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4連騰~ザラ場で8,000円大台回復も利食い優勢

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 7,972.17(+23.04)円
TOPIX 764.67(+4.03)
225先物(09/03) 7,920(+30)円


USD/JPY(15:30) 98.52円(みずほCBリファレンス)



・8,000円台回復は2月10日以来ですね。


・NY市場。朝方に発表された経済指標では、2月の住宅着工件数が前月比+22.0%となり、許可件数も前月比+3.0%となり、住宅関連に買いが入りました。序盤はFOMCを控えて小動きの展開となっていたのですが、そのFOMCで現在6000億ドル規模の住宅ローン担保証券(RMBS)やその他の資産の購入プログラムについて実施ペースの加速や規模拡大を検討しているとの観測や、Tier1(自己資本の中の基本的項目)要件の厳格化を遅らせる方針であることなどから金融株中心に買い優勢となり、堅調に推移していきました。JPモルガンが+8.88%、シティが+7.73%。ハイテクはシスコシステムズについてGSが「コンビクション・リスト・バイ」としたことを受け大幅高、NASDAQを支援しました。DJIAは178.73ドル高の7,395.70ドル、NASDAQは24.23ポイント高の778.12となりました。債券市場は軟調、セント・パトリックス・デー(アイルランドのお祭り)で薄商いの中、今回のFOMC声明では長期国債の買い入れを確約しないとの見方や株安で中長期債に売り優勢。10年債利回りは3.01%(前日は2.95%)



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文は、11社ベースで、売り2320万株、買い1660万株、差し引き660万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。寄り付き前のSGXでは先物で8,000円台を回復した後利食い売りも出され、寄り付きは先物で7,940円で始まりました。現物は8,000円台を回復してのスタートとなりました。その後、先物で7,970円まであったもののひとまず現物指数で大台を回復したことから目先の目標達成感から利食い売り優勢の展開、次第に上げ幅を縮小して10時4分には現物もマイナスになる場面までありましたが、押し目買いも入り、プラスマイナスを行ったり来たりの推移となりました。


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・後場。後場寄り前に、日銀金融政策決定会合の結果が公表され、


①無担保コールレート(オーバーナイト物)を、0.1%前後で推移するよう促す
②これまで年16.8 兆円(月1.4 兆円)ペースで行ってきた長期国債の買入れを、4.8 兆円増額し、年21.6 兆円(月1.8 兆円)ペースで実施する


上記内容を全員一致で決定しました。これを受け、債券市場では長国買い入れの増額幅が予想以上であったことから買い優勢となりました。株式市場の後場寄りは小幅高でスタートするものの、日銀の決定を受けての反応はあまりなかったようでした。その後は再度現物で8,000円台を付ける段階では売りが出され、利食い売りや戻り待ち売りに押され、さらに朝方買い付いた目先筋の投げなどが出され、一時先物で7,820円まで売られる場面がありました。ただ、後場も押し目買いのニーズは強く、その後は切り返していく動きとなりました。14時42分あたりに再度8,000円台を付け、その後引けまではその大台を意識した取引となりました。しかしクローズでは現物も大台キープはお預けという形となりました。債券市場は結局堅調推移となり、JGBFは前日比27銭高の138.85円となりました。



・今日は8,000円の節目を意識して売り買いが拮抗しました。ただ、急ピッチな上昇であったり、目先の目標達成感があったことは否めないところで現先ともに小幅高となって終わりました。日銀の会合は終わりましたがFOMCの政策発表を前にしてやや動き辛かったのかもしれませんね。



・日銀の今回の金融政策決定は劣後ローンを1兆円引き受けに加え、長国買い入れオペが増額され、債券市場では満額回答に近かったのではないかと思われます。白川総裁の会見では、「追加的な長期国債の買い入れ余地はかなり限定される」と発言したことによってややトーンが落ちたようにも思われますが、FOMC発表を前にまずは日銀が「非伝統的な政策手法」を示したわけで、意味は大きいのかもしれませんね。


・日銀の経済見通しは以下の通り(詳細はBOJのサイト参照)です。


わが国の経済情勢をみると、海外経済の悪化により輸出が大幅に減少していることに加え、企業収益や家計の雇用・所得環境が悪化する中で、内需も弱まっている。金融環境をみると、CP・社債市場の発行環境は改善しているものの、全体としては厳しい状態が続いている。これらを背景に、わが国の景気は大幅に悪化しており、当面、悪化を続ける可能性が高い。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、石油製品価格の下落や食料品価格の落ち着きを反映して足もと低下しており、今後は、需給バランスの悪化も加わって、マイナスになっていくとみられる。景気・物価の先行きについては、2010 年度までの中心的な見通しとしては、中長期的な成長期待やインフレ予想が大きく変化しないもとで、2009 年度後半以降、国際金融資本市場が落ち着きを取り戻し、海外経済が減速局面を脱するにつれ、わが国経済も持ち直し、物価の下落幅も縮小していく姿が想定される。こうした下で、見通し期間の後半には、物価安定のもとでの持続的成長経路へ復していく展望が拓けるとみられるものの、このような見通しを巡る不確実性は高い。


リスク要因をみると、世界的な金融情勢や海外経済の動向次第では、わが国の景気が下振れるリスクがあることに注意する必要がある。また、企業の中長期的な成長期待が低下し、設備や雇用の調整圧力が高まることを通じて、国内民間需要が一層下振れるリスクもある。金融環境が厳しさを増す場合には、金融面から実体経済への下押し圧力が高まり、金融と実体経済の負の相乗作用が強まる可能性がある。物価面では、景気の下振れリスクが顕在化した場合や国際商品市況が下落した場合には、物価上昇率が一段と低下する可能性もある。この場合、企業や家計の中長期的なインフレ予想が下振れるリスクに注意する必要がある。



この中で個人的に注目したいのは、全般的に厳しいとした上で「金融環境をみると、CP・社債市場の発行環境は改善している」という認識を示したことですね(前月のものはこちらから)。(主に日銀の政策によって、ですが)国内金融の環境がリーマン・ショック以降の極度の緊張状態からやや緩和されたことには(楽観は出来ないものの)少し前向きに捉えてもよいのかな?という感じもします。


・そして今晩のFOMC声明へとバトンタッチしていきます。ここで米国流の「非伝統的な政策手法」を示してもらいたいものです。



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by kabu-gion | 2009-03-18 18:08 | マーケット雑感

三日続伸~踏み上げ相場の色彩

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 7,949.13(+244.98)円
TOPIX 760.64(+18.95)
225先物(08/06) 7,890(+210)円


USD/JPY(15:30) 98.70円(みずほCBリファレンス)




・本格的な春の陽気、桜が咲き始めています。



・NY市場。朝方の経済指標は3月NY連銀製造業景気指数が-38.23(前月は-36.25)、2月の鉱工業生産指数は前月比-1.4%、3月NAHB住宅価格指数は前月と変わらずの9となりました。寄り付きは英銀バークレイズが2009年の滑り出しは好調であるとの報を受けしっかりで始まりました。ただ、バンカメがサンディスクをアンダーパフォームで据え置いたことが嫌気されハイテクはさえない展開となりました。DJIAは一時170ドル高まであって終盤まで堅調に推移していましたが、引け際にアメックスが2月末時点で30日以上返済を延滞しているクレジットカードの利用額が5.3%となり、前月よりも上昇していたことが嫌気され、利食い売りに押されて指数もマイナスとなって引けました。DJIAは7.01ドル安の7,216.97ドル、NASDAQは27.48ポイント安の1,404.02となりました。債券市場は軟調。バークレイズの好業績報道やバーナンキ議長が「2010年にはリセッションが終わる」との発言を材料視し、リスク志向が強まる形で売りが出され、10年債利回りは2.95%(前日は2.89%)。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文は11社ベースで売り1590万株、買い1370万株、差し引き220万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越し観測となりました。寄り付きは堅調にスタートし、戻り売りをこなしながらじり高推移となっていきました。9時台は7,700円を挟む動きだったものの、10時台に入り水準を切り上げながらの動きとなっていきました。


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・後場。後場寄りは前引けよりも30円程度安いところで始まったのですが、次第に買いの勢いが強まり、7,800円台をうかがいに行きました。12時58分に7,820円を付けた後はしばらくもみ合いの時間帯が続いたものの、13時40分過ぎからさらに一段上値を追う動き、7,800円台中盤で推移、そして14時28分には7,900円台まで水準を切り上げました。加重型のメガバンクや単純平均型の値嵩株が総じてしっかりの推移となっていました。現物は先物が7,920円を付けた段階で7,967.03円まであって8,000円台を目指す動きとなりましたが、戻りのピッチも速いことから7,900円目前にして売り買いが交錯していきました。債券市場は軟調。20年債入札のヘッジ売りが先行、20年債の入札は応札倍率が2.60倍(前回は3.12倍)、テールが12銭(前回は4銭)となり、市場では「無難」と受け止められたものの、地合の悪さは引き継ぐ形となりました。JGBFは33銭安の138.58円。外為市場ではユーロ買いが午後まで続いていたのですが、1.30台では売りが出されて一転してドル買い優勢となっていました。



・今日の相場はそれなりに新規の買いも入っていたのですが、何といっても売り方が締めあげられていたという感じで、ある種の踏み上げ相場的な展開でした。値嵩株を見れば、相当厳しい逆日歩が付いています。京セラが20銭、ファナックが20銭、キヤノンが10銭、東京エレクトロンが10銭、アドバンテスト5銭云々といった感じですし、先物需給でも何故か4月限コール8,000円の建玉が31,181枚と膨れ上がっており、コール売り方のデルタヘッジの買いが結構入っているのではないか、あるいはそれを見越しての買いが入っていると見ることができます。信用残全体を見ても、


信用売り残 896,153(+5,916)百万円
信用買い残 1,063,132(-46,087)百万円
信用倍率 +1.18(前週は+1.24)倍


となっており、先週末の安い場面でだいぶ買い残が整理されています。従って、現状の相場は需給が非常にタイトであり、この点が相場上昇の原動力となっていることは十分理解できるところだと思われます。



・ここ数日間に出てきた経済指標の中でも先行指標の下げ止まりは鮮明で、マインド系の改善が指摘(昨日のNY連銀指数は悪かったが)されています。米国ではミシガン大学消費者信頼感指数が最悪期を脱しつつありますし、国内でも消費者態度指数や景気ウォッチャー調査が2カ月連続で改善しています。当然のことながら、株式も景気の先行指標とした性格がありますので、これらと連動して動く可能性もあり、3月の相場反転もマクロ環境からすれば十分に説明できるものではないかとも思われます。


DJIAと各種先行指数の推移


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・但し、今回の不況が金融から発せられたものであり、マインド系の指標以外の先行指標の中でも、例えば設備投資の受注動向(日本なら機械受注、米国なら耐久財受注)はまだ厳しいのかな?という気もしています。その裏には企業部門における資金繰りの問題が依然としてきつい状況があるわけです。生産・設投・消費の「景気の三役」全てが好転するのはまだまだ先というような気もします。



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by kabu-gion | 2009-03-17 17:04 | マーケット雑感

続伸~悲観論は後退?

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 7,704.15(+134.87)円
TOPIX 741.69(+17.39)
225先物(09/06) 7,480(+170)円


USD/JPY(15:30) 98.21円(みずほCBリファレンス)



・ETC関連株が大幅高だったとか。それでJRが安い、明暗分かれますね。


・先週末のNY市場。ミシガン大学消費者信頼感指数が56.6(前月は56.3)となりこれを好感する動きとなりました。個別にはサンフォード・バースタインが医薬品のメルクの投資判断を引き上げたりするなどし、小幅ながらも続伸基調となりました。終盤にシティのパーソンズ会長が、政府の追加資本注入は必要としていないとの発言も買い安心感を誘う展開となりました。DJIAは53.92ドル高の7,223.98ドル、NASDAQは5.40ポイント高の1,431.50。債券市場はやや軟調。株高や中国の温家宝首相が米国の信用力について懸念を表したことから長期債中心に売りが出されました。10年債利回りは2.89%(前日は2.86%)。


・G20では、以下のことが声明文に盛り込まれました。


①あらゆる形の保護主義に対抗すること
②金融システム上、重要な機関の健全性を確保するために行動
③IMFの強化
④非伝統的な政策手法を含む金融緩和の維持
⑤金融システムのシステミックリスクの集積を防ぐためマクロ健全性監督を強化
⑥好況時における資本バッファーの積み増しやレバレッジを制限する措置などにより金融規制が経済循環を増幅するのではなく、抑制するようにする
⑦信用格付け機関の監督



・またOPECでは追加減産を行わないことを決めました。


・東京株式市場、前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り2050万株、買い1220万株、差し引き830万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越し観測となりました。寄り付きは60円高でスタート、メガバンクなどは買い気配で始まりました。本日は先週末と打って変わって加重型(TOPIX型)が堅調となりました。今週にもバッドバンク設立構想を発表すると伝えられたことから先物は7,600円台でしっかり、指数も100円を超える上げ幅となっていきました。前引けにかけても買い優勢となり、先物は高値引けとなりました。OPEC減産打ち止めから原油先物が時間外で急落、石油や鉱業が逆行安となりました。


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・後場。後場寄りは前引けよりも20円安いところでスタート。その後は上値が重く高値圏でのもみ合い商況となりました。13時に不動産経済研究所から2月の首都圏・近畿圏のマンション販売が伝えられ、販売戸数は前年比-27.5%だったものの、在庫減が確認されたことから不動産株が上値追いの展開となりました。指数は小幅なレンジで終始推移したものの、引けにかけてはやや利食い売りなども入り、後場の安値圏での引けとなりました。債券市場はしっかり。日銀会合において国債買い切りオペの増額思惑から買い戻し優勢の展開、JGBFは24銭高の138.91円。



・G20についての雑感。まぁ、20カ国で決められることなんかは限定的でしょう。英米と欧州との財政規模拡大に関する意見の食い違いがみられたりもしましたしね。個人的にはスイス国立銀行(SNB)が大規模売り介入を行ったことを受け為替問題にも論議されるのかな?と見ていたのですが、これに対しては何も話し合われず、市場ではこの問題に対してG20で黙認したという解釈なのでしょうか。先週はちょっとこの介入について批判的な意見を述べましたが、逆に捉えればファンディング・カレンシー(調達通貨)には売り材料として潜在的に市場に意識されることにより、中期的にこの材料はドル円相場を下支えする可能性を含んでいることに注目したいと思っています。


・さらに言えば現状の金融危機の下ではファンディング・カレンシーが高止まりすることはあまり好ましくないという認識があるのかな?とも思えます。この間テレビ番組で韓国の住宅ローンが円建てで行われていて、円に対してウォン安が進むとローン返済負担が重くのしかかり金融やら経済を疲弊させるとの報道がなされていましたが、これと一緒で、東欧でもCHF高でCHF建ての住宅ローン返済が経済を苦しめているという指摘もあります。目先東欧は世界経済の火薬庫という認識がありますから、このあたりはG20で黙認せざるを得なかったというのが実情なのかもしれません。


・今週は内外で金融政策会合が行われます。この焦点は国債需給を如何にしてタイト化させることができるか、ということになるのでしょう。FOMCに関しては長期金利の高止まりが住宅ローン借り換えを阻害してしまったり(=バッド・アセットの元凶となる)、あるいは起債条件を不利にさせたり、ある意味クラウディングアウトを阻止する政策を打ち出せるかどうかということになるのでしょう。現状の社債市場に関してはクラウディングアウト、というよりも信用収縮から社債スプレッドが拡大し、起債が難しくなったことが企業の資金調達を難しくした起因であるとみていますが、いずれにせよ長期金利が高止まりすることは住宅ローンにせよ社債にせよ資金調達には明らかにマイナスですから、この点で有効な施策を講じることができるかどうかが今の金融政策に求められるところです。


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by kabu-gion | 2009-03-16 16:55 | マーケット雑感

今週の予定

今週の予定をまとめておきます。


【国内】

16日・・・会社四季報・日経会社情報発売、2月首都圏・近畿圏新規マンション販売
17日・・・1月第三次産業活動指数、20年国債入札、日銀金融政策決定会合(~18日)
18日・・・2月鉄鋼生産、日銀白川総裁会見、2月日本製半導体製造装置BBレシオ
19日・・・3月全産業活動指数、3月日銀金融月報、2月全国百貨店売上
20日・・・東京市場休場(春分の日)


【海外】
16日・・・1月対米証券投資、米2月鉱工業生産・設備稼働率、米3月NAHB住宅市場指数、3月NY連銀製造業景気指数
17日・・・ZEW3月景況感調査、米2月住宅着工・着工許可件数、米2月PPI、FOMC(~18日)
18日・・・BOE金融政策委員会議事録、米10-12月経常収支、米2月CPI
19日・・・米3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米2月コンファレンスボード景気先行指数、北米2月半導体製造装置BBレシオ
20日・・・米FRB議長講演


このようなところとなります。とりわけFOMCと日銀金融政策決定会合が同時に行われていきます。米国に関しては国債の買い取りをいつ、どの金利で行うか、このあたりがなお注目材料といえます。日銀に関しても資金繰り対策オペの追加措置を行うことなどが焦点となっていきそうです。

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by kabu-gion | 2009-03-15 21:21 | スケジュール

反発~13日の金曜日・SQ乗り切り大幅高

今日の東京株式市場は急反発しました。


日経平均 7,523.97(+325.72)円
TOPIX 724.30(+23.37)
225先物(09/06) 7,510(+420)円


3月限SQ 7,491.33円(確報)


USD/JPY(15:30) 97.86円(みずほCBリファレンス)



・金融市場にも「春」なのか?春は天候が荒いのですが。夕場で初めてサーキットブレーカーが発動されたようですね(今日は残念ながら引け後から確定申告でお出かけ中でして、みることができませんでした)。


・今日から配当落ちまでの間は現先がおよそ70円程度の逆鞘で推移します。当記事では先物の概況を書いていますが、現物をご覧の方はディスカウントした数値であることをご承知ください。


・NY市場。朝方の経済指標は2月の小売売上の発表があり、市場予想を上回る前月比-0.1%(自動車除く+0.7%)となり、利益確定売りをこなしながらの推移となりました。GEが1956年以来の「トリプルA」格を失い、「AA+」となったものの、1ノッチの引き下げにとどまった(社債市場では一時トリプルB格扱いだったらしいが)ことも好感されました。そしてまたぞろ銀行のトップが「1-2月は黒字」発言。12日はバンク・オブ・アメリカのルイスCEOが講演で「将来、追加の公的資金が必要になる銀行も出てくるだろうが、当行はそうならない」と述べたことをきっかけに金融株に再度買い。バンカメは+18.66%。S&P金融株指数も10%上昇する展開となりました。結局DJIAは7,000ドル回復、239.66ドル高の7,170.36ドル、NASDAQは54.46ドル高の1,426.10となりました。債券市場では110億ドル規模の30年債入札が行われ、応札倍率が2.40倍(前回は2.02倍)・間接応札が全体を占める割合が46.2%となり、良好な結果となったことから長期債に買いが優勢、10年債利回りは2.86%(前日は2.91%)。為替市場ではスイス国立銀行(SNB)が25bpの利下げを行い、これは市場コンセンサス通りだったものの、同時にスイスフラン売り介入を行い、ユーロが強い展開となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買動向は、11社ベースで売り2260万株、買い1580万株、差し引き680万株の売り越し(22営業日連続)、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。本日は先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出日。SQ関連の売買が寄り付きの段階で執行され、その内容は以下の通り。


225型1銘柄あたり
売り・・・193.2万株
買い・・・218.9万株
差引・・・25.7万株の買い越し


225型
4048億円の売買/475億円の買い越し


TOPIX型
5524億円の売買/241億円の買い越し


225確定時刻 9:26(6770 アルプスが寄り付いたとき)


このような観測でした。先物は買い気配スタート、7,390円で寄り付きました。そして9時15分前からNTショート(N売り/T買い)を組んでいた向きの買い戻しが入り225主導で上値追いの展開、現物はSQ値をあっさり抜き、9時57分には先物で7,500円を付けました。但し、加重型は相変わらず売りが出され、NTのパフォーマンスは160-170bs程度まで拡大していました。


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・後場。後場寄りは7,470円でスタートした後は再度上値追いの展開、一時先物で日中高値の7,520円を付ける場面もありました。その後は週末・G20を控えて、ということもあり、動きにくい展開となり、7,500円を挟んだ取引に推移しました。後場中盤あたりから加重型にも下値拾いの買いが入り始める場面もみられました。結局現物指数は高値引けに近いような形で取引を終えました。債券市場は昨日入札が良好だった5年債についてセカンダリーではさほど売れていないとの見方や株高で急反落も引けでは持ち直し、JGBFは前日比25銭安の138.67円。


・一昨日からの加重型の売りに関してはどうも系統金融機関の売りではないかとの観測が浮上しています。逆行安に新安値の銘柄にちらほらメーンバンクであったり、もしくは大株主であったりするものがいくつかありました。昨日はドル円の動きを見ても不気味だなぁ、と不安視していたのですが、どうやらこういった動きがあったようです。期末に巨額増資を控えていたりします。期末ですから、ほんの需給要因で一気に動いたりしますので、モメンタムが読めない感じもしますね。


スイスフラン。久しぶりに為替ネタ。金融危機に入って以降メジャーカレンシーで初めて売り介入を行ったことは結構衝撃でした。円だって、87円まで行こうが口先だけで介入してはおりません。一部には通貨切り下げ競争につながる懸念があるようです。そして次は円がやるんじゃないか?なんていう憶測も出されているのです。スイスフランも円と同じくリスク回避の対象になっていて、CHF高で実質金利が切り下がらないという悪循環に陥っていたようです。そのため介入を行ったとみる向きもいます。


・個人的には行き過ぎたマーケットに対して経済を急場からしのぐという意味において為替介入という行為は否定しません。国際協調・合意形成がなされた上で介入を行う場合と単独の介入では意味合いが違ってくるのですよね。国際協調・合意形成がなされている介入であればマーケットの行き過ぎ修正と解釈されるのですが、単独の場合はちょっとそういった保護主義的な動向を警戒視する向きが出てきてもおかしくはないのです。大恐慌から保護主義への経緯は通貨切り下げ競争で、今回のSNBの動きはそれを想起させる動きだった、ということをいう人までいますからね。従って、国際協調の枠組みの中でこういった単独介入を抑制できるかどうか、G20なりG7の動向に注視しておきたいですね。スイスはご存じの通り枠組みには入っていませんので、この国独自で済まされるという解釈があるのですが、「まさか、白川さん、単独ではやらないでしょうねぇ」、という感じでみられているのだとしたら、それは嫌な感じもします。


それでは今週もお疲れ様でした。よい週末をお過ごしください。


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by kabu-gion | 2009-03-13 19:54 | マーケット雑感

SQ=7,491.33 円(推計)

2009年3月限SQは、

7,491.33

となりました。



なお、上記のSQはあくまでも推計値です。正式なSQは引け後に大阪証券取引所から公表されます。

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by kabu-gion | 2009-03-13 09:27 | SQ

反落~不気味な相場

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 7,198.25(-177.87)円
TOPIX 700.93(-21.35)
225先物(09/03) 7,150(-240)円
同(09/06) 7,090(-220)円


USD/JPY(15:30) 96.35円(みずほCBリファレンス)



・いやはや、気味が悪い相場だなぁ、と思ってみたらTOPIXが700割れに225が安値引け。指数以上に中身が悪い相場ですね。


・NY市場。朝方、ガイトナー財務長官がテレビ番組で民間投資家にも公的資金を提供し、不良資産の購入を後押しする計画であり、「金融システムにおける利用可能な資本、銀行の不良資産処理を開始するための動機付け、投資家が不良債権を購入する資金を賄う仕組みを確保する必要がある」と発言しました。これを受け金融株が続伸する形でDJIAは一時7,000ドルの大台に乗せました。しかし、原油相場が下げ、エネルギー株などが下落し上値は重く、指数はマイナスに転じました。終盤にJPモルガンのダイモンCEOが昨日のシティよろしく「1-2月の業績は黒字である」とのことから引けにかけてプラス圏に浮上、DJIAは3.91ドル高の6,930.40ドル、NASDAQはしっかりで13.36ポイント高の1,371.64。債券市場は反発、10年債(180億ドル)の入札が行われ、応札倍率が2.14倍(前回は2.21倍)となったものの最高落札利回りが3%を超えたことから買いを誘い、10年債利回りは2.91%(前日は3.00%)。NZ中銀が政策金利を50bp利下げし、政策金利を3.0%としました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り2030万株、買い1620万株、差し引き410万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。寄り前の8時50分に10-12月GDP改定値が発表され、速報値年率-12.7%に対して、


-12.1%(前期比-3.2%)


と上方修正されました。これを受けてもSGXはあまり反応なく、小幅安推移となっていました。寄り付きは現物で55円安で始まりました。今日も昨日と同じく加重型が軟調で、TOPIXが225に対して70bp以上のアンダーパフォームといった状態となりました。225先物ではロールオーバーの最終盤ということもあり、動意薄の展開となっていました。中国指標を見極めたいとする動きもあり、押し目買いの動きも限定的となっていました。


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・後場。昼休みに発表された1-2月中国鉱工業生産が前年比+3.8%(Est. +6.4%)、1-2月小売売上が前年比+15.2%(Est. +16.5%)となりました。これを受け上海が一段安、香港もHSBCの上げを打ち消す展開となっており、さらに外為市場でドル円が96円台前半まで急速に売り込まれる動きも嫌気され、後場寄り前のSGXで安値を切っていく動きとなりました。後場寄りは窓を空けてスタートしました。その後は7,250円の権利行使価格を意識した展開で推移していきましたが、TOPIXはじり安基調、次第にバブル後のザラ場安値700.83が意識されました。ただ、時折大口の買いも入り、7,200円ラインでは買いが入る場面もありましたが、加重型にはさらに売りが入る展開、14時13分にTOPIXは700の大台割れとなり、一時698.46までありました。引けにかけてMSCIのリバランスが行われ225は安値引け、TOPIXは辛うじて700に乗せて引けました。先物市場も期近が安値引けとなりました。債券市場は急上昇。5年債入札に絡むヘッジ外しの動きが活発化、JGBFはストップロスを巻き込み42銭高の138.92円。



・昨日から妙だったのが加重型(TOPIXウエイトが大きい=浮動株時価総額が大きい)の銘柄の売られ方が酷かったかなぁ、という感じでした。例えば、昨日のような地合なのに(一時みずほを時価総額で抜いた)りそなが大幅安になっていたり、NTTも大陰線を引いていたりしていました。さらにNT倍率を追ってみると、昨日の寄り付き段階から今日の引けにかけて物凄く拡大しているのです。


NTスプレッドのティック


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NT倍率の日足チャート


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昨日は長大陽線、今日も大陽線なのです。加重型の売りが何故出ているのかは分かりませんが、この動きは極めて不可解です。りそな買いのメガバンク売りのアンワインドだとか、公益売りだとか、TOPIX型の裁定解消とかそういったことが考えられるのでしょうけど、例えばNTTで1000万株の売買をやってみたり、そういう読み筋とは異なるJFEが大商いで6%急落してみたり、あるいは裁定解消とはいいつつもTOPIXの現先のスプレッドは終日順鞘だったり(つまり現物主導の換金売りの可能性が高い)、どうもよく分かりません。海外年金筋の売りが出されているという市場観測が流れてはいたのですが、実際のところはわかりません。よくわからないときの換金売りって結果大抵ロクなことがないのが一昨年からの信用収縮・金融危機相場の特徴でもあります(典型的な例が2007年8月の売買代金5兆円超えの相場、指数はしっかりも中身は相当酷かった)。何も起こらなければいいなぁ、と。



・GDP改定値。外為市場では上方修正好感で円買いなんて言われていたりするのですが、上方修正の主因が在庫の寄与拡大(すなわち在庫増)だったわけで、あれをもってポジティブとするのはいかがなものかとも思うわけです。法人企業統計でも示されたとおり民間企業設備はやっぱり下方修正だったわけで、個人的にいえばネガティブ色が強かった印象がありますね。



・投資主体別売買動向。


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外国人の売りが再度増加基調です。下値では年金の買いが相変わらず目立ち、個人が果敢に突っ込み買いをしているなぁ、という感じですね。個人にしてもちょっと信用の買いが増えてきており、今のところ回転が効いていません。これで底割れになるとこのゾーンでしこりを作ってしまうこともあまり良い印象を持ちません。


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by kabu-gion | 2009-03-12 17:31 | マーケット雑感

急反発~底割れ寸前でびっくり高

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 7,366.73(+306.75)円
TOPIX 722.28(+18.78)
225先物(09/03) 7,390(+350)円


USD/JPY(15:30) 98.37円(みずほCBリファレンス)



・昨日のNYのびっくり高。DJIAもNASDAQも見事な引けピン。あれだけやっちゃうとお見事。


・NY市場。シティグループのパンディットCEOが「1-2月の業績は黒字」という社内メールが報道ベースに乗ってしまったことから金融株にショートカバーが一斉に入りました。さらにバーナンキ議長が講演で金融規制の抜本的な改革が金融市場の拡大と破裂のサイクルを抑制できる旨の発言を行ったことも好感されました。さらに急騰劇を誘ったのが、米下院金融委のフランク委員長が空売りに対してアップティック・ルールの復活を1か月以内に検討すると伝わったことでショートスクイズの様相。9日にGEが政府保証債80億ドルを発行することも追い風。高値引けにDJIAは379ドル高、NASDAQは89ポイント高。債券市場は株高を背景に軟調。過去最大規模の3年債入札が行われ、応札倍率が2.26倍とやや不調(前回は2.67倍)な印象も地合を悪くさせたようでした。10年債利回りは3.00%(前日は2.86%)。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文は11社ベースで売り2220万株、買い1640万株、差し引き560万株の売り越しながらも、金額ベースでは小幅買い越しとの観測となりました。寄り付きはCME225先物清算値7,390円に鞘寄せして買い気配でスタート。金融関連が軒並み寄るのに時間がかかる展開となりました。先物で7,340円で寄り付いた後はもみ合い、一旦は7,280円まで上げ幅を縮小する場面があったものの、寄り天にはならず、高値圏でのもみ合いとなりました。先物市場の動きでは寄りついた後上下70円程度の動きに留まりました。


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・後場。中国の2月貿易収支は48.4億ドルの黒字となり、市場予想を下回る程度まで貿易黒字が縮小したことから豪ドルなどに売りが出されていたものの、株式市場的にはネガティブ視されることなく、後場寄りは前場の高値を抜く7,390円でスタートしました。先物市場ではやや大口のロットの売買が飛び交うも徐々に落ち着いて、もみ合う展開となりました。野村HDのファイナンスに伴うTOPIXのリバランス(本日引け値ベース)が行われることから、TOPIX先物に2,750枚の売り需要からTOPIX先物が前場の安値を切っていく展開、加重型の電気・ガスや通信などが値を崩す形で推移していきました。一方で225型の値嵩株は強い展開、NT倍率が急拡大していく形、引けでは現物ベースで188bpの差ができてしまいました。債券市場は軟調も押し目は買われ下げ渋り(切り返す場面も)、JGBFは5銭安の138.63円。



・シティ。1-2月に黒字が出せるのは、考えてみればそんなに違和感はないようにも思われます。単純に銀行業務そのものを考えてみれば今の米国の300bpの長短金利差はかなり追い風で、パンディットCEOが「1-3月期は2007年以来で最良の業績になる」との見方をするのはある意味分かりやすいです。但し、景気が悪いですので、2009Q1も貸倒引当金の大幅計上があるのでしょうから、赤字着地になる見方は強いのでしょうけど。


・あとは、米国個別株オプションの相場表を見ると、それだけ買い戻しニーズが強いような感じがしますね。シティの2.5ドルコールの建玉が27万枚ですから、売り方が担がれればそれだけ現物にヘッジを入れるニーズは強くなるわけです。6ドル割れまで突っ込んだGEも然りです。


シティ


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GE


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・まぁ、それ以上にアップティックルール復活という話が売り方にはたまらないわけでして、これがNY市場を暴騰させた最大の原動力となりました。

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by kabu-gion | 2009-03-11 20:16 | マーケット雑感

3日続落~7,000円の攻防

今日の東京株式市場は続落しました。


日経平均 7,054.98(-31.05)円
TOPIX 703.50(-7.03)
225先物(09/03) 7,040(-10)円


USD/JPY(15:30) 98.36円(みずほCBリファレンス)



・何とか踏みとどまった感がありました。でもダイナミズムには欠ける相場ですね。


・NY市場。著名投資家ウォーレン・バフェット氏が米経済が「崖から落ちた」との発言や、世界銀行が8日に提出した報告では、今年は世界的にマイナス成長に陥る可能性が高いと指摘したことから売り優勢で始まりました。しかし、FDICが保証する社債を85億ドル相当を発行するとしたバンカメが急伸し、金融株が高い展開もあってプラスに転じるものの、医薬品大手のメルクが同業のシェリング・ブラウを411億ドルで買収で合意したことで、メルクがDJIAの足を引っ張り、やや乱高下気味な様相となりました。結局DJIAは79ドル安、連日で安値更新となりました。債券市場は横ばい。大規模供給に対して市場が消化できるかという懸念と一段の株安を警戒する投資家が低リスク資産である米債の保有を増やしているとの強弱観が入り混じる展開となりました。10年債利回りは2.86%(前日は2.87%)。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り2460万株、買い1310万株、差し引き1150万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。寄り前のSGXでは7,000円割れの水準で始まりましたが、寄り付きは7,060円でスタートしました。その後は買い戻し優勢となり、9時38分には現物もプラス圏に浮上し、7,100円台を回復するものの、上値も重くなっていきました。与謝野財務相が閣議後の会見で「政府は株価下落による信用収縮効果に断固立ち向かう決意」との発言がありましたが、反応は限定的。薬品株などディフェンシブ株中心に売りが入る展開となり、安値圏での前引けとなりました。


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・後場。香港市場でHSBCが14%高となっていたり、バスケット取引で若干ながら買い決め優勢と観測されたことから後場寄りは持ち直し、7,060円でスタートしました。その後は再度7,000円割れへのトライの動きとなり、一時7,010円までありました。しかし、7,000円を割らせない向きの買いが入り、その後は7,000円台中盤のところでのもみ合いの終始しました。一旦現物はプラス圏に推移する場面もありましたが、上値を追うには乏しく、後場の値動きは上下80円程度に収まりました。債券市場は軟調。与謝野財務相が「財政規律派としての仕事は昨年末で一時中止。赤字国債発行などあらゆる手段を容認する」との発言から急落する場面もありましたが、11日が3月限の最終売買日であることを控え小動きとなりました。結局JGBFは前日比6銭安の138.68円。



・今日の相場に関しては、あまりに7,000円を意識するばかりに値動きが乏しくなったという感もありますが、先物市場に関してはメジャーSQをにらんでのロールオーバー動向が気にされたのではないかという感じもしますね。限月間スプレッド取引では225型で28,361枚、TOPIX型で152,891枚と昨日よりも膨れてきたこともあり、市場参加者の多くが(スプレッド取引が順調に進む)膠着相場を望んでいたのではないかともとれるのです。SQ前に相場が動きやすくなるのはロールオーバーがほぼ峠を越え、オプションの動向が気にされるタイミングという感じがしますね。


・日経から、日経平均入れ替えのお知らせが出ました。


 日本経済新聞社と日本経済新聞デジタルメディアは10日、日経平均株価の構成銘柄から明治製菓と明治乳業を除外し、明治ホールディングスとマルハニチロホールディングスを採用すると発表した。

 明治製菓と明治乳業は共同持ち株会社設立により上場廃止となるため除外する。銘柄入れ替え基準に従い、両社の事業を継承する明治ホールディングスを採用するとともに、両社の所属する消費セクターから市場流動性の高い銘柄を補充する。

 2銘柄の除外は上場廃止日の26日に実施し、マルハニチロホールディングスを同日補充のうえ、明治ホールディングスを上場翌日の4月2日に補充する。

 新たに採用する2銘柄のみなし額面は、マルハニチロホールディングスは50円、明治ホールディングスは500円。日経平均は3月26日から4月1日までの間、224銘柄で算出する。


とのこと。事前予想では消費セクターの中でヤマダ電機とマルハニチロのどちらかといわれてきたのですが、低位株のマルハニチロのほうが採用しやすかったようです。パッシブ運用で仮にヤマダ電機のみなし額面を50円にした場合では1単位に必要な資金が362万円(みなし500円でも36万円)、マルハニチロは10万8000円ですから、コスト負担のない銘柄を採用したということになるのでしょう。



・三市場信用残について。


信用売り残 890,237(-23,954)百万円
信用買い残 1,109,219(+49,284)百万円
信用倍率 1.24(前週は1.15倍)


こんな感じで信用残が増えてきています。バブル崩壊後安値を更新してという相場ですから売りは手仕舞い、さらに突っ込み買いを敢行した個人投資家も多かったということがうかがい知ることができます。


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by kabu-gion | 2009-03-10 17:12 | マーケット雑感

続落~終値ベースでバブル後最安値更新

今日の東京株式市場は続落しました。

日経平均 7,086.03(-87.03)円
TOPIX 710.53(-10.86)
225先物(09/03) 7,070(-90)円

USD/JPY(15:30) 98.26円(みずほCBリファレンス)



・このところ、用事があったり、体調が思わしくなく、なかなか書けません。今日は雑感のみとさせていただきます。


・225も昨年の7,162.90円を割り込んで、終値ベースでバブル後最安値を更新しました。とはいえ、欧米株式市場に比べて下落ピッチが緩慢だったのは年金資金の買い支えがあった、という需給的要因にすぎません。


・構造的な円安について考えないといけないのは、①経常収支が赤字に転落、②キャリートレードの巻き戻しがほぼ終わったこと、③米国投資家の対外資産の圧縮、この3点が為替市場の需給に影響を及ぼしている可能性があるからです。


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by kabu-gion | 2009-03-09 18:04 | マーケット雑感