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続落~欧州懸念

今日の東京株式市場は続落しました。


日経平均 7,534.44(-111.07)円
TOPIX 749.26(-7.27)
225先物(09/03) 7,580(-60)円


USD/JPY(15:30) 92.38円(みずほCBリファレンス)



・今日も寄り付いてからの値幅は乏しい展開でした。


・NY市場。朝方発表された2月のNY連銀製造業景気指数が-34.65となり、過去最低を記録することになりました。また、ムーディーズが中東欧のリセッションにより金融機関が打撃を受ける可能性があるとして、ユーロ圏発の金融危機の懸念から、株売り/債券買いの流れとなりました。金融株が全般指数を押し下げる展開、モルスタが-13.82%、JPモルガンが-12.31%、バンカメが-12.03%となり、主要金融機関は軒並み10%安を記録する展開となりました。またGMの再建策が不透明であったことから同社株が売られました。また世界経済のシュリンク懸念から原油先物が軟調、エネルギー株にも売りが出されDJIAを押し下げました。結局DJIAは297ドル安、CME225先物も大証比185円安の7,455円。債券は株が大幅安だったことから急伸、10年債利回りは2.65%。


・東京市場、前場。寄り前の外資系証券の注文動向は11社ベースで売り2980万株、買い1670万株、差引1310万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しの観測。寄り付き前にGMの再建策が発表され、GLOBEXでの米株先物が持ち直し、売り気配で安寄りしたあとは買い戻しが入る展開、7,500円を回復して下げ渋りの展開となりました。年金の買い観測も流れて売り叩く動意も薄いものの、NYの地合を引き継ぎ債先買い/株先売りの動きも活発で戻りも限定的。膠着感が次第に強まる展開となりました。トヨタが日経で5月にも増産するとの観測から輸送用機器の一角がしっかりも、不動産が軟調。外為はユーロが軟調で、ユーロドルで1.255まで売られる場面がありました。

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・後場。前場終値と同値で先物が寄り付き、その後は小動き。しかし、戻りも限定的であったことから次第にじり安展開となっていきました。一旦は先物で7,500円を割り込む場面があったものの、安値拾いの動きもあり、その後14時台は7,520円~7,540円までの間でのもみ合い、薄商い商況の中様子見、模様眺め商況となっていきました。引けまでこの動きが継続していました。東証が引けてからの大証の先物が急速に下げ渋る展開、一時7,610円までありました。JGBFは終盤上値が重くなり26銭高の139.64円。引け後に発表されたソシエテ・ジェネラルの決算でQ4黒字確保(8700万ユーロの黒字)だったことからユーロが買われクロス円主導でドル円もじり高。


・昨日からの流れでは欧州の下げ、NYの下げ、東京の下げの順番で来ていることが分かります。というのは、昨日の夕刻からユーロが急落していき、欧州株式市場も全面安でした。ムーディーズやS&Pの中東欧のリセッションと金融機関に関するWarningで欧州金融危機懸念という流れが出来てしまって、それがNYでも金融株が大きく売られ、東京に引き継がれる構図。為替もユーロ圏や東欧の通貨が全面安だったり、東欧の債券が暴落してみたりするなどみせており、明らかにGMでは無くこちらの方を懸念している感じでした。


・そのムーディーズのWarningでは、欧州新興国は不均衡の差が大きいことから、他の国、地域と比べてリセッションがより深刻化する見通しであり、これにより同地域の銀行と西側の親会社の財務格付けが圧迫されるということです。そして名指ししてウニクレディト(イタリア)、ライファイゼン(オーストリア)、ソシエテ・ジェネラル(フランス)をはじめとする西側の金融機関は過去数年間に欧州新興国市場の信用の伸びに着目し、同地域の銀行セクターで多くの買収を行い、結果的にこれらの親会社の格付け引き下げにつながる可能性に言及しました(以上、ロイター記事より)。


・実はこのところの東欧のいろいろな市場性のあるもの(通貨・債券・株式)はことごとく崩れている感じでがあって、ほんの一例ですが、ハンガリーの通貨フォリントが結構暴落気味となっています。


HUF/USDのチャート

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それと同時にハンガリーの債券利回りが急上昇し、それを懸念してハンガリーのCDSスプレッドが大きく上昇していたりしています。ハンガリーはあくまでも一例に過ぎず、東欧全般で同じような現象がみられます。特にひどいのはウクライナで、CDSスプレッドは3200bspまでワイド化しています。そしてこれらの国の銀行を買収してきた西側の欧州の金融機関にも懸念が高まってきているという構図なので、それを懸念してユーロが売られたり、グローバルで金融機関の株式が売られたりしています。それがここ一日の推移で、GMの話なんて二の次、相変わらず金融の話題に振り回されているのが現状なのではないかといえます。そして、この問題がグローバル金融危機の第二幕になる可能性もあって、下手を打つと1931年のオーストリアのクレジット・アンシュタルト破綻に似た構図に発展してしまいかねないのが怖いのです。

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by kabu-gion | 2009-02-18 17:03 | マーケット雑感

軟調~今年の安値更新

今日の東京株式市場は下落しました。


日経平均 7,645.51(-104.66)円
TOPIX 756.53(-13.47)
225先物(09/03) 7,640(-80)


USD/JPY(15:30) 92.41円(みずほCBリファレンス)



・今日は株式市場は薄商いかつ、動けない一日でしたが、外為は結構動きましたね。


・NY市場はプレジデンツデーの為休場。


・東京市場・前場。市場筋による外資系証券の売買動向は11社ベースで売り3160万株、買い1790万株、差引1370万株の売り越し、金額9社ベースも売り越し。寄り付きから売り優勢で始まり、7,700円を割り込みました。その後9時20分過ぎから、東欧の経済減速やアイルランドのデフォルト懸念からユーロが売られ、ストップロスを巻き込んで売られる(ユーロドルは1.27割れ)形になり、株式もリスク回避姿勢からじり安となっていきました。途中年金の買い観測が入り、下げ渋る場面がありましたが、不動産王トランプ氏が率いるカジノ会社が3度目の破産法申請(WSJ)や、GMの懸念などから再度外国人と思われる売りが優勢な展開、前場は安値引けとなりました。


225Fの日中足

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ドル円の日中足

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・後場。12時30分から中川財務・金融相が予算可決後に辞任する意向があると示したことからドル円が急伸、92.75円まで一時ありましたが、株式市場への反応は限定的。安値圏でのもみ合いの終始していく展開、但しビッグスリーの再建策協議を巡る動向には神経質で、UAWと交渉進展という話もあったり、一方で地元紙がGMとUAWの交渉が17日までにまとまる可能性はますます低くなっているなどと伝えられたり、今晩の提出期限を控えて動けない状態。GLOBEXも安く、米株動向を見極めたいとして見送りムード。引けにかけては買い戻しがやや優勢も、100円を超える下げ幅で終わりました。債券市場は短期筋による株先売り・債先買いの動きがあり、しっかりの推移でJGBFは38銭高の139.38円。


・中川財務・金融相辞任に関しては、株式市場においては限定的の反応でした。外為市場では円売りドル買いで反応したものの、債券は売りの向きもあるも株式軟調から地合は堅調で、政治マターからのトリプル安という流れにはなりませんでした。外為市場においても、もともとドルのレパトリの動きがここのところ活発で、その動きに短期筋のストップロスを巻き込み加速させる材料に過ぎなかったのではなかったか?という感じもしています。結局NYタイムでは再びビッグスリー睨みの動きとなるのでしょう。


・ただ、ここ数日の動きで見えてきたことがあります。外為市場の強弱観が相当変わってきたように思います。簡単に強弱まとめると、以下のようになるのかな?という感じです。


ドルに関しては、基軸通貨であり、利下げ余地が最も小さい通貨。一方で、財政は悪化の一途、金融危機の震源地。常に先安観が台頭する通貨。
ユーロに関しては、ドル基軸崩壊時に受け皿になりうる通貨。一方で、利下げ余地が大きく、減速している中東欧・ロシア経済と一蓮托生。ユーロ圏の金融問題も燻る。もともと寄せ集めの通貨であり、中身はばらばら、デフォルトリスクのある国も内包している通貨。
に関しては、減少しているものの経常黒字国かつ債権国、金融のリスクは相対的に小さい、利下げ余地が小さく低金利。調達通貨。一方で、財政状況は悪く、GDPは先進国でワースト、政治リスクも持ち期待成長率が低くなりがちな通貨


こんな構図なのです。


・今はそれぞれの通貨の弱い部分が強調され、積極的に買う通貨やアセットが無いから消去法的に無国籍通貨とされる金(ゴールド)がETF主導で買われているとの解釈で良いのではないか、と思うのです。


金のETFの推移(出所:SPDR)

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金が消去法的に買われるときの経済環境はそんなに質がいいとはいえません。ただ、他にマネーの行き場が無いからここに集中しているという感じなのでしょう。その結果、直近のETF残高は急速に伸びていて、それがCOMEXの先物なり、ロンドンの現物相場を押し上げている原動力となっています。金も世界経済のデマンドの低下から起こるデフレ懸念と、積極財政の拡大の副作用から起こるインフレ懸念との狭間で、大変強弱観がある商品です。しかし、それ以上に魅力的な通貨が無いことが現状あるわけです。


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by kabu-gion | 2009-02-17 16:44 | マーケット雑感

まちまち~三つの"G"

今日の東京株式市場はまちまちとなりました。


日経平均 7,750.17(-29.23)円
TOPIX 770.10(+5.51)
225先物(09/03) 7,720(-50)円


USD/JPY(15:30) 91.77円(みずほCBリファレンス)



・小動きだったですね。


・先週末の米国市場は反落。序盤は住宅市場支援への期待感の高まりがあったものの、ホワイトハウスが過度の期待を牽制し、金融機関の持っているバッド・アセットの問題を懸念していく展開、JPモルガンが-3.3%。英銀ロイズ・バンク・グループが買収完了したHBOSの損失は85億ポンドとなったことも金融株には向かい風。2月のミシガン大学娼婦者信頼感指数が56.2となり、1月よりも悪化したことで小売も軟調推移となりました。DJIAは82ドル安、CME225先物は大証比45円安の7,725円。ドル円は小動き、92円台突破が重い展開となっていました。債券市場はプライマリーディーラーがクォータリー・リファンディングで入札した債券の売却が行われ、年内の米債発行額が2兆ドルになるとの見方から需給緩和懸念で売られる展開となり、10年債は2.89%で引けました。


・東京市場・前場。朝方の外資系証券の売買注文動向は11社ベースで売り1810万株、買い940万株、差引870万株の売り越し、金額も9社ベースで売り越しとの観測となりました。8時50分に発表された本邦10-12月GDPは市場予想(年率-11.7%)を下回る、

-12.7%

となり、前期比でも-3.3%となりました。ただ株式市場的には一応出尽くし的な動きとなり、SGX225先物市場では安寄り後下げ渋る展開となりました。寄り付きは小幅安、その後売り買い交錯の展開、一旦7,780円まで変われプラス圏に浮上もその後は上値に慎重な展開、その後は7,680円まで売られていくものの、下値では年金の買い観測があり、ショートカバーも入りその後は値を戻して小幅高になる展開までありました。

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・後場は前引けよりも安く始まりました。その後一貫して小幅な展開、下値も上値も限定的、米国市場が休場ということもあり、見送りムードも強い展開となり、7,750円を挟んでのもみ合いとなりました。ユーロドルは軟調、ドル円は上値を追う形ではないがじり高となりました。債券市場は米債が売られたことから小甘い展開、債券先物は36銭安の139.00円。


・今日は3つのGについて。


・"G7"について。中川財務相の何だかわけの分からない会見だけが後に残ったというような感じで、一般的には特に何もなし、と受け止められました。しかし外為市場では朝方からポンドがギャップを空けてオープンしており、市場に与えた影響は小さくは無かったようです。結局市場は神経質となっている為替問題を取り上げなかったことから、とりわけ懸念材料満載のポンドが失望感から売られやすい地合となってしまって、それに連れてユーロもドルに対して安くなる、といった感じでした。


・"GDP"について。市場予想通り2桁のマイナス成長となりました。主な品目別では、


民間最終消費支出 -0.4%
民間住宅 +5.7%
民間企業設備 -5.7&%
民間在庫品増加(寄与度) +0.4%
内需寄与度 -0.4%
外需寄与度 -3.0%
GDPデフレータ(前年同期比) +0.9%


このようになっています。外需の落ち込みが強調されがちですが、実は設備投資のフリーフォールもかなり気になるところです。


GDPと民間企業設備の推移(出所:内閣府)

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設備投資の大幅減の要因としては、主因には過剰設備が指摘されるのでしょうが、もうひとつには資金繰りの悪化にも原因があります。設備投資はその時の経済にも相当左右されますが、資金繰りにも左右されるものだったりします。資金繰りに関しては信用収縮の影響から金融機関が与信管理を厳格化していることもあるでしょうし、あるいは市場から直接資金を調達する社債やCPなどが発行しづらくなっていることも影響しているものかと思われます。このあたりの企業の資金繰り対策に関しては今週の日銀金融政策決定会合で話し合われるものと思われ、どのような対策が打たれるかも注目となります。また、3月5日に発表予定の10-12月法人企業統計において設備投資が大幅悪化となればこのGDPの二次速報において下方修正含みであることも留意しておくべきだと思います。



・最後のGは"GM"。先週から動きが慌しくなっているようで、経営再建計画をめぐる全米自動車労組(UAW)との交渉は、退職者向け医療保険基金への拠出について折り合いがつかず13日にいったん決裂し、WSJなどは"Chapter 11"の申請も選択肢として入れていると報じました。おそらく現状の情勢からすればGMの破産は想定内の動きとして捉える向きも多いのですが、気になるのはGMのCDSの清算をどのように行うのか、場合によっては新たな金融問題に発展するような流れが出来てしまうと、それこそ「GMクラッシュ」にもなりかねず、このあたりの動向に市場は極めて神経質となっていきそうな感じもします。


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by kabu-gion | 2009-02-16 17:10 | マーケット雑感

4日ぶり反発~イベント控え伸び悩み

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 7,779.40(+74.04)円
TOPIX 764.59(+4.30)
225先物(09/03) 7,770(+20)円


USD/JPY(15:30) 91.08円(みずほCBリファレンス)



・春一番らしいですね、妙に暖かいです。


・NY市場。13日にも採決が行われる7980億ドルの景気刺激策についてリセッションからの脱却には不十分との見方や、新規失業保険申請件数が62.3万件(前週は63.9万件)となり、雇用情勢の一段の悪化から売りが出され、直近で買い戻されていた金融株が軟調に推移していきました。1月の小売売上は予想外のプラスとなるものの、好感する向きも多くなかったようで一段安、一時246ドル安までありましたが、終盤、ロイターが、


米政府、住宅ローンの返済支援プログラムを検討=関係筋


と伝わり、金融問題への解決策への期待から、ショートカバーなどの買いが入り、急速に下げ渋る展開、最終的にはDJIAは6ドル安で引けました。CME25先物も小じっかり、大証比60円高の7,810円となりました。外為市場はドル円で90円台後半のところまで値を戻しました。債券市場は30年債入札が行われ、応札倍率が2.02倍(前回は2.07倍)となり無難と受け止められ堅調に推移していましたが、終盤株価が持ち直すと買い疲れ感からの売りが出されて失速。


・東京市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買動向は売り2610万株、買い1930万株、差引680万株の売り越し、金額9社も売り越しとなりました。本日は寄り付きにSQ算出が行われ、市場観測で225型1銘柄あたり売り31万株、買い35万株、差引4万株の買い越しとなり、SQは7,811.93円(確報)。寄り付き時点から1時間はこのSQ値が上値抵抗ラインとして意識される展開、ドル円やクロス円がやや軟調推移していたこともあり、なかなか上値の重い展開となっていましたが、10時過ぎあたりから買い動意がみられ、SQ値を抜く場面もあり、その後はそれを巡る攻防戦の展開となっていました。下値では年金の買いも入っているとの観測もあり、しっかりの展開で推移しました。

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・後場。上海、香港高からドル円もしっかり、SGXでは一時7,875円まであった流れから前引けよりも40円高く始まりました。その後は一段上値を目指し、一時7,890円まであったのですが、週末にG7、来週の月曜日に本邦GDPが行われ、債券市場が底堅く推移していたこともあり、戻りは限定的、その後は7,850円近辺でのもみ合いとなりましたが、14時20分あたりから手仕舞い売りが出され、米国で航空機が墜落したというニュースで為替市場でややドル売りの動きもあってその後は7,800円を割り込み、SQ値を割り込んで、引けは後場の安値。債券先物は6銭高の139.36円。


・このところの需給動向について。今日は投資部門別売買動向が公表されました。


投資部門別売買動向(出所:東証)

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これによると、先週も相変わらず外国人の売りに対して信託銀行の一手買いの構図。信託が2420万株買って外国人が1829億円の売り越し、どうやらこの構図が継続する段階では下値は売り込めず、上値は買い上げられずという感じの需給動向となっているようです。結局年金の買いが継続して入っているのでしょうから、3月期末まで下値は極めて硬そうなイメージがあります。一方で外国人が売り枯れるまでは上値は重い感じも否めません。個人は信用売りの現物買いでNETは小幅。個人は資金の足が長いか短いかの差のスタンスの違いでしかありません。先物では外国人が359億円の売り越し、銘柄ではNを買ってTを売ってNETで売り越しという感じです。


・今晩からローマG7。FX業者は顧客に恒例の注意喚起。論議されそうなネタは、


①保護主義・・・「バイ・アメリカン」とフランスの自動車業界救済策
②金融改革・・・世界的な金融規制改革。
③為替・・・円高・ポンド安が問題だが論議にならない見通し
④景気刺激策と不良資産・・・新たな問題を示すことは無い見通し


このようなところだとされています。本邦に伝わってくる観測では保護主義が主題にされると言う見方が大勢なのですが(無論これは大問題)、気になるのは昨晩からポンドに関しての当局者の発言が結構出ていること。英ダーリング財務相がイタリアの経済紙に「英国はユーロを導入しない」ということをいってみたり、ブラウン首相が「英政府、ポンドを目標としていない」としてポンド安に対する懸念を払拭しようとする発言が目立つことです。それだけポンドが売られていること、つまり市場は英国の景気と金融の問題が相当深刻であることを懸念しているのです。今週は米国の金融問題がテーマとなって動いてきましたが、それが一段落すると再度欧州の金融経済問題も波乱の種として蒸し返されるかもしれません。


・16時に発表されたドイツのGDPは前期比-2.1%、ユーロ圏域内は前期比-1.5%となりました。いずれも予想を下回るものとなっています。ユーロ圏とは一蓮托生であるロシアの問題も懸念で、再度通貨危機となった場合には欧州の金融機関のダメージも大きくなるとの見方もあり、この問題にも意識してみておく必要があります。


・それでは今週もお疲れ様でした。良い週末をお過ごしください!!

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by kabu-gion | 2009-02-13 19:15 | マーケット雑感

三日続落~失望は継続

今日の東京株式市場は続落しました。


日経平均 7,705.36(-240.58)円
TOPIX 760.29(-17.81)
225先物(09/03) 7,750(-200)円


USD/JPY(15:30) 90.07円(みずほCBリファレンス)



・ガイトナー・ショックから一日置いて始まった東京市場でもやはりこうなったか、という感じですね。


・NY市場。景気対策法案について、上院と下院との溝を埋めることが出来て、景気法案の採決は早ければ12日となるだろうという民主党院内総務の発言などを受け、値頃感の買いが入るものの、基本的には指数は小動きの展開。金融株はしっかりでシティが+10.75%、バンカメが+9.17%、JPモルガンが+5.97%となりました。半面で業績見通しで失望売りが出されたリサーチ・イン・モーションがハイテクの足を引っ張る格好。DJIAは50ドル高、CME225先物は大証比145円安の7,805円。外為相場も貿易収支は手がかりにはならず小動きの範囲。90円を挟んでの売り買い交錯となりました。債券市場は堅調で、フライ・トゥ・クオリティの地合継続。10年債の入札は応札倍率2.21倍と前回よりも低下するものの、無難な入札結果との見方から長期債中心に買い優勢となりました。


・東京株式市場・前場。朝方はCME225先物が7,805円(円建てでは7,765円)で帰ってきたことからその値に鞘寄せする形で始まり、現物株にも売り気配で始まる銘柄が多数みられました。その後は7,800円を挟んだ動きとなり、下値を売り叩く向きは限定的となり、次第に買い戻し優勢に一時7,860円まで下げ渋る展開もあるも、債券市場が堅調に推移し、またクロス円中心に売りが出されて、ドル円も軟調に推移するに従い先物に売りが出され、10時30分以降は安値を切り下げる展開で推移していきました。前引けはほぼ前場の安値引け。

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・後場は香港などが軟調に推移、ドル円も90円割れの水準まで売られていたことを嫌気、SGXで下げ幅を拡大していたことから、ギャップを空けて7,710円で寄り付いた後は一度7,660円まで売られ、現物の1月安値の7,671.04円が意識されたものの、オプションSQを控えて売り叩く向きも限定的、その後は7,700円を挟んでの横ばいの推移となりました。横ばい圏ながらも、安値は切りあがる展開であり、7,750円の権利行使価格が意識され、それに収斂していく形でしたが、引けに掛けて現物に売りが出されやや値を下げて引けるものの、先物市場は再度7,750円が意識される展開、結局その権利行使価格で引け、このあたりは芸術的。JGBFは結局88銭高の139.80円。


・ガイトナー・ショックについて。繰り返します。市場があまりにも過大な期待を寄せ過ぎていた反動という声もありますが、基本的には額が少ないことが失望感を呼んだのはいうまでもないところです。今日は三菱UFJ証券のレポートを読んでいましたが、これにも米金融機関の潜在的損失の規模は最大5兆ドルあると書かれています。民間出資を伴うファンドを創設といっても結局リスクテイクできるファンドなどはそんなには多くないはずです。かつてのレバレッジ金融の世界ではPEやヘッジファンドなどの資金が流入し、日本の不良債権問題解決の如く、それが出来たのかもしれないのでしょうが、今ではそれが出来ないのです。ですから何とか公的主軸で進めていかなければならず、事あるごとに催促相場が意識されるところなのかもしれません。


・それと、プレジデンツ・デー前後の懸念もあります。その懸念材料とは米国ではビッグスリー。忘れた頃にやって来るミクロの懸念材料ですかね。米国休み明けの17日、GMとクライスラーが政府に対して経営再建策を提出しなければなりません。明日にでも採決の景気対策法案の中に、「GMに対して公的資金を注入した時に発生した税負担の免除が盛り込まれる」とのスタベナウ上院議員発言から、この問題が蒸し返された感じがあります。ビッグスリーの問題は何かあるたびに政策対応が試されるものでもあります。12月の公的資金注入の時に話された「プレ・パッケージ型の破産」のスキームで物事を進めていけるのか、あるいは全面的に救済してしまうのか、先送り的に公的資金を再度注入してしまう羽目になるのか、オバマ政権は再度難しい舵取りが強いられそうな感じですね。


日本のGDPも物凄く懸念。ロイターが集計した市場予想の平均は年率換算で-11.7%で、最も悪くみている調査機関は-14.2%を予想しています。その大きな要因となる外需寄与度は予想平均では-2.3%。これまで如何に日本経済が「数量×為替」という妙な「レバレッジ外需」経済依存だったのかに気付かされます。すなわち、他国の経済が落ち込み、輸出が急減して、交易条件が悪化すれば、他国の経済よりもレバレッジを掛けている分、経済の落ち込みは大きいという構図なのです。


実質輸出の推移(2005暦年平均を100・出所:BOJ)

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輸出の落ち込み(=数量減)に対円での他国通貨安がギアリング効果の如く外需を突き落としていきます。内需を拡大すべきという声もありますが、グローバル化した経済の中でどこまで内需でカバー出来るのか、という疑問もあり、なかなか難しいですね。交易条件だけは改善できなくも無いわけで、そのあたりは政策で補える感じもしますが。考慮の余地有りだと思います。


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by kabu-gion | 2009-02-12 16:57 | マーケット雑感

続落~CNBC報道に右往左往

今日の東京株式市場は続落しました。


日経平均 7,952.58(-16.45)円
TOPIX 778.10(-0.80)
225先物(09/03) 7.950(+40)円


USD/JPY(15:30) 91.36円(みずほCBリファレンス)



・今日の相場はいろいろとメモ書きすることが多く、慌しい感じでした。CNBCに左右される感じだったですね。


・NY市場。10日に延期されたガイトナー米財務長官による金融安定化策の発表を控えて株式市場は小動き。コカ・コーラやペプシコについて一部証券会社の投資判断のやターゲットプライス引き下げを嫌気して売られてDJIAの頭を抑えました。しかし金融株は地銀中心に上昇し、バンカメも12.40%高と大幅続伸となり相場を支える展開となりました。DJIAは9ドル安、CME225先物は8,185円。外為市場も小動き、債券市場は30年債に需給悪化懸念から売られる展開、10年債利回りも一時3%台に乗せたものの、これが押し目買いを誘う展開となりました。


・東京市場・前場。外資系証券の動向は11社で売り2050万株、買い2640万株、差引590万株の買い越し、金額9社も買い越し。朝方はCME225先物が高く帰って来たことや、米上院で景気対策法案の審議打ち切り動議が賛成多数で可決されたことを好感し、買い気配で始まりました。NY市場で金融株が上伸していたことからメガバンクや証券中心に買いが入りました。しかし、市況関連は甘く、全般に買いは長くは続かない展開の中で、CNBCが


 金融安定化策で「バッドバンク」構想を取り下げ


と伝わって8,000円台を割り込むところまで売られていきました。また今日の日経朝刊で「ロシアの民間債務繰延措置」と報道されたことからユーロが全面安商況、クロス円、ドル円(一時91円割れ)にも波及したことも手伝って上値がなかなか重い展開、8,000円挟み(この頃こういうのばっかり)での推移となりました。

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・後場。CNBCが前引け間際の時間帯に


 Bad Bank 2.0


なんて伝えられ、内容は不良債権買取に民間資本を参画させる、不良債権購入を企業に促進したり、コストの一部に政府保証を付与するとしました。それで為替が落ち着き、前引けよりも高いところでの始まり。その後は上値が重く、ポジション調整だったり、GLOBEXが軟調に推移していたことの警戒感から7,900円台で停滞商況となり、場面場面では安値を切っていく動きもありました。ただ、大引け間際には買い戻しも入ったりして下げ渋って取引を終えました。外為市場ではドイツ連銀総裁が「利下げをためらうべきではない」との発言からユーロが再び売り込まれる展開となり、乱高下商況となっていました。債券先物は変わらず。引け後にUBSの決算があり、Q4で81億CHFの赤字を計上しました。


・今日はバッドバンクを創設するとかしないとか、規模がどうなるのかなんていう観測報道に振り回されっぱなし。市場は景気刺激策よりも金融安定化策の行方に敏感になっている感じですね。額についてもTARPの枠で賄うだの、民間・公共出資で合計1兆5000億ドル(ワシントン・ポスト)との具体的な数字まで出る始末。まぁ、今晩のガイトナー長官の発言を聞かないことには何ともいえないですね。ただ、1兆5000億ドルでは足りない感も否めず、これを満額回答として受け止めるような感じではないでしょう。金融機関に対してデューデリジェンスをしっかり行い、今後バッド・アセットを追加して買い取る可能性に言及すればある程度満足してくれるかもしれません。


・今日は現状の相場・経済環境についての認識。白川方明日銀総裁がおっしゃる「負の相乗効果」と同じような構図です。

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今回は資産価格下落と信用収縮から金融の問題が生じ、カネ詰りの問題を引き起こし、これがマクロ経済に波及して生産やら消費やらにもダメージ喰らってミクロの企業活動にしても赤字を出したりして、仮に企業のデフォルトやら何やらがおこって金融機関にダメージを与えることになれば、上記の図の円がスパイラル化してしまって、循環を加速させていくのです。これを防ぐには、事の発端となった金融の問題を解決してスパイラルを防がなくてはならないと考えます。


・そのためにバッドバンク設立、つまり、バッド・アセットを金融機関のバランスシートから外すことが大事なのです。分母となる資本に資金を注入、あるいは増強したって引当金計上で消えてしまうリスクがあるわけでして、そのリスクを解消するには額は多くなりますが分子の資産を軽くさせることが重要なのです。現状ではクレジットクランチが収まっているわけではないので金融機関の問題を解決したって信用創造なんて出来っこないです。ですから、負のスパイラルに歯止めを掛けるという視点が重要なのです。そしてその後に景気刺激策が重要となるのでして、優先順位としては


①金融機関からバッド・アセットを切り離し、新たな金融機関の破綻を防ぐことによって負のスパイラルを食い止める
②景気浮揚のために財政政策を発動する


このようになると考えます。朝方モーサテで景気浮揚が第一、不良債権処理なんて...といっていたコメンテーターがいましたが、あれは個人的には間違っていると考えています。負のスパイラルを食い止めなければ、何も解決しないのです。


それではよい休日を!!


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by kabu-gion | 2009-02-10 16:44 | マーケット雑感