向。相変わらず外国人売り、信託(≒年金)買いですね。


投資主体別売買動向(出所:東証)

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先週とほぼ同じような構図。信託の一手買い。ただ、8,000円割れのところだったり、7,600円台であったり、そんなところで結構な額を買い付けているので逆に上値の圧迫要因を作ったのかもしれません。年金は長期張りではなく、アセットアロケーション戦略で動いていきますので、株式がアンダーウエイトになれば機械的に買い入れるものの、上値でオーバーウエイト状態になれば売る主体で逆張りになりがち。おそらくは3月末までこういった手口がみられるのでしょう。


・外国人は日本売り。対内債券投資をみても同じような感じ。GDPやら政局やら、混迷深まるドメスティックの状況に見切りをつけているわけです。いつの間にかリスク回避の円買いなんて聞かれなくなりました。本邦のトリプル安シナリオが頭から抜けきらないのがここのところ続いています。従ってこの円安は「悪い円安」の部類に入ります。とはいえ、他の通貨が積極的に買われるわけでもなく、当面は1,000ドル間近の金相場あたりがホットなのかもしれませんね。

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by kabu-gion | 2009-02-19 17:18 | マーケット雑感

続落~欧州懸念

今日の東京株式市場は続落しました。


日経平均 7,534.44(-111.07)円
TOPIX 749.26(-7.27)
225先物(09/03) 7,580(-60)円


USD/JPY(15:30) 92.38円(みずほCBリファレンス)



・今日も寄り付いてからの値幅は乏しい展開でした。


・NY市場。朝方発表された2月のNY連銀製造業景気指数が-34.65となり、過去最低を記録することになりました。また、ムーディーズが中東欧のリセッションにより金融機関が打撃を受ける可能性があるとして、ユーロ圏発の金融危機の懸念から、株売り/債券買いの流れとなりました。金融株が全般指数を押し下げる展開、モルスタが-13.82%、JPモルガンが-12.31%、バンカメが-12.03%となり、主要金融機関は軒並み10%安を記録する展開となりました。またGMの再建策が不透明であったことから同社株が売られました。また世界経済のシュリンク懸念から原油先物が軟調、エネルギー株にも売りが出されDJIAを押し下げました。結局DJIAは297ドル安、CME225先物も大証比185円安の7,455円。債券は株が大幅安だったことから急伸、10年債利回りは2.65%。


・東京市場、前場。寄り前の外資系証券の注文動向は11社ベースで売り2980万株、買い1670万株、差引1310万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しの観測。寄り付き前にGMの再建策が発表され、GLOBEXでの米株先物が持ち直し、売り気配で安寄りしたあとは買い戻しが入る展開、7,500円を回復して下げ渋りの展開となりました。年金の買い観測も流れて売り叩く動意も薄いものの、NYの地合を引き継ぎ債先買い/株先売りの動きも活発で戻りも限定的。膠着感が次第に強まる展開となりました。トヨタが日経で5月にも増産するとの観測から輸送用機器の一角がしっかりも、不動産が軟調。外為はユーロが軟調で、ユーロドルで1.255まで売られる場面がありました。

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・後場。前場終値と同値で先物が寄り付き、その後は小動き。しかし、戻りも限定的であったことから次第にじり安展開となっていきました。一旦は先物で7,500円を割り込む場面があったものの、安値拾いの動きもあり、その後14時台は7,520円~7,540円までの間でのもみ合い、薄商い商況の中様子見、模様眺め商況となっていきました。引けまでこの動きが継続していました。東証が引けてからの大証の先物が急速に下げ渋る展開、一時7,610円までありました。JGBFは終盤上値が重くなり26銭高の139.64円。引け後に発表されたソシエテ・ジェネラルの決算でQ4黒字確保(8700万ユーロの黒字)だったことからユーロが買われクロス円主導でドル円もじり高。


・昨日からの流れでは欧州の下げ、NYの下げ、東京の下げの順番で来ていることが分かります。というのは、昨日の夕刻からユーロが急落していき、欧州株式市場も全面安でした。ムーディーズやS&Pの中東欧のリセッションと金融機関に関するWarningで欧州金融危機懸念という流れが出来てしまって、それがNYでも金融株が大きく売られ、東京に引き継がれる構図。為替もユーロ圏や東欧の通貨が全面安だったり、東欧の債券が暴落してみたりするなどみせており、明らかにGMでは無くこちらの方を懸念している感じでした。


・そのムーディーズのWarningでは、欧州新興国は不均衡の差が大きいことから、他の国、地域と比べてリセッションがより深刻化する見通しであり、これにより同地域の銀行と西側の親会社の財務格付けが圧迫されるということです。そして名指ししてウニクレディト(イタリア)、ライファイゼン(オーストリア)、ソシエテ・ジェネラル(フランス)をはじめとする西側の金融機関は過去数年間に欧州新興国市場の信用の伸びに着目し、同地域の銀行セクターで多くの買収を行い、結果的にこれらの親会社の格付け引き下げにつながる可能性に言及しました(以上、ロイター記事より)。


・実はこのところの東欧のいろいろな市場性のあるもの(通貨・債券・株式)はことごとく崩れている感じでがあって、ほんの一例ですが、ハンガリーの通貨フォリントが結構暴落気味となっています。


HUF/USDのチャート

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それと同時にハンガリーの債券利回りが急上昇し、それを懸念してハンガリーのCDSスプレッドが大きく上昇していたりしています。ハンガリーはあくまでも一例に過ぎず、東欧全般で同じような現象がみられます。特にひどいのはウクライナで、CDSスプレッドは3200bspまでワイド化しています。そしてこれらの国の銀行を買収してきた西側の欧州の金融機関にも懸念が高まってきているという構図なので、それを懸念してユーロが売られたり、グローバルで金融機関の株式が売られたりしています。それがここ一日の推移で、GMの話なんて二の次、相変わらず金融の話題に振り回されているのが現状なのではないかといえます。そして、この問題がグローバル金融危機の第二幕になる可能性もあって、下手を打つと1931年のオーストリアのクレジット・アンシュタルト破綻に似た構図に発展してしまいかねないのが怖いのです。

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by kabu-gion | 2009-02-18 17:03 | マーケット雑感

軟調~今年の安値更新

今日の東京株式市場は下落しました。


日経平均 7,645.51(-104.66)円
TOPIX 756.53(-13.47)
225先物(09/03) 7,640(-80)


USD/JPY(15:30) 92.41円(みずほCBリファレンス)



・今日は株式市場は薄商いかつ、動けない一日でしたが、外為は結構動きましたね。


・NY市場はプレジデンツデーの為休場。


・東京市場・前場。市場筋による外資系証券の売買動向は11社ベースで売り3160万株、買い1790万株、差引1370万株の売り越し、金額9社ベースも売り越し。寄り付きから売り優勢で始まり、7,700円を割り込みました。その後9時20分過ぎから、東欧の経済減速やアイルランドのデフォルト懸念からユーロが売られ、ストップロスを巻き込んで売られる(ユーロドルは1.27割れ)形になり、株式もリスク回避姿勢からじり安となっていきました。途中年金の買い観測が入り、下げ渋る場面がありましたが、不動産王トランプ氏が率いるカジノ会社が3度目の破産法申請(WSJ)や、GMの懸念などから再度外国人と思われる売りが優勢な展開、前場は安値引けとなりました。


225Fの日中足

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ドル円の日中足

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・後場。12時30分から中川財務・金融相が予算可決後に辞任する意向があると示したことからドル円が急伸、92.75円まで一時ありましたが、株式市場への反応は限定的。安値圏でのもみ合いの終始していく展開、但しビッグスリーの再建策協議を巡る動向には神経質で、UAWと交渉進展という話もあったり、一方で地元紙がGMとUAWの交渉が17日までにまとまる可能性はますます低くなっているなどと伝えられたり、今晩の提出期限を控えて動けない状態。GLOBEXも安く、米株動向を見極めたいとして見送りムード。引けにかけては買い戻しがやや優勢も、100円を超える下げ幅で終わりました。債券市場は短期筋による株先売り・債先買いの動きがあり、しっかりの推移でJGBFは38銭高の139.38円。


・中川財務・金融相辞任に関しては、株式市場においては限定的の反応でした。外為市場では円売りドル買いで反応したものの、債券は売りの向きもあるも株式軟調から地合は堅調で、政治マターからのトリプル安という流れにはなりませんでした。外為市場においても、もともとドルのレパトリの動きがここのところ活発で、その動きに短期筋のストップロスを巻き込み加速させる材料に過ぎなかったのではなかったか?という感じもしています。結局NYタイムでは再びビッグスリー睨みの動きとなるのでしょう。


・ただ、ここ数日の動きで見えてきたことがあります。外為市場の強弱観が相当変わってきたように思います。簡単に強弱まとめると、以下のようになるのかな?という感じです。


ドルに関しては、基軸通貨であり、利下げ余地が最も小さい通貨。一方で、財政は悪化の一途、金融危機の震源地。常に先安観が台頭する通貨。
ユーロに関しては、ドル基軸崩壊時に受け皿になりうる通貨。一方で、利下げ余地が大きく、減速している中東欧・ロシア経済と一蓮托生。ユーロ圏の金融問題も燻る。もともと寄せ集めの通貨であり、中身はばらばら、デフォルトリスクのある国も内包している通貨。
に関しては、減少しているものの経常黒字国かつ債権国、金融のリスクは相対的に小さい、利下げ余地が小さく低金利。調達通貨。一方で、財政状況は悪く、GDPは先進国でワースト、政治リスクも持ち期待成長率が低くなりがちな通貨


こんな構図なのです。


・今はそれぞれの通貨の弱い部分が強調され、積極的に買う通貨やアセットが無いから消去法的に無国籍通貨とされる金(ゴールド)がETF主導で買われているとの解釈で良いのではないか、と思うのです。


金のETFの推移(出所:SPDR)

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金が消去法的に買われるときの経済環境はそんなに質がいいとはいえません。ただ、他にマネーの行き場が無いからここに集中しているという感じなのでしょう。その結果、直近のETF残高は急速に伸びていて、それがCOMEXの先物なり、ロンドンの現物相場を押し上げている原動力となっています。金も世界経済のデマンドの低下から起こるデフレ懸念と、積極財政の拡大の副作用から起こるインフレ懸念との狭間で、大変強弱観がある商品です。しかし、それ以上に魅力的な通貨が無いことが現状あるわけです。


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by kabu-gion | 2009-02-17 16:44 | マーケット雑感