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SQ=10,147.65円

6月限SQは

10,147.65円(推計)

となりました。


なお、上記のSQはあくまでも推計値です。正式なSQは引け後に大阪証券取引所から公表されます。

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by kabu-gion | 2009-06-12 09:27 | SQ

まちまち~大台に敬意

今日の東京株式市場はまちまちとなりました。


日経平均 9,981.33(-10.16)円
TOPIX 840.65(+3.65)
225先物(09/06) 10,020(+30)円
225先物(09/09) 10,020(+20)円


USD/JPY(15:30) 97.92円(みずほCBリファレンス)



・祝・10,000円回復ですね。しかし、先物が高値引けで現物はマイナス、節を意識しすぎたちょっと不思議な相場でした。


・NY市場。朝方は買い先行で始まりましたが、10年債入札が不調で10年債利回りが瞬間4%台を付けたことから金利敏感な金融株などに売りが出されました。さらに原油相場が71ドル台を付けたことからDJIAは一時120ドル下げる展開となりました。ベージュブックでは、4月から5月にかけて主要5地区連銀管轄地域で経済活動が鈍化したか、一部企業の見通しは改善したものの、金融状況や弱い雇用情勢は続いたと示されたことから、マーケットは金融当局がさほど景気に対して強気にみていないことと受け取り債券が買われ長期金利の上昇に一旦歯止めが掛ったことから買い戻しが入り、下げ幅を縮小して引けました。DJIAは24.04ドル安の8,739.02ドル、NASDAQは7.05安の1,853.08となりました。債券市場は軟調となりました。10年債入札が行われ、応札倍率が2.62倍(過去10回平均は2.40倍)、外国中銀含む間接入札の落札全体に占める割合は34.2%(過去10回平均は25.8%)だったものの、最高落札利回りが3.99%だったことでテールが流れたことから入札は不調と受け止められ、売りが加速する展開も、ベージュブックでそれ程強い経済認識とならなかったことから買い戻しが入り、10年債利回りは2.94%(前日は2.86%)。外為市場では金利上昇からドル買いの流れとなり、リスク許容度の高まりからクロス円が買われました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースでは売り1890万株、買い3040万株、差引1150万株の買い越し、金額ベースでも買い虎視との観測となりました。8時50分に1-3月GDP改定値の発表があり、市場予想-15.0%を上回る-14.2%となりました。寄り付きは先物で9,990円でスタート、現物もあともう一歩で10,000円のところで寄り付きました。その後は10,000円の攻防となり、先物では9,990円カイ10,000円ヤリの動きとなりました。そして9時32分に現物も8カ月ぶりに10,000円に乗せました。その後先物で10,020円まで買い進まれましたが、明日のSQ算出に伴い神経質な取引展開となり、買いは続きませんでした。その後は上海・香港市場の寄り付きがマイナススタートだったことを受け、一旦目標達成感から利益確定売りが出されて反落で前引けとなりました。


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・後場。1-5月中国都市部固定資産投資は前年比+32.9%と市場予想を上回る(とはいっても一部香港の新聞にリークされていましたが)ものとなり、香港市場が切り返したことから後場寄りは下げ渋って寄り付き、その後は先物市場で10,000円の攻防となっていきました。13時3分に現物は再度10,000円を超えていく展開となりました。その後は10,000円を巡る攻防が先物期近、期先で行われ、ロールオーバーが終了し大口ロットが飛び交う展開ではなかったものの、やはりオプションの権利行使価格を巡る攻防であり、常にこの価格が意識される展開となりました。現物も10,000円を挟んだ小動きに終始しました。結局引けではインデックス売買で売り長となったことで、引け値での10,000円回復はなりませんでしたが、先物は高値引けとなり、2009年6月限は10,000円を超えて最終売買日の商いを終えました。



・今日のところは東証にもカメラが入っていたようで、市場関係者ならずとも固唾をのんで1万円の瞬間を見守る形になりました。そして9時32分に現物は10,002.10円を付けて8カ月ぶりの1万円回復となりました。


9時32分の各種指数


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ただ、その後はいつものSQ前の感じでしたね。先物の日中値幅は上下60円、まさに10,000円がATMとして終始意識されていたのでしょう。1つ上の権利行使価格まで持っていったり、あるいは一つ下の権利行使価格までふるい落とせるだけの決め手がなかったですからね。こんな感じで居心地の良い価格で固まった取引になったのでしょう。


・10,000円乗せに関しては昨日の記事で述べましたので今日は控えますが、市場関係者の意見は面白いですね。ロイターが調査した上値予想は強気派でJPモルガン証券の北野一氏が12,500円、弱気派では三井住友銀行の宇野大介氏の10,500円です。北野氏はGDPと時価総額の対比で過去の平均が75%であるのに対して今はまだ60%であるから水準的には低いという指摘。宇野氏は今の過剰流動性が先行き吸収されるとみているようです。なるほどいろいろ考え方や見方があるようですね。



・投資主体別売買動向。


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先週はちょっとバラバラですね。買いは外国人と個人信用と自己、売りは金融法人と個人現物でした。1万円が意識され始めたのが先週でしたからアロケーション上ウエイトを落とさざるを得ない金融法人が売ったり、個人の現物に関しても利食い売りや戻り売りを出していた半面で外国人と自己と信用が買いを入れていました。外国人は現物以上に先物を多く買っており、225で1057億円の買い越しとなっていましたから、結局のところは外国人の先物買い・自己の裁定買いで相場を押し上げていったことが分かります。個人の信用は小型株やグリーンエネルギー関連の一角に入っていることを鑑みると値動きの良い銘柄で回転を効かせようとする動きとなっているようにも思われます。需給的には「順のパターン」の構図ですね。すなわち外国人買い+自己の裁定買い+個人の回転売買、この構図が続く限りにおいてはそれなりに相場もしっかりするのでしょう。しかし、「逆のパターン」で買いを入れた信託銀行の売りには警戒したいです。上値を重くさせているのはいつもこの主体であることも確かです。2007年の2月、7月、2008年の6月にはそれなりに売ってきた主体ですからね。

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by kabu-gion | 2009-06-11 17:32 | マーケット雑感

急反発~大台に肉薄

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 9,991.49(+204.67)円
TOPIX 937.01(+18.77)
225先物(09/06) 9,990(+210)円
225先物(09/09) 10,000(+220)円


USD/JPY(15:30) 97.54円(みずほCBリファレンス)



・10,000円目前の高値引けですね。先物で10,000円の攻防は終始見ごたえがありました。


・NY市場。テキサス・インスツルメンツ(TI)の2009年4-6月売上高が23-25億ドル、利益がEPSで14-22セントに上方修正、市場予想を上回る内容となったことからハイテク株中心に買い優勢の展開となりました。米財務省が金融機関10社に対して680億ドルの公的資金(TARP)返済を承認したことも材料としてあったものの、アメックスは堅調ながらJPモルガンやモルガン・スタンレーはさえない展開でまちまちとなりました。DJIAは1.44ドル安の8,763.07ドル、NASDAQは17.73高の1,860.11となりました。債券市場はまちまち、中短期債は買われました。3年債の入札が行われ、応札倍率が2.82倍(前回は2.66倍)、外国中銀含む間接入札の落札全体に占める割合は43.8%(過去7回平均は37.2%)と順調となり中・短期債は買われる展開となり2年債の利回りは1.30%(前日は1.42%)となり、10年債は3.86%(前日は3.89%)となりました。一方で長期債は10年・30年債の入札に伴うヘッジニーズから売りが出され30年債は4.65%(前日は4.64%)となりました。外為市場では利上げ観測が後退してドル売りの動きとなり、政局混乱が沈静化しつつあるとしてポンドが買い進まれました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は10社ベースで売り1300万株、買い1790万株、差引490万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越しとの観測となりました。8時50分に発表された4月機械受注は、電力・船舶除く民需で前月比、


-5.4%


となり、市場予想の+0.4%を下回りました。内閣府では「減少のテンポが緩やかになってきている」との基調判断を維持しました。これを受けてもSGXではあまり反応はありませんでした。寄り付きは買い気配で始まり、9,850円で寄り付きました。米最高裁がクライスラーのフィアットへの資産売却を承認したことも好材料視されました。その後は9,830円-9,850円の狭いレンジで推移したものの、先物市場で大口の買いが観測され、上げ幅を広げていく展開となり、9時52分には8,890円まで買い進まれました。その後は高値圏でのもみ合いとなりましたが、強基調は継続し10時55分には9,900円をタッチしました。しかし、1000枚単位の売り板が圧迫となり、そのまま高値もみ合いの中で前場の取引を終えました。


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・後場。昼休み中に中国指標が発表され、5月CPIが前月比-1.4%、PPIが-7.2%と予想を下回るものとなったものの、複数のメディアが5月の鉱工業生産について+8.9%となって市場予想を上回るとの報道がなされ、上海・香港市場が堅調な推移となり、後場寄りは9,900円で始まった後、ロールオーバーに伴う買いロットが飛び交う中、短期筋がそれに追随する動きをみせ、12時56分には9,960円まで買い進まれました。その後は9,950円近辺でもみ合い、10,000円に接近する価格では売り板がびっしり並べられており上も重かったのですが、14時過ぎから急動意、14時12分にはついに8カ月ぶりに先物で10,000円の大台にタッチしましたが、防戦売りも激しく出され、その後は引けにTOPIX型でインデックス売りが出されるのではないかとの観測から伸び悩む場面があったものの、引け間際には再度強含んでいく展開、結局大引けではインデックス買いが優勢となったことで現物は高値引けとなり、10,000円にあと8.51円のところまで接近しました。債券市場は反落、株高が警戒され、明日の5年債入札へのヘッジニーズから売り優勢、JGBFは20銭安の135.65円となりました。外為市場では株価が堅調に推移していたことからクロス円が終始堅調な展開、ドル円も次第高となっていきました。



・今日は後場の14時以降に固唾をのんで先物の板に食いついていた方も多かったのではないかと思われます。


先物10,000円乗せの瞬間


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14時13分の先物の板


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まぁ、ある米系の証券会社が1万円を超えてSQを迎えたいなんていう話も錯綜しているような思惑を呼びやすい所にロールオーバーも最終盤に来て、ショートロールに伴うヘッジ玉が6月限にも500枚やら800枚やら平気で買い入れますので、それに短期筋が追随して10,000円を目指してしまったという感じなんでしょう。メジャーSQという四半期に一度の風物詩というやつですかね。さらにコールの10,000円の建玉の多さ(2万7300枚程度)も注目されていったのでしょうね。日経新聞でオプションの総建玉数、過去最高に、なんて書かれたりしていましたから、余計に思惑を呼びやすく、買い有利とみた向きも多かったのでしょうね。この点は心理戦です。



・(ここからは先物10,000円回復についての話で、現物はまだ示現していませんし、今後相場ですからどうなるかわかりません)10月8日に10,000円の大台割れてから先物市場でもこのレベルを一度も抜けていません。そして今日それにタッチして5桁を回復した場面があったのですから、それなりに意味があることだと思います。10,000円割れの時、何があったかといえば、リーマン・ショックの後の金融の大混乱でした。リーマンがChapter11を申請したのは9月15日でしたから、少しタイムラグがあります。10,000円割れについて決定的だったのは今のTARP、すなわち金融安定化法案が米国下院で否決され、DJIAが777ドル安を演じてしまったことが表向きなんでしょうけど、実際は預金者が銀行に並んで預金を引き出そうとするといったシーンは限定的だったのですが、MMFが元本割れを起こしたことから解約が殺到するといった形で金融市場の中で取り付け騒ぎが起きていたことが要因でしょう。それから短期金融市場が大混乱に陥り、銀行間取引では貸し手不在のクレジットクランチに陥り、LIBOR金利などが高騰した半面で、ポジションのオールキャッシュ化がパニックのように起きて米国のTB3カ月物の金利がマイナスになったりしてTEDスプレッドが異常に跳ね上がる事態、すなわち、流動性危機に陥ったのです。その結果がデレバレッジとして様々なマーケットをどん底に突き落としていきました。


TEDスプレッドの推移(出所:Bloomberg)


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その後矢継ぎ早に金融当局が流動性対策を講じ、異例の金融緩和措置に動いた結果、TEDスプレッドはだいぶ沈静化してサブプライム前の水準まで落ち着いてきています。企業金融もかなり大きなダメージとなりましたが、こちらも当局の対応でなんとかなっています。そのような感じで金融市場はサブプライム→リーマン・ショックを克服しつつあるのです。


・当然、信用市場や金融市場が落ち着けばこれだけ流動性対策を行っていることもあり、リスクアペタイトが高まっていきます。これによって株式市場も回復に転じていきました。とはいえ、金融機関の不良資産の問題も解決しない状況にありますし、昨日書いた中東欧の問題は今後新たな金融危機の火種になる懸念だってあります。さらに、確かにこのところの経済環境のモメンタムはいろいろなところで改善していますが、金融が大混乱した余波で実体経済は相当痛んでおり、今後は失業率などは高止まりしたままでの「ジョブレス・リカバリー」に推移していくことが見込まれますから、マクロの回復にも脆さも露呈してくるのでしょう。そういうことを考えると、個人的にはなかなかここから「次はいくら?」なんていう感じには捉えられないような感じなのです。


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by kabu-gion | 2009-06-10 17:32 | マーケット雑感

反落~欧州リスクに攻防9750

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 9,786.82(-78.81)円
TOPIX 918.24(-8.65)
225先物(09/06) 9,780(-70)円


USD/JPY(15:30) 98.08円(みずほCBリファレンス)



・ちょいリスク回避モードでしたね。しかし、往年の仕手系材料株が一斉高、マッチの連日のS高ってどうなの!?という感じで眺めておりました。


・NY市場。この日は経済指標の発表もなく、利益確定売り先行で始まりました。米上院の複数の共和党議員はオバマ大統領ににヘルスケア改革の一環とした政府が運営する医療保険改革に反対を表明したことからヘルスケア関連に売りが出されていきました。またマクドナルドの5月の既存店売上が市場予想に届かず下落しました。また利上げ観測も全般相場の重しとなり、FF金利策物市場では今年9月のFOMCで金利が引き上げられる確率は35%(前週は15%)となっていることも懸念材料となりました。DJIAは100ドル以上の下げとなっていましたが、引け前にクルーグマン教授が「振り返ってみて米リセッションの終了時が今年9月だったとしても驚きはない」と述べたことから金融株中心に急反発に転じDJIAはプラスに浮上しました。DJIAは1.36ドル安の8,764.43ドル、NASDAQは7.02安の1,842.40となりました。債券市場は過去最大級の入札を控えてヘッジ売りが出され、さらに中・短期債が売られる展開となりました。10年債利回りは3.89%(前日は3.83%)。外為市場ではS&Pがアイルランドのソブリン格付けを引き下げたことからユーロ売りとなったものの、テクニカル的な下げ過ぎの反動からポンドが買われました。


・東京株式市場・前場。外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1920万株、買い1610万株、差引310万株の売り越し、金額9社ベースでは小幅買い越しとの観測となりました。寄り付きは小幅安で始まりました。その後は売りが入って9,780円まであったものの、その後は金融株中心に切り返し、9時42分にはTOPIXがプラスに転じる場面がありました。しかし、戻り売り圧力は大きく9,850円を挟んだところでの一進一退の動きとなりました。下値では買い物が入るものの、上値では売り板が厚くなかなかプラスに切り返して上値を追う感じでもありませんでした。


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・後場。アジア市場が下落基調となっていたことや、WSJ電子版で米国がG8財務相会合で欧州に厳格なストレステストを要請すると伝えられたことでユーロが下落、リスク回避の動きとなったことから後場寄りはギャップを空けて9,790円でスタートしました。その後は一時9,750円まで売られたものの、この価格には先物に1000枚単位の買いが並べられ、その後は100円程度の下落幅で安値圏でのもみ合いの展開となっていきました。結局9,760-9,790円のコアレンジのままでもみ合いながら推移したものの、現物は引けにインデックス買いが入り、下げ幅をやや縮小して引けました。債券市場は堅調。30年債入札は応札倍率が3.87倍(前回は3.82倍)、テールは12銭(前回は8銭)となり概ね順調な入札となったことや限月交代に伴うショートロールから期近に買い戻しが入り、また株安などを背景に上げ幅を広げ、JGBFは18銭高の136.62円となりました。外為市場では先ほどのWSJの記事をきっかけにクロス円が売られ、ドル円もそれに引きずられて軟調な展開、98円割れのところまで売られていきました。



・今日のところは一服でした。しかしながら9,750円の権利行使価格を割り込みたくない向きが買い支えたのでしょうか。9,750円に1000枚の板を並べてあからさまな感じでした。SQ前のいつもの攻防といった感じなのでしょう。



・今日は終日「欧州リスク」が意識されました。材料的には

①アイルランドのソブリン格付けをダブルAに引き下げ
②ラトビアの格付け見通し(アウトルック)をネガティブに引き下げ
③G8財務相会合で米国が欧州にストレステストを求めるという報道

こんなニュースフローが流れていました。この3つの話はリンクします。まず、アイルランドの格下げに関しては銀行システムを支えるための財政コストがこれまでの予想以上に大きくなるとの理由からでした。銀行システム維持が国の財政リスクを増大させているということですが、これはアイルランド特有の問題ではないようで、例えば中東欧のエクスポージャーが大きいオーストリアやグローバル金融バブル崩壊の痛みが大きい銀行を抱える英国などが次の格下げ懸念があるとロイターでは伝えています(焦点:アイルランド格下げに英国、オーストリアが続く可能性)。


・中東欧といえばラトビアの問題も含みます。通貨切り下げ観測が起きて以来オーバーナイト金利が30%に急騰しているようですから、金融市場は危機的な状況といえます。確かにCDSにしてもカウンターパーティー・リスク指数が低下して銀行が突然破綻するリスクというのはなくなったのでしょうけど、依然として東欧のCDSスプレッドはワイド化したままなんですよね(DB Researchのサイトを参照してください)。このような中東欧のエクスポージャーを抱える銀行を金融システム維持のために巨額の公的資金で支えるという構図ですから、ソブリン格下げの懸念は高まるといった感じなのでしょう。


・そこへきてWSJで米国が欧州銀にストレステストを要求(まぁ、その米国も議会監督委員会から失業率の想定値を上回った場合、再テストが必要との報道もなされましたが)するとのことですから、ちょっと困った話として意識させられますね。欧州圏の銀行を対象としたストレステストの場合には中東欧のエクスポージャーまで審査する必要があるのでしょう。米銀の場合は米国内の住宅ローン債権、クレジットローン債権、商業用不動産ローン債権などを査定すれば良かったのでしょうけど、欧州の場合は本国に加え、中東欧の国の経済状況の深刻シナリオを考えなければならないわけです。より「厳格に」査定するならば新興国がデフォルトした場合の損失額はいくらになるか?とかそういう計算までいかなければならないのでしょう。その結果もしかしたらIMFの新興国支援のための必要な額まで査定されてしまうのかもしれませんね。米国に隠されてあまり伝わっていませんが、欧州の金融システムの問題はカントリーリスクも内包する深刻な話ですから、非常に神経質になっていくものと思われます。


・欧州議会選挙はフランスこそ与党盤石だったものの、他の国は与党総崩れで、英国では労働党が本当に苦境で、政権がごたごたしていて、秋の選挙では保守党キャメロン政権が発足するのではないかとの見方が強いようです。そういう話を勘案してユーロやポンドを買い進めることができるだろうか?という感じなのですよね。



ポンドドルの日足チャート


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by kabu-gion | 2009-06-09 18:22 | マーケット雑感

続伸~10,000円がみえた?

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 9,864.63(+97.62)円
TOPIX 926.89(+10.33)
225先物(09/06) 9,850(+70)円


USD/JPY(15:30) 98.47円(みずほCBリファレンス)



・10,000円の板があともう少しで見えるところまで来ました。


・NY市場。朝方に注目の5月の雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数は34万5000人減(Est. 52万人減)、失業率は9.4%(Est.9.2%)となりました。非農業部門雇用者数の減少が市場予想を大幅に上回る結果となったことから、寄り付きは高く始まりましたが、年内の利上げ観測が急浮上、金融株に次第に売りが出される展開となりました。バンカメがデュポンを「中立」から「アンダーパフォーム」に引き下げ、同社株が急落したことも重しとなりました。DJIAは12.89ドル高の8,763.28ドル、NASDAQは0.60安の1,849.42となりました。債券市場は雇用統計を受け売り優勢、FF金利先物で2009年11月までに50bpの利上げを70%程度織り込む水準となったことから短・中期に売りが出される展開となりました。10年債利回りは3.83%(前日は3.71%)。外為市場はドルが全般買い優勢の展開となりました。米経済がリセッションから脱却すればドル建て資産の価値が上昇するとの見方からドル円で98円台、ユーロは1.4割れとなっていきました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1290万株、買い2210万株、差引920万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越し観測となりました。8時50分に4月の経常収支が発表され、6305億円の黒字(前年同期比-54.4%)となりました。寄り付きは9,820円でスタートしました。その後は買い物が入り、9時17分には9,900円を先物で回復し、その後は高値圏でのもみ合いとなりました。さらに10時17分には一時9,920円まで買い進まれていく場面がありましたが、上海市場が軟調で始まるとやや利益確定売りが強くなる展開で、上げ幅を縮小して前場の取引を終えました。


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・後場。後場寄りは前引けよりもやや高いところで始まりました。その後は狭いレンジで推移していきました。GLOBEXが軟調に推移していたことから上値は追いづらいものの、依然として先高観は強く、下値では買い向かう動きもありました。14時に5月の景気ウォッチャー調査の発表があり、現状DIは前月から2.5ポイント上昇して36.7となり、基調判断を「景気の現状は厳しいものの、悪化に歯止めがかかりつつある」と上方修正しました。ただ、この指標を受けての反応はあまりありませんでした。指数は狭いレンジで推移も、三井住友などの金融株が引き締まり、全般堅調な展開で推移しました。債券市場は軟調、米国債売りの流れに引きずられる展開となりましたが、下値では拾う向きもありました。JGBFは40銭安の136.44円。外為市場ではドル円で戻り待ちの売りが出され、98.40円近辺でもみ合う展開となりましたが、ロンドン時間ではやや強含みの展開で推移しています。



・今日のところは結局は米国株式が雇用統計を受けまちまちで帰ってきたのですが、円安が進行してドル円98円台に入ってきたことを受けCME225先物は円建てで8,880円で帰ってきてそれに鞘寄せして始まって先高観が強まる形で10,000円まであと一歩のところまでいったのでしょう。



・雇用統計について。いろいろな受け止め方があるのだと思います。非農業部門雇用者数の減少幅縮小を受け米景気は底打ちの兆しが鮮明になったという見方も出来ますし、失業率は高止まりですからこれでGMの破綻の影響を受ける6月分はさらに悪くなるとの見方も出来ます。とはいえ、マーケット的には非農業部門雇用者数の減少幅縮小に着目しました。NY市場の反応としては、


①8時30分の発表を受け株先高・債券安・円除くドル売り(=リスク選好)
アトランタ連銀ロックハート総裁発言も加わりFF金利先物が急落、年内の利上げを織り込み始める
③一転してドル高、株安


こんな感じだったと思います。まぁ、52万人減の予想に対して34万5千人の減少にとどまったわけですからリスクアペタイトが高くなるのはいうまでもなく、債券が売られて株先が買われて円以外の通貨でドル安になるのはお決まりのパターンでした。しかし、債券は売られたままでしたが、同時に短期市場ではFF金利先物が急落して年内利上げまで織り込んでしまう水準にまでいったことから株式には将来の金利負担への懸念が重しになりました。さらに外為市場でリスクアペタイトの流れ以上にドルキャリーの妙味が薄れたのでしょうか、ドル買いに流れていきました。そして債券はこれまでの長期債が売られていく流れではなく、短・中期債が売られていく展開となりました。


雇用統計の日(6月5日)のイールドカーブ


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・そして、今後インフレ期待や政策に対する思惑から長期債売りではなく金融政策の影響を受けやすい短・中期債の利回り上昇圧力がかかってくる可能性もあります。この点は早期の利上げが売りを呼ぶ格好となっていくのでしょう。但し、利上げとか出口戦略とか、明確にしておくことはありなのでしょうけど、今の段階でそれを声高に叫び、マーケットに織り込ませるのは時期尚早ではないか?とも思われます。仮に景気があまり回復していないのに利上げしてしまったら、景気を再度深押ししかねない懸念が残ります。


・今週は3・10・30年債の入札が650億ドル規模で行われ、また連銀の高官の発言が相次ぎます。この点で金利動向には一層神経質な相場展開となるのではないかと思われます(なんといっても米国の大得意様の中国が嫌がる長期債の入札が控えていますからね、外国中銀含む間接入札の割合をみておきましょう)。


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by kabu-gion | 2009-06-08 17:13 | マーケット雑感

反発~日中値幅は55.84円

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 9,768.01(+99.05)円
TOPIX 916.56(+5.57)
225先物(09/06) 9,780(+90)円


USD/JPY(15:30) 96.69円(みずほCBリファレンス)



・先物の9,700円台後半からの板って何なんだ!?


・NY市場。新規失業保険申請件数は62万1千件(前週は62万5千件)と減少し、さらに失業保険受給者数も18週ぶりに減少に転じたことから雇用情勢の最悪期を脱したとの見方から寄り付きから買い先行で始まりました。5月のチェーンストア売上高が失望を誘い、小売に売りが入って指数がマイナスに転じる場面もありましたが、銀行株に投資判断の引き上げが相次ぎ、RBCが割安と指摘したキーコープや債券部門の収入増の見通しがあるゴールドマン・サックスなどが買われました。さらにGSが2009年の原油価格を従来の65ドルから85ドルに引き上げ、2010年には95ドルに達するとの見方を示し、原油相場が急騰したことからエネルギー株に買いが集まりました。DJIAは74.96ドル高の8,750.24ドル、NASDAQは24.10高の1,850.02となりました。債券市場は軟調。新規失業保険申請件数の減少がリセッションの最悪期を過ぎた可能性があることから売り優勢、来週に10年、30年債の入札が行われることからヘッジの売りも出されました。10年債利回りは3.71%(前日は3.53%)。外為市場ではECB理事会後のトリシェ総裁会見で、政策金利は現時点で適正、今年末に掛けてユーロ圏の経済成長率のマイナス幅は大きく縮小する見通しを示したことからユーロに買いが入る一方で政局リスクからポンドが売られました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1560万株、買い1690万株、差引130万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越し観測となりました。寄り付きは9,780円でスタートしましたが、その後売りが出され9,730円まで売られ上げ幅を縮める場面もありました。その後は狭いレンジ、9,750円でのもみ合いに終始していく展開となりました。


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・後場。後場寄りは前引けよりやや安い所で寄り付きましたが、その後は9,730円カイ、9,740円ヤリの展開となっていきました。商いも盛り上がらず狭いレンジでのもみ合いとなりました。先物の売り買いの板が厚く、終始動意は見られませんでした。ハイテクや金融など主力株に買いが入る半面でバルチック海運指数が24営業日ぶりに反落したことから海運がさえない展開となりました。引けにかけてはポジション調整の動きとなり、朝高だった住友鉱なども利益確定売りに抑えられました。債券市場は反落、米国債の流れを引き継ぎ大幅反落で始まった後はやや買い戻しの動きも入りJGBFは10銭安の136.84円となりました。現物債は4営業日ぶりに1.5%を割り込みました。外為市場では雇用統計を前に動きづらい動きも株高からユーロなどが買い進まれていきました。


・今日のところはもうSQムードなんでしょう。値幅が少ないのはマーケットプレーヤーにとって今の9,750円がちょうど居心地がいいのかな?という感じなのかもしれません。この権利行使価格を上回るにはまずいというプレーヤーがいたりして、なんていう話もあるようですが、良く分かりません。まぁ、今晩に雇用統計を控えて動きにくい展開ではありましたし、ロールオーバーの動きもいよいよ本格化しますから、あまり動かない展開のほうがスムーズに物事が運ぶのかもしれませんね。


・このところの金利上昇は結構いろいろなところで懸念されているようです。金利が上がれば当然インフレ期待が出てくるというものです。と同時にドルが売られます。インフレ期待から原油相場などのコモディティが上昇していきます。これが景気回復期の現象であれば利上げやマネタリーベースを抑制するなど金融調節して対処できるのでしょうけど、今は不況ですからね。なかなか中銀の舵取りが難しいのがあって、FRBも米国債の買い取りをしているものの、実際として金利を抑えきれていないのが実情ですね。この現象についての論点としては、


・本当に景気は回復つつあり、それを織り込む動きなのか?
・景気悪のインフレ(=スタグフレーション)に陥ことを示唆するのか?


こういったところがあるのだと思います。株式市場は前者を織り込むような動きだし、商品市場や外為市場では前者と後者を織り交ぜて考えているようにも思えます。個人的には「インフレとデフレが共存する可能性」とみているのですが、その理由としては、


未だに住宅価格など資産価格が下落している
長期金利の上昇やドル安はマネタリーインフレ懸念が根底にある


こんな感じです。住宅価格はS&Pケース・シラー住宅価格指数をみたって底打ち感がみられませんし、貸し渋りが起きているわけですから、当然(本来ならば望ましい)信用インフレには程遠いところにあります。しかし、原油やらのコモディティが騰がってきており、これがコストプッシュインフレへとつながります。さらには大量のドル札を輪転機で刷っていることからのマネタリーインフレへの懸念でドル安と債券安となっていますから、余計にコモディティの上昇に拍車をかける形となっています。それが行き過ぎればやがてデマンドの低下を促しコモディティの価格を抑えるものと思われますが、景気を腰折れさせてしまうリスクが当然出てきますから、このあたりの動向には気にする必要がありますね。


・雇用統計では非農業部門雇用者数が52万人減少、失業率が9.2%と予想されています。実体景気の悪さを印象付けるものとなるのでしょうけど、景気悪の中のインフレ懸念というのは気持ち悪いですね。ただ、大恐慌や日本のバブル崩壊のようにデフレスパイラルに陥ってしまったほうがはるかに深刻だという考え方もありますね。



・それでは今週もお疲れさまでした。良い週末をお過ごしください。

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by kabu-gion | 2009-06-05 17:21 | マーケット雑感

7営業日ぶりに反落~押し目買いと利食い売りが交錯

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 9,668.96(-72.71)円
TOPIX 910.99(-3.51)
225先物(09/06) 9,690(-70)円


USD/JPY(15:30) 96.16円(みずほCBリファレンス)



・反落しても押し目買いは入りますね。


・NY市場。5月ADP雇用リポートで民間部門雇用者数が市場予想52万人減を下回る53万2000人になったことから売り先行で始まりました。10時に発表された5月のISM非製造業景気指数は44.0(前月は43.7、市場予想は45.0)となり、4月の製造業受注も前月比+0.7%にとどまったことから利益確定売りが優勢の展開となりました。バーナンキ議長議会証言では大規模な財政赤字は金融の安定化にとって脅威、政府が赤字を埋めるために現在のような金利水準で無期限に借り入れを続けるのは不可能と述べたことや、EIAの石油在庫が予想外の増加で原油先物相場が下落しエネルギー株に売りが出されたことも重石となりました。DJIAは65.59ドル安の8,675.28ドル、NASDAQは10.88安の1,825.32となりました。債券市場は堅調、バーナンキ議長の発言やFRBが75億ドルの米国債買い入れを行ったことから買い先行となりました。10年債利回りは3.53%(前日は3.61%)。外為市場ではユーロ圏GDP改定値が過去最大のマイナスとなったことからユーロに利益確定売りの動きとなり、1.41ドルまで売られました。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り3230万株、買い2770万株、差引460万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越し観測となりました。8時50分に1-3月法人企業統計が発表され、企業設備投資は市場予想-26.5%に対して-25.3%となり、それほど深刻な落ち込みでなかったことからSGXでは押し目買いの動きとなり、寄り付きは9,690円でスタートした後、TOPIX型に買いが入る展開で9,750円まで戻して現物も一時プラスになる場面がありました。しかし、9,750円より上には先物で厚い売り板を形成しており、なかなかこれに買い向かう動きもなく、次第に息切れの様相となっていきました。


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・後場。後場寄りは前引けとそれほど変わらないところで寄り付き、その後は利益確定売りが優勢となるも、9,690円近辺では押し目買いの動きもあり、次第に膠着感が強まる相場となっていきました。1日の日中値幅は100円にとどまる展開となり、終日もみ合う展開となりました。東芝のMSCIリバランスによる売り物も警戒されましたが、引けの売買でもそれほど波乱なく取引を終えました。終えました。債券市場は続伸。CTAなどの短期筋の先物買い観測や限月交代を控えての買い戻しも入り堅調となりました。JGBFは58銭高の136.94円。外為市場では今晩のBOE金融政策委員会やECB理事会を控えて小動きとなっていました。



・今日のところは利益確定売りと押し目買いが交錯していた感じですね。国際商品価格の下落から市況関連は甘かったものの、電気自動車関連で三菱自動車が大幅高となったりするなど、材料株への物色も旺盛で、全般嵩上げの相場が継続しているようです。



・投資主体別売買動向


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先週は個人中心に利益確定売りを出し、外国人が買い進めたという感じの相場だったですね。外国人による買いはショートカバーなのか、リスクアペタイトの高まりでアンダーウエイトになっていた日本株を買ったのか、この辺りはよく分かりませんが、先物でも225で307億円の買い越しですから、日経平均で9,500円を抜いたところでのストップロスもそれなりに入っていたのかな?という感じを受けます。とりあえず、上を買う主体は外国人だった感じで、今後もこの流れが継続するのかどうかを見極めたいところなのかもしれません。心理的な節目である10,000円を突破して累積売買代金が大きくなる10,500円レベルまで押し上げるにはそれなりの買い主体がいないとなかなかきついものもあろうかとはおもいます。一方で個人は利食いですから、うまく回転を効かせているような感じを受けますね。9,500円レベルでヤレヤレの売りも出したのでしょうから、それなりに回転が効いている印象を受けます。

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by kabu-gion | 2009-06-04 18:41 | マーケット雑感

6連騰~日中値幅は今年最小

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 9,741.50(+37.36)円
TOPIX 914.50(+0.94)
225先物(09/06) 9,760(+50)円


USD/JPY(15:30) 95.98円(みずほCBリファレンス)



・値幅が60円の相場でした。



・NY市場。4月のNAR中古住宅販売成約指数が前月比+6.7%となり、過去7年で最大の伸びとなったことから住宅関連のDRホートンなどが大幅高しました。オバマ大統領が議会に医療制度改革法案の通過を求めたことからヘルスケア関連もしっかりしました。半面で新株発行からJPモルガンやアメックスが軟調な動きとなり、指数は小動きとなりました。4月の米国自動車販売は前年比でGMが-26.3%、フォードが-21.2%、クライスラーが-44.8%。国内勢はトヨタが-38.4%、ホンダが-39.2%、日産自が-30.5%となりました。米国メーカーについては前月比プラスとなり、フォードも買われました。DJIAは19.43ドル高の8,740.87ドル、NASDAQは8.62高の1,836.80となりました。債券市場は小幅高。ガイトナー財務長官が中国で政府支出を削減する意向を改めて表明し、テクニカル的な売られすぎ感から買い戻しが入りました。10年債利回りは3.61%(前日は3.68%)。外為市場ではロシア政府高官による新興国の指導者が超国家的な国際通貨に関する話題からドル売りの流れとなり、ユーロは1.43ドル台まで上昇しました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1660万株、買い2180万株、差引620万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越し観測となりました。寄り付きは現物・先物ともに小幅高で始まった後9時18分に9,780円を付ける場面がありました。その後は利食い売りなども出され、9,730円付近で一進一退の展開となり、膠着感を漂わせる展開となりました。資源関連がしっかりも自動車や金融などのセクターが指数を圧迫となるも、中小型株への嵩上げ相場の様相となっていました。


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・後場。後場寄りは前引けと先物で同値、現物もほぼ同じ水準で寄り付きました。その後はじり高となり、再度9,780円の高値にタッチする場面がありましたが、7,700円後半から7,800円台に掛けて先物の売り板が厚く、なかなかこれをブレイクするような買い物は入らない展開となりました。その後は9,750円のオプションの権利行使価格の近辺でのもみ合いとなり、動意薄のままの引けとなりました。引けでは東芝の増資によるTOPIX算出のリバランスの動きから加重型に売りが出され、TOPIXよりも225がアウトパフォームする形で取引を終えました。債券市場は小幅高。現物債で1.55%の水準まで売られる場面がありましたが、先物はしっかりの展開となり、JGBFは6銭高の136.36円となりました。外為市場では豪1-3月GDPが予想を上振れしたことからオーストラリアドル中心に高金利通貨が堅調に推移し、15時に掛けてドル円も持ち直して96円台に入りました。



・今日の相場は日中値幅が先物で60円、先物の出来高が225ラージで4万7413枚となるなど、極めて動意薄の展開となりました。閑散相場といっても良い感じの展開となり、盛り上がりには欠ける展開となりました。ただ騰落銘柄数では値上がり830に対して値下がりが715でしたし、マザーズ指数が10連騰していますから、依然として中小型株への物色意欲は旺盛と見ることもできます。Core30がマイナスで大型株こそいまいちですが、中小型株が堅調に推移していることは先導してきた株に利食いを入れ、出遅れていた銘柄に物色の矛先を向けているという感じなのでしょう。あるいは3市場の信用評価損益率が10.00%で、10週連続の改善で、信用の投資余力も大きくなっているのでしょうから、個人投資家の回転売買も効いているようにも思えます。


・但し、仮需の積み上がりには警戒を持たざるを得ない水準でしょうか。昨日発表された信用買い残が1兆0000億円で、今日発表された裁定買い残が1兆607億円で、今の時価総額が296兆4143億円で時価総額に占める仮需比率は0.695%ですから2007年みたいに膨大に積み上がっているわけではないものの、金額の絶対水準としては決して低くはないですので、上値が重くなると持ち高整理の圧力はかかりやすくなります。日々2兆円くらい商いが出来れば消化できるのですが、今の売買ボリュームだと持ち高整理に動いたときに下押す懸念がややあるのかな?という感じですね。裁定買い残については来週末にメジャーSQがありさらには7月にETFの分配落ちがありますので、今積み上がっている分に関してはいずれふるい落とされる可能性があります。信用需給についても明確に買い長ですから、取組もやや悪化していますので、ここから仮に10,000円より上に持ち上げていくにはどれだけかの実需の買いが入る必要が出てくるのではないでしょうか。



・あとは昨日の米新車販売が気になったですかね。今年に入って最高の販売水準だったですが、よくよく考えてみないといけないのは、この数字が自動車ディーラーのいわゆる「投げ売り」によってもたらされたのではないかという可能性があることです。前月はクライスラーの破綻があって、リストラの一環から閉鎖される予定のディーラーが大幅に値引きして投げ売りして在庫処分を行ったのではないか?ということです。そしてその結果としての今年最高水準の販売高だったとするならば、それは単価下落バイアスが働いていることになります。そしてその値引き水準が自動車の価格として今後定着してしまうと自動車メーカーの利益率低下につながったりする可能性があります。ただでさえインドのタタ・モーターズのNanoが20万円で買えるわけですし、そんな中で在庫処分で投げ売りせざるをえない状況であるとするならば、自動車の販売価格に下押しバイアスがかかりやすいですので、今後の自動車メーカーの収益環境を考える際にはこういった動きを注意深くみていく必要がありそうです。


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by kabu-gion | 2009-06-03 17:57 | マーケット雑感

5日続伸~利食い売りに押される

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 9,704.31(+26.56)円
TOPIX 913.56(+1.04)
225先物(09/06) 9,710(+20)円


USD/JPY(15:30) 96.35円(みずほCBリファレンス)



・今日は一日中出かけており、相場をあまり見ていませんでした。


・雑感だけいえばダウが200ドル以上高くなって帰ってきたのに日経はあまり伸びないのが印象的といえばそれまでなんでしょうけど、さすがに1万円を射程に入れている相場付きですから当然それを前に利食い売りもでるのだろうというような感じですね。一気にはいかない感じですかね。GMの破綻の影響は中長期でボディーブローのように効いてくる話ですが、目先的には出尽くしなんでしょう。もうNYSE上場廃止となったようですしね。


・夕刻になってドル売りが来ていますね。ユーロは再度1.42ドル台に乗せてきました。ドル売りに拍車がかかるとインフレがテーマになっていきますから、この点が気がかりなところです。ガイトナーさんは中国で「ドルは長期にわたり主要準備通貨の座を維持すると予想」として中国サイドに配慮した感じですが、BRICs首脳会議で新たな国債準備通貨構想を討議する可能性という話もあってどうもきな臭い感じです。IMFのSDR(特別引き出し権)が具体的な準備通貨として検討される可能性もありますから、その際のドルの扱い方に関する論議には注視しなければいけないんでしょうね。


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by kabu-gion | 2009-06-02 19:40 | マーケット雑感

メモ~DJIA入れ替え

ダウ・ジョーンズ社はダウ工業株平均(DJIA)の銘柄入れ替えを行うと明らかにしたようです。

【採用】
トラベラーズ、シスコシステムズ

【除外】
シティグループ、GM

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by kabu-gion | 2009-06-01 22:53 | マーケット雑感