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まちまち~GM問題佳境へ

今日の東京株式市場はまちまちとなりました。


日経平均 9,310.81(-36.19)円
TOPIX 883.77(+0.77)
225先物(09/06) 9,340(0)円


USD/JPY(15:30) 94.70円(みずほCBリファレンス)



・北朝鮮の問題もちょっと深刻ですね。



・NY市場はメモリアルデーのため株式・債券・商品市場は休場。外為市場もドル円で95円台を試すもポジション調整の動きとなりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り750万株、買い990万株、差引240万株の買い越し、金額9社ベースでは売り越しとの観測となりました。寄り付きはGLOBEXの225先物が9,360円近辺で推移していたことから小幅高でスタートしました。金融がしっかりの半面電機が軟調でTOPIX型優位の展開で推移していきました。寄り付きこそもみ合いながらではありましたが、韓国のメディアが北朝鮮についてミサイル発射準備を進めていると報道、地政学リスクを嫌気した売り物が出され、一時100円を超える下げ幅、先物で8,230円までありましたが、その後は買い戻し急に8,290円まで戻して行きました。そして前引けは8,970円で取引を終了しました。


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・後場。後場寄りは小幅高で始まった後は一旦9,250円まで売られ、その後は9,200円台後半での取引が継続しました。13時台に入ると、通信などが上げ幅を拡大し、TOPIX型中心に戻していき、13時32分にはTOPIXがプラスに切り返す展開となり、225も9,300円を挟んでの推移となっていきました。その後は商いも薄く膠着相場の様相になっていきましたが、引け際にドル円がやや反発したことから買い戻しが入り、9,300円を超えての引けとなりました。TOPIXは続伸となっての引けとなりました。債券市場は20年債入札が順調なものとなったことからヘッジ外しの動きとなりJGBFは9銭高の136.82円となりました。外為市場ではユーロに利食い売りが出され、1.40ドルを割り込む動きとなり、ドル円もクロス円の売りに引っ張られる形で95円に接近した後反落しています。


・今日の相場は気迷いといった感じで、電機が安く通信などのセクターがしっかりしていたことからやや跛行色が強い相場だったですね。ポジション調整の売りも出されていた感じもします。今晩のNY市場にかけて、


S&Pケース・シラー住宅価格指数の発表
米国2年債入札
国連安保理
GMの無担保債務と株式の交換期限が本日


このような感じで懸念されるイベントが山ほどあって、一旦ポジションを外す動きもあったのかもしれませんね。マザーズ市場が盛り上がって小型株中心に堅調な銘柄が多かったですから個人投資家の物色意欲は強いですが、外国人中心に売りが出される主力がさえない動きでしたから、全般相場はこんな感じの動きになるのでしょうね。S&Pケース・シラー指数は前年比ではマイナス(市場予想は前年比-18.4%)も前月比ではプラスが予想されており、住宅市場の持ち直しを裏付ける感じであれば好材料になる可能性があるのですが、残りの3つの材料はむしろネガティブに反応する可能性が高いイベントであるため、ポジション調整になるのもやむを得ない感じです。米2年債入札に絡む懸念は昨日書きましたので追記することはありませんが、ドル安懸念が木曜日まで燻り続けるため見極めたい、という形ですね。安保理は北朝鮮の問題、言い換えれば東アジアの地政学リスクですから、これも買い控えやポジション外しの理由になります。


・残るGMの無担保債務と株式の交換期限というのも厄介な話です。朝方のモーサテで社債に投資している個人投資家の人がインタビューに応えていました(モーサテHPはこちらから)。結局債務と株式を交換すれば200万円で買った7%程度の社債について株式に転換すれば8万円の価値になってしまうのだそうです。まぁ、ジャンク債になったGMに投資した人の責任といえばそれまでなのですが、問題なのは、「社債の額面は戻ってこないのは仕方がないが、Chapter11の後にChapter7を使って事業継続を行わず、会社そのものを清算して残余財産を分配できたとする場合、社債と交換して無価値の株式を渡されるよりも、より多く資金を回収できるのではないか?」という発想があることです。すなわち、経営再建などは行わず会社清算にもっていこうとした方がベターなのではないかと思う投資家や債権者が少なからず存在している可能性があることです。そしてそういった債権者が株式交換に応じず、会社を清算させたいがために提訴する可能性もありえます。GMの債務の株式交換はかなり不利な条件ですから、なおさら応じづらいのもうなずけます。


・オバマ政権はあらかじめ(破綻していないにもかかわらず)債権者集会を開かせ、互いに合意したうえで債権債務関係をクリアにして新たなスポンサーを選定してChapter11を申請させ、経営再建のスピードを高めさせて自動車問題を解決したかったはず(プレパッケージのChapter11)です。その前段として無担保債務と株式の交換を行うことを経営側に提案させ、債権者に呑ませるはずでした。代表的な大口債権者のうち、政治力が効くUAWには合意させるように促し、金融機関はTARPを飲まされていますから文句も言えない状態です。従ってもともと債権者そのものが少ないクライスラーの場合には4月末にFIATをスポンサーに指定して無事プレパッケージのChapter11を申請させるところまでこぎ付けました。


・しかし、GMの場合は個人の社債保有者だけで数万人いるとされますし、その他の債権者もクライスラーに比べはるかに多いです。さらに、大口の(有担保)債権者ですら株式交換に強引に呑ませられるかどうか微妙ではないかとの見方もあります(「米GM:「捨て身の再建策」 債務圧縮に銀行団反発」参照)から、本日期限の債務削減策について9割の債権者から賛成を取り付けるのは難しいのが実情です。仮にGMについて、今日期限である無担保債務と株式の交換というスキームが頓挫したまま、今敷かれているスケジュールでいけば6月1日に「普通の」Chapter11になってしまう可能性もあるわけです。そうなると、再建計画もスムーズにいかず事業価値の毀損が起こりますから、取引先などにも大きな打撃を与えかねない懸念が残ります。さらに、先ほどの話に戻り、仮に不満を持った債権者が提訴してGMがChapter7に追い込まれる事態にでもなれば、もっと大変なことになります。それは米国の自動車産業そのものをなくしてしまうことを意味し、米国の雇用が劇的に悪化します。その可能性は低いのでしょうけど、ないわけではありません。そういった意味でも今晩に期限を迎えるGMの無担保債務と株式の交換が成功するかは事態をハードランディングに追い込むのか、あるいはソフトランディングとなって安堵となるのか、その行方を占う意味で重要だと言えそうです。



・こういったヘビーな4つの材料をこなさなければならないわけで、市場は値動き以上に神経質にならざるを得ないのは仕方がないところなのでしょう。

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by kabu-gion | 2009-05-26 18:04 | マーケット雑感

反発~地政学リスクは限定的?

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 9,347.00(+121.19)円
TOPIX 883.00(+7.12)
225先物(09/06) 9,340(+110)円


USD/JPY(15:30) 95.07円(みずほCBリファレンス)



・ようやく体調が戻りぼちぼち再開していきます。


・NY市場。米財政赤字に対する懸念から米国資産の持ち高を減らす動きとなりました。PIMCOのビル・グロス氏が米国はいずれはトリプルA格を失うとの見方を示し、政府の借り入れコストが上昇しインフレが加速、金融危機の収束が一層難しくしかねないとしました。これを受けて引け際に指数はマイナス転換しましたが、シアーズの決算が好調だったり、マクドナルドの欧州部門の利益率改善を好感した買いが下値を支えました。DJIAは14ドル安の8,277.32ドル、NASDAQは3.24安の1,692.01となりました。債券市場は軟調、今週に短期債(T-Bill)を合わせて1620億ドルの米国債の入札を控え、警戒感から売られました。10年債利回りは3.44%(前日は3.37%)。外為市場は与謝野財務相が現時点で為替介入することは考えていないと発言、円が93円台に買われる場面もありました。米国資産の魅力減退からドルが広範に売られ、ユーロが1.4ドル台に乗せました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1110万株、買い1970万株、差引860万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越しとの観測となりました。寄り付きは先週末よりも小幅高でスタートした後、投信設定の買いや先物市場へのショートカバーの動きからまとまった買いが入り、9,300円台に乗せ、9時25分には9,380円まで買われていきました。その後は9,360円近辺で小動きとなりましたが、引き続き騰勢は衰えず、10時38分には9,410円まで買い進まれ、200日移動平均の9409.10円に接近しましたが、そのレベルでは戻り売りも出され、上海・香港市場が軟調に推移していたことから売り物に押されての前引けとなりました。


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・後場。昼休み中に北朝鮮が核実験を行ったとの報道からアジア市場が下げ幅拡大となっていく流れでSGXで一時9,185円まで売られていく動きもありました。ただ、売り一巡後は買い戻しも入り、後場寄りは9,290円で寄り付いた後、戻し歩調の推移となっていきました。13時46分には一時9,370円まで買い進まれる場面もありましたが、14時過ぎに今度は北朝鮮が短距離ミサイル発射実験を行ったとの報道からややまとまった売りが出され、9,310円までありましたが、ドル円相場にショートカバーの動きが入り、95円台を回復した流れから9,340円を挟んでの推移となり、しっかりの展開のまま引けました。ファーストリテイリングが上げ幅を拡大したことから225型が強く、逆に自動車株などがややさえない動きからTOPIXが終日アンダーパフォームする展開となっていました。



・今日のところの上昇は先物市場へのショートカバーの動きだったり、先週末に設定された投信設定で今日も買いが継続して入ったという観測があったりして北朝鮮の地政学リスクを消化してといった展開でした。韓国総合指数はミサイル発射直後に窓を空けて急落しましたが、その分はややリカバリーしている動きですかね。


韓国総合指数(KOSPY)の5分足


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・やはり、今週はGMの問題が表向きの焦点なのでしょう。6月1日に再建計画提出の最終期限で、その時点でクライスラーと同じようにChapter11の申請というシナリオが強いのでしょうけど、この場合、クライスラーよりも規模がはるかに大きいですので破綻させた場合の影響がどの程度あるのか、そのあたりをマーケットはまだ織り込み切れていないようにも感じます。この点は今週の表向きのマーケットの揺さ振り材料として意識されます。


・そして、本当の揺さ振り材料というのは、やはり米国のトリプル安リスクというところなんでしょうね。今日の日経にもありましたが、日米欧で長期金利が上昇している、すなわち債券が先進諸国で売られていて、それに伴う金利上昇が景気全般の回復の足かせになるのでは?ということなのです。まつよしさんもおっしゃっていますが、特に米国債の売られ方(ベア・スティープ化)が気になります。


米国債のイールドカーブ


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米国債が売られている要因として2つの要因があります。


①グローバル景気ボトムアウトの観測からリスクアセットへマネーをシフトさせている(良い金利上昇)
②財政悪化懸念(悪い金利上昇)


こういったものがあります。債券が売られ始めたきっかけは経済指標の好転で、その結果「質への逃避」から債券市場に流れていたマネーが例えば株式や新興国通貨、コモディティなどリスクアセットへシフトさせているという動きがあったことは確かです。米国の10年債で2.11%から3%近いところまで上昇していった背景というのはそういったところもあって、米ドルや円を売ってオーストラリアドルを買おうなんていう動きが盛んだったのです。このときは「良い金利上昇」であり、ドル安円安他通貨高という構図で、ある意味で「良いドル安」だったといえます。


・しかし、財政政策を加速していく段階では当然財政悪化へとつながり、米国債の大量入札が繰り返されると供給懸念から債券はさらに売られやすくなります。そのような動きが加速すれば米国からマネーが逃げやすくなり、結果的にドル安につながって輸入物価が上昇してインフレへの懸念を高めてしまいます。あるいは市場金利が跳ね上がってクラウディング・アウト、すなわち企業金融では調達金利が上昇し、あるいは家計部門では住宅ローン金利が上昇し、借入コストが増大してしまうことで設備投資や消費を下押ししマクロ経済の悪化懸念から金融問題が再燃しかねないわけです。これが先ほどのビル・グロス氏の発言につながります。S&Pが英国の格付け見通しを引き下げたことから、同じような財政政策をとっている米国でも格下げ懸念が生じ米国債が大きく売られ、ドルが独歩安になったという現象をみれば、それは「悪い金利上昇」であり「悪いドル安」になります。


・そういった市場環境で焦点となるのは1010億ドルと過去最大機規模の大量入札が今週控えていることです。つまり債券市場では相当程度供給不安が強まるのです。入札が無難に通過すれば過度な供給懸念は和らぐのでしょうけど、不調に終われば売り浴びせの動きとなり、金利上昇に拍車をかけ、それが住宅ローン金利に跳ね返るようであればそれは金融問題の長期化につながる可能性がありますし、米銀は大量の債券を在庫として保有していますから、債券が売られれば金融機関の評価損の問題にもなっていきます(債券の価格は今回のFASBの時価会計緩和の適用にはなりません)。企業金融の部門であれば社債借り入れコストが大きくなってしまう懸念が高まります。そうなってしまうと株式にもマイナスですし、ドルにもマイナスです。従ってトリプル安を引き起こしかねないわけですから、米国債の大量入札の結果に相当神経質になる、そういう週となります。


・まぁ、日本では長期金利が上昇しても金利水準がもともととても低いですからクラウディング・アウトにはなりませんし、円が買われれば輸入物価も上昇しませんからインフレにもなりません。結局はデフレの日本という構図は変わらないのでしょうけど。

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by kabu-gion | 2009-05-25 17:31 | マーケット雑感

感染拡大懸念とドル円94円台を嫌気~急反落

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 9.038.69(-226.33)円
TOPIX 859.71(-21.94)
225先物(09/06) 9,080(-190)円


USD/JPY(15:30) 94.94円(みずほCBリファレンス)



・関西方面では大変ですね。パニックにならなければよいのですが...


・NY市場。朝方の経済指標では5月のNY連銀製造業景気指数が-4.6(前月は-14.7)、5月のミシガン大学消費者信頼感指数は67.6(前月は65.1)、4月の鉱工業生産指数は前月比-0.5%となりました。序盤こそ景況感の改善からプラスに転じる場面があったものの、FDICのベアー総裁が複数の金融機関のCEOが解雇されるだろうと述べたことから金融株が安くなり、バンカメが5.66%安、ウェルズ・ファーゴが3.19%安。またエネルギー株も原油先物が2.28ドル安で取引を終えたことから安くなり、全般指数の圧迫要因となりました。DJIAは62.68ドル安の8,268.64ドル、NASDAQは9.07安の1,680.14となりました。債券市場は軟調。朝方発表された一連の経済指標が良かったことから売りが優勢となりました。外為市場では1-3月ユーロ圏GDPが前期比-2.5%となり1995年以降最悪のマイナス成長となったことからユーロ売りの動きとなりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1250万株、買い1530万株、差引280万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越しとの観測となりました。寄り付きは売り気配で始まり、9,090円で始まりました。外為市場でドル円が節目の95円を割り込む場面で売りが加速していき、ハイテク株の下げが大きくなっていく展開となりました。そして先物で10時45分には9,000円を割り込んで、一時8,990円まであり、現物も9,000円の節目を割り込みました。ただ、それ以上に深押しはせず、前引けは安値圏でで取引を終了しました。


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・後場。後場寄りは9,000円台を維持して始まりました。ムーディーズがJGBについて格付けを発表するとしたことから市場では格下げ観測が広がり、94.50円レベルを割り込んだドル円が戻し歩調、株式市場もドル円の戻りから買い戻しを誘い、一時9,080円までありましたが、戻りは鈍く、ハイテク株が終始停滞のまま引けました。債券市場は朝方から株安を手掛かりに買い優勢となりましたが、後場にムーディーズのJGB格下げ観測や株が下げ渋ったことからからやや伸び悩み、JGBFは27銭高の137.31円。外為市場はドル円が一時94円台中盤まで下落しましたが、日本の自国通貨建て債務格付けをAa3からAa2に引き上げる一方で、外貨建て債務格付けをAaaからAa2に引き下げ、債務格付けをAa2に統一したことから円売りとなりました。



・今日のところはそんなに書くことがないのですが、国内の新インフルエンザの2次感染拡大が意識されて、物や人の流れに影響を及ぼして経済に影響するのではないかとの見方から下げ幅を大きくした感がありますね。改善されつつある景況感をこのインフルエンザで冷やされるということになれば、ちょっと厳しい局面にさらに追い打ちをかける状況にもなりかねないところは気がかりなところです。さらに言えばパンデミックのリスクがこれでさらに増すわけですから、今後のWHOのフェーズ認定などの動きによっては世界経済という視点でも大きなリスクとなりかねません。


今週のポイントとしては20日の1-3月本邦GDPということになります。おそらくは年率換算で-15%くらいのものは見込まれています。設備投資や外需は停滞したままなのでしょうけど、関心があるのは個人消費に底打ちのサインが見られるかどうかでしょうか。個人消費は今日発表された消費者態度指数が4カ月連続で改善していたり、あるいは景気ウォッチャー調査の改善も顕著であったりしますので、この点についてボトムアウトがみられればいいのかな?という感じでいます。


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by kabu-gion | 2009-05-18 17:56 | マーケット雑感

反発~悪役不在

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 9,256.02(+171.29)円
TOPIX 881.65(+18.99)
225先物 9,270(+140)円


USD/JPY(15:30) 95.71円(みずほCBリファレンス)



・なんだかするすると騰がってしまう不思議な相場でした。


・NY市場。朝方の新規失業保険申請件数は市場予想61万件を上回る63.7万件(前週は60.5万件)となりました。受給総数は15週連続で過去最高を記録しました。クライスラーの破綻による工場閉鎖が申請件数を押し上げたようです。しかし、株式市場ではCAの1-3月期の決算において事業再建関連費用除く1株利益が市場予想29セントを上回る31セントとなったことからハイテク株中心に押し目買いの動きとなりました。LIBOR金利3カ月物が過去最低水準まで低下したことで金融株にも買いが入りました。ウェルズ・ファーゴが6.16%高、JPモルガンが4.38%高となりました。DJIAは46.49ドル高の8,331.32ドル、NASDAQは25.02高の1,689.21となりました。債券市場は堅調。新規失業保険申請件数の増加から景気回復の厳しさが浮き彫りになったほか、FRBが米国債29億8000万ドルの買い入れを行ったことも支援材料となりましたが、株高で上げ幅は限定的となりました。10年債利回りは3.09%(前日は3.11%)となりました。外為市場では株高から円安、高金利通貨が上昇する展開となりました。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り2000万株、買い1290万株、差引710万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。8時50分に内閣府から3月の機械受注の発表があり、船舶電力除く民需で市場予想-4.5%に対して、


-1.3%


となったことを受け、SGX市場では好感した買いも入りました。寄り付きは9,160円でスタートし、その後もみ合いながらの推移となっていきました。昨日決算を出したソニーについては4%高で推移、今日の日経で8000億円の増資を行うとの観測が出されたみずほFGは2%安から値を戻していく展開となると全般相場も引き締まり、大きな動きこそなかったものの、じり高歩調となっていきました。10時29分に9,200円を突破し、その後も戻り売りを消化しながら10時58分には9,250円まで買い進まれる動きとなりました。

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・後場。後場寄りは前引けよりもやや高い所で始まり、その後は高値圏でのもみ合いに終始しました。みずほFGが切り返すなどして市場ムードも好転し、上値追いの展開となりました。後場は9,230円から9,280円までの50円幅の値動きしかなかったものの、地合としては堅調そのものの動きとなりました。そしてそのまま高値圏での引けとなりました。債券市場は続伸、後場からプラス圏の浮上となりました。国内投資家の中長期債の買い観測やCTAの買い戻しが相場を牽引しました。JGBFは10銭高の137.04円。外為市場は仲値でのドル不足から96円台に回復する場面もありましたが、仲値通過後はやや需給の緩みから売られる場面がありました。米国債償還に絡む円転は来週以降に残されてはいるものの大部分が必要な部分は行われたとの見方がありました。ロンドン時間では独1-3月GDPが予想を下振れしたことからユーロ安、クロス円も連れて安くなっています。



・今日は機械受注が上振れしたのと、みずほFGがプラスになってくれて市場心理が好転して上げ幅を拡大したという格好の相場だった感じですね。みずほFGに関してはこのブログでも増資が必要ではないかと書いたことがありましたが、予想されていたことなんでしょうね。朝方は短期筋が嫌気して投げたのでしょうけど、アク抜けにとらえられた側面が強いようです。現状では世界的な金融の流れとして「有形普通株自己資本比率」というもので資本の健全性をみる風潮がありますから、それに倣ったものなのでしょう。


・投資主体別売買動向。


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今週2度目ですが今回は5月第1週。外国人が一手でお買い上げになった相場ですね。先物では160億円程度の売り越しですからやっぱり現物中心に買い進まれている動きとなっています。このあたりは新規買いなのかショートカバーなのかはわかりませんが、例の某ヘッジファンドがみずほFGを5000万株以上買い戻しているなんていうデータもあります(東証の空売りの残高に関する情報を参照)から、どうもショートカバーくさいかなぁ、なんていう感じもするのですよね。GW中にNYが高くなってCME225先物も9,500円あたりまで推移していて、ヘッジファンドの解約の45日ルールもあったりしますから、とにもかくにもショートで組んでいたファンドが値段かまわず買い戻しを入れざるを得なかったのが実情なんでしょうね。個人は利食い売りをきっちり出しています。信託も粛々と売り越しています。そんなわけで外国人の買い戻しが終わった後、どの主体がどのくらい売り買いしていくか、これが9,000円台の相場の需給動向を占ううえで興味がありますね。


・それでは今週もお疲れさまでした。よい週末をお過ごしください。


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by kabu-gion | 2009-05-15 17:05 | マーケット雑感

急反落~楽観相場に冷や水

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 9,093.73(-246.76)円
TOPIX 862.66(-26.09)
225先物(09/06) 9,130(-230)円


USD/JPY(15:30) 95.65円(みずほCBリファレンス)



・後場終盤まで眠い展開でした。


・NY市場。朝方発表された4月の小売売上が市場予想前月比変わらずに対して-0.4%となったことから景気楽観論の後退から売りが出されました。メーシーズの2-4月期決算においても赤字幅が前年同期より拡大していたこともあり、S&P小売株28銘柄中27銘柄が下落しました。リアリティトラックによると住宅保有者のうち374人に1人の割合でデフォルト並びに競売の通告、差し押さえの実行手続きを受けているとの報告から不動産株もさえない展開となりました。アプライド・マテリアルズの2-4月期決算は2四半期連続の赤字となり、ハイテクも売りが出されました。DJIAは184.22ドル安の8,284.89ドル、NASDAQは51.73安の1,664.19となりました。債券市場は堅調。小売売上の弱さから米経済の楽観的見通しが後退したことから質への逃避として見直されました。4月の輸入物価が-16.3%となりデフレ懸念も支援材料となりました。10年債利回りは3.11%(前日は3.17%)。外為市場では逃避先の需要から円が全般的に買われる展開となりました。ECBメンバーのスロベニア中銀のクラニッツ総裁がECB資産購入拡大、買い取り資産もカバードボンド以外に広げる可能性を示唆したことからユーロが売られる展開となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り2840万株、買い1460万株、差引1380万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。寄り付きは売り気配スタート、9,140円で寄り付きました。その後は一旦買い戻しの動きとなり、9,170円まで買い進まれる場面がありました。しかし、上値では売り物も出され、その後はもみ合う展開となりました。10時以降は9,110円を挟んで上に10円、下に20円の値動きとなり、膠着感が強まる展開となり、そのまま前場の取引を終えました。


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・後場。後場寄り直前にSGXでまとまった売り物が出されたことから、後場寄りはギャップを空けてのスタートとなりました。しかし、下値での買い指しも厚く、その後は9,080円を中心に上下10円の値幅での小動きとなりました。13時台からはやや買い戻しも入り、一旦9,130円まで買い進まれる動きもありましたが、押し目買いを入れる向きも限定的、その後は9,100円に抑えられる展開となりました。徐々に金融株の下げ幅が拡大し、TOPIX型で日中安値を切り下げていく中で225も安値を伺う展開、14時48分には9,050円まで売られる展開となりましたが、大引け間際に買い戻しも入り、やや下げ渋っての引けとなりました。債券市場は反発、景気楽観論が後退し、国内投資家からの根強い需要からJGBFは一時137円を付ける場面までありました。JGBFは前日比44銭高の136.94円となりました。外為市場は早朝にドル円で95.15円を付けたものの、この節目の95円を割り込んで売り込むという動意には乏しい展開となり、ロンドン時間に掛けては95円半ばでの取引となっています。


・今日のところは昨日の小売売上が出た瞬間からダウ先物もCME225先物もフリーフォール状態、結局NY市場がそのまま停滞していての流れですから、その流れを引き継いでの東京市場でした。


小売売上が発表されたときのダウ先物の動き


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小売売上の見方についてはエコノミストにお任せしますが、相場的にはちょうど売り場探しをしていた最中に市場コンセンサスを下回るものが出てきてしまったという感じだったので、それがきっかけに一斉に売ってみたという感じだったのでしょう。いくらイースター商戦が後ずれして4月は回復というシナリオがあっても、失業率が上昇してしまってクレジット・ローンが組みにくい消費者が増えている中ではなかなか米国の個人消費も盛り上がらないのが実情なんでしょうね。過度な期待がある分、反動もきつくなってしまいがちなのは仕方のないところなのかもしれません。そういった見方から景気に対して「V字の楽観論」を組み立てるのはやや無理があるのかな?という気もします。当面は景気に対して強弱分かれる指標が出されるのでしょう。


・ソニーの決算について。一応10年3月期の営業赤字を市場予想1050億円の赤字に対して1100億円の赤字という数字を出してきました。ロンドン市場17時現在では東証終値よりもやや高い水準での推移となっていますので、市場では織り込み済みという見方があるのかな?という感じです。しかし、部門別ではゲーム事業、テレビ事業で赤字を見込んでおり、主力事業は今年度もダメという印象を抱きます。想定為替レートも1ドル95円、1ユーロ125円前後としています。この見立てが甘いかどうかはアナリストの見方ということになるのでしょうが、為替のレート95円で大丈夫か?という感じもしないわけではありません。95円というのは他にも輸出企業の今年度の想定レートとして設定している場合が多いですから、今後この水準を割り込んだときにはこういった銘柄には逆風になる可能性もありますね。トヨタも5日続落で、5月8日に99円で三尊天井を形成しつつある今の外為市場の環境では輸出銘柄にはちょっと正念場となっている感じもします。


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by kabu-gion | 2009-05-14 17:27 | マーケット雑感

反発~ドル資産売り懸念

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 9,340.49(+41.88)円
TOPIX 888.75(+3.32)
225先物 9,360(+40)円


USD/JPY(15:30) 96.60円(みずほCBリファレンス)



・今日は都合があって、相場がみられない時間が多かったので、概況は短めになります。


・NY市場。フォードやUSバンコープなどの巨額増資でEPSの希薄化懸念から売られる展開となりました。ただ、グリーンスパン前FRB議長が住宅市場の回復は近いだろうと述べたことや、ファイザーが同業のワイス買収完了により増配する可能性があるとの観測からDJIAは切り返しました。DJIAは50.34ドル高の8,649.11ドル、NASDAQは15.32安の1,715.92となりました。債券市場は横ばい。株価が不安定な動きとなったもののFRBの買い切りオペが好感されました。10年債利回りは3.17%(前日は3.16%)。外為市場ではドルが売られる展開、貿易赤字拡大などからドル売りに拍車がかかり、ドル円は96円台での取引となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り2900万株、買い2680万株、差し引き220万株の売り越し、金額9社ベースでは売り買い均衡との観測となりました。8時50分に発表された3月の国際収支で3月の経常黒字は前年比-48.8%の1兆4856億円となりました。寄り付きは小反発で始まりましたが、外為市場でドル円が95.80円あたりまで売られていくと輸出関連を中心に売られ、先物でも9,270円まで売られる場面がありました。その後はドル円も買い戻しが入り、下げ渋りから小幅プラス圏に浮上して前場の取引を終えました。


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・後場。後場寄りはアジア市場が堅調に推移していたことから前引けよりも高いところで始まり、堅調もみ合いの展開となりました。ただ、上値では国内系の売りが観測され、その後は膠着感のある相場展開となっていきました。結局もみ合いに終始し、小反発で取引を終えました。債券市場は軟調、海外勢からのテクニカル的な売りから一段安となる場面もありました。JGBFは24銭安の136.50円。外為市場ではドル売りバイアスがかかり、短期筋の仕掛け的な売りから96円を割り込む場面までありました。ロンドン時間では96円の前半での取引となっています。



・今日のところは相場をよく見てはいなかったのですが、ドル円の動きに神経質に推移していたのかな?という感じです。アジア市場やダウ先物が堅調に推移していたことから割合底堅かったともみることもできますが、上値では確実に売りが出されているような感じで方向感がなかった動きでした。



・その外為市場で気になることといえばドル安ですね。先週くらいまでの構図であれば、ドル安、円安、ユーロ高、新興国通貨高という感じで受け取っていたのですが、今週に入り円に対してもドルが安くなり、まさにドル独歩安という構図になっています。ドルインデックスをみても直近でかなり値を下げてきていることがわかります。


ドルインデックスと30年債の動き(出所:ICE・CBOT)


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これをみるとここ直近の動きというのは米国債安、ドル安の流れが鮮明になってきていることです。つまり何を意味するかといえば(朝方のモーサテのJPモルガンの佐々木融氏が指摘していたような)ドル資産売りという流れです。これに関してはいくつか見方ができます。


①リスクアペタイトの高まり
②米国の財政に関する懸念


このような見方ができます。前者の見方であるならば、グローバル景気がボトムアウトし、回復していくという見立てからリスク許容度が高まるにつれ安全資産から買われていたドルがら他の通貨にシフトしていくというマネーの動きを表しています。後者の見方であるならば、先々週に10年債利回りが3%台に乗せてきた背景が米国債の供給懸念で米債が売られていき、主に海外投資家などからドル資産を敬遠する動きです。とりわけ4月27日からのクォータリー・リファンディングで合計1720億ドルもの米国債の入札を消化しなければならなかったのですが、その最後の入札となった30年債が失敗に終わってしまって金利が上昇して(債券が売られて)、ドルも軟調になってしまわざるを得なかった、さらに今週に入ってからFRBが追加で米国債の買い取り枠(3000億ドル)を増額せざるを得ないという観測から中央銀行のバランスシートへの懸念も蒸し返されてドルが売られていくという構図もあるのではないかと考えられます。


・とにもかくにも、この動きが後者の「米国売り」と解釈され、そのトーンが強まる場合にはそれなりに警戒を要するのかもしれません。30年の住宅ローン固定金利が5%に乗せてきている中で、住宅ローンの借り換えが思うようにいかず、ローンの未払いや焦げ付きが新たに出てきてしまうのであれば、再度金融機関の不良資産の問題へと響いていく話ですし、金利が上昇して民間投資を圧迫するクラウディング・アウトへの懸念も浮上していき、経済の回復を阻害する要因にもなりかねない話です。リスクアペタイトの高まりという側面からすれば良い金利上昇なのでしょうけど、米国売りの流れという文脈であれば悪い金利上昇になる場合もあるので、現状のドル売りの行方と米国債の動向には気にしておかなければいけないでしょうね。

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by kabu-gion | 2009-05-13 16:48 | マーケット雑感

安値引け~金融株安

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 9,298.61(-153.37)円
TOPIX 885.43(-15.02)
225先物 9,320(-130)円


USD/JPY(15:30) 97.27円(みずほCBリファレンス)




・5連騰で1,000円も上昇していたのですから、一服なんでしょうね。


・NY市場。GMが破産法申請を行う確率が以前よりも一段と高まるとのCEOの見通しやこのところの相場の過熱感から利益確定売り優勢の展開となりました。キャピタル・ワン、BB&T、USバンコープがTARP資金を通じて注入された公的資金を返済するために新株発行計画を発表したことから金融株にも売りが出されました。バンカメが8.68%安、アメックスが8.31%安、JPモルガンが7.99%安となるなど金融が全般指数を押し下げる展開となりました。プルデンシャルが金融機関の社債の含み損がQ1に36%増加したことも金融株に重石となりました。国際商品も全般さえずエネルギー・資源関連も軟調となりました。DJIAは158.88ドル安の8,418.77ドル、NASDAQは7.79安の1,731.24となりました。債券市場は堅調。FRBが米国債35億1000万円相当を買い入れたことや、住宅固定金利30年物が5%を超えたことからFRBの米国債買い入れ額の規模が増額されるのではないかという観測も材料視されました。10年債利回りは3.16%(前日は3.28%)。外為市場はHSBCが2009年は厳しい年になるとの認識を示したことからリスク回避で高金利通貨に手仕舞い売りが出され、ドル、円が上昇しました。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り2630万株、買い1250万株、差し引き1380万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。メガバンクなどが気配を切り下げてのスタートとなり、先物も売り気配から9,340円での始まりとなりました。その後は買い戻しが入り、ハイテクなどがしっかりの推移で、一時9,400円までありましたが、戻りのピッチの速さを警戒する向きからの戻り売りも出され、次第に膠着感を強める展開となりました。しかし、ドル円が97円台前半のところまで売られていくに従い10時台以降はやや下げ幅を拡大し、前場は安値引けで取引を終了しました。


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・後場。昼休みの時間帯に1-4月中国都市部固定資産投資が予想を上回る前年比+30.5%だったことを受け上海・香港の市場が堅調に推移していたことからSGXでもやや買い戻しが先行し、後場寄りは前引けよりもやや高いところでの寄り付きとなりました。その後は9,330円から9,370円までのレンジ相場が継続し、ハイテク株などに買いが入る半面でメガバンクに売りが出されるなどする展開、指数的には動き辛い展開が終始継続しました。9,380円からは上値での指値注文が多く、これを突破して戻りに入る動きはなく、その後は短期筋による手仕舞い売りも出され、現物は安値引けとなりました。債券市場は10年債の入札が無難(テールは3銭)だったことからヘッジ売り解消の動きとなり、小反発、JGBFは4銭高の136.74円。外為市場では昼にかけてドル円が97.10円台まで売られた後は下値圏でのもみ合いとなっています。



・今日のところは三菱UFJが5.04%安、みずほが6.15%安、三井住友が6.73%安となったように金融株が完全に相場の重石となりました。三井住友なんて増資発表してから1,000円幅も上げてしまったわけで、それを見越してショートを振っていた筋の買い戻しによって騰がってしまったわけですから、海外の金融株が下がってしまえばそれに追随してしまっている感じですね。実需の買いが少ないことを表しているのかもしれません。



・投資主体別売買動向


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外国人が一手買いの構図、先物でも225で854億円の買い越しとなっています。8,000円台の後半で買い付いた個人投資家の利食いも効いていたという感じで、売り手の信託も粛々と売りを出しているといった格好です。外国人の買いが新規の買いなのか、ショートカバーなのかは良く分かりませんが、前者であればリスク許容度の高まりになるわけですが、後者であれば買いが一巡した後に誰が買ってくれるのだろう?という感じもします。45日ルールというものがありますが、解約に向けてショートを組んでいた海外ヘッジファンドの買い戻しではないかとの見方もあるようです。海外投資家の買いが今後も継続するならばいいのでしょうけど、一過性だとしたらこういった投資家の踏みに過ぎなかったという考えもあるのでしょうね。


・今日はネタ切れで短めになりました。


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by kabu-gion | 2009-05-12 17:16 | マーケット雑感

5連騰~楽観ムードが広がるが

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 9,451.98(+5.10)円
TOPIX 900.45(+5.10)
225先物 9,450(-10)円


USD/JPY(15:30) 98.50円(みずほCBリファレンス)



・強いですね。利食い売りを消化する感じですから。今日もネットワークトラブルがあって記事更新が遅れてしまいました。


・NY市場。朝方に4月の雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数が53万9千人(Est. -60万人)、失業率は8.9%(前月は8.5%、市場予想と一致)となりました。非農業部門雇用者数が市場コンセンサスを上回ったことや、ストレステストの結果についてバーナンキ議長が金融システムの健全性について「かなり安定させるものだ」との発言から金融株中心に買い進まれる展開となりました。原油相場もリスク許容度の高まりから買い進まれ、エネルギー株もしっかりの展開となりました。DJIAは164.80ドル高の8,574.65ドル、NASDAQは前日比22.76高の1,739.00となりました。債券市場では失業率の高止まりから買い優勢の展開となり、このところ売られていたことの反動から反発しました。10年債利回りは3.28%(前日は3.33%)。外為市場では雇用統計において景気底入れ観測が広がりユーロなどが買われる展開となりました。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1430万株、買い2850万株、差し引き1420万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越しとの観測となりました。寄り付きはCME225先物よりもやや安く、前日終値近辺でのスタートとなった後は堅調推移、9時9分には9,510円まであり、年初来高値を連日で更新しました。引き続き金融株などが買い進まれ、TOPIXが堅調である半面で今期8500億円の営業赤字見通しと発表したトヨタが軟調で自動車関連も安く、225の足を引っ張る展開となりました。9時36分には225がマイナスに転じ、その後は軟調もみ合いに終始する展開となりました。前引け前には下げ幅をやや広げ、一時9,370円まで売られる場面もあり、堅調に推移していたTOPIXもマイナスに転じていきました。


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・後場。後場寄りは前引けよりもやや安いところで始まった後は売り買い交錯、短期的な上昇ピッチの速さによる警戒感から利益確定売りが優勢となり、12時59分には先物で9,340円までありました。しかし、物色意欲は強く、資源高から商社などの資源素材セクターが動意含みの展開となり、売り一巡後はじりじりと戻りの推移となっていきました。13時30分には現物はプラス転換する場面もあり、その後は前日終値近辺でのもみ合いとなりました。しかし、14時台には9,470円まで買い進まれ現物も上げ幅をやや拡大する展開まであり、小幅高推移で引けました。債券市場は軟調。株式市場の動向を意識した動きとなりましたが、明日の10年債入札を控えて接触的に買い進む動きは見られず、JGBFは6銭安の136.70円となりました。外為市場ではドル円が一旦98円台前半まで売られ、全般ドル安になる展開でした。


・今日のところはCME225先物が9,500円台に乗せて帰ってきましたが、やはりトヨタの決算内容が全般相場の地合に重石となったのかな?という感じですね。一時5%安まであって、自動車株が全般指数を引っ張ってしまいましたが、それでも金融株や資源株などへの物色意欲は旺盛でしたから、こんな感じでしっかりして引けてしまうという感じなのでしょうね。



・金曜日は記事が書けなかったので、ここでストレステストについて考えてみるとすれば、やはり雇用統計で失業率が8.9%とストレステストの条件である今年の失業率平均に4月時点ですでに達してしまったように、>前提の見通しが甘い感じが否めないのはいうまでもないところなのだと思います。2010年のGDPにしたって前提条件が+0.5%であり、これもまたIMFが予想しているゼロ成長よりも楽観的な条件が敷かれています。この結果としての746億ドルの増資であるならば、前提よりも悪いマクロ環境となった場合にはさらに追加増資が必要であり、今後の経済指標如何によっては再度金融問題が再燃することになる可能性を残している、という感じで個人的にはあまりすっきりしない感じの結果に終わりました。例えばこれから年内に失業率が二桁になる可能性だって大いにあるわけで、そうなった場合にはクレジットカードローン債権の焦げ付きが増加し、銀行の不良資産を拡大させてしまって再度資本不足に陥りはしないか?という感じなのですよね。穿った見方をすれば、五月蠅い議会から追加枠を要請するのも面倒ですから、(ガイトナー財務長官いわく)TARPの残り資金1350億ドルの範囲内での増資額にまとめたかったとするならば、それは本当に出来レースだったのでは?ともみることができるわけです。


・さらに個人的に不満だったのは、今回は資本(=すなわち分母)を充実させる目的で行われたストレステストなのですが、分子であるべき不良資産の分離について何もマーケットに伝わってこないことです。すなわち、PPIPの具体的な売り買いの論議が全く聞こえてこないことが心配です。(6月初旬との観測もありますが)PPIPのスキームにおける買い手はいつになったら公表されるのか、これもまだ伝わってきません。本当に銀行がバッドアセット(レガシーローン、レガシー証券)を入札して官民投資ファンドに売却する動きが具体化してこない限りは銀行の問題は解決への道筋ができたわけではありません。そして、そもそも論として官民投資ファンドにしてもIMFの試算である米国で2兆7000億ドルもの不良資産をすべて買い取るわけではありません。IMFが全て正しいとは言いませんが、この試算通りの額がスタンダードなものなのであれば、少なくとも米当局の認識はあまりにも甘いように感じてならず、本当に今の見通しで大丈夫なのか、かなり心配でもあります。IMFや民間の調査と金融当局と認識に何故これだけのずれが生じてくるのかよくわかりません



・上記のように考えると、金融に関してはまだまだマーケットの撹乱要因になりそうだなぁ、という感じもしています。当面は景気底入れ観測から相場も楽観ムードが強いのですが、金融問題で足元掬われないようにしなければいいなぁ、という感じですね。


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by kabu-gion | 2009-05-11 19:06 | マーケット雑感

引けピン~年初来高値更新

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 9,385.70(+408.33)円
TOPIX 885.93(+39.08)
225先物(09/06) 9,370(+340)円

USD/JPY(15:30) 98.71円(みずほCBリファレンス)




・壊れかけたPCをなんとかリカバリーしていました。今日・明日と所用も重なり、ブログ更新もやっとのことでして。


・簡略化して雑感のみいえば、NY市場がGW期間中で344ドル高で帰ってきて、CMEも円建てで9,425円で帰ってくる相場ですから、大幅高になるのも当然といえばそれまででしょう。


・ストレステストについては、


①19行すべて債務超過の状態ではない
②バンカメが340億ドルの資本増強が必要も資産売却や優先株の普通株式化で対応できる(優先株は資本にカウントせず)
③シティが50億ドル、ウェルズ・ファーゴが150億ドル、GMACが115億ドルの資本増強が必要、リージョンズ・フィナンシャルも増資が必要
④ゴールドマン・サックス、メットライフ、JPモルガン、モルガン・スタンレー、アメックスは資本増強の必要がない

こんな感じの観測が流れていましたので、当面の金融株に対する懸念がなくなったことから一斉高の展開になっていました。それを映しての東京株式市場、結局メガバンクが軒並み10%を超える派手な相場をしてしまったものですから、当然指数にも反映されて高値引けということになります。


・明日、いよいよストレステストの結果が日本時間朝6時に発表されます。おそらくは観測がかなり出されており、ネガティブなものにはならないのでしょう。逆に楽観的な材料が出尽くしで反動の方が怖いのかな?なんて考えたりしています。もちろん、ストレステストの条件は2月の段階で決められていますから、すでに経済指標はその時の条件に接近していることは確かです。さらに時価会計を緩和しての検査結果となりますので、当然曖昧なものになってしまう懸念も残しています。そのあたり、当局者の会見も行われますので、ガイトナー財務長官なりバーナンキ議長なりが市場に納得しうる形での説明責任もあるのではないかと思います。


なお、明日は都合によりお休みさせていただきます。ご了承くださいませ。


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by kabu-gion | 2009-05-07 17:45 | マーケット雑感

続伸~9,000円再チャレンジ

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 8,977.37(+149.11)円
TOPIX 846.85(+9.06)
225先物(09/06) 9,030(+170)円


USD/JPY(15:30) 98.05円(みずほCBリファレンス)



・いつの間にか9,000円ですね。引け値では残念ながら、という感じなのですが。


・NY市場。朝方に発表された3月のシカゴPMIが40.1となったことから買いあげられる展開となりました。その後、懸案だったクライスラーがChapter11を申請しました。またエクソンモービルの1-3月期の決算において2002年以来の落ち込みを記録されたことが嫌気され、プロクター・アンド・ギャンブルも売り上げ減から09年6月通期利益予想を下方修正し、下落していったことが嫌気されました。一方でダウ・ケミカルが市場予想に反して黒字決算を出したことを好感する動きもあり銘柄によって強弱分かれる展開となりました。DJIAは17.61ドル安の8,168.12ドル、NASDAQは5.36高の1,717.30となりました。債券市場は続落。FRBの米国債買い入れオペが30億2500万ドルにとどまったことから一部投資家の失望感を誘う展開、10年債利回りは3.11%(前日は3.10%)。外為市場ではドル円・クロス円が堅調、クライスラーの破綻は織り込み済みで景況感の好転が好感されました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1860万株、買い2480万株、差し引き620万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越し観測となりました。8時30分に経済指標の発表があり、


3月失業率 4.8%(Est.4.6%)
3月有効求人倍率 0.52倍(Est. 0.55倍)
3月全国CPI -0.1%(Est. -0.2%)
3月消費支出 -0.4%(Est. -2.4%)



このような結果となりました。寄り付きは小幅高でスタートした後買い戻しが優勢となる展開、9時38分に8,960円まで付ける場面があったものの、その後はやや戻り待ちの売り物に押される展開、前引けにかけて先物はマイナス圏に押される場面もありました。


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・後場。後場寄りはやや前引けよりも値を切り下げてスタートするも、買い戻し優勢の展開が引き続き継続していった形となりました。8,900円を挟んで上下30円程度の値幅で小動きに終始するものの、このあたりを抜けてきたことで騰勢加速、14時44分には先物で9,000円台に乗せ、現物も14時49分に9,000円台の大台に乗せたのですが、大引けでインデックス売りが出され、結局9,000円には届かなかったものの、週を通してみればほぼ高値引けといった格好となりました。先物は9,000円台での引けとなりました。債券市場は値ごろ感からの買いや海外CTAなどの業者の買いがまとまって入り、堅調地合となりました。JGBFは48銭高の137.47円。外為市場では株高によるドル円が買い優勢の展開、99円台に入る場面もありました。公示仲値以降やや重い場面もありましたが、ロンドン時間では99円台に突入しています。



・今日のところは最初から大型連休を控えてのポジション調整の一日でしたから、売り方の買い戻しに終始した感があるのですが、9,000円台を伺ったのは、実質今日が「SQ前の水曜日」であったので(本来なら「魔の水曜日」という日)、9,000円コールの売り方のヘッジなんかも出されたのではないかとも思われます。ただ、SQがどこで着地をするのか、まだ1週間あってシカゴなりシンガポールで225は動くわけですから、取引日ベースであと1日であってもSQまでまだ1週間もありますから、極めて読みにくい展開であることはいうまでもありません。6日に延期されてもストレステストの結果はやはり気になるものです。ネット証券ではこんなアラームが出ていました。



明後日5月2日(土)から5月6日(水)の間、国内取引所におきましては日経225先物・オプション取引はおこなわれませんが、日経225先物取引においては国内(大阪証券取引所)のみならず、海外のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)等にも上場しており、こちらは上記期間内の5月4日(月)から5月6日(水)の間においても取引がおこなわれております。

明日5月1日(金)のお取引におきましては、夕場取引終了時間(20:00)までに建玉を決済なさらず、翌営業日5月7日(木)に持ち越しとなった場合、連休中の海外市場の動向によっては連休明けの5月7日(木)において価格が前営業日の終値から大きく乖離して取引が開始される可能性がございます。

したがいまして、5月1日(金)のお取引において、同日中にお持ちの建玉を決済なさらないお客様におかれましては、上記の可能性を念頭におかれ、建玉数および差入証拠金の資金量、証拠金維持率等、ご自身のポジション管理には十分ご注意いただきますよう、お願いいたします。



こんな感じですから、連休後のギャップスタートが懸念されますよ、という感じですから、リスクポジションを手仕舞い、内に籠ってトレードするよりもいい天気なのですから外に遊びにでも出かけましょうかね、というトーンが滲み出た中でのコール売り方の買い戻しで急騰した感じですね。



・クライスラーのChapter11に関しては朝方の宮地鉄工さんがブログでおっしゃっていたように今月末のGMに向けての予行演習による計画倒産なんでしょうね。基本的にChapter11で債権債務関係がクリアになった方が物事を進めやすくなります。Chapter7に移行する懸念もありますが、いずれにせよプレパッケージの破産ですから、物事としてはクリアに解釈できるのでしょう。自動車部品メーカーの売掛債権に対しても政府保証が付いた形ですので、いくらかの減損を強いられるのかもしれませんが、それ程大きくはならないだろうという感じです。問題になったCDSに関してもプロテクションの売り手である某「保険業まがいの巨大ヘッジファンド(バーナンキさん談)」に米財務省が溢れる資金を文句を言いながらもそれなりに入れていますので、おそらく清算に関しても混乱はないと踏んだのでしょう。それを見越しての政府による計画倒産だったわけです。そして次は本丸であるGMということになりますね。


・投資主体別売買動向について。


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個人が一手買いの構図ですね。外国人に関しては225先物で637億円売り越していますので、実質は売り越しです。まぁ、先週と同じように「現物の買い」+「信用の新規買い」+「信用売りの返済買い」なのです。一方で信託銀行は389億円の売り越しですね。粛々と売っています。9,000円に乗せてきたらさらに売りバイアスが加わる可能性がありますね。誰が1-3月の底値で一手買いをしてきたのかといえばこういう主体ですので、機械的に利食いを相当出してくるのかもしれませんね。


・それでは今週もお疲れ様でした。よいGWをお過ごしください!!

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by kabu-gion | 2009-05-01 16:58 | マーケット雑感