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来週の予定

来週のスケジュールをまとめておきます。

【国内】
16日・・・10-12月GDP、米ヒラリー・クリントン国務長官来日
17日・・・12月第三次産業活動指数
18日・・・日銀金融政策決定会合(19日まで)、1月粗鋼生産、1月半導体製造装置BBレシオ
19日・・・1月全国百貨店売上、白川日銀総裁会見
20日・・・2月日銀金融経済月報、1月コンビニエンスストア売上


【海外】
16日・・・米国休場(プレジデンツ・デー)
17日・・・欧州経済研究センター2月景況感調査、2月NY連銀製造業景気指数GMとクライスラーが米政府に再建策を提出する期限、2月NAHB住宅市場指数
18日・・・決算(ソシエテ・ジェネラル)、米1月住宅着工米1月鉱工業生産・設備稼働率バーナンキFRB議長講演1月FOMC議事録
19日・・・決算(BNPパリバ)、米1月PPI2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、1月コンファレンスボード景気先行指数、北米1月半導体製造装置BBレシオ
20日・・・米1月CPI


このようなところとなります。


・本邦では日銀金融政策決定会合が一応の注目でしょうか。金融政策についての変更は無いものと思われますが、委員からの利下げや量的緩和など、踏み込んだ言及の有無には注視したいところです。


・海外ではビッグスリーの再建案提出でしょうか。これはこの間も書きましたが、再度この問題が蒸し返されます。あとはオバマ政権発足後重要閣僚であるヒラリー・クリントン国務長官が来日されます。1月のFOMC議事録で、何が話し合われたのかにも注目で、いつどのレートで国債を買い入れるのかどうなのか、その点を見極める手がかりになるのかもしれません。


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# by kabu-gion | 2009-02-14 19:56 | スケジュール

4日ぶり反発~イベント控え伸び悩み

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 7,779.40(+74.04)円
TOPIX 764.59(+4.30)
225先物(09/03) 7,770(+20)円


USD/JPY(15:30) 91.08円(みずほCBリファレンス)



・春一番らしいですね、妙に暖かいです。


・NY市場。13日にも採決が行われる7980億ドルの景気刺激策についてリセッションからの脱却には不十分との見方や、新規失業保険申請件数が62.3万件(前週は63.9万件)となり、雇用情勢の一段の悪化から売りが出され、直近で買い戻されていた金融株が軟調に推移していきました。1月の小売売上は予想外のプラスとなるものの、好感する向きも多くなかったようで一段安、一時246ドル安までありましたが、終盤、ロイターが、


米政府、住宅ローンの返済支援プログラムを検討=関係筋


と伝わり、金融問題への解決策への期待から、ショートカバーなどの買いが入り、急速に下げ渋る展開、最終的にはDJIAは6ドル安で引けました。CME25先物も小じっかり、大証比60円高の7,810円となりました。外為市場はドル円で90円台後半のところまで値を戻しました。債券市場は30年債入札が行われ、応札倍率が2.02倍(前回は2.07倍)となり無難と受け止められ堅調に推移していましたが、終盤株価が持ち直すと買い疲れ感からの売りが出されて失速。


・東京市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買動向は売り2610万株、買い1930万株、差引680万株の売り越し、金額9社も売り越しとなりました。本日は寄り付きにSQ算出が行われ、市場観測で225型1銘柄あたり売り31万株、買い35万株、差引4万株の買い越しとなり、SQは7,811.93円(確報)。寄り付き時点から1時間はこのSQ値が上値抵抗ラインとして意識される展開、ドル円やクロス円がやや軟調推移していたこともあり、なかなか上値の重い展開となっていましたが、10時過ぎあたりから買い動意がみられ、SQ値を抜く場面もあり、その後はそれを巡る攻防戦の展開となっていました。下値では年金の買いも入っているとの観測もあり、しっかりの展開で推移しました。

4日ぶり反発~イベント控え伸び悩み_a0120390_1911219.gif


・後場。上海、香港高からドル円もしっかり、SGXでは一時7,875円まであった流れから前引けよりも40円高く始まりました。その後は一段上値を目指し、一時7,890円まであったのですが、週末にG7、来週の月曜日に本邦GDPが行われ、債券市場が底堅く推移していたこともあり、戻りは限定的、その後は7,850円近辺でのもみ合いとなりましたが、14時20分あたりから手仕舞い売りが出され、米国で航空機が墜落したというニュースで為替市場でややドル売りの動きもあってその後は7,800円を割り込み、SQ値を割り込んで、引けは後場の安値。債券先物は6銭高の139.36円。


・このところの需給動向について。今日は投資部門別売買動向が公表されました。


投資部門別売買動向(出所:東証)

4日ぶり反発~イベント控え伸び悩み_a0120390_19121658.gif


これによると、先週も相変わらず外国人の売りに対して信託銀行の一手買いの構図。信託が2420万株買って外国人が1829億円の売り越し、どうやらこの構図が継続する段階では下値は売り込めず、上値は買い上げられずという感じの需給動向となっているようです。結局年金の買いが継続して入っているのでしょうから、3月期末まで下値は極めて硬そうなイメージがあります。一方で外国人が売り枯れるまでは上値は重い感じも否めません。個人は信用売りの現物買いでNETは小幅。個人は資金の足が長いか短いかの差のスタンスの違いでしかありません。先物では外国人が359億円の売り越し、銘柄ではNを買ってTを売ってNETで売り越しという感じです。


・今晩からローマG7。FX業者は顧客に恒例の注意喚起。論議されそうなネタは、


①保護主義・・・「バイ・アメリカン」とフランスの自動車業界救済策
②金融改革・・・世界的な金融規制改革。
③為替・・・円高・ポンド安が問題だが論議にならない見通し
④景気刺激策と不良資産・・・新たな問題を示すことは無い見通し


このようなところだとされています。本邦に伝わってくる観測では保護主義が主題にされると言う見方が大勢なのですが(無論これは大問題)、気になるのは昨晩からポンドに関しての当局者の発言が結構出ていること。英ダーリング財務相がイタリアの経済紙に「英国はユーロを導入しない」ということをいってみたり、ブラウン首相が「英政府、ポンドを目標としていない」としてポンド安に対する懸念を払拭しようとする発言が目立つことです。それだけポンドが売られていること、つまり市場は英国の景気と金融の問題が相当深刻であることを懸念しているのです。今週は米国の金融問題がテーマとなって動いてきましたが、それが一段落すると再度欧州の金融経済問題も波乱の種として蒸し返されるかもしれません。


・16時に発表されたドイツのGDPは前期比-2.1%、ユーロ圏域内は前期比-1.5%となりました。いずれも予想を下回るものとなっています。ユーロ圏とは一蓮托生であるロシアの問題も懸念で、再度通貨危機となった場合には欧州の金融機関のダメージも大きくなるとの見方もあり、この問題にも意識してみておく必要があります。


・それでは今週もお疲れ様でした。良い週末をお過ごしください!!

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# by kabu-gion | 2009-02-13 19:15 | マーケット雑感

SQ=7,811.93円(推計)

2009年2月限SQは、

7,811.93円

となりました。


なお、上記のSQはあくまでも推計値です。正式なSQは引け後に大阪証券取引所から公表されます。

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# by kabu-gion | 2009-02-13 09:29 | SQ

三日続落~失望は継続

今日の東京株式市場は続落しました。


日経平均 7,705.36(-240.58)円
TOPIX 760.29(-17.81)
225先物(09/03) 7,750(-200)円


USD/JPY(15:30) 90.07円(みずほCBリファレンス)



・ガイトナー・ショックから一日置いて始まった東京市場でもやはりこうなったか、という感じですね。


・NY市場。景気対策法案について、上院と下院との溝を埋めることが出来て、景気法案の採決は早ければ12日となるだろうという民主党院内総務の発言などを受け、値頃感の買いが入るものの、基本的には指数は小動きの展開。金融株はしっかりでシティが+10.75%、バンカメが+9.17%、JPモルガンが+5.97%となりました。半面で業績見通しで失望売りが出されたリサーチ・イン・モーションがハイテクの足を引っ張る格好。DJIAは50ドル高、CME225先物は大証比145円安の7,805円。外為相場も貿易収支は手がかりにはならず小動きの範囲。90円を挟んでの売り買い交錯となりました。債券市場は堅調で、フライ・トゥ・クオリティの地合継続。10年債の入札は応札倍率2.21倍と前回よりも低下するものの、無難な入札結果との見方から長期債中心に買い優勢となりました。


・東京株式市場・前場。朝方はCME225先物が7,805円(円建てでは7,765円)で帰ってきたことからその値に鞘寄せする形で始まり、現物株にも売り気配で始まる銘柄が多数みられました。その後は7,800円を挟んだ動きとなり、下値を売り叩く向きは限定的となり、次第に買い戻し優勢に一時7,860円まで下げ渋る展開もあるも、債券市場が堅調に推移し、またクロス円中心に売りが出されて、ドル円も軟調に推移するに従い先物に売りが出され、10時30分以降は安値を切り下げる展開で推移していきました。前引けはほぼ前場の安値引け。

三日続落~失望は継続_a0120390_1724482.gif


・後場は香港などが軟調に推移、ドル円も90円割れの水準まで売られていたことを嫌気、SGXで下げ幅を拡大していたことから、ギャップを空けて7,710円で寄り付いた後は一度7,660円まで売られ、現物の1月安値の7,671.04円が意識されたものの、オプションSQを控えて売り叩く向きも限定的、その後は7,700円を挟んでの横ばいの推移となりました。横ばい圏ながらも、安値は切りあがる展開であり、7,750円の権利行使価格が意識され、それに収斂していく形でしたが、引けに掛けて現物に売りが出されやや値を下げて引けるものの、先物市場は再度7,750円が意識される展開、結局その権利行使価格で引け、このあたりは芸術的。JGBFは結局88銭高の139.80円。


・ガイトナー・ショックについて。繰り返します。市場があまりにも過大な期待を寄せ過ぎていた反動という声もありますが、基本的には額が少ないことが失望感を呼んだのはいうまでもないところです。今日は三菱UFJ証券のレポートを読んでいましたが、これにも米金融機関の潜在的損失の規模は最大5兆ドルあると書かれています。民間出資を伴うファンドを創設といっても結局リスクテイクできるファンドなどはそんなには多くないはずです。かつてのレバレッジ金融の世界ではPEやヘッジファンドなどの資金が流入し、日本の不良債権問題解決の如く、それが出来たのかもしれないのでしょうが、今ではそれが出来ないのです。ですから何とか公的主軸で進めていかなければならず、事あるごとに催促相場が意識されるところなのかもしれません。


・それと、プレジデンツ・デー前後の懸念もあります。その懸念材料とは米国ではビッグスリー。忘れた頃にやって来るミクロの懸念材料ですかね。米国休み明けの17日、GMとクライスラーが政府に対して経営再建策を提出しなければなりません。明日にでも採決の景気対策法案の中に、「GMに対して公的資金を注入した時に発生した税負担の免除が盛り込まれる」とのスタベナウ上院議員発言から、この問題が蒸し返された感じがあります。ビッグスリーの問題は何かあるたびに政策対応が試されるものでもあります。12月の公的資金注入の時に話された「プレ・パッケージ型の破産」のスキームで物事を進めていけるのか、あるいは全面的に救済してしまうのか、先送り的に公的資金を再度注入してしまう羽目になるのか、オバマ政権は再度難しい舵取りが強いられそうな感じですね。


日本のGDPも物凄く懸念。ロイターが集計した市場予想の平均は年率換算で-11.7%で、最も悪くみている調査機関は-14.2%を予想しています。その大きな要因となる外需寄与度は予想平均では-2.3%。これまで如何に日本経済が「数量×為替」という妙な「レバレッジ外需」経済依存だったのかに気付かされます。すなわち、他国の経済が落ち込み、輸出が急減して、交易条件が悪化すれば、他国の経済よりもレバレッジを掛けている分、経済の落ち込みは大きいという構図なのです。


実質輸出の推移(2005暦年平均を100・出所:BOJ)

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輸出の落ち込み(=数量減)に対円での他国通貨安がギアリング効果の如く外需を突き落としていきます。内需を拡大すべきという声もありますが、グローバル化した経済の中でどこまで内需でカバー出来るのか、という疑問もあり、なかなか難しいですね。交易条件だけは改善できなくも無いわけで、そのあたりは政策で補える感じもしますが。考慮の余地有りだと思います。


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# by kabu-gion | 2009-02-12 16:57 | マーケット雑感

失望感~物足りない金融安定化策

金融安定化策がガイトナー米財務長官から公表されました。概要は、


・金融機関に包括的な資産査定を実施、必要なら貸し出し増加を条件に資本注入
・財務省、FRBなどが設立する官民投資ファンドで最大1兆ドルの不良債権買い取り
・個人・企業向け融資促進へTALFの枠を1兆ドルに拡大
・住宅ローンの返済負担軽減と金利引下げへ新たな対策


というものです。市場も個人的にもこの二番目のバッド・アセットを買い取る「1兆ドル」という数字は少ないと受け止めました(TALF枠で合計2兆ドルでも少ない)。NYの株式のトレーダーもヘッドラインの数字を見て「3兆ドル」で無かったので売りのボタンを押したということは容易に推察できます。民間からどうやってカネ持ってくるんだ?という疑問も拭い去ることが出来なかったわけで、市場に不信感が漂い、投げが出る始末。DJIAは構成30銘柄全て安く、381ドル安の下げを演じてしまいました。


とにかくこの間も書きましたが、市場から満額回答が得られなければ催促相場をやってしまうのは致し方が無いわけでして、猜疑心から強烈な失望感を抱いてしまったことになり、その修復は難しくなることはいうまでも無いところです。結局これで時価会計を凍結してしまえば、単なる問題の先送りにしかみえないわけです。



さらに後々思えばTALFの枠を1兆ドルに引き上げる、適格証券をRMBS、CMBSに拡大する、というのは今さらになって、という感も強いです。


TALFは昨年の3月、リーマンもベアーも潰れる前の、いわゆるモノライン騒動の時に、クレジット・クランチを防ぐ目的で作られたものなのであって、現状この枠を大きくしてCMBSなどを適格担保に入れて、資金調達して、それで資金が市中で回っていくだけの「信用」ってものがあるのかどうかも疑問ですね。銀行の資金繰りを改善させる程度にしかなりません。設立当時のTALFのスキームは以下の表の通りです(TALFが発表された時にはこれでやっと、という思いがあったのですよね、懐かしい)。

失望感~物足りない金融安定化策_a0120390_942111.jpg


これをRMBS、CMBSを含めるようにして最大1兆ドルにするというのが昨日発表された新たなTALF活用案です。


債券はクォータリー・リファンディングが始まり、初日の3年債入札の応札倍率は2.67倍と前回を大きく上回りました。旺盛な需要が確認されたとの指摘もあったようです。株式がこれだけ売られている中では逃避買いも誘いやすく地合は相当良かった、ということでしょうね。


皮肉にもこのような結果で「金利が下がってくれた」、というのが昨晩のガイトナー長官の論功だったわけです。


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# by kabu-gion | 2009-02-11 09:46 | マーケット雑感