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9,000円手前の動き~壁は上にも下にも

今日の東京株式市場は上昇しました。


日経平均 8,907.58(+152.32)円
TOPIX 845.59(+13.53)
225先物(09/06) 8,940(+190)円


USD/JPY(15:30) 99.52円(みずほCBリファレンス)



・9,000円が意識され2週間、上値遊びなのですが、酒田五法の限度とされる11本目の線を形成していてという感じです。果たして上放れするのかな?



・NY市場。早朝にJPモルガン・チェースの第一四半期の決算が発表され、純利益は15億2000万ドル(EPSベースでは0.40ドル)となり、市場予想(EPS:0.30ドル)より上回りました。また経済指標は4月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数が-24.4(前月は-35.0)となりました。寄り付きは小しっかりとなりましたが、ガードナーの調査でヒューレッド・パッカードが全米のパソコンシェアトップとなり、他の調査で1-3月期のパソコン出荷は前年比-3.1%となったものの、減少率は想定以上に落ち込まなかったこと、あるいはノキアの決算で需要は安定しつつあるとの見解を示したことからハイテク中心に物色され、全般相場を押し上げました。DJIAは95.81ドル高の8,125.43ドル、NASDAQは43.64高の1,670.44となりました。債券市場は軟調。フィラデルフィア連銀指数を受けて景気ボトムアウト感から売りが先行する展開となりました。10年債利回りは2.83%(前日は2.76%)となりました。外為市場ではユーロ売りの動き。ECBの政策当局者間の意見の不一致が嫌気されました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り1680万株、買い1540万株、差し引き140万株の売り越し、金額9社ベースでは買い越しとなりました。寄り付きはCME225先物ドル建て清算値に鞘寄せして買い気配、8,920円で寄り付きました。現物株もNASDAQ高からハイテク関連などに買いが集まりました。ただ、寄り付いた後は小動きで、高値8,970円、安値8,890円の上下80円のレンジ内の相場となり、9,000円接近では国内系の売りが目立つ一方、下値では外国人の買いが流入するなどしており、売り買い拮抗のまま高値圏での引けとなりました。


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・後場。後場寄りは前引けよりもやや安いところでスタートした後は戻り売りに押される展開となっていきました。任天堂がゲーム機販売鈍化から売られていき、TOPIX主導で上げ幅を縮小する形となりました。13時過ぎにややまとまった売り物が出され、8,900円台を割り込み、ドル円もやや軟調となっていくと8,840円まで売られていく場面があり、上げ幅を縮小していきましたが、押しはここまでで、その後は現物に買い物が入り、徐々に下値を切り上げていく動きとなりました。そして14時台後半に差し掛かると8,900円台を再度固めていく動き、大引け前には先物で8,930円まで買い進まれていきました。結局引けは8,900円台で取引を終えました。債券市場は小幅高。朝方は米債が売られる流れを受け継ぐ動きとなりましたが、引け後の国債市場特別参加者会合(PD懇)の結果を待っての動きで短期筋の買い戻しが入り、JGBFは11銭高の136.81円となりました。外為市場ではトリシェECB総裁が東京で「5月7日のECB理事会に非標準的措置について決定する」との発言からユーロ売りが出され、ユーロは1.31ドルを割り込む場面もありました。



・米国でのハイテクに関する好材料やトヨタと鉄鋼メーカーとの交渉で鋼材価格が1トンあたり1万5000円引き下げで決着を受けて「木の葉も浮いて鉄も浮く」相場でした。「木の葉」とはハイテクのことでして、そんな相場ですからマインドも明るいのでしょうね。上値では国内実需筋の売り、下値では外国人の買いという感じですから、こういった相場が演出されるのでしょうね。



・米銀について懸念する点が2つあります。ひとつは昨日のJPモルガンのダイモンCEOの発言。TARPの公的資金を受けたのは罪の刻印である「緋文字」だと語り、明日にでも公的資金を返す用意があると発言したことなのです。このあたりは政治力学という側面でワシントンとウォールストリートが全面対決という構図になってゴシップ的に関心を集めるのでしょうけど、問題は「PPIPには参加しませんよ」という話をしていること。ここでも何回か書きましたが、PPIPの問題点として指摘されていたこととしては、


①銀行からバッドアセットを切り離すには官民投資ファンドの総枠1兆ドルでは額が足りない
②オークション方式で決められた価格を提示されて銀行側がバッドアセットを売却するか疑問である


この2点です。特に②の部分においてダイモンCEOの発言は気になるのです。すなわち、「うちの不良債権(レガシーローンやレガシー証券)はオークションで決められた安値では売らないよ」、とも受け止めかねないわけです。そして、JPモルガンのような財務力のあるところならいいのでしょうけど、体力のない銀行までもがダイモンCEO発言に追随してしまう動きが出てきてしまうと、バッドアセットの切り離しが遅れることにもつながりかねず、そうしているうちに資産劣化は進行し、バランスシートの一層の悪化は避けられないのだろう、という見方もできるわけです。そしてこの発言はPPIPの成否に波紋を投げかけたという意味において非常に気になるわけです。


・もうひとつは日経にありましたがストレステストの結果で金融大手の健全度を4段階に分けるというニュース。誰がそういったのか分かりませんが、「D」格は「極めて財務力が脆弱で自主経営が困難なグループ」を指すということらしいのです。仮にD」と烙印を押された銀行が出てきたら、再度銀行国有化の懸念が蒸し返されはしないか?ということがあります(理解不足だったらごめんなさい)。時価会計を止めていますので、D格になる金融機関が本当に出てくる可能性はそんなに高くないのでしょうけど、仮に出てくることにでもなれば嫌気売りが嵩むのでしょうね。一時期、シティグループがそんな感じで1ドル割れまで売られたわけですが、再度こういった状況ができてしまうと怖いなぁ、という印象を持ちました。もちろん情報源が分からないニュースですのでこれで市場が懸念してしまうということにはならないのでしょうけど、実際ストレステストの結果が公表される5月4日は本邦GW中にもかかわらず緊張してしまうのかもしれませんね。緊張してしまうのが自分だけならそれでいいですが...



・いよいよ間もなくシティグループの決算が発表されますね。さてどう出ますやら。


・それでは今週もお疲れ様でした。良い週末を!!


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by kabu-gion | 2009-04-17 17:28 | マーケット雑感

まちまち~中国に始まり中国に終わった相場

今日の東京株式市場はまちまちとなりました。


日経平均 8,755.26(+12.30)円
TOPIX 832.04(-3.21)
225先物(09/06) 8,750(+10)円


USD/JPY(15:30) 98.95円(みずほCBリファレンス)




・187円ほどの上髭、強烈なインパクトを残した「波高し線」。さてどうなりますやら。


・NY市場。経済指標では4月NY連銀製造業景気指数が-14.65(前月は-38.23)、3月米CPIは前月比-0.1%(Est.+0.1%)、3月鉱工業生産指数は-1.5%(Est.-1.0%/設備稼働率は過去最低の69.3%)、2月対米証券投資は970億ドルの売り越しとなりました。朝方はウォルマートのCEOが早期の米経済回復を見込んでいないとの発言やインテルにも売りが出され軟調スタートとなりました。その後は方向感なく推移していましたが、ベージュブックが公表され、3月はサンフランシスコやNY連銀など5地区連銀管轄地域で経済活動の縮小ペースが鈍化、一部の業種には「低水準ながらも安定しつつある」とのこと、さらにアメックスの焦げ付きローンの増加ペースが鈍化したことなどを背景に買い戻しが入り、高値圏で引けました。DJIAは109.44ドル高の8,029.44ドル、NASDAQは1.08高の1,626.80となりました。債券市場は堅調、朝方の鉱工業生産指数やCPIなどの弱い指標が手掛かり材料視されました。10年債利回りは2.76%(前日は2.79%)。外為市場はドルが軟調、弱い経済指標を受けての動きとなりました。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、売り3720万株、買い1790万株、差し引き1930万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。寄り付きはCME225先物の円建て清算値の8,850円をやや上回る8,880円で始まりました。その後中国1-3月GDPを控え売り方のカバーの動きや鉄鋼や海運などに短期筋の期待買いなども入り、しっかりの展開で推移していきました。そして9時45分には先物で9,000円の大台をタッチし、現物も9時57分に大台を突破していきました。しかし、9,050円を付けた後は実需の売りも観測され、9,000円台をめぐる攻防がなされていく展開となり、前引けでは現物は若干その大台を割り込んでの引けとなりました。そして11時に注目の1-3月中国GDPが発表され、年比+6.1%(Est.+6.2%(ロイター))となりました。


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・後場。中国のGDPが市場コンセンサス程度に収まり、上振れがないことが確認され、さらにPPIもマイナスとなっていたことを受け、昼休み中のSGXは伸び悩みの動きとなりました。後場寄りは売り気配で始まり8,930円で始まりました。その後一旦は8,970円まで買い戻される場面もあったものの、中国関連に利益確定売りが出されたほか、TOPIX型に売り物が入り、すぐに8,900円台を割り込んでいき、8,840円まで売られる場面もあって13時台は8,850円近辺でのもみ合いになりました。しかし、コア系銘柄には断続的に売り物が出され、マイナスに沈む展開となっていくと次第に指数も上値切り下げて日中安値をうかがう展開となり13時32分には8,800円台を割り込み、TOPIXはマイナスに沈みました。その後も売りの動きは終始止まらずといった感じで14時44分には日経平均の現物もマイナスに転じる場面もありました。引けでは若干戻してプラスで引けたものの、TOPIXはマイナス圏での取引終了となりました。債券市場は軟調。朝方の株高を受け売り先行で始まって以降、ポジション調整の売りも出され停滞ムードとなりました。JGBFは24銭安の136.70円。外為市場は株安への警戒感からクロス円が売られる展開、ドル円も13時35分過ぎに99円割れ、結局そのままロンドン時間で安値を探る展開で推移しています。



・今日は典型的な"Buy the rumor,sell the fact"の一日。9,000円台は実需の売りも出され、非常に重い感が否めないものとなっています。突破できるには値幅で調整するか、日柄で売りを吸収しながらもみ合うか、そんな感じなのでしょうね。


・中国のGDPは統計開始以来過去最低となりましたが、中国担当のエコノミストの見方ではそれほど悪くはなく、ボトムアウトのサインとして受け止められているようです(ロイターの「第1四半期中国GDP:識者はこうみる」を参照)。ただ、問題なのはこの数字でデカップリング論が成立し得るのかどうなのか?といったところなのですよね。外需依存が7割もある国ですから、当然グローバル経済の失速を敏感に受けているわけで、いくら内需拡大策で「保八」に動き出したところで当面の外需が戻らなければきついのかな?という感も持っています。もちろん、内需についても将来的なポテンシャルは高いのでしょうから、中国関連が物色される場面はあって良いことだと思います。しかしながら、今現在、中国経済は外需依存なのですから、それに恩恵を受けるということでもないでしょうから、朝方の中国関連株物色にはやや警戒感を持ちました。さらにいえば米国にせよ、中国にせよ、他国頼みの日本経済という側面というのが改めて浮き彫りにされたかなぁ、という感もあってそのあたりにこの国の経済の脆さを露呈したのかな、と見るのはちょっときつい言い方なのでしょうか?



・投資主体別売買動向


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前期末までの「外国人売り/信託銀行買い」の構図が逆転し、個人と外国人が買いとの構図となりました。しかし、9,000円に接近、及び乗せてきた場面では託銀行がしっかり売ってきていることが分かります。先物では金融法人のうち生損保と都銀が買ってきて他は幅広く薄く売りという感じでした。都銀や生損保は先物買いの現物売りですから、EFP(Exchange for Physical)なんでしょう。おそらくこういった動きはマーケットにはニュートラルといった感じですかね。まぁ、外国人の買いに対して信託が売る構図が高値圏で出てしまっているのはいつみても同じなのでしょう。



・さらに言えば新運用年度に変わっての機関投資家の運用方針にも関心が集まるところですが、日本株についてあまりウエイトを上げて買ってはくれなさそうな感じですね。一昨日に明らかになった第一生命の運用計画をみると、


      09年度 (08年度実績)
国内貸付  微減  減少
円建公社債 微増  微増
国内株式  横ばい 微減
外国債券  横ばい 横ばい
外国株式  横ばい 減少
不動産   横ばい 横ばい


このようになっていて、株式運用についてはリバランス中心になるといった感じであまり買っていこうという感じでもないようです。さらに一昨日から外為マーケットの方で言われているのは、かんぽ生命が新規の外債投資を見送ると伝えられて国内勢からのドル買いニーズが減るのではないかという懸念があるようです。第一生命の運用計画では横ばいとなっているものの、ヘッジ付外債を買い付ける方針ですから、やはり外為市場への買いニーズにはなりません。まぁ、金利妙味も以前ほど乏しく為替リスクが付きまとう外債運用は手控えるのもわからないではありませんが...このあたりの運用方針をみると円債は金利上昇局面では需給上しっかり買われるのでしょうけど、株式にはあまり新規資金は期待しづらく、外国人頼みは変わらないようで、さらに外為市場ではややネガティブに受け止められるような感じですね。


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by kabu-gion | 2009-04-16 17:15 | マーケット雑感

続落~カタルシスは「好材料出尽くし」?

今日の東京株式市場は続落しました。


日経平均 8,742.96(-99.72)円
TOPIX 835.25(-8.17)
225先物(09/06) 8,740(-110)円


USD/JPY(15:30) 98.28円(みずほCBリファレンス)



・今日は停滞やむなしといったところだったのでしょうか。


・NY市場。朝方発表された経済指標は、3月の小売売上が前月比-1.1%(Est. +0.3%)、また3月のPPIが全品目で前月比-1.2%(Est. 0.0%)となったことで消費者の買い控え姿勢が鮮明になったことから消費関連の銘柄中心に下落していきました。また、ゴールドマン・サックスの50億ドルの増資が重しとなり、シティ除く金融株が下落、フィラデルフィアKBW銀行株指数は8.1%の下げとなりました。DJIAは137.67ドル安の7,290.18ドル、NASDAQは27.59安の1,625.72となりました。引け後にインテルのQ1決算の発表があり、純利益が6億4700万ドル、EPSベースでは0.11ドル(Est.0.03ドル)となったものの、粗利益率が45.6%と改善せず時間外で売られる展開となりました。債券市場は堅調。3月の小売売上が予想外のマイナスだったことやPPIの落ち込みといった経済指標やFRBの国債買い入れが引き続き材料視され、10年債利回りは2.79%(前日は2.86%)。外為市場も小売売上の結果でリスク回避姿勢が強まる形、ドル円は99円を割れる展開となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り3500万株、買い2850万株、差し引き650万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。朝方はハイテクなど輸出関連中心に売り優勢の展開で始まり、先物は8,770円で寄り付きました。その後は買い戻しや押し目買いなども入りましたが、外為市場でドル円が98円台中盤あたりまで下落したことを嫌気する売りも入り、もみ合いに推移していきました。先物では前場の高値が8,810円、安値8,730円と上下80円程度の値動きとなっていき、安値圏での膠着相場となっていきました。


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・後場。後場寄りは前引けよりもやや安いところでスタートした後は前場の流れを引き継ぐ形でもみ合いに推移していきましたが、ドル円が98.30円レベルまで推移、13時5分に広範にバスケット売りが出され、先物にも売りが出されていきました。そして13時20分前に一部報道で、伊フィアットのCEOがクライスラーの提携について労務費削減がなければ見送りもあると言及したことからドル円で98.14円まで売られる場面もあり、株式も8,680円までありました。その後は外為市場もやや落ち着きを払ったことから買い戻しが入り、14時台は8,750円近辺でもみ合う展開となりました。小売のファーストリテイリングが次第高の展開で指数を支える動きなども手伝って、やや戻り基調に推移し、8,780円までありましたが、今晩のNY市場を見極める動きも強く、動意には乏しい展開に終始しました。債券市場は堅調。米国経済の先行き懸念による株安が追い風となり短期筋中心に買い戻しが入り、JGBFは38銭高の136.84円。外為市場は先ほどから書いているように米国経済への懸念やフィアット会長発言など材料視してクロス円、ドル円ともに軟調推移となり、98.14円までありました。



・今日の株式市場だけ見ていれば底堅いのかな?という印象も受けました。リバランスの動きも活発で内需系を買いつつ外需を外していく動きもありました。ドル円が急落して嫌気売りも出されたのですが、それをカバーしていくところを見るとまだまだショートカバーへのニーズもあるのかな?という印象もありました。



・ここまでの動きからすれば、この調整局面はある意味当然のところなのかもしれませんね。要は好材料出尽くしというところに経済指標で冷や水を浴びせられた感じでした。GSの決算についてもサプライズ的なものがあったのですが付帯的な材料として50億ドルの増資を行うといったところでの突っ込み、あるいは今朝方のインテルにしたって半導体市況が回復していることはマーケットプレーヤーなら誰でもわかっていたわけで、いい数字が出ることは予想されていたこと。マーケットはそれを先食いしてきたわけで、それに付帯的に粗利益率が改善されていないじゃないか、と突っ込みを入れられれば(まだ時間外ですが)当然利食い売りも出されることになるのでしょう。


インテル(INTC)の日足チャート


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いわば買い疲れが見えていた中での好材料出尽くし、という局面で小売売上やらPPIやらが予想以上に悪く、妙な楽観ムードというものもややかき消されつつある、だから調整局面入りなのかなぁ、というのが今のマーケット心理なのでしょうね。ひょっとしたらこれまでの楽観相場の局面変化のカタルシスがゴールドマンの増資と小売売上だったということになるのかもしれません (このあたりは今後も行われる金融決算でそれ以上のサプライズも孕むわけですから、まだ分かりませんけれども)。



・楽観相場の痕跡というのは裁定買い残に出てきており、先々週に比べればピッチは落ちましたが積み上がりのピッチは速いようです。


裁定取引に係る現物ポジション(4月10日現在:東証)


裁定買い残 710,171(+80,217)百万円


まぁ、2007年の6兆円やらに積み上がった時からすれば絶対額では相当少ないレベルなのですが、2月20日の2538億円からすれば、わずか1ヵ月半で2.79倍も増加してしまっているわけです。2004年に1兆8000億だったものが2007年に天井を打つまでの3年間に3.19倍の増加だったわけで、この上昇相場での積み上がりのピッチの速さは逆に警戒感を抱かせるわけです。そしてSQ日からは確実に減らしてきています。先週の金曜日の分では減少が確認されました。裁定残という仮需の積み上がりによって形成された相場はその反動も当然あるのでしょうね。こういったときに新たな仮需である信用買い残が大きく積み上がっていなければよいなぁ、なんて考えているわけです。


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by kabu-gion | 2009-04-15 17:02 | マーケット雑感

下落~9,000円の壁

今日の東京株式市場は下落しました。


日経平均 8,842.68(-81.75)円
TOPIX 843.42(-5.55)
225先物(09/06) 8,850(-40)円


USD/JPY(15:30) 99.69円(みずほCBリファレンス)




・相変わらず引け値で9,000円を回復することはできませんね。


・NY市場。朝方はNYタイムズ紙で米財務省がGMに対して破産法申請に向けた準備を6月1日までに進めるように指示したと伝えられたことやボーイングが主力機の月間生産を減らし、1-3月期は減益見通しであったり、あるいはシェブロンの1-3月利益が10-12月に比べ大幅に低下する見通しであるといった材料を背景に資本財やエネルギーのセクターに売りが出される展開となりました。しか、GSの決算を控え、さらにシティのアナリストがゴールドマン・サックスについて「政府のストレステストを順調にクリアできるだろう」として「バイ」としたことから金融株のサプライズ決算期待から金融株が総じてしっかり、シティが25.0%高、バンカメが15.31%高となりました。DJIAは25.57ドル安の8,057.81ドル、NASDAQは0.77高の1,653.31となりました。引け後に前倒ししてGSの決算が発表され、純利益が18億1000万ドルの黒字(EPSは3.39ドル)となったものも、同時に50億ドルの増資を発表しました。債券市場は堅調。GMの問題や企業収益への先行き懸念が燻る中、安全資産としての買いが入り、FRBの国債買い入れも好感されました。10年債利回りは2.86%(前日は2.92%)。外為市場では欧州市場休場で薄商いの中クロス円がしっかりの展開となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、売り2170万株、買い740万株、差し引き1430万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。CME225先物がドル建てで9,020円で帰ってきており、とりあえずは買い先行での始まりとなり、寄り付き直後に先物で9,000円を付ける場面がありましたが、その後は売り物に押される展開、9時8分には現物がマイナスに転じ、先物も次第にマイナス圏での値動きとなっていきました。その後一旦8,850円近辺でもみ合いに入るも、10時過ぎから外為市場でドル円が100円の節目を割り込むと自動車やハイテクなど輸出関連に売りが出され、指数も8,800円を割り込んで、10時44分には8,750円までありました。その後前引けにかけてはやや買い戻しも入り、80円ほど戻して引けました。


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・後場。後場寄りは昼休みのバスケット取引がやや買い決めだったことを受け、買い先行で始まり、一時8,890円まで買い進まれたものの、ドル円が軟調地合継続、輸出関連の頭は重く、次第に戻り売りに押されていきました。そして8,780円まで売られた場面までありました。その後は売り買い交錯の展開となっていき、8,850円近辺でのもみ合いに終始する展開となっていきました。引けまでもみ合いの商況が継続し、そのまま引けました。輸出関連などの値嵩株がやや下げが大きかった分日経平均の下げが大きく、金融株の一角に買い戻しが入ったことからTOPIXの方が日経をアウトパフォームする展開となっていました。債券市場は軟調。30年入札が懸念されていたほどは悪くならず(応札倍率は3.82倍(前回が2.50倍)、テールが8銭に縮小)、ヘッジ戻しの買いが入ったものの需給懸念が強い展開、JGBFは14銭安の136.56円。外為市場はGM問題などが蒸し返されドル円は100円を割り込む展開、ロンドン時間早朝にかけて99.41円までありました。



・今日のところはこれまで買われていた自動車株やハイテクを外して銀行株に買い戻しが入っていることからある種のリバランスが行われた感じがありますね。これまで日経平均型の銘柄が強かったのですが、今日は加重平均のTOPIXが強含んでいたことからNロングTショートの巻き戻しもあったのかもしれません。あとはGSの決算を受けて時間外で好感買いが入って高くなっていれば素直に堅調だったのでしょうけど、増資を同時に発表していますからね。仕方がないでしょう。


・ゴールドマン・サックスの増資についてはあらかじめ予想が立っていましたし、用途は公的資金の返済ですから、ある意味で分かりやすいものと思われます。ただ、気になるのは米銀について決算でとりあえず良好な数字を出して資本増強のための増資話がここから出てくると少し重たくなるのかもしれませんね。まぁ、米銀だけでなく邦銀にもある話なのですけどね。



・3市場信用残について。4月10日申込現在では


信用売残 1,025,092(-3,873)百万円
信用買残 953,715(+47,466)百万円
信用倍率 0.93



となっており、先週に比べてやや信用の取り組みが悪化しました。とはいえ売り長の状態には変わりがありません。従って、需給相場(ある種売り方の踏み上げだけをターゲットにした相場)だけで9,000円まで持ち上げてしまったのでしょう。ただ、景況感については再三申し上げているようにボトムアウトの兆しはあるものの、それは「下げ止まり」という感じなのであり、PER180倍、決算を控えて毀損リスクのあるPBR1倍をさらに上に買いあげようというファンダメンタルズの裏付けは見当たりません。従って需給バランスが崩され梯子が外されたら銀行株中心に入った474億円の買い残のしこりが気にされる場面があるのかもしれません。


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by kabu-gion | 2009-04-14 17:21 | マーケット雑感

まちまち~次のカタルシスは?

今日の東京株式市場はまちまちとなりました。


日経平均 8,924.43(-39.68)円
TOPIX 848.97(+3.00)
225先物(09/06) 8,890(-80)円


USD/JPY(15:30) 100.42円(みずほCBリファレンス)



・今日はフローなく、方向感に欠いた値動きでした。



・NY市場はGood Fridayのため休場。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り1150万株、買い850万株、差し引き850万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。寄り付きは小幅安で始まった後、やや売り優勢の展開、一時8,880円まで先物であった後は切り返す動き、9時53分には9,040円までありました。その後は9,000円台での年金筋と思われる売りに押され、8,900円台後半で一進一退の展開となっていました。一方で三井住友以外のメガバンクがおとなしい動きとなり、日経で今期5000億円の赤字観測があったトヨタは小動きとなっていたことから、TOPIX型は小しっかりの展開となっていました。


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・後場。後場寄りは前引けとあまり変わらない水準で寄り付きましたが、その後はもみ合い商況から一旦上値の9,040円まであったものの、上値では戻り待ちの売りに押される展開、海外勢からのフローもあまりなく、その後は9,000円台を挟んでの一進一退の展開で推移していきました。今晩のNY市場の動向を気にする向きもあり、上値を追っていけるかについては懐疑的な部分もあり、14時台以降は9,000円が壁と意識されていきました。次第に8,950円のところに収れんする動きとなり、大引けにかけては売り物に押されてマイナスで引けました。TOPIXは終始小じっかりの推移となりました。債券市場も方向感なく推移。JGBFは2銭高の136.70銭。外為市場は本邦勢主体の動きとなり、100円台前半~中盤でもみ合う展開となりました。



・今日のところの相場は欧米・香港市場がイースターでお休み。海外勢のフローなほとんどない形での取引で、今晩のNY市場を見極めたいとする動きから方向感に終始乏しい展開でした。



・トヨタについて。同社株は小しっかりで引けました。昨日の日経で、今期5000億円の赤字となり2期連続での赤字となる公算と伝えられていました。しかし、この材料についての前提は、


①連結販売台数が650万台
②連結売上高20兆円前後
③ドル円前提が95円


このようなものです。しかしながら今期の経済環境に関してはまだ始まって13日しかたっておらず、上記前提に関しての信頼感にも乏しいわけで、全く読み切れない段階での「赤字5000億円」ですから、市場では材料消化難と受け止められたのでしょう。アナリストの今期評価もまちまちで、海外勢のフローもなく、消化難である以上、信用売り残に注目されたトレーディングが行われたという感じなのでしょう。本格的にこの材料を織り込むのは5月の本決算発表の時だろうと思われます。そしてトヨタの場合にはその裾野の広さから、今期赤字であるとするならば、様々な業種・銘柄にまで波及していくのは必至でして、その影響を完全に織り込んでいくにもやはり今月末からの本邦企業決算発表が注目されるのかな?という感じです。



・今週は次のカタルシスが何かを見極める展開となりそうです。世界経済の頼みの綱である中国1-3月GDPをはじめ主要統計が今週の16日に発表されますので、これが当面の相場の材料となり得るか?あるいは明日のゴールドマン・サックスを皮切りに始まる米銀決算を材料とするのか?といった感じなのだと思われます。個人的には米銀決算はおそらくウェルズ・ファーゴのように堅調なものがいくつかは出てくると思われます。この理由としては二段波動研究会宮地鉄工さんの朝方のコメントで書かれたように利鞘の改善が主因です。しかし、決算の好材料で売り方の買い戻しが一巡した後には時価会計凍結による悪い影響、すなわち不透明なバランスシートを嫌気した動きが出てくるのかどうなのか、これが焦点となるだろうという感じです。落ち込みが激しい商業用不動産やクレジットローン市場環境といった負の部分にもフォーカスが当たるのではないか?という感じもしています。

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by kabu-gion | 2009-04-13 17:13 | マーケット雑感

今週の予定

今週の予定をまとめておきます。


【国内】
13 日・・・3月企業物価
15 日・・・3月首都圏・近畿圏新規マンション販売
17 日・・・3月消費動向調査

【海外】
13 日・・・香港及び欧州主要市場はEaster Monday のため休場
14 日・・・米3月小売売上、米3 月PPI、決算(ゴールドマン・サックス、インテル、J&J)
15 日・・・米3月CPI、2月対米証券投資、3月米鉱工業生産4月NY 連銀製造業景気指数、米4月NAHB 住宅市場指数、ベージュブック
16 日・・・ユーロ圏3月CPI、米3月住宅着工・許可4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、決算(JP モルガン・チェース)
17 日・・・4月米ミシガン大学消費者信頼感指数、決算(シティグループ、GE)


今週はマクロ指標とともに、米主要企業の決算が立て続けに出てきます。とりわけ米銀の決算が続々と出てきており、マーケットはこのあたりを注目していくものと思われます。マクロ系ではNY連銀製造業景気指数及びフィラデルフィア連銀製造業景気指数あたりが先行指標としてクローズアップされていきそうです。


今週の見通しについて詳しくは二段波動研究会の会員向けレポートにて書いております。よかったら是非どうぞ。


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by kabu-gion | 2009-04-12 21:39 | スケジュール

小幅続伸~幻のSQ・9,140

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 8,964.11(+48.05)円
TOPIX 845.97(+4.16)
225先物(09/06) 8,970(+40)円


4月限SQ 9,140.27円(確報)


USD/JPY(15:30) 100.35円(みずほCBリファレンス)




・幻の値は追いかけても無理というもの、でして。



・NY市場。大幅続伸。ストレステストを受けた19行すべてについて財務健全性に問題はない見通しであることをNYタイムズ紙が報じ、さらにウェルズ・ファーゴの1Q決算において純利益が約30億ドル(EPSは0.55ドル)になる見通しであること、さらにはバークレイズのETF部門iシェアーズの売却合意報道を受け、金融株に総じて買いが入り、全般も堅調な展開となりました。バンカメが35.27%高、ウェルズ・ファーゴが31.70%高、JPモルガンが19.39%高、シティが+12.59%高。ハイテクもクレディスイスがアップルのターゲットプライスを130ドルに引き上げたことから好感材料となりました。VIX指数も昨年の9月以来の低水準に落ちました。DJIAは246.27ドル高の8,038.38ドル、NASDAQは61.88高の1,652.54。債券市場は軟調。10年債入札は好調だったものの、ウェルズ・ファーゴ・サプライズから売られる展開となりました。10年債利回りは2.92%(前日は2.86%)。外為市場はBOEが政策金利を据え置き、英国債買い入れ継続からポンドが対ドルで売られる展開となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り1480万株、買い2020万株、差し引き540万株の買い越し、金額9社ベースでは金額9社ベースでは金額9社ベースでは小幅売り越しとなりました。寄り付きに4月限SQの算出に絡む以下のような売買が執行されました。


①225型1銘柄当たり
 売り56.3万株/買い71.3万株、差し引き15万株の買い越し

②TOPIX型
 8本売り/18本買い、差し引き10本の買い越し

③出来高・売買代金・・・1億5500万株/1684億円


と市場で観測されました。買いが予想以上に膨らんだことやNY株高を受け、9,140.27円で決まりました(確定時刻は三井住友がS安比例配分になった15時)。その後は幻のSQ値となり、朝方買い付いた向きの投げだったり、あるいはファンド勢の戻り待ちの売りに押され、次第に伸び悩みの展開となり、10時50分には一時8.950円までありました。日経平均型ではファーストリテイリングが、TOPIX型では三井住友をはじめとしたメガバンクが大幅安になったことが指数的に上値圧迫要因となりました。


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・後場。後場寄りは前引けよりもやや安いところで始まった後、まとまった売り物が出され一段と上げ幅縮小、12時35分には現物指数もマイナス転換していきました。一時、8,860円まである場面までありました。その後は買い戻しに指数はプラス圏に浮上、一度8,970円まで買い戻された後は週末でもあり、さらには海外勢がイースター休暇でフローが乏しい展開、ポジション調整の動きに推移していきました。結局引けは小しっかりの形で今週の取引を終えました。



・今日はSQですから、それに関するお話。


・まず、NY株高からCME225先物がドル建てで大証比190円高の9.120円、円建てで大証比125円高の9,055円で帰ってきましたから、これに現先鞘寄せする動きがありますので、現物に裁定買いが入ります。さらにオプションSQ絡みのバスケット売買(これは建玉からの推計喰い合いとなっていたもよう)も入ります。これに追随したディーラーなどの短期筋がインデックスウェイトの大きい値嵩株に買いを入れつつ、ヘッジの先物売りを出します。そういった関係でSQ値が高く決まりました。そして幻になったのは、寄り付いたファーストリテイリングが直後に売りが大量に出されて、一気に9時4分までに540円も売り込まれ、この段階で1銘柄で21.90円指数を押し下げるインパクトがありました。さらに加重の中心的存在である三井住友が大量の売りを浴び、寄り付き前の時点でストップ安になることは必至、場で売れないので、他のメガバンクやTOPIX先物中心にヘッジの売りを一斉に出す必要があったのです。そういった感じで幻のSQ値が形成されたのかな、という感じです。


ファーストリテイリングの寄り付いてからの歩み


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ファーストリテイリングの日中足チャート


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三井住友ショックがウェルズ・ファーゴ・サプライズを吹き飛ばしたのが今日の相場。三井住友FGに関しては、3900億円の赤字が嫌気されたのではなく、8000億円の普通株増資が嫌気されたのでしょう。増資そのものについては、昨年買い付けたバークレイズだけで2200億円の減損処理に強いられたのですから、仕方がないといえます。あの時に三井住友がバークレイズの増資を引き受けなければ金融パニックを加速させてしまう恐れもありましたから、特段一方的に責められるものでもないような気もします。普通株の増資ですから、既存株主にとってダイレクトかつ巨大なダイリューションは本当に最悪です(それでストップに終日張り付いた)。資本増強であれば普通株でも優先株でもTier1の範囲内の資本増強ですので、なぜ優先株にしなかったのか?ということはあるのですが、配当支払いコストなどを勘案して優先株よりも普通株の方がより財務力としては評価されますので、市場には大迷惑であっても選択肢は普通株という腹積もりだったのでしょうね。


・バブル崩壊後の日本だけ弱っていた金融の時代ではなく、全世界的に金融機関の体力がない時代なのですから、その中で相対的優位を誇っている邦銀が資本増強に迫られた、というのはある意味ネガティブに見ることもできるのでしょう。しかし増資が成功裏に終われば三井住友の財務力がさらに強固となってグローバル金融のプレゼンスが高まることができれば、それはそれで結果的に評価できる時がやってくるわけでして、一概にネガティブではないような感じもあります。


・それでは今週もお疲れ様でした。よい週末をお過ごしください。


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by kabu-gion | 2009-04-10 19:07 | マーケット雑感

4月限SQ=9,140.27円(暫定推計値)

4月限SQは

9,140.27円(暫定推計値)

となった模様です。8316 三井住友FGが3,110円で値が付いたときの試算であることをご承知ください。


なお、上記のSQはあくまでも推計値です。正式なSQは引け後に大阪証券取引所から公表されます。

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by kabu-gion | 2009-04-10 09:46

急反発~好材料相次ぐ

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 8,916.06(+321.05)円
TOPIX 841.81(+26.55)
225先物(09/06) 8,930(+350)円


USD/JPY(15:30) 100.12円(みずほCBリファレンス)



・星からの陰線はダマシだったようですね。何とも派手な相場ですね。


・NY市場。住宅建設大手のバルト・ホームズが同業のセンティックスの買収で合意、全米首位の住宅建設会社誕生といった材料や、財務省がTARPに基づく公的資金注入先に銀行もしくは貯蓄金融機関としても登録済みの保険会社も対象とすると報じられたことから反発して始まりました。FOMC議事録で、「会合参加者は暗い景気見通しにはさらに下振れリスクがあると判断」と記述、雇用や生産の削減に伴い設備投資や個人消費が落ち込み、実体経済が悪化すると金融機関の収益に不安が広がり融資が一段と厳格化するという負の循環への懸念があるとしたことで指数は一時マイナスに転じる場面もありました。家庭用品小売りのベッド・バス・アンド・ビヨンドが市場予想を上回る決算見通しで買いを集めNASDAQがしっかりの展開でした。DJIAは47.55ドル高の7,837.41ドル、NASDAQは29.05高の1,590.66。債券市場は続伸。350億ドル規模の3年債入札が行われ応札倍率が2.42倍(前回は2.26倍)と好調だったことや上記のFOMC議事録を受けて買い安心感がありました。10年債利回りは2.86%(前日は2.90%)。外為市場ではリスク回避やフィッチがアイルランドを格下げしたことでユーロ及びポンドが売られる展開、ドル円も100円を割り込みました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り2020万株、買い1570万株、差し引き450万株の売り越し、金額9社ベースでは売り越しとの観測となりました。8時50分に2月の機械受注が発表され、市場予想-6.7%に対し、

+1.4%

となったことから堅調に寄り付いた後に上値追いの展開、8,750円レベルを回復していきました。その後はじり高推移、機械受注や真水15兆円の補正予算案、さらにはシャープの工場稼働改善などといった好材料を受け、それらの材料に反応しやすい銘柄が物色されていきました。10時21分には8,800円を抜け、8,820円まで買い上げられ、一段高の様相となりましたが、前引けはやや戻り売りに押されて取引を終えました。


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・後場。後場寄りは前引けと同じレベルでのスタートとなりましたが、NYタイムズ電子版の「金融機関19社のストレステストに合格へ」との報道をきっかけにして朝方動意薄だった金融株(保険はTARP適用の思惑から前場もしっかり)にも動意、一段高となり、8,800円台後半のところまで上伸していきました。今日が最終売買日となったオプション市場において4月限コール9,000円が商いを伴って上昇していったことから思惑含みで先物にもヘッジの買いなどが入り、13時41分には先物で8,900円を付ける展開となりました。その後はやや買い一服となるものの、8,800円台後半ではしっかりの動き、再度引けにかけてショートカバーを巻き込む形で上昇し、8,900円台固めの展開となって15時ジャストに現物は今日の高値を付けて引けました。債券市場は追加補正による財政支出で財政規律への懸念や株高から軟調推移となりました。JGBFは32銭安の136.53円。外為市場はドル円で99円台半ばから株高100円を挟んでの動きとなりましたが、イースター休暇で手仕舞いの動きもあり上値が重い展開となっています。



・今日は昨日のNYと追加補正で70円高、機械受注で120円高、ストレステスト19行すべて合格で100円高、コール9,000円のヘッジで数十円高といった構図でした。まぁ、ポジティブ材料が満載でしたから、9,000円近辺から昨日までにヘッジや新規ショートを組んでいた売り方の買い戻しが弾んだ感じでしょうか。



・機械受注については設備投資の先行指標であり改善はポジティブと受け止められたわけですが、減少予想から増加だった分の反動が効いたのでしょう。もともとこの指標は市場予想が二桁増加を見込んでいても結果マイナスになるくらい振れのある指標ですから、これで何かが変わったということではなさそうです。ストック調整の圧力が一服する程度であり、設備投資の基調が反転するとまではいかないのだと思われます。要は下げ止まり感が見えてきたに過ぎないのかな?という感じです。内閣府が出した1-3月見通しは3月の受注で前月比+43.7%増加しなければ達成できないわけでこの部門に関してはまだまだ厳しい見方を変えることはできないのでしょう。引け後に発表された3月の工作機械受注は前年比84.5%減となっています。


・ストレステストの結果、19行すべて合格へ、という話については、なかなかこれも素直には考えられないかな?という感じです。踏み上げの材料には有効だったに過ぎないのかな、という見立てです。詳細はまだよく分かりませんが、時価会計基準を緩和してのテスト結果であるとすれば、「出来レース」は言葉がきついですが、そういった見方もできなくはないですね。レベル3資産の時価会計を凍結してストレステストに合格させて見せかけのバランスシートを改善するために公的資金を注入するという結果ならば、PPIPがうまく機能しない限り焼け石に水といった感じなので、基本的にその場しのぎという感は拭いきれません。安心材料となるのはPPIPの成否になるのだと思われます。


・投資主体別売買動向。


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先週は個人の売りに対して信託銀行と外国人が買い越しています。外国人に関しては買い越し転換しており、売買シェアが大きい投資家ですので、今週以降の継続性が問われてくるのだと思われます。自己は売り越してはいますが、先物を売り越し裁定買い残は増加ですので、買いのポジションを膨らませているイメージで捉えてもよいでしょう。誰が先物を買ったのかといえば、生損保のセクターで、225型で1949億円の買い越しとなっています。おそらくは期末と期初をまたぐタイミングでヘッジ外しをしていたのだろうと思われます。需給の特殊要因が消えた4月2週からの投資主体別の動向が大事で、外国人が買い越して9,000円手前まで持って行けたのか、あるいはその他の部門で踏み上げが入ったのか、来週発表の今週のものが注目されるのだと思われます。


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by kabu-gion | 2009-04-09 17:49 | マーケット雑感

軟調~リスク志向の後退

今日の東京株式市場は下落しました。


日経平均 8,595.01(-237.84)円
TOPIX 815.26(-17.34)
225先物(09/06) 8,580(-280)円


USD/JPY(15:30) 99.78円(みずほCBリファレンス)




・とりあえずローソク足からは星からの陰線、一旦はピークアウトでしょうか?


・NY市場。英紙タイムズでIMFによる米国の不良資産額が2.2兆ドルから3.1兆ドルに拡大しているとの発表があると伝えられたことから、寄り付きから続落して始まりました。ジョージ・ソロス氏がBloombergで3月9日以降の戻り相場について「まだ景気は好転しておらず、弱気相場の一時的な上昇局面に過ぎず」、「現在の金融危機はこれまでに経験したものと異なる」と伝えられたことも嫌気されました。また業績への警戒感が強く、S&P500構成銘柄のQ1決算は37%の減益となり、7四半期連続の減益は大恐慌以降最長であると予想されていることやアルコアの決算控えで押し目を買う動きも限られました。個別でバンカメが赤字拡大見通しと予測したキャタピラーが5%を超える下げとなりました。またGMがChapter11適用申請の準備を加速させていることから同社株が11.89%安となりました。DJIAは186.29ドル安の7,789.56ドル、NASDAQは45.10安の1,561.61となりました。引け後のアルコアの決算はEPSで59セントの赤字(Est.55セントの赤字)となりました。債券市場は反発。株安による逃避先として注目されました。10年物TIPS入札が行われ最高落札利回り1.589%、応札倍率は2.25倍(前回は2.48倍)。ただ、供給懸念から上値は限られました。10年債利回りは2.90%(前日は2.93%)。外為市場はユーロ圏GDP改定値がエコノミスト予想以上に悪化したことからユーロが売られました。ただ、昨日のロンドン時間からドル円は持ち直し、100円台での引けとなりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り1910万株、売り2930万株、差し引き1020万株の買い越し、金額9社ベースでは売り越しとの観測となりました。8時50分に2月の経常収支が発表され、経常黒字が前年比-57.1%の1兆1169億円(Est.1兆700億円)となりました。寄り付きは売り気配スタートとなり、8,730円で寄り付きました。その後は8,700円を割り込んで一進一退の動きとなりました。自動車の一角や銀行の一角が強含みで推移する一方で信越化学が減益予想でハイテクが軟調となりTOPIX型が225型をアウトパフォームして推移していきました。10時過ぎに追加の経済対策を本日中に内容を詰めることで与党合意と伝えられ、やや買い戻す動きがありましたが、GLOBEX米株先物が安く推移し、安値圏での前引けとなりました。


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・後場。昼休み中に香港市場が大幅安で始まって、外為市場でクロス円主導に売られ、ドル円も100円を割り込むところまであったことから、SGXで一段安となる動きに鞘寄せして後場はギャップを空けてスタートしました。その後は8,600円を挟んでの一進一退でしばらくは動きのない展開となりました。13時49分に一時8,560円まであったものの、SQ前ということもあり手掛けづらさも手伝って安値圏で膠着の動きとなりました。14時に3月の景気ウォッチャー調査の発表があり、28.4(前月比+9.0)となりましたが、これについての反応はほとんどありませんでした。14時30分あたりから再度クロス円に売り圧力が加わり、ドル円も100円割れのところまで下落していったことからハイテク株中心に売り優勢、安値圏での推移となりましたが、大引けでインデックス買いが入り、直近の値から20円くらい戻しての引けとなりました。債券市場は軟調。5年債入札の結果は応札倍率が2.80倍、テールは3銭だったものの、追加景気対策による財政拡大懸念が売り材料視され後場一段安の展開、JGBFは23銭安の136.85円。外為市場は公示仲値近辺でまとまった買いが入りストップを巻き込んで堅調になる場面もありましたが、株安からクロス円主導で下落、ドル円は100円を割り込んだ水準での取引となっています。



・今日の動きとしては昨日のNY市場が大幅安でCME225先物も円建てで8,720円で帰ってきてそれにそのまま鞘寄せして、後場は香港市場が大幅安でGLOBEXも安くドル円も軟調で、という感じで外部環境にらみの動きだったのでしょう。



・再度ユーロ圏の動向に焦点が当たっていますね。ユーロドルは直近の安値の1.31ドル近辺まで下落しています。ユーロが直接売られたカタルシスは昨日のユーロ圏GDPの下方修正だったのですが、今日になってアイルランドの問題がクローズアップされたようです。アイルランドの財政状況はもともと悪く、昨年の財政赤字はGDP比33%だったのですが、今年は70%近くまで拡大するだろうと見込まれています。そのため財政状況を改善させるため増税と歳出をカットするとの報道がありました。バッドバンクも同時に設立するのですが、児童手当や公共事業の停止と年金保険料を2%にアップさせるというものです。現状の景気を考えた場合には財政拡大してリセッションを深刻化させないことが必要だとすることはこの間のG20金融サミットでも曲りなりにも協調したとされるわけですが、どうもそういう方向で舵を切ろうにも財政悪化で出来ない国もでてきてしまったというのはちょっと困難な問題を背負い込んだかなぁ、という感じです。


・これまで米国経済の先行指標が改善したことで、リスク許容度の高まりからユーロなり新興国通貨が買われてきた局面があったのですが、ここにきて企業業績懸念による株安、さらにはアイルランドのようなソブリンリスクを目の当たりにして、一旦ポジションを減らして現金化しようとする圧力が増してきていることは容易に推察できます。IMMのポジションについてもこの間は円についてグラフで紹介しましたが、実はユーロもネットベースで世界経済が落ち込む2008年の夏以来初めて買い越しに転じています。


ユーロドルの投機筋ポジションの推移(出所:CFTC)


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(4月6日の記事も参照していただきたいのですが)このことからわかるのは、投資家のリスク許容度の改善が急速に進んでいて、円のショートポジションが増加している(直近では36,207枚)、ユーロが買い越し基調にあることは、円をショートし、ユーロをロングにするというクロス円のロングで積極的に運用を行っていることが裏付けられることになります。こういったポジションが次第に積みあがっていった場合に、上記のようなリスクポジションのアンワインドのバイアスが加わりやすくなります。当然外為市場も株式市場なり債券市場なりクロスマーケットの影響を受けやすいですから、これまでのマネーフローの動きが逆回転すると株売り/円買いの流れがスパイラル化しやすい脆さも持っていることは留意した方がいいのかもしれません。もちろん、以前のレバレッジ経済下のポジションに比べれば遥かに小さいわけですから、スパイラル化しても大きな変動にはなりにくいことも確かですが。



・もちろん、現在マーケットではやや陳腐化しましたが、経済環境はフリーフォール型のものではなく、底ばいからやや改善という指標もあったりします。今日の景気ウォッチャー調査はその一例としてポジティブだったといえます。悪材料と好材料、両睨みのマーケット環境に移行するのが望ましいのですけどね。しかし、このところの相場というものは総悲観と総楽観で行ったり来たりですから、そういうように望むのも難しいのかもしれませんが。



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by kabu-gion | 2009-04-08 17:35 | マーケット雑感