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上伸~NYが256ドル高で東京は74円高

今日の東京株式市場は上伸しました。


日経平均 9.344.16(+74.91)円
TOPIX 872.25(+6.88)
225先物(09/09) 9.330(+40)円


USD/JPY(15:30) 93.98円(みずほCBリファレンス)



・NYが大幅高で帰ってきた割には東京は74円高、ちょっとがっくりくる感じですね。


・NY市場。朝方の経済指標では6月のCPIが前月比+0.9%、7月NY連銀製造業景気指数が-0.55(前月は-9.41、市場予想は-5.0)、6月の鉱工業生産指数は前月比-0.4%、設備稼働率は68.0%(市場予想はそれぞれ-0.9%、67.9%)となりました。寄り付きはインテルの好決算を受け来週決算を発表するマイクロソフトやアドバンスド・マイクロ・デバイシスなどが買われていきました。また鉱工業生産紙数のボトムアウトの兆しからキャタピラーやGEなどの資本財などが買われました。そしてFOMC議事録が発表され、2009年のGDP見通しを-1.5%から-1.0%に上方修正し、一段高となりました。DJIAは256.72ドル高の8,616.21ドル、NASDAQは63.17高の1,862.90となりました。債券市場は一連の経済指標やFOMC議事録、さらには株高から安全資産の妙味が薄れ売られる展開となりました。10年債利回りは3.613%(前日は3.474%)。外為市場ではリスクアペタイトの高まりから円とドルが売られる展開となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り2190万株、買い3540万株、差引1400万株の買い越し、金額9社ベースも買い越しとの観測となりました。CME225先物円建清算値が9,515円で帰ってきており、これに鞘寄せする展開、寄り付きは買い気配スタート、9,500円で始まりましたが、戻り売りが出され、上げ幅を広げることはできませんでしたが、それでも中国の4-6月GDPを控えており、売りも手控えられ、9,470円近辺で横ばいの推移となっていきました。中国関連や市況関連、あるいはハイテク株などがしっかりの展開で、全日毛間際にはヘッジ買いなども入り9,480円で引けました。


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・後場。4-6月中国GDPは前年比+7.9%となり、市場予想の+7.5%を上回るものとなりましたが、SGX225先物市場ではやや出尽くしてきな動きとなり、後場寄りは前引けよりも30円安いところで寄り付きました。その後は戻り待ち売りに押されていく展開となり、じりじりと上げ幅を縮小していく展開となりました。その後は9,420円のところでの推移となりましたが、その後もじり安推移、14時30分前後にドル円が軟化、93円台に入っていくと先物にまとまった売り物が出され、上げ幅をさらに縮小、2桁の上げ幅となっていきました。その後も日中安値圏で推移しながらの引けとなりました。出来高は227,806万株、売買代金は1,389,685百万円となりました。債券市場は朝方急反落して始まりましたが5年債の入札が順調だったことや株式の上げ幅が縮小していったことから下げ渋り、JGBFは5銭安の138.59円。外為市場ではドル円が94円台中盤から東京時間ではじり安の展開となり、一時93.70円レベルまで下落する場面もありました。



・今日の相場はNYがあれだけ高く帰ってきたのに重苦しい展開となってじりじり上げ幅を縮めていくような展開でしたから、結局調整未了感が強く印象付けられたような感じがします。CITの破綻濃厚なんていう話もあるのですが、それならば他のアジア市場も気に掛けるはずであり東京だけが敏感というのもなんだか釈然としない感じもあります。結局戻りを売っておきたい人が多かったのでしょうね。政局や政治空白の長期化から「日本売り」なんていう言葉も出てくる始末です。


・投資主体別売買動向。


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今週は個人の一手買いでした。個人が現金信用で1767億円の買い越しとなっています。自己は1507億円の売り越しとなっていますが、これは相場の下落過程での裁定解消の動きでした。その先物市場では225で外国人が215億円の売り越し(現先合わせるちょうど500億円の売り越し)となっており、先物市場でも金融法人はすべて売り越しであり、個人以外の投資家はほとんど売ってきており、ますます個人が一手に買っている感じなのですよね。信用買残も159億円増えており、評価損益率も-14.59%まで悪化していることから難平を入れているのでしょうけど、戻りがあれば確実に手仕舞い売りを出しますので、今日の相場のようにNYが高く帰ってきても裁定買いしか入らず個人のしこり玉が戻り売りを出す、そんな感じで上値が重くなってしまうのでしょうね。ただ、余力も評価損から考えるとそろそろ限界に近づく感jでもあって、やはりどこかで追証投げが出ないことにはこれらの玉の整理はつかないのでしょうから、まだまだ値幅整理が必要ではないかとも思われます。

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by kabu-gion | 2009-07-16 17:13 | マーケット雑感


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