<   2009年 06月 ( 24 )   > この月の画像一覧

大幅続落~大台割れ

今日の東京株式市場は続落しました。


日経平均 9,752.88(-286.78)円
TOPIX 914.76(-32.06)
225先物(09/09) 9,770(-270)円


USD/JPY(15:30) 96.20円(みずほCBリファレンス)



・「過熱感」が強いから冷やしてみるのも相場なんでしょうかね。


・NY市場。6月のNY連銀製造業景気指数は-9.41となり、前月の-4.55や市場予想の-4.5を下回るものとなりました。またドル高から原油先物が急落、エネルギー株中心に売り先行で始まりました。GSがウォルマートにちて「バイ」から「ニュートラル」に一段階格下げが行われていたこともあり、これもまた全般相場の重しになりました。DJIAは187.13ドル安の8,612.13ドル、NASDAQは42.42安の1,816.28となりました。債券市場は続伸。ダラス連銀のフィッシャー総裁が「オバマ政権が財政赤字貨幣化の圧力は感じていない」と述べたりしたことが手掛かりとなりました。4月の対米証券投資は532億ドルの売り越し、中長期有価証券は112億ドルの買い越しとなったものの、あまり材料にはされませんでした。外為市場ではECBがユーロ圏の銀行は2010年までに2830億ドルの追加損失計上すると発表しユーロが売られ、ロシアのクドリン財務相がドル円の代替通貨を論議するのは時期尚早との見方を示したことからドル高となりました。株安からクロス円にも売りが出されました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り2260万株、買い1470万株、差引790万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越し観測となりました。寄り付きは売り気配でスタート、9,910円で始まりましたが、その後は利益確定売りが出される展開の中で証券や不動産関連などの銘柄が安くなっていました。時間外で原油が安くなっていたことも嫌気され市況関連の銘柄も売られる展開となっていました。その後もじり安の展開となり、10時52分には一時9,830円まで売られ、全面安商況となりました。


a0120390_19183880.gif



・後場。アジア市場の急落から後場寄りはギャップダウンで始まり、その後12時49分に日銀の決定会合が終わり、景況判断を上方修正しましたが、地合を変えるところまではいかず、引き続きマクロ系のファンドの手仕舞い売りや利益確定売りに押される展開、その後は9,700円台後半のところでもみ合う展開となりました。引けにかけては金融株の下げもきつくなり、大引けは安値引けとなりました。債券市場は堅調。米金利低下や株安が手掛かりとなり買い優勢となりました。JGBFは41銭高の136.57円。外為市場では円が全般買い進まれる動きとなり、ドル円は96円割れるか割れないかのところまでありました。



・今日のところは米株安でしたので下げました。久しぶりに大きく下がったなぁという感じでした。結局、


株式・商品
債券・ドル売り


こういったポジションを組んでいたマクロ系のファンドが手仕舞う動きが出たのでしょうね。まぁ、いつもこんなポジションを組んでいても過熱感なり米国の経済の楽観論が冷やされるような指標が出れば一旦は外すのでしょうね。


・日銀が景況判断を上方修正しました。日銀の金融・経済の現状判断は以下の通りです。


わが国の景気は、大幅に悪化したあと、下げ止まりつつある。すなわち、企業収益や雇用・所得環境が厳しさを増す中で、国内民間需要は弱まっている一方、輸出・生産は持ち直しに転じつつあるほか、公共投資も増加している。当面は、こうした景気下げ止まりの動きが次第に明確になっていく可能性が高い。この間、金融環境をみると、改善の動きがみられるものの、全体としては、なお厳しい状態が続いている。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、石油製品価格の下落や食料品価格の落ち着きを反映して足もと低下しており、今後は、需給バランスの悪化も加わって、マイナスになっていくとみられる。


先行きのわが国の景気は、内外の在庫調整が進捗したもとで、最終需要の動向に大きく依存する。2010 年度までの中心的な見通しとしては、中長期的な成長期待やインフレ予想が大きく変化しないもとで、本年度後半以降、海外経済や国際金融資本市場の回復に加え、金融システム面での対策や財政・金融政策の効果もあって、わが国経済は持ち直し、物価の下落幅も縮小していく姿が想定される。こうした動きが持続すれば、わが国経済は、やや長い目でみれば、物価安定のもとでの持続的成長経路へ復していく展望が拓けるとみられる。もっとも、海外経済や国際金融資本市場の動向など、見通しを巡る不確実性は大きい。


リスク要因をみると、景気については、国際的な金融経済情勢、中長期的な成長期待の動向、わが国の金融環境など、景気の下振れリスクが高い状況が続いていることに注意する必要がある。物価面では、景気の下振れリスクの顕在化、中長期的なインフレ予想の下振れなど、物価上昇率が想定以上に低下する可能性がある。



前回は「わが国の景気は悪化を続けているが、内外の在庫調整の進捗を背景に、輸出や生産は下げ止まりつつある」という景況判断だったのですが、今回はこの「悪化」という文字を消して上方修正しました。この間いろいろな指標が改善していますから、日銀サイドとしてもこういったスタンスを取るのも自然な流れなのかもしれません。


・しかし、白川総裁会見で出口論に関して「市場参加者からみて予測可能性がある形で9月末までに判断」すると述べています。日銀の出口戦略が語られたのは白川総裁会見がはじめてだろうと思われますが、おそらくその出口論は米国のように利上げありうるべしというトーンではなく、企業金融支援オペを打ち切ったり、CP買い切りをやめたり、少し金融市場の機能を回復させるように促すかなぁ、といった程度なのだと思われます。1-3月期の需給ギャップが過去最大の-8.5%ですから、デフレ懸念が蔓延しているままで変に金融引き締めは出来ないだろうと思います。その点は米国の出口論とは大きく異なっている感じだと思われます。

-------------------------------------------------------------------------------------


相場の極意を見極め、解説していく宮地塾
罫線の中に現れる二段波動を相場観を高めることにより、正確に読み取っていく知識を身につけるために設立された、二段波動研究会
「多彩な執筆陣と本物を見抜く読者が創り上げる」新しい形態の新聞、ビスタニュース

人気ブログランキングへ
[PR]
by kabu-gion | 2009-06-16 19:19 | マーケット雑感

反落~さすがに一服

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 100,39.67(-96.15)円
TOPIX 946.82(-3.72)
225先物(09/09) 10,040(-100)円


USD/JPY(15:30) 98.52円(みずほCBリファレンス)



・まぁ、当然の一服なんじゃないんですかね。


・NY市場。6月のミシガン大学消費者信頼感指数は69.0(前月は68.7、市場予想は69.5)となったものの、あまり反応はありませんでした。NYSEのコンピューターの不具合により一時242銘柄の取引が停止されました。このことから薄商いの様相となりました。個別でファースト・エナジーなどの公益株がしっかり立ったものの、ナショナル・セミコンダクターが安く、半導体関連は下げていました。DJIAは28.34ドル高の8,799.26ドル、NASDAQは3.57安の1,858.30となりました。債券市場は堅調。与謝野財務相が「米国債に対する信任はいささかも揺らいではいない」と発言したことから海外勢による米国債離れが起こるとの懸念が弱まり、買い戻しが入りました。10年債利回りは3.79%(前日は3.86%)となりました。外為は先ほどの与謝野財務相発言からドル買いとなりました。


・東京株式市場・前場。外資系証券の売買注文動向は10社ベースで売り1480万株、買い2200万株、差引720万株の買い越し、金額9社ベースでは売り越しとの観測となりました。寄り付きは小幅安でスタートしましたが、その後は利食い売りなどに押される展開の中で半導体関連などが安くなり、指数全般も重くなっていきました。


a0120390_18598.gif



・後場。後場は三井住友が大幅安になっていき、これまで値持ちが良かったTOPIXもじり安展開となるなど、全般さえない展開が続いていきました。しかし物色意欲は旺盛で、小売や不動産などが買い進まれ、低PBRの小型株に個人の資金が物色するなど投資マインドは強いままの展開となっていました。一方で指数に絡む値嵩ハイテクや銀行、市況関連などは停滞していました。債券市場は続伸しました。米国債が買われ長期金利が低下した流れを引き継ぐ展開となりました。JGBFは15銭高の136.1円となりました。外為はユーロが軟調、株安が響く展開となりました。



・今日のところは一服だったようですね。地政学的リスクが嫌気されたりしたという側面もあろうかと思われますが、週単位でSP500が0.1%高なのに、日経は3%以上も騰がっていますからね。行き過ぎ感も否めないわけではないので、自律的な調整なのではないでしょうか。



・G8について。あまり材料視する向きは少なかったのですが、それなりに重要なので触れたいと思います。共同声明の骨子としては、


①経済には安定化を示す兆候があるが、状況は依然として不確実
②失業は増えていく可能性がある
③世界経済を成長軌道に乗せるため各国との協議を継続
④金融機関の健全性を確保するために必要な行動をとる
⑤「出口戦略」は長期にわたって持続可能な回復に不可欠
⑥国際的な企業や金融機関の行動に関する原則・基準(レッチェ・フレームワーク)を策定
⑦一次産品の変動は成長のリスク



こんな感じです。特に重要なのは>「出口戦略」という点でしょうか。今回は金融政策担当者が含まれていない単なる財務相会合でしたから、この出口戦略は財政規律を引き締めるという意味であり、金融引き締めではありません。現状何が世界のリスクとして意識されているかといえば長期金利の上昇ですので、それは財政規律の緩和によりもたらされている側面は大きいです。それゆえ成長が軌道に乗った時には財政を緩やかに引き締めますよ、というアナウンスを出したということなのでしょう。あともう一つのリスクはコモディティ高なのですが、これに対してはドル安が根底にある形でもありますので、一応の警戒感をコミットで示すものの、具体的にはドル基軸体制をどのように維持・強化していくかなんでしょうね。その意味で明日からのBRICs首脳会議におけるドルの位置づけに関する話題には注視していきたいと思われます。


-------------------------------------------------------------------------------------


相場の極意を見極め、解説していく宮地塾
罫線の中に現れる二段波動を相場観を高めることにより、正確に読み取っていく知識を身につけるために設立された、二段波動研究会
「多彩な執筆陣と本物を見抜く読者が創り上げる」新しい形態の新聞、ビスタニュース

人気ブログランキングへ
[PR]
by kabu-gion | 2009-06-15 18:06 | マーケット雑感

上伸~10,100円乗せ

今日の東京株式市場は上昇しました。


日経平均 10,124.32(+142.98)円
TOPIX 950.54(+9.89)
225先物(09/09) 10,140(+120)円


6月限SQ 10,147.65円(確報)


USD/JPY(15:30) 98.02円(みずほCBリファレンス)



・今日でオプション取引開始20周年だそうですが、その日が節目のSQで、節目の10,000円を終値で抜けてきました。従いまして本日の場況はSQ中心に進めていきます。


・NY市場。朝方発表された経済指標は5月小売売上が前月比+0.5%(Est.+0.5%)、新規失業保険申請件数が60.1万件(前週は62.5万件、Est.61.5万件)となりました。小売売上に寄与したのがガソリンであり、決して強気な数字ではなかったものの、失業保険申請件数が減少傾向にあることから買い先行で始まりました。IEA(世界エネルギー機関)が原油の需要予測を引き上げて、原油先物相場が73ドル台まで上昇、シェブロンなどが買い進まれました。また30年債入札が順調だったことで長期金利が低下、モルガン・スタンレーがバンカメの利益見通しを引き上げたことから金融株が買い進まれました。半面で小売売上の中身が弱いものとなり、ウォルマートが下落、個別でボーイングが売られ、終盤失速しました。DJIAは31.90ドル高の8,770.92ドル、NASDAQは9.29高の1,882.97となりました。債券市場は堅調。序盤は10年債利回りが4%台で推移していました。30年債入札(リオープン)が行われ、応札倍率が2.68倍(過去10回平均は2.21倍)、外国中銀含む間接入札の落札全体に占める割合は49%(3月は32%)、最高落札利回りは4.72%(市場予想4.80%)だったことから順調な入札と受け止められ、買い戻しに長期金利は低下しました。10年債利回りは3.86%(前日は3.94%)。外為市場では米国の経済指標が好調だったことからリスク選好の動きとなり、コモディティ高からオーストラリアドルやNZドルなどが買われました。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1690万株、買い3000万株、差引1310万株の買い越し観測、金額9社ベースも買い越しとの観測となりました。本日は先物・オプションSQ算出日であり、寄り付きにそれに係る売買が執行されました。市場観測では、


【225型1銘柄あたり】

売り:246.9万株
買い:285.4万株
差引:39万株の買い越し(976億円の買い越し)


【TOPIX】

売り:388本
買い:476本
差引:12本の売り越し(56億円の売り越し)


【売買高・代金】

225型 5.78億株・7140億円
TOPIX型 2.33億株・1778億円
合計 8.11億株・8918億円


上記のような売買が行われ、以下のようなSQとなりました。


SQ一覧(いずれも確報値)


・日経225 10,147.65円(確定時刻は9時25分、ヤフーが寄りついた時点)
・日経300 191.59
・TOPIX 949.76
・東証電機株指数先物 1,256.46
・東証銀行株指数先物 183.35
・TOPIX Core30 550.73
・東証REIT指数先物 899.50


先物の寄り付きが10,030円で始まり、上記のようなSQとなったことから裁定売買やヘッジ買いなどが入り、先物で10,100円まであったものの、次第に「幻」のSQ感が漂う中利益確定売りなども出され、10,000円台後半のところでもみ合いの展開となっていきました。金融、医薬品や小売などが物色され、出遅れ銘柄の水準訂正が行われる展開となり、地合としてはしっかりとなっていました。


a0120390_16513091.gif



・後場。5月の中国鉱工業生産が前月比+8.9%、5月小売売上が+15.2%となったことから上海・香港市場は買いで反応、225先物もSGXで10,125円まで買われていましたが、その後は上げ幅縮小、議場寄りは前引けよりも小幅高いところでスタートし、その後は売りを吸収しながら買いが入っていく展開となりました。騰勢は衰えるどころかますます強まる展開で、13時9分にはTOPIXがSQを抜きました。225も10,140円まで買い進まれ、SQを巡る攻防となっていきました。13時30分発表の4月の鉱工業生産確報値が速報値より上方修正され+5.9%となったことや、14時発表の5月消費者態度指数も前月から3.3ポイント上昇の35.7となったこともフォローとなりました。そして14時8分に225現物もSQを抜きました。その後先物で10,180円までありましたが、14時40分過ぎにポジション調整の売りが出され、結局225は終値でSQを抜けきれませんでしたが、終値で10,000円の大台を8カ月ぶりに回復しました。TOPIXは終値でSQを抜きました。


・今日のSQ雑感に関しては寄る直前に売りをぶつけてくる証券会社の発注が遅れたのかどうなのかは良く分かりませんが、市場の事前予想で15万株程度の買い越しでしたので39万株の買い越しは明らかに多く、それがSQ上振れの要因となったことは間違いありません。CME225先物はドル建で10,000円、円建で10,005円ですから、それから先物が強含んでも10,147円のレベルは遥かに高い所で決まって、また「幻」にならなければ、との危惧もありましたが、後場TOPIX中心に買いが入ったのでそれで後場にこの値を抜いて「幻」にはしなかったのですから、相場の地合としては強いの一言ですね。


・まぁ、引けで225が10,000円の大台を回復しましたので、次はTOPIXの4桁が当面の目標となるのでしょう。それに必要なのは


時価総額No.1のトヨタ自動車が新値を抜いていくこと
②トヨタが買われないとするならば銀行株主導になるシナリオとならざるを得ず、その際金融主導の相場展開が必要


こういったところです。今日の相場をみている限りにおいてはトヨタの上値が重い分、銀行株に頑張ってもらう格好になるのでしょうね。


・今日はSQ中心のお話でした。それでは今週もお疲れさまでした。良い週末をお過ごしください。

-------------------------------------------------------------------------------------


相場の極意を見極め、解説していく宮地塾
罫線の中に現れる二段波動を相場観を高めることにより、正確に読み取っていく知識を身につけるために設立された、二段波動研究会
「多彩な執筆陣と本物を見抜く読者が創り上げる」新しい形態の新聞、ビスタニュース

人気ブログランキングへ
[PR]
by kabu-gion | 2009-06-12 16:52 | マーケット雑感

SQ=10,147.65円

6月限SQは

10,147.65円(推計)

となりました。


なお、上記のSQはあくまでも推計値です。正式なSQは引け後に大阪証券取引所から公表されます。

-------------------------------------------------------------------------------------

「多彩な執筆陣と本物を見抜く読者が創り上げる」新しい形態の新聞、ビスタニュース

人気ブログランキングへ
[PR]
by kabu-gion | 2009-06-12 09:27 | SQ

まちまち~大台に敬意

今日の東京株式市場はまちまちとなりました。


日経平均 9,981.33(-10.16)円
TOPIX 840.65(+3.65)
225先物(09/06) 10,020(+30)円
225先物(09/09) 10,020(+20)円


USD/JPY(15:30) 97.92円(みずほCBリファレンス)



・祝・10,000円回復ですね。しかし、先物が高値引けで現物はマイナス、節を意識しすぎたちょっと不思議な相場でした。


・NY市場。朝方は買い先行で始まりましたが、10年債入札が不調で10年債利回りが瞬間4%台を付けたことから金利敏感な金融株などに売りが出されました。さらに原油相場が71ドル台を付けたことからDJIAは一時120ドル下げる展開となりました。ベージュブックでは、4月から5月にかけて主要5地区連銀管轄地域で経済活動が鈍化したか、一部企業の見通しは改善したものの、金融状況や弱い雇用情勢は続いたと示されたことから、マーケットは金融当局がさほど景気に対して強気にみていないことと受け取り債券が買われ長期金利の上昇に一旦歯止めが掛ったことから買い戻しが入り、下げ幅を縮小して引けました。DJIAは24.04ドル安の8,739.02ドル、NASDAQは7.05安の1,853.08となりました。債券市場は軟調となりました。10年債入札が行われ、応札倍率が2.62倍(過去10回平均は2.40倍)、外国中銀含む間接入札の落札全体に占める割合は34.2%(過去10回平均は25.8%)だったものの、最高落札利回りが3.99%だったことでテールが流れたことから入札は不調と受け止められ、売りが加速する展開も、ベージュブックでそれ程強い経済認識とならなかったことから買い戻しが入り、10年債利回りは2.94%(前日は2.86%)。外為市場では金利上昇からドル買いの流れとなり、リスク許容度の高まりからクロス円が買われました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースでは売り1890万株、買い3040万株、差引1150万株の買い越し、金額ベースでも買い虎視との観測となりました。8時50分に1-3月GDP改定値の発表があり、市場予想-15.0%を上回る-14.2%となりました。寄り付きは先物で9,990円でスタート、現物もあともう一歩で10,000円のところで寄り付きました。その後は10,000円の攻防となり、先物では9,990円カイ10,000円ヤリの動きとなりました。そして9時32分に現物も8カ月ぶりに10,000円に乗せました。その後先物で10,020円まで買い進まれましたが、明日のSQ算出に伴い神経質な取引展開となり、買いは続きませんでした。その後は上海・香港市場の寄り付きがマイナススタートだったことを受け、一旦目標達成感から利益確定売りが出されて反落で前引けとなりました。


a0120390_17285838.gif



・後場。1-5月中国都市部固定資産投資は前年比+32.9%と市場予想を上回る(とはいっても一部香港の新聞にリークされていましたが)ものとなり、香港市場が切り返したことから後場寄りは下げ渋って寄り付き、その後は先物市場で10,000円の攻防となっていきました。13時3分に現物は再度10,000円を超えていく展開となりました。その後は10,000円を巡る攻防が先物期近、期先で行われ、ロールオーバーが終了し大口ロットが飛び交う展開ではなかったものの、やはりオプションの権利行使価格を巡る攻防であり、常にこの価格が意識される展開となりました。現物も10,000円を挟んだ小動きに終始しました。結局引けではインデックス売買で売り長となったことで、引け値での10,000円回復はなりませんでしたが、先物は高値引けとなり、2009年6月限は10,000円を超えて最終売買日の商いを終えました。



・今日のところは東証にもカメラが入っていたようで、市場関係者ならずとも固唾をのんで1万円の瞬間を見守る形になりました。そして9時32分に現物は10,002.10円を付けて8カ月ぶりの1万円回復となりました。


9時32分の各種指数


a0120390_17293773.gif



ただ、その後はいつものSQ前の感じでしたね。先物の日中値幅は上下60円、まさに10,000円がATMとして終始意識されていたのでしょう。1つ上の権利行使価格まで持っていったり、あるいは一つ下の権利行使価格までふるい落とせるだけの決め手がなかったですからね。こんな感じで居心地の良い価格で固まった取引になったのでしょう。


・10,000円乗せに関しては昨日の記事で述べましたので今日は控えますが、市場関係者の意見は面白いですね。ロイターが調査した上値予想は強気派でJPモルガン証券の北野一氏が12,500円、弱気派では三井住友銀行の宇野大介氏の10,500円です。北野氏はGDPと時価総額の対比で過去の平均が75%であるのに対して今はまだ60%であるから水準的には低いという指摘。宇野氏は今の過剰流動性が先行き吸収されるとみているようです。なるほどいろいろ考え方や見方があるようですね。



・投資主体別売買動向。


a0120390_17313647.gif



先週はちょっとバラバラですね。買いは外国人と個人信用と自己、売りは金融法人と個人現物でした。1万円が意識され始めたのが先週でしたからアロケーション上ウエイトを落とさざるを得ない金融法人が売ったり、個人の現物に関しても利食い売りや戻り売りを出していた半面で外国人と自己と信用が買いを入れていました。外国人は現物以上に先物を多く買っており、225で1057億円の買い越しとなっていましたから、結局のところは外国人の先物買い・自己の裁定買いで相場を押し上げていったことが分かります。個人の信用は小型株やグリーンエネルギー関連の一角に入っていることを鑑みると値動きの良い銘柄で回転を効かせようとする動きとなっているようにも思われます。需給的には「順のパターン」の構図ですね。すなわち外国人買い+自己の裁定買い+個人の回転売買、この構図が続く限りにおいてはそれなりに相場もしっかりするのでしょう。しかし、「逆のパターン」で買いを入れた信託銀行の売りには警戒したいです。上値を重くさせているのはいつもこの主体であることも確かです。2007年の2月、7月、2008年の6月にはそれなりに売ってきた主体ですからね。

-------------------------------------------------------------------------------------


相場の極意を見極め、解説していく宮地塾
罫線の中に現れる二段波動を相場観を高めることにより、正確に読み取っていく知識を身につけるために設立された、二段波動研究会
「多彩な執筆陣と本物を見抜く読者が創り上げる」新しい形態の新聞、ビスタニュース

人気ブログランキングへ
[PR]
by kabu-gion | 2009-06-11 17:32 | マーケット雑感

急反発~大台に肉薄

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 9,991.49(+204.67)円
TOPIX 937.01(+18.77)
225先物(09/06) 9,990(+210)円
225先物(09/09) 10,000(+220)円


USD/JPY(15:30) 97.54円(みずほCBリファレンス)



・10,000円目前の高値引けですね。先物で10,000円の攻防は終始見ごたえがありました。


・NY市場。テキサス・インスツルメンツ(TI)の2009年4-6月売上高が23-25億ドル、利益がEPSで14-22セントに上方修正、市場予想を上回る内容となったことからハイテク株中心に買い優勢の展開となりました。米財務省が金融機関10社に対して680億ドルの公的資金(TARP)返済を承認したことも材料としてあったものの、アメックスは堅調ながらJPモルガンやモルガン・スタンレーはさえない展開でまちまちとなりました。DJIAは1.44ドル安の8,763.07ドル、NASDAQは17.73高の1,860.11となりました。債券市場はまちまち、中短期債は買われました。3年債の入札が行われ、応札倍率が2.82倍(前回は2.66倍)、外国中銀含む間接入札の落札全体に占める割合は43.8%(過去7回平均は37.2%)と順調となり中・短期債は買われる展開となり2年債の利回りは1.30%(前日は1.42%)となり、10年債は3.86%(前日は3.89%)となりました。一方で長期債は10年・30年債の入札に伴うヘッジニーズから売りが出され30年債は4.65%(前日は4.64%)となりました。外為市場では利上げ観測が後退してドル売りの動きとなり、政局混乱が沈静化しつつあるとしてポンドが買い進まれました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は10社ベースで売り1300万株、買い1790万株、差引490万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越しとの観測となりました。8時50分に発表された4月機械受注は、電力・船舶除く民需で前月比、


-5.4%


となり、市場予想の+0.4%を下回りました。内閣府では「減少のテンポが緩やかになってきている」との基調判断を維持しました。これを受けてもSGXではあまり反応はありませんでした。寄り付きは買い気配で始まり、9,850円で寄り付きました。米最高裁がクライスラーのフィアットへの資産売却を承認したことも好材料視されました。その後は9,830円-9,850円の狭いレンジで推移したものの、先物市場で大口の買いが観測され、上げ幅を広げていく展開となり、9時52分には8,890円まで買い進まれました。その後は高値圏でのもみ合いとなりましたが、強基調は継続し10時55分には9,900円をタッチしました。しかし、1000枚単位の売り板が圧迫となり、そのまま高値もみ合いの中で前場の取引を終えました。


a0120390_17274153.gif



・後場。昼休み中に中国指標が発表され、5月CPIが前月比-1.4%、PPIが-7.2%と予想を下回るものとなったものの、複数のメディアが5月の鉱工業生産について+8.9%となって市場予想を上回るとの報道がなされ、上海・香港市場が堅調な推移となり、後場寄りは9,900円で始まった後、ロールオーバーに伴う買いロットが飛び交う中、短期筋がそれに追随する動きをみせ、12時56分には9,960円まで買い進まれました。その後は9,950円近辺でもみ合い、10,000円に接近する価格では売り板がびっしり並べられており上も重かったのですが、14時過ぎから急動意、14時12分にはついに8カ月ぶりに先物で10,000円の大台にタッチしましたが、防戦売りも激しく出され、その後は引けにTOPIX型でインデックス売りが出されるのではないかとの観測から伸び悩む場面があったものの、引け間際には再度強含んでいく展開、結局大引けではインデックス買いが優勢となったことで現物は高値引けとなり、10,000円にあと8.51円のところまで接近しました。債券市場は反落、株高が警戒され、明日の5年債入札へのヘッジニーズから売り優勢、JGBFは20銭安の135.65円となりました。外為市場では株価が堅調に推移していたことからクロス円が終始堅調な展開、ドル円も次第高となっていきました。



・今日は後場の14時以降に固唾をのんで先物の板に食いついていた方も多かったのではないかと思われます。


先物10,000円乗せの瞬間


a0120390_1728503.gif



14時13分の先物の板


a0120390_17283073.gif



まぁ、ある米系の証券会社が1万円を超えてSQを迎えたいなんていう話も錯綜しているような思惑を呼びやすい所にロールオーバーも最終盤に来て、ショートロールに伴うヘッジ玉が6月限にも500枚やら800枚やら平気で買い入れますので、それに短期筋が追随して10,000円を目指してしまったという感じなんでしょう。メジャーSQという四半期に一度の風物詩というやつですかね。さらにコールの10,000円の建玉の多さ(2万7300枚程度)も注目されていったのでしょうね。日経新聞でオプションの総建玉数、過去最高に、なんて書かれたりしていましたから、余計に思惑を呼びやすく、買い有利とみた向きも多かったのでしょうね。この点は心理戦です。



・(ここからは先物10,000円回復についての話で、現物はまだ示現していませんし、今後相場ですからどうなるかわかりません)10月8日に10,000円の大台割れてから先物市場でもこのレベルを一度も抜けていません。そして今日それにタッチして5桁を回復した場面があったのですから、それなりに意味があることだと思います。10,000円割れの時、何があったかといえば、リーマン・ショックの後の金融の大混乱でした。リーマンがChapter11を申請したのは9月15日でしたから、少しタイムラグがあります。10,000円割れについて決定的だったのは今のTARP、すなわち金融安定化法案が米国下院で否決され、DJIAが777ドル安を演じてしまったことが表向きなんでしょうけど、実際は預金者が銀行に並んで預金を引き出そうとするといったシーンは限定的だったのですが、MMFが元本割れを起こしたことから解約が殺到するといった形で金融市場の中で取り付け騒ぎが起きていたことが要因でしょう。それから短期金融市場が大混乱に陥り、銀行間取引では貸し手不在のクレジットクランチに陥り、LIBOR金利などが高騰した半面で、ポジションのオールキャッシュ化がパニックのように起きて米国のTB3カ月物の金利がマイナスになったりしてTEDスプレッドが異常に跳ね上がる事態、すなわち、流動性危機に陥ったのです。その結果がデレバレッジとして様々なマーケットをどん底に突き落としていきました。


TEDスプレッドの推移(出所:Bloomberg)


a0120390_1731253.gif



その後矢継ぎ早に金融当局が流動性対策を講じ、異例の金融緩和措置に動いた結果、TEDスプレッドはだいぶ沈静化してサブプライム前の水準まで落ち着いてきています。企業金融もかなり大きなダメージとなりましたが、こちらも当局の対応でなんとかなっています。そのような感じで金融市場はサブプライム→リーマン・ショックを克服しつつあるのです。


・当然、信用市場や金融市場が落ち着けばこれだけ流動性対策を行っていることもあり、リスクアペタイトが高まっていきます。これによって株式市場も回復に転じていきました。とはいえ、金融機関の不良資産の問題も解決しない状況にありますし、昨日書いた中東欧の問題は今後新たな金融危機の火種になる懸念だってあります。さらに、確かにこのところの経済環境のモメンタムはいろいろなところで改善していますが、金融が大混乱した余波で実体経済は相当痛んでおり、今後は失業率などは高止まりしたままでの「ジョブレス・リカバリー」に推移していくことが見込まれますから、マクロの回復にも脆さも露呈してくるのでしょう。そういうことを考えると、個人的にはなかなかここから「次はいくら?」なんていう感じには捉えられないような感じなのです。


-------------------------------------------------------------------------------------


相場の極意を見極め、解説していく宮地塾
罫線の中に現れる二段波動を相場観を高めることにより、正確に読み取っていく知識を身につけるために設立された、二段波動研究会
「多彩な執筆陣と本物を見抜く読者が創り上げる」新しい形態の新聞、ビスタニュース

人気ブログランキングへ
[PR]
by kabu-gion | 2009-06-10 17:32 | マーケット雑感

反落~欧州リスクに攻防9750

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 9,786.82(-78.81)円
TOPIX 918.24(-8.65)
225先物(09/06) 9,780(-70)円


USD/JPY(15:30) 98.08円(みずほCBリファレンス)



・ちょいリスク回避モードでしたね。しかし、往年の仕手系材料株が一斉高、マッチの連日のS高ってどうなの!?という感じで眺めておりました。


・NY市場。この日は経済指標の発表もなく、利益確定売り先行で始まりました。米上院の複数の共和党議員はオバマ大統領ににヘルスケア改革の一環とした政府が運営する医療保険改革に反対を表明したことからヘルスケア関連に売りが出されていきました。またマクドナルドの5月の既存店売上が市場予想に届かず下落しました。また利上げ観測も全般相場の重しとなり、FF金利策物市場では今年9月のFOMCで金利が引き上げられる確率は35%(前週は15%)となっていることも懸念材料となりました。DJIAは100ドル以上の下げとなっていましたが、引け前にクルーグマン教授が「振り返ってみて米リセッションの終了時が今年9月だったとしても驚きはない」と述べたことから金融株中心に急反発に転じDJIAはプラスに浮上しました。DJIAは1.36ドル安の8,764.43ドル、NASDAQは7.02安の1,842.40となりました。債券市場は過去最大級の入札を控えてヘッジ売りが出され、さらに中・短期債が売られる展開となりました。10年債利回りは3.89%(前日は3.83%)。外為市場ではS&Pがアイルランドのソブリン格付けを引き下げたことからユーロ売りとなったものの、テクニカル的な下げ過ぎの反動からポンドが買われました。


・東京株式市場・前場。外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1920万株、買い1610万株、差引310万株の売り越し、金額9社ベースでは小幅買い越しとの観測となりました。寄り付きは小幅安で始まりました。その後は売りが入って9,780円まであったものの、その後は金融株中心に切り返し、9時42分にはTOPIXがプラスに転じる場面がありました。しかし、戻り売り圧力は大きく9,850円を挟んだところでの一進一退の動きとなりました。下値では買い物が入るものの、上値では売り板が厚くなかなかプラスに切り返して上値を追う感じでもありませんでした。


a0120390_1818142.gif



・後場。アジア市場が下落基調となっていたことや、WSJ電子版で米国がG8財務相会合で欧州に厳格なストレステストを要請すると伝えられたことでユーロが下落、リスク回避の動きとなったことから後場寄りはギャップを空けて9,790円でスタートしました。その後は一時9,750円まで売られたものの、この価格には先物に1000枚単位の買いが並べられ、その後は100円程度の下落幅で安値圏でのもみ合いの展開となっていきました。結局9,760-9,790円のコアレンジのままでもみ合いながら推移したものの、現物は引けにインデックス買いが入り、下げ幅をやや縮小して引けました。債券市場は堅調。30年債入札は応札倍率が3.87倍(前回は3.82倍)、テールは12銭(前回は8銭)となり概ね順調な入札となったことや限月交代に伴うショートロールから期近に買い戻しが入り、また株安などを背景に上げ幅を広げ、JGBFは18銭高の136.62円となりました。外為市場では先ほどのWSJの記事をきっかけにクロス円が売られ、ドル円もそれに引きずられて軟調な展開、98円割れのところまで売られていきました。



・今日のところは一服でした。しかしながら9,750円の権利行使価格を割り込みたくない向きが買い支えたのでしょうか。9,750円に1000枚の板を並べてあからさまな感じでした。SQ前のいつもの攻防といった感じなのでしょう。



・今日は終日「欧州リスク」が意識されました。材料的には

①アイルランドのソブリン格付けをダブルAに引き下げ
②ラトビアの格付け見通し(アウトルック)をネガティブに引き下げ
③G8財務相会合で米国が欧州にストレステストを求めるという報道

こんなニュースフローが流れていました。この3つの話はリンクします。まず、アイルランドの格下げに関しては銀行システムを支えるための財政コストがこれまでの予想以上に大きくなるとの理由からでした。銀行システム維持が国の財政リスクを増大させているということですが、これはアイルランド特有の問題ではないようで、例えば中東欧のエクスポージャーが大きいオーストリアやグローバル金融バブル崩壊の痛みが大きい銀行を抱える英国などが次の格下げ懸念があるとロイターでは伝えています(焦点:アイルランド格下げに英国、オーストリアが続く可能性)。


・中東欧といえばラトビアの問題も含みます。通貨切り下げ観測が起きて以来オーバーナイト金利が30%に急騰しているようですから、金融市場は危機的な状況といえます。確かにCDSにしてもカウンターパーティー・リスク指数が低下して銀行が突然破綻するリスクというのはなくなったのでしょうけど、依然として東欧のCDSスプレッドはワイド化したままなんですよね(DB Researchのサイトを参照してください)。このような中東欧のエクスポージャーを抱える銀行を金融システム維持のために巨額の公的資金で支えるという構図ですから、ソブリン格下げの懸念は高まるといった感じなのでしょう。


・そこへきてWSJで米国が欧州銀にストレステストを要求(まぁ、その米国も議会監督委員会から失業率の想定値を上回った場合、再テストが必要との報道もなされましたが)するとのことですから、ちょっと困った話として意識させられますね。欧州圏の銀行を対象としたストレステストの場合には中東欧のエクスポージャーまで審査する必要があるのでしょう。米銀の場合は米国内の住宅ローン債権、クレジットローン債権、商業用不動産ローン債権などを査定すれば良かったのでしょうけど、欧州の場合は本国に加え、中東欧の国の経済状況の深刻シナリオを考えなければならないわけです。より「厳格に」査定するならば新興国がデフォルトした場合の損失額はいくらになるか?とかそういう計算までいかなければならないのでしょう。その結果もしかしたらIMFの新興国支援のための必要な額まで査定されてしまうのかもしれませんね。米国に隠されてあまり伝わっていませんが、欧州の金融システムの問題はカントリーリスクも内包する深刻な話ですから、非常に神経質になっていくものと思われます。


・欧州議会選挙はフランスこそ与党盤石だったものの、他の国は与党総崩れで、英国では労働党が本当に苦境で、政権がごたごたしていて、秋の選挙では保守党キャメロン政権が発足するのではないかとの見方が強いようです。そういう話を勘案してユーロやポンドを買い進めることができるだろうか?という感じなのですよね。



ポンドドルの日足チャート


a0120390_18423216.gif



-------------------------------------------------------------------------------------


相場の極意を見極め、解説していく宮地塾
罫線の中に現れる二段波動を相場観を高めることにより、正確に読み取っていく知識を身につけるために設立された、二段波動研究会
「多彩な執筆陣と本物を見抜く読者が創り上げる」新しい形態の新聞、ビスタニュース

人気ブログランキングへ
[PR]
by kabu-gion | 2009-06-09 18:22 | マーケット雑感

続伸~10,000円がみえた?

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 9,864.63(+97.62)円
TOPIX 926.89(+10.33)
225先物(09/06) 9,850(+70)円


USD/JPY(15:30) 98.47円(みずほCBリファレンス)



・10,000円の板があともう少しで見えるところまで来ました。


・NY市場。朝方に注目の5月の雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数は34万5000人減(Est. 52万人減)、失業率は9.4%(Est.9.2%)となりました。非農業部門雇用者数の減少が市場予想を大幅に上回る結果となったことから、寄り付きは高く始まりましたが、年内の利上げ観測が急浮上、金融株に次第に売りが出される展開となりました。バンカメがデュポンを「中立」から「アンダーパフォーム」に引き下げ、同社株が急落したことも重しとなりました。DJIAは12.89ドル高の8,763.28ドル、NASDAQは0.60安の1,849.42となりました。債券市場は雇用統計を受け売り優勢、FF金利先物で2009年11月までに50bpの利上げを70%程度織り込む水準となったことから短・中期に売りが出される展開となりました。10年債利回りは3.83%(前日は3.71%)。外為市場はドルが全般買い優勢の展開となりました。米経済がリセッションから脱却すればドル建て資産の価値が上昇するとの見方からドル円で98円台、ユーロは1.4割れとなっていきました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1290万株、買い2210万株、差引920万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越し観測となりました。8時50分に4月の経常収支が発表され、6305億円の黒字(前年同期比-54.4%)となりました。寄り付きは9,820円でスタートしました。その後は買い物が入り、9時17分には9,900円を先物で回復し、その後は高値圏でのもみ合いとなりました。さらに10時17分には一時9,920円まで買い進まれていく場面がありましたが、上海市場が軟調で始まるとやや利益確定売りが強くなる展開で、上げ幅を縮小して前場の取引を終えました。


a0120390_1782791.gif



・後場。後場寄りは前引けよりもやや高いところで始まりました。その後は狭いレンジで推移していきました。GLOBEXが軟調に推移していたことから上値は追いづらいものの、依然として先高観は強く、下値では買い向かう動きもありました。14時に5月の景気ウォッチャー調査の発表があり、現状DIは前月から2.5ポイント上昇して36.7となり、基調判断を「景気の現状は厳しいものの、悪化に歯止めがかかりつつある」と上方修正しました。ただ、この指標を受けての反応はあまりありませんでした。指数は狭いレンジで推移も、三井住友などの金融株が引き締まり、全般堅調な展開で推移しました。債券市場は軟調、米国債売りの流れに引きずられる展開となりましたが、下値では拾う向きもありました。JGBFは40銭安の136.44円。外為市場ではドル円で戻り待ちの売りが出され、98.40円近辺でもみ合う展開となりましたが、ロンドン時間ではやや強含みの展開で推移しています。



・今日のところは結局は米国株式が雇用統計を受けまちまちで帰ってきたのですが、円安が進行してドル円98円台に入ってきたことを受けCME225先物は円建てで8,880円で帰ってきてそれに鞘寄せして始まって先高観が強まる形で10,000円まであと一歩のところまでいったのでしょう。



・雇用統計について。いろいろな受け止め方があるのだと思います。非農業部門雇用者数の減少幅縮小を受け米景気は底打ちの兆しが鮮明になったという見方も出来ますし、失業率は高止まりですからこれでGMの破綻の影響を受ける6月分はさらに悪くなるとの見方も出来ます。とはいえ、マーケット的には非農業部門雇用者数の減少幅縮小に着目しました。NY市場の反応としては、


①8時30分の発表を受け株先高・債券安・円除くドル売り(=リスク選好)
アトランタ連銀ロックハート総裁発言も加わりFF金利先物が急落、年内の利上げを織り込み始める
③一転してドル高、株安


こんな感じだったと思います。まぁ、52万人減の予想に対して34万5千人の減少にとどまったわけですからリスクアペタイトが高くなるのはいうまでもなく、債券が売られて株先が買われて円以外の通貨でドル安になるのはお決まりのパターンでした。しかし、債券は売られたままでしたが、同時に短期市場ではFF金利先物が急落して年内利上げまで織り込んでしまう水準にまでいったことから株式には将来の金利負担への懸念が重しになりました。さらに外為市場でリスクアペタイトの流れ以上にドルキャリーの妙味が薄れたのでしょうか、ドル買いに流れていきました。そして債券はこれまでの長期債が売られていく流れではなく、短・中期債が売られていく展開となりました。


雇用統計の日(6月5日)のイールドカーブ


a0120390_17122198.gif



・そして、今後インフレ期待や政策に対する思惑から長期債売りではなく金融政策の影響を受けやすい短・中期債の利回り上昇圧力がかかってくる可能性もあります。この点は早期の利上げが売りを呼ぶ格好となっていくのでしょう。但し、利上げとか出口戦略とか、明確にしておくことはありなのでしょうけど、今の段階でそれを声高に叫び、マーケットに織り込ませるのは時期尚早ではないか?とも思われます。仮に景気があまり回復していないのに利上げしてしまったら、景気を再度深押ししかねない懸念が残ります。


・今週は3・10・30年債の入札が650億ドル規模で行われ、また連銀の高官の発言が相次ぎます。この点で金利動向には一層神経質な相場展開となるのではないかと思われます(なんといっても米国の大得意様の中国が嫌がる長期債の入札が控えていますからね、外国中銀含む間接入札の割合をみておきましょう)。


-------------------------------------------------------------------------------------


相場の極意を見極め、解説していく宮地塾
罫線の中に現れる二段波動を相場観を高めることにより、正確に読み取っていく知識を身につけるために設立された、二段波動研究会
「多彩な執筆陣と本物を見抜く読者が創り上げる」新しい形態の新聞、ビスタニュース

人気ブログランキングへ
[PR]
by kabu-gion | 2009-06-08 17:13 | マーケット雑感

反発~日中値幅は55.84円

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 9,768.01(+99.05)円
TOPIX 916.56(+5.57)
225先物(09/06) 9,780(+90)円


USD/JPY(15:30) 96.69円(みずほCBリファレンス)



・先物の9,700円台後半からの板って何なんだ!?


・NY市場。新規失業保険申請件数は62万1千件(前週は62万5千件)と減少し、さらに失業保険受給者数も18週ぶりに減少に転じたことから雇用情勢の最悪期を脱したとの見方から寄り付きから買い先行で始まりました。5月のチェーンストア売上高が失望を誘い、小売に売りが入って指数がマイナスに転じる場面もありましたが、銀行株に投資判断の引き上げが相次ぎ、RBCが割安と指摘したキーコープや債券部門の収入増の見通しがあるゴールドマン・サックスなどが買われました。さらにGSが2009年の原油価格を従来の65ドルから85ドルに引き上げ、2010年には95ドルに達するとの見方を示し、原油相場が急騰したことからエネルギー株に買いが集まりました。DJIAは74.96ドル高の8,750.24ドル、NASDAQは24.10高の1,850.02となりました。債券市場は軟調。新規失業保険申請件数の減少がリセッションの最悪期を過ぎた可能性があることから売り優勢、来週に10年、30年債の入札が行われることからヘッジの売りも出されました。10年債利回りは3.71%(前日は3.53%)。外為市場ではECB理事会後のトリシェ総裁会見で、政策金利は現時点で適正、今年末に掛けてユーロ圏の経済成長率のマイナス幅は大きく縮小する見通しを示したことからユーロに買いが入る一方で政局リスクからポンドが売られました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1560万株、買い1690万株、差引130万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越し観測となりました。寄り付きは9,780円でスタートしましたが、その後売りが出され9,730円まで売られ上げ幅を縮める場面もありました。その後は狭いレンジ、9,750円でのもみ合いに終始していく展開となりました。


a0120390_17184111.gif



・後場。後場寄りは前引けよりやや安い所で寄り付きましたが、その後は9,730円カイ、9,740円ヤリの展開となっていきました。商いも盛り上がらず狭いレンジでのもみ合いとなりました。先物の売り買いの板が厚く、終始動意は見られませんでした。ハイテクや金融など主力株に買いが入る半面でバルチック海運指数が24営業日ぶりに反落したことから海運がさえない展開となりました。引けにかけてはポジション調整の動きとなり、朝高だった住友鉱なども利益確定売りに抑えられました。債券市場は反落、米国債の流れを引き継ぎ大幅反落で始まった後はやや買い戻しの動きも入りJGBFは10銭安の136.84円となりました。現物債は4営業日ぶりに1.5%を割り込みました。外為市場では雇用統計を前に動きづらい動きも株高からユーロなどが買い進まれていきました。


・今日のところはもうSQムードなんでしょう。値幅が少ないのはマーケットプレーヤーにとって今の9,750円がちょうど居心地がいいのかな?という感じなのかもしれません。この権利行使価格を上回るにはまずいというプレーヤーがいたりして、なんていう話もあるようですが、良く分かりません。まぁ、今晩に雇用統計を控えて動きにくい展開ではありましたし、ロールオーバーの動きもいよいよ本格化しますから、あまり動かない展開のほうがスムーズに物事が運ぶのかもしれませんね。


・このところの金利上昇は結構いろいろなところで懸念されているようです。金利が上がれば当然インフレ期待が出てくるというものです。と同時にドルが売られます。インフレ期待から原油相場などのコモディティが上昇していきます。これが景気回復期の現象であれば利上げやマネタリーベースを抑制するなど金融調節して対処できるのでしょうけど、今は不況ですからね。なかなか中銀の舵取りが難しいのがあって、FRBも米国債の買い取りをしているものの、実際として金利を抑えきれていないのが実情ですね。この現象についての論点としては、


・本当に景気は回復つつあり、それを織り込む動きなのか?
・景気悪のインフレ(=スタグフレーション)に陥ことを示唆するのか?


こういったところがあるのだと思います。株式市場は前者を織り込むような動きだし、商品市場や外為市場では前者と後者を織り交ぜて考えているようにも思えます。個人的には「インフレとデフレが共存する可能性」とみているのですが、その理由としては、


未だに住宅価格など資産価格が下落している
長期金利の上昇やドル安はマネタリーインフレ懸念が根底にある


こんな感じです。住宅価格はS&Pケース・シラー住宅価格指数をみたって底打ち感がみられませんし、貸し渋りが起きているわけですから、当然(本来ならば望ましい)信用インフレには程遠いところにあります。しかし、原油やらのコモディティが騰がってきており、これがコストプッシュインフレへとつながります。さらには大量のドル札を輪転機で刷っていることからのマネタリーインフレへの懸念でドル安と債券安となっていますから、余計にコモディティの上昇に拍車をかける形となっています。それが行き過ぎればやがてデマンドの低下を促しコモディティの価格を抑えるものと思われますが、景気を腰折れさせてしまうリスクが当然出てきますから、このあたりの動向には気にする必要がありますね。


・雇用統計では非農業部門雇用者数が52万人減少、失業率が9.2%と予想されています。実体景気の悪さを印象付けるものとなるのでしょうけど、景気悪の中のインフレ懸念というのは気持ち悪いですね。ただ、大恐慌や日本のバブル崩壊のようにデフレスパイラルに陥ってしまったほうがはるかに深刻だという考え方もありますね。



・それでは今週もお疲れさまでした。良い週末をお過ごしください。

-------------------------------------------------------------------------------------


相場の極意を見極め、解説していく宮地塾
罫線の中に現れる二段波動を相場観を高めることにより、正確に読み取っていく知識を身につけるために設立された、二段波動研究会
「多彩な執筆陣と本物を見抜く読者が創り上げる」新しい形態の新聞、ビスタニュース

人気ブログランキングへ
[PR]
by kabu-gion | 2009-06-05 17:21 | マーケット雑感

7営業日ぶりに反落~押し目買いと利食い売りが交錯

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 9,668.96(-72.71)円
TOPIX 910.99(-3.51)
225先物(09/06) 9,690(-70)円


USD/JPY(15:30) 96.16円(みずほCBリファレンス)



・反落しても押し目買いは入りますね。


・NY市場。5月ADP雇用リポートで民間部門雇用者数が市場予想52万人減を下回る53万2000人になったことから売り先行で始まりました。10時に発表された5月のISM非製造業景気指数は44.0(前月は43.7、市場予想は45.0)となり、4月の製造業受注も前月比+0.7%にとどまったことから利益確定売りが優勢の展開となりました。バーナンキ議長議会証言では大規模な財政赤字は金融の安定化にとって脅威、政府が赤字を埋めるために現在のような金利水準で無期限に借り入れを続けるのは不可能と述べたことや、EIAの石油在庫が予想外の増加で原油先物相場が下落しエネルギー株に売りが出されたことも重石となりました。DJIAは65.59ドル安の8,675.28ドル、NASDAQは10.88安の1,825.32となりました。債券市場は堅調、バーナンキ議長の発言やFRBが75億ドルの米国債買い入れを行ったことから買い先行となりました。10年債利回りは3.53%(前日は3.61%)。外為市場ではユーロ圏GDP改定値が過去最大のマイナスとなったことからユーロに利益確定売りの動きとなり、1.41ドルまで売られました。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り3230万株、買い2770万株、差引460万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越し観測となりました。8時50分に1-3月法人企業統計が発表され、企業設備投資は市場予想-26.5%に対して-25.3%となり、それほど深刻な落ち込みでなかったことからSGXでは押し目買いの動きとなり、寄り付きは9,690円でスタートした後、TOPIX型に買いが入る展開で9,750円まで戻して現物も一時プラスになる場面がありました。しかし、9,750円より上には先物で厚い売り板を形成しており、なかなかこれに買い向かう動きもなく、次第に息切れの様相となっていきました。


a0120390_18404040.gif



・後場。後場寄りは前引けとそれほど変わらないところで寄り付き、その後は利益確定売りが優勢となるも、9,690円近辺では押し目買いの動きもあり、次第に膠着感が強まる相場となっていきました。1日の日中値幅は100円にとどまる展開となり、終日もみ合う展開となりました。東芝のMSCIリバランスによる売り物も警戒されましたが、引けの売買でもそれほど波乱なく取引を終えました。終えました。債券市場は続伸。CTAなどの短期筋の先物買い観測や限月交代を控えての買い戻しも入り堅調となりました。JGBFは58銭高の136.94円。外為市場では今晩のBOE金融政策委員会やECB理事会を控えて小動きとなっていました。



・今日のところは利益確定売りと押し目買いが交錯していた感じですね。国際商品価格の下落から市況関連は甘かったものの、電気自動車関連で三菱自動車が大幅高となったりするなど、材料株への物色も旺盛で、全般嵩上げの相場が継続しているようです。



・投資主体別売買動向


a0120390_18405954.gif



先週は個人中心に利益確定売りを出し、外国人が買い進めたという感じの相場だったですね。外国人による買いはショートカバーなのか、リスクアペタイトの高まりでアンダーウエイトになっていた日本株を買ったのか、この辺りはよく分かりませんが、先物でも225で307億円の買い越しですから、日経平均で9,500円を抜いたところでのストップロスもそれなりに入っていたのかな?という感じを受けます。とりあえず、上を買う主体は外国人だった感じで、今後もこの流れが継続するのかどうかを見極めたいところなのかもしれません。心理的な節目である10,000円を突破して累積売買代金が大きくなる10,500円レベルまで押し上げるにはそれなりの買い主体がいないとなかなかきついものもあろうかとはおもいます。一方で個人は利食いですから、うまく回転を効かせているような感じを受けますね。9,500円レベルでヤレヤレの売りも出したのでしょうから、それなりに回転が効いている印象を受けます。

-------------------------------------------------------------------------------------


相場の極意を見極め、解説していく宮地塾
罫線の中に現れる二段波動を相場観を高めることにより、正確に読み取っていく知識を身につけるために設立された、二段波動研究会
「多彩な執筆陣と本物を見抜く読者が創り上げる」新しい形態の新聞、ビスタニュース

人気ブログランキングへ
[PR]
by kabu-gion | 2009-06-04 18:41 | マーケット雑感