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安値引け~金融株安

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 9,298.61(-153.37)円
TOPIX 885.43(-15.02)
225先物 9,320(-130)円


USD/JPY(15:30) 97.27円(みずほCBリファレンス)




・5連騰で1,000円も上昇していたのですから、一服なんでしょうね。


・NY市場。GMが破産法申請を行う確率が以前よりも一段と高まるとのCEOの見通しやこのところの相場の過熱感から利益確定売り優勢の展開となりました。キャピタル・ワン、BB&T、USバンコープがTARP資金を通じて注入された公的資金を返済するために新株発行計画を発表したことから金融株にも売りが出されました。バンカメが8.68%安、アメックスが8.31%安、JPモルガンが7.99%安となるなど金融が全般指数を押し下げる展開となりました。プルデンシャルが金融機関の社債の含み損がQ1に36%増加したことも金融株に重石となりました。国際商品も全般さえずエネルギー・資源関連も軟調となりました。DJIAは158.88ドル安の8,418.77ドル、NASDAQは7.79安の1,731.24となりました。債券市場は堅調。FRBが米国債35億1000万円相当を買い入れたことや、住宅固定金利30年物が5%を超えたことからFRBの米国債買い入れ額の規模が増額されるのではないかという観測も材料視されました。10年債利回りは3.16%(前日は3.28%)。外為市場はHSBCが2009年は厳しい年になるとの認識を示したことからリスク回避で高金利通貨に手仕舞い売りが出され、ドル、円が上昇しました。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り2630万株、買い1250万株、差し引き1380万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。メガバンクなどが気配を切り下げてのスタートとなり、先物も売り気配から9,340円での始まりとなりました。その後は買い戻しが入り、ハイテクなどがしっかりの推移で、一時9,400円までありましたが、戻りのピッチの速さを警戒する向きからの戻り売りも出され、次第に膠着感を強める展開となりました。しかし、ドル円が97円台前半のところまで売られていくに従い10時台以降はやや下げ幅を拡大し、前場は安値引けで取引を終了しました。


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・後場。昼休みの時間帯に1-4月中国都市部固定資産投資が予想を上回る前年比+30.5%だったことを受け上海・香港の市場が堅調に推移していたことからSGXでもやや買い戻しが先行し、後場寄りは前引けよりもやや高いところでの寄り付きとなりました。その後は9,330円から9,370円までのレンジ相場が継続し、ハイテク株などに買いが入る半面でメガバンクに売りが出されるなどする展開、指数的には動き辛い展開が終始継続しました。9,380円からは上値での指値注文が多く、これを突破して戻りに入る動きはなく、その後は短期筋による手仕舞い売りも出され、現物は安値引けとなりました。債券市場は10年債の入札が無難(テールは3銭)だったことからヘッジ売り解消の動きとなり、小反発、JGBFは4銭高の136.74円。外為市場では昼にかけてドル円が97.10円台まで売られた後は下値圏でのもみ合いとなっています。



・今日のところは三菱UFJが5.04%安、みずほが6.15%安、三井住友が6.73%安となったように金融株が完全に相場の重石となりました。三井住友なんて増資発表してから1,000円幅も上げてしまったわけで、それを見越してショートを振っていた筋の買い戻しによって騰がってしまったわけですから、海外の金融株が下がってしまえばそれに追随してしまっている感じですね。実需の買いが少ないことを表しているのかもしれません。



・投資主体別売買動向


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外国人が一手買いの構図、先物でも225で854億円の買い越しとなっています。8,000円台の後半で買い付いた個人投資家の利食いも効いていたという感じで、売り手の信託も粛々と売りを出しているといった格好です。外国人の買いが新規の買いなのか、ショートカバーなのかは良く分かりませんが、前者であればリスク許容度の高まりになるわけですが、後者であれば買いが一巡した後に誰が買ってくれるのだろう?という感じもします。45日ルールというものがありますが、解約に向けてショートを組んでいた海外ヘッジファンドの買い戻しではないかとの見方もあるようです。海外投資家の買いが今後も継続するならばいいのでしょうけど、一過性だとしたらこういった投資家の踏みに過ぎなかったという考えもあるのでしょうね。


・今日はネタ切れで短めになりました。


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by kabu-gion | 2009-05-12 17:16 | マーケット雑感

5連騰~楽観ムードが広がるが

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 9,451.98(+5.10)円
TOPIX 900.45(+5.10)
225先物 9,450(-10)円


USD/JPY(15:30) 98.50円(みずほCBリファレンス)



・強いですね。利食い売りを消化する感じですから。今日もネットワークトラブルがあって記事更新が遅れてしまいました。


・NY市場。朝方に4月の雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数が53万9千人(Est. -60万人)、失業率は8.9%(前月は8.5%、市場予想と一致)となりました。非農業部門雇用者数が市場コンセンサスを上回ったことや、ストレステストの結果についてバーナンキ議長が金融システムの健全性について「かなり安定させるものだ」との発言から金融株中心に買い進まれる展開となりました。原油相場もリスク許容度の高まりから買い進まれ、エネルギー株もしっかりの展開となりました。DJIAは164.80ドル高の8,574.65ドル、NASDAQは前日比22.76高の1,739.00となりました。債券市場では失業率の高止まりから買い優勢の展開となり、このところ売られていたことの反動から反発しました。10年債利回りは3.28%(前日は3.33%)。外為市場では雇用統計において景気底入れ観測が広がりユーロなどが買われる展開となりました。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1430万株、買い2850万株、差し引き1420万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越しとの観測となりました。寄り付きはCME225先物よりもやや安く、前日終値近辺でのスタートとなった後は堅調推移、9時9分には9,510円まであり、年初来高値を連日で更新しました。引き続き金融株などが買い進まれ、TOPIXが堅調である半面で今期8500億円の営業赤字見通しと発表したトヨタが軟調で自動車関連も安く、225の足を引っ張る展開となりました。9時36分には225がマイナスに転じ、その後は軟調もみ合いに終始する展開となりました。前引け前には下げ幅をやや広げ、一時9,370円まで売られる場面もあり、堅調に推移していたTOPIXもマイナスに転じていきました。


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・後場。後場寄りは前引けよりもやや安いところで始まった後は売り買い交錯、短期的な上昇ピッチの速さによる警戒感から利益確定売りが優勢となり、12時59分には先物で9,340円までありました。しかし、物色意欲は強く、資源高から商社などの資源素材セクターが動意含みの展開となり、売り一巡後はじりじりと戻りの推移となっていきました。13時30分には現物はプラス転換する場面もあり、その後は前日終値近辺でのもみ合いとなりました。しかし、14時台には9,470円まで買い進まれ現物も上げ幅をやや拡大する展開まであり、小幅高推移で引けました。債券市場は軟調。株式市場の動向を意識した動きとなりましたが、明日の10年債入札を控えて接触的に買い進む動きは見られず、JGBFは6銭安の136.70円となりました。外為市場ではドル円が一旦98円台前半まで売られ、全般ドル安になる展開でした。


・今日のところはCME225先物が9,500円台に乗せて帰ってきましたが、やはりトヨタの決算内容が全般相場の地合に重石となったのかな?という感じですね。一時5%安まであって、自動車株が全般指数を引っ張ってしまいましたが、それでも金融株や資源株などへの物色意欲は旺盛でしたから、こんな感じでしっかりして引けてしまうという感じなのでしょうね。



・金曜日は記事が書けなかったので、ここでストレステストについて考えてみるとすれば、やはり雇用統計で失業率が8.9%とストレステストの条件である今年の失業率平均に4月時点ですでに達してしまったように、>前提の見通しが甘い感じが否めないのはいうまでもないところなのだと思います。2010年のGDPにしたって前提条件が+0.5%であり、これもまたIMFが予想しているゼロ成長よりも楽観的な条件が敷かれています。この結果としての746億ドルの増資であるならば、前提よりも悪いマクロ環境となった場合にはさらに追加増資が必要であり、今後の経済指標如何によっては再度金融問題が再燃することになる可能性を残している、という感じで個人的にはあまりすっきりしない感じの結果に終わりました。例えばこれから年内に失業率が二桁になる可能性だって大いにあるわけで、そうなった場合にはクレジットカードローン債権の焦げ付きが増加し、銀行の不良資産を拡大させてしまって再度資本不足に陥りはしないか?という感じなのですよね。穿った見方をすれば、五月蠅い議会から追加枠を要請するのも面倒ですから、(ガイトナー財務長官いわく)TARPの残り資金1350億ドルの範囲内での増資額にまとめたかったとするならば、それは本当に出来レースだったのでは?ともみることができるわけです。


・さらに個人的に不満だったのは、今回は資本(=すなわち分母)を充実させる目的で行われたストレステストなのですが、分子であるべき不良資産の分離について何もマーケットに伝わってこないことです。すなわち、PPIPの具体的な売り買いの論議が全く聞こえてこないことが心配です。(6月初旬との観測もありますが)PPIPのスキームにおける買い手はいつになったら公表されるのか、これもまだ伝わってきません。本当に銀行がバッドアセット(レガシーローン、レガシー証券)を入札して官民投資ファンドに売却する動きが具体化してこない限りは銀行の問題は解決への道筋ができたわけではありません。そして、そもそも論として官民投資ファンドにしてもIMFの試算である米国で2兆7000億ドルもの不良資産をすべて買い取るわけではありません。IMFが全て正しいとは言いませんが、この試算通りの額がスタンダードなものなのであれば、少なくとも米当局の認識はあまりにも甘いように感じてならず、本当に今の見通しで大丈夫なのか、かなり心配でもあります。IMFや民間の調査と金融当局と認識に何故これだけのずれが生じてくるのかよくわかりません



・上記のように考えると、金融に関してはまだまだマーケットの撹乱要因になりそうだなぁ、という感じもしています。当面は景気底入れ観測から相場も楽観ムードが強いのですが、金融問題で足元掬われないようにしなければいいなぁ、という感じですね。


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by kabu-gion | 2009-05-11 19:06 | マーケット雑感

SQ=9,389.55

5月限SQは

9,389.55円(推計)

となりました。

なお、上記のSQはあくまでも推計値です。正式なSQは引け後に大阪証券取引所から公表されます。

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by kabu-gion | 2009-05-08 09:25 | SQ

続伸~9,000円再チャレンジ

今日の東京株式市場は続伸しました。


日経平均 8,977.37(+149.11)円
TOPIX 846.85(+9.06)
225先物(09/06) 9,030(+170)円


USD/JPY(15:30) 98.05円(みずほCBリファレンス)



・いつの間にか9,000円ですね。引け値では残念ながら、という感じなのですが。


・NY市場。朝方に発表された3月のシカゴPMIが40.1となったことから買いあげられる展開となりました。その後、懸案だったクライスラーがChapter11を申請しました。またエクソンモービルの1-3月期の決算において2002年以来の落ち込みを記録されたことが嫌気され、プロクター・アンド・ギャンブルも売り上げ減から09年6月通期利益予想を下方修正し、下落していったことが嫌気されました。一方でダウ・ケミカルが市場予想に反して黒字決算を出したことを好感する動きもあり銘柄によって強弱分かれる展開となりました。DJIAは17.61ドル安の8,168.12ドル、NASDAQは5.36高の1,717.30となりました。債券市場は続落。FRBの米国債買い入れオペが30億2500万ドルにとどまったことから一部投資家の失望感を誘う展開、10年債利回りは3.11%(前日は3.10%)。外為市場ではドル円・クロス円が堅調、クライスラーの破綻は織り込み済みで景況感の好転が好感されました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1860万株、買い2480万株、差し引き620万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越し観測となりました。8時30分に経済指標の発表があり、


3月失業率 4.8%(Est.4.6%)
3月有効求人倍率 0.52倍(Est. 0.55倍)
3月全国CPI -0.1%(Est. -0.2%)
3月消費支出 -0.4%(Est. -2.4%)



このような結果となりました。寄り付きは小幅高でスタートした後買い戻しが優勢となる展開、9時38分に8,960円まで付ける場面があったものの、その後はやや戻り待ちの売り物に押される展開、前引けにかけて先物はマイナス圏に押される場面もありました。


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・後場。後場寄りはやや前引けよりも値を切り下げてスタートするも、買い戻し優勢の展開が引き続き継続していった形となりました。8,900円を挟んで上下30円程度の値幅で小動きに終始するものの、このあたりを抜けてきたことで騰勢加速、14時44分には先物で9,000円台に乗せ、現物も14時49分に9,000円台の大台に乗せたのですが、大引けでインデックス売りが出され、結局9,000円には届かなかったものの、週を通してみればほぼ高値引けといった格好となりました。先物は9,000円台での引けとなりました。債券市場は値ごろ感からの買いや海外CTAなどの業者の買いがまとまって入り、堅調地合となりました。JGBFは48銭高の137.47円。外為市場では株高によるドル円が買い優勢の展開、99円台に入る場面もありました。公示仲値以降やや重い場面もありましたが、ロンドン時間では99円台に突入しています。



・今日のところは最初から大型連休を控えてのポジション調整の一日でしたから、売り方の買い戻しに終始した感があるのですが、9,000円台を伺ったのは、実質今日が「SQ前の水曜日」であったので(本来なら「魔の水曜日」という日)、9,000円コールの売り方のヘッジなんかも出されたのではないかとも思われます。ただ、SQがどこで着地をするのか、まだ1週間あってシカゴなりシンガポールで225は動くわけですから、取引日ベースであと1日であってもSQまでまだ1週間もありますから、極めて読みにくい展開であることはいうまでもありません。6日に延期されてもストレステストの結果はやはり気になるものです。ネット証券ではこんなアラームが出ていました。



明後日5月2日(土)から5月6日(水)の間、国内取引所におきましては日経225先物・オプション取引はおこなわれませんが、日経225先物取引においては国内(大阪証券取引所)のみならず、海外のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)等にも上場しており、こちらは上記期間内の5月4日(月)から5月6日(水)の間においても取引がおこなわれております。

明日5月1日(金)のお取引におきましては、夕場取引終了時間(20:00)までに建玉を決済なさらず、翌営業日5月7日(木)に持ち越しとなった場合、連休中の海外市場の動向によっては連休明けの5月7日(木)において価格が前営業日の終値から大きく乖離して取引が開始される可能性がございます。

したがいまして、5月1日(金)のお取引において、同日中にお持ちの建玉を決済なさらないお客様におかれましては、上記の可能性を念頭におかれ、建玉数および差入証拠金の資金量、証拠金維持率等、ご自身のポジション管理には十分ご注意いただきますよう、お願いいたします。



こんな感じですから、連休後のギャップスタートが懸念されますよ、という感じですから、リスクポジションを手仕舞い、内に籠ってトレードするよりもいい天気なのですから外に遊びにでも出かけましょうかね、というトーンが滲み出た中でのコール売り方の買い戻しで急騰した感じですね。



・クライスラーのChapter11に関しては朝方の宮地鉄工さんがブログでおっしゃっていたように今月末のGMに向けての予行演習による計画倒産なんでしょうね。基本的にChapter11で債権債務関係がクリアになった方が物事を進めやすくなります。Chapter7に移行する懸念もありますが、いずれにせよプレパッケージの破産ですから、物事としてはクリアに解釈できるのでしょう。自動車部品メーカーの売掛債権に対しても政府保証が付いた形ですので、いくらかの減損を強いられるのかもしれませんが、それ程大きくはならないだろうという感じです。問題になったCDSに関してもプロテクションの売り手である某「保険業まがいの巨大ヘッジファンド(バーナンキさん談)」に米財務省が溢れる資金を文句を言いながらもそれなりに入れていますので、おそらく清算に関しても混乱はないと踏んだのでしょう。それを見越しての政府による計画倒産だったわけです。そして次は本丸であるGMということになりますね。


・投資主体別売買動向について。


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個人が一手買いの構図ですね。外国人に関しては225先物で637億円売り越していますので、実質は売り越しです。まぁ、先週と同じように「現物の買い」+「信用の新規買い」+「信用売りの返済買い」なのです。一方で信託銀行は389億円の売り越しですね。粛々と売っています。9,000円に乗せてきたらさらに売りバイアスが加わる可能性がありますね。誰が1-3月の底値で一手買いをしてきたのかといえばこういう主体ですので、機械的に利食いを相当出してくるのかもしれませんね。


・それでは今週もお疲れ様でした。よいGWをお過ごしください!!

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by kabu-gion | 2009-05-01 16:58 | マーケット雑感

大幅反発~4月も陽線

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 8,828.26(+334.49)円
TOPIX 837.79(+25.80)
225先物(09/06) 8,860(+330)円


USD/JPY(15:30) 97.36円(みずほCBリファレンス)



・NYが下がるんじゃないかということで一昨日売ってみたものの、下がりませんから反動高なんでしょうね。


・NY市場。朝方発表された米1-3月GDP速報値は-6.1%(Est.-4.9%)となり、民間設備投資と輸出が落ち込んだものの、個人消費支出がプラスに転じたことで、個人消費回復への期待から買い先行で始まりました。ボルカー元FRB議長がBloombergで「米経済は低い水準で底入れしつつある」と指摘し、追加的な景気対策は必要はないとの見解を示したことも買い材料視されました。そしてEST14時15分にFOMCの声明が発表されました。声明文は以下の通り(和訳はロイターより)。


3月の会合以降に入手した情報は、経済が引き続き収縮したことを示している。ただ、収縮のペースは幾分減速しているように見受けられる。

家計支出は安定化の兆しが見られるものの、雇用喪失の継続、住宅資産の減少、信用のひっ迫によって引き続き抑制されている。

弱い売上見通しや与信獲得の困難さが、企業による在庫、設備投資、雇用の削減につながった。

金融市場の状況がある程度緩和したことを一部反映し、3月会合以降、経済見通しは緩やかに改善したものの、経済活動は今後も当面、弱い状態が続く公算が大きい。

しかし、金融市場や金融機関の安定化に向けた政策措置、財政・金融政策上の刺激策および市場の力が、物価安定を伴う持続可能な経済成長の緩やかな回復に寄与すると、FOMCは依然として予想する。

国内外の経済の一段の緩みを踏まえ、インフレは引き続き抑制されると予想する。さらにインフレが当面、長期的に経済成長と物価安定を最も促進させる水準を下回って推移する若干のリスクがあると考える。

こうした状況の中、景気回復を促し物価安定を維持するために、FRBは利用可能なあらゆる手段を用いる。FOMCは、フェデラルファンド金利誘導目標水準をゼロ-0.25%に据え置く。FF金利を長期間、異例に低水準とすることが経済状況により正当化される可能性が高いと予想する。すでに発表のとおり、住宅ローン・住宅市場を支援し、民間クレジット市場の全般的状況を改善するため、FRBは年内に政府機関が保証するモーゲージ担保証券(MBS)を最大で総額1兆2500億ドル、政府機関債を最大2000億ドル購入する。さらに、秋までに最大3000億ドルの米国債を買い入れる。FOMCは経済見通しや金融市場の状況の進展を踏まえ、証券買い取りの時期と総額を引き続き検討する。FRBは、幅広い流動性プログラムを通じ、家計や企業向け与信の拡大を促し、金融市場の機能を支援している。FOMCは引き続き、金融・経済の動向を踏まえてFRBのバランスシートの規模や構成を慎重に監視する。


今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ダドリー副委員長、デューク、エバンズ、コーン、ラッカー、ロックハート、タルーロ、ウォーシュ、イエレンの各委員。



とのものとなり、追加の金融政策は行わなかったことで株式はあまり反応せずとなりました。米経済へのやや楽観的な見通しからドル円・クロス円が買い進まれました。その後Bloombergがオバマ大統領がクライスラーのChapter11適用の申請計画を30日に発表するとしてやや値を削りました。DJIAは168.78ドル高の8,185.73ドル、NASDAQは38.13高の1,711.94となりました。債券市場はFOMCを受けて下落、追加的な緩和策が示されなかったことや経済見通しの楽観的な見方が嫌気されました。30年債は4%台乗せとなりました。10年債利回りは3.11%(前日は3.00%)。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り1890万株、買い2890万株、差し引き1000万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越し観測となりました。8時50分に3月の鉱工業生産指数の発表があり、市場予想+0.8%に対して、

+1.6%

となりました。これを受けSGXでも買いで反応しました。寄り付きは買い気配でスタートし、8,750円での寄り付きのあと9時10分には8,800円台に先物は乗せていきました。その後は8,800円台レベルでの保ち合いとなり、10時3分に8,850円を付け、10時40分に8,860円までありましたが、上下のレンジはわずか40円程度の狭い値幅での取引に推移していきました。


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・後場。後場寄りは先物で8,850円となりました。米紙がクライスラーの破綻の可能性についていくつか報じていたことからドル円がやや軟調に推移、先物もやや値を削り、一時8,770円までありましたが、それ以降は月末要因でのドレッシング期待が全般を支える形になりました。13時37分に日銀の政策決定会合の結果が発表され、全員一致で無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.1%に据え置くとしたものの、とりわけ目新しい材料に乏しく、株式市場への反応は限定的となりました。14時台に入って以降はもみ合い、8,810-8,850円の中での狭い値幅に終始しました。結局そのまま引け、現物は8,800円台で取引終了、先物は高値引けとなりました。債券市場は急落してスタート。米債が売られた流れを引き継いで動き、株高や鉱工業生産指数の上振れも嫌気要因となりました。その後はやや買いも入り持ち直してJGBFは31銭安の136.99円。外為市場では公示仲値(97.78円/三菱東京UFJ銀行)以降クライスラーの材料で97.10円まで売られる場面もありましたが、ロンドン時間でやや持ち直しの動きとなっています。



・今日の反発は一昨日DJIAが結構急落するんじゃないか?ということで売られてきた反動なんでしょうね。結局8ドル安の後に168ドル高でしたから、こんな感じで元のレンジ相場の中心~上限近辺まで戻ってしまったという感じなのでしょうね。



米国のGDPについて。詳しく見ていくと、個人消費支出の部門において、


2008年Q3 -3.8%
2008年Q4 -4.3%
2009年Q1 +2.2%


と反発しています。反発したものにおいて特に大きなウエイトを持つ耐久消費財の部門では、


2008年Q3 -14.8%
2008年Q4 -22.1%
2009年Q1 +9.4%


に反発しています。これまでの経済データを把握している限りにおいては自動車ではなくて電気製品が持ち直したのだろうと思います。この点個人消費支出が上振れしたのはまずまずだったのかなぁ、という感じです。民間設備投資の落ち込みは住宅設備の落ち込みと考えてよく、これはあらかじめ市場には織り込まれていたんだろうと思います。


・但し、日本の株式相場的視点からすると気がかりなのが輸入の落ち込み


2008年Q3 -3.5%
2008年Q4 -17.5%
2009年Q1 -34.1%


となっており、加速度的に輸入が落ち込んでいます。おそらく自動車や産業用機械などで対米輸出が相当落ち込んでいるのかな?という感じですね。これはグローバル経済的にも深刻で、外需に頼む我が国だったり中国などの新興国のお得意様はもちろん世界の大量消費地である米国、その米国が外から物を買ってくれない傾向には警戒しておいた方が良いのかもしれません。これについてはまだ下げ止まり感がありませんので、今後の推移には注視しておく必要があります。



・展望リポート。景気の現状については「大幅に悪化している」という判断を据え置き。09年度は「悪化のテンポが徐々に和らぎ、次第に下げ止まりに向かうと見られる」としています。海外経済も「当面は悪化を続ける」とする一方で在庫調整や中国の景気対策から「下げ止まりを示唆する動きが見られ始めている」としました。金融環境についてはコマーシャルペーパー(CP)・社債市場の発行環境は改善するなど、昨年後半と比べると逼迫度合いはやや緩和している」との認識を示したうえで、「企業業績の悪化を背景に、資金繰りや金融機関の貸出態度が厳しいとする先が増加するなど、全体としては厳しい環境が続いている」として、まぁ、リポートの内容は結構厳しめな見方をしています。


・GDPについては2009年度を前回の-2.0%から-3.2%の下方修正、これは驚きはないのですが、CPIの下振れは結構印象的で、2009年度は前回の-1.1%から-1.5%、2010年度は-0.4%から-1.0に下方修正したのは、日銀は結構デフレ圧力に関してシビアにみていると考えた方がよいと思われます。このあたりはまだ債券市場を中心に織り込まれてはいないようにも思われますので、これを受け今後の市場はどのように動くのか注視してみたいと思います。


・今月は陽線引けでした。来月はどうなりますか。

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by kabu-gion | 2009-04-30 17:01 | マーケット雑感

急反落~金融問題再燃ムード

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 8,493.77(-232.57)円
TOPIX 811.99(-21.11)
225先物(09/06) 8,510(-240)円


USD/JPY(15:30) 95.84円(みずほCBリファレンス)




・無いとこ安値引けで保ち合いを下にブレーク、あんまり良くないですね。


・NY市場。豚インフルエンザが材料視されました。REIT最大のホスト・ホテルズ&リゾーツが15%の下落、デルタ航空やUALなどの空運株も大幅安となるなど売り優勢で始まりましたが、GMがリストラ案としてディーラーや人員削減の規模拡大を前倒しして実施し、440億ドルの債務圧縮計画として社債と株式の交換を提案、社債保有者の受付を開始とする方針から同社株などが買い進まれ、指数は一時プラス圏に推移する場面もありました。しかし、パンデミック・リスクから原油が安くなるとエネルギー関連にも売りが出され、指数はマイナス圏での引けとなりました。DJIAは51.28ドル安の8,025.00ドル、NASDAQは14.88安の1,679.41となりました。債券市場は堅調。豚インフルエンザの問題から安全資産に着目した買いが入り、2年債入札では外国中銀を含む間接入札の落札全体に占める割合が28.7%(前回は53.1%)となったものの応札倍率が2.72倍(前回は2.71倍、過去10回平均では2.42倍)だったことから無難な入札と受け止められ、結局買い材料となりました。10年債利回りは2.91%(前日は3.00%)。外為市場では豚インフルを嫌気して新興国通貨に売りが出されドル・円が買われる展開となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、10社ベースで売り2360万株、買い2280万株、差し引き80万株の売り越し、金額9社ベースでは買い越しとの観測となりました。寄り付き前の8時50分に発表された3月小売販売額は前年比-3.9%(Est.-4.2%)だったものの、これに対する反応は限定的となりました。寄り付きは小幅安でスタートしました。その後は小動きに推移したものの、与謝野財務相の閣議後の会見で「日本の証券・銀行の損失、資本の中で余裕でカバーできる」との見方を示したことから金融株がプラスに浮上、全般も買い優勢の地合となっていき、9時38分には一時先物で8,820円まで買い進まれる場面までありました。しかし、上値での戻り売りの圧力が大きく、買い一巡後はもみ合いの展開からやや売り物優勢となり、10時40分には8,750円まで売られる場面もありました。ただ、押し目では買い向かう動きもあり、前場は堅調の引けとなりました。


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・後場。上海市場や香港市場がパンデミック・リスクで続落しており、外為市場でもドル円が96円台前半のところまで売られていく動きから後場寄りは昨日と同じようにギャップダウンで始まりました。その後は8,750円まで戻していき指数もプラス転換する場面がありましたが、13時過ぎにウォール・ストリート・ジャーナル電子版で"Fed Pushes Citi, BofA to Increase Capital (FRBはシティとバンカメに増資を要請)"と伝えられ、金融問題が再燃した形でドル円・クロス円が下落していくのに合わせて先物にもまとまった売り物が出され、ここ数日来のレンジである8,600円台後半レベルを割り込むと下げが加速していきました。とりわけ25日移動平均線を現先ともに割り込んでいってからは売り一辺倒の展開、14時12分には8,540円まで売りが出されていきました。その後8,600円まで買い戻される場面もあったものの、ドル円が落ち着かない動きであったり、休日控えということもありヘッジ売りが加速していき、8,500円まで売られて現物は安値引け、先物も一時8,490円までありました。債券市場は堅調。米債が買われた流れを受け継ぎ、金融問題やパンデミック・リスクを意識し買い戻し優勢の展開、JGBFは63銭高の137.30円。外為市場ではWSJ報道から一気に円買いの動き、ドル円は96円割れとなりました。ユーロは1.30のオプションの防戦買いも入って東京時間ではそのラインが意識される展開となりました。



・今日の相場はリスク回避の動きが嵩んでしまって、CTAなどの株先売り/債先買いがあったという観測がありました。CTA御用達のクレディスイスあたりが結構売りを出していましたので、そういう動きの痕跡もありますね。ただ、場中はダウ先物が100ドル以内の下げに収まっていたので、ちょっとテクニカル的なヘッジ売りが嵩んだ可能性があります。


・レンジをブレークしたときの下方バイアスが高まるという話をすればそれまでなのでしょう。しかし、よくよく考えてみればSQ前のふるい落としの可能性があったのでしょうね。実は5月限のSQってまだまだ先で残存日数こそ残り8日もありますが、売買ベースでは今日の取引含めてあと4日しかありません。そういった中で保ち合いのレンジ相場がここ数週間続いており、さらに大型連休を挟んでいますから、オプション市場ではセータ狙いの売りが結構膨らんでいました(プット8,500円は建玉は2万枚強)。従って日経IVは4月23日にリーマンショック以前のレベルの27.9まで下がっていました(それだけオプションが売られていたということ)。その結果プット8,500円に関しては今日のザラ場では60円までの安値がありました。しかし、デルタは依然としてあり、相場が下方にブレークし、ボラティリティが上昇するとデルタも加速度的に大きくなることから先物市場にもそれなりにデルタヘッジの動きが出されていった可能性があるわけです。


05P85の日中のデルタ推移


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プット8,500円については、かつてならボラも高く僅か300円OTMのプットオプションなんてこれだけの残存日数で60円まで売られる場面はなかったのです。しかし、今月はこういった特殊要因や保ち合い相場の結果からセータ及びボラ低下狙いの売り方が調子づいてしまったのですので、その反動から200円まで買われてしまうと担がれるリスクが大きくなり、当然先物にもヘッジを出さざるを得ないことになります。さらには裁定残の積み上がりのピッチも速いですから、裁定解消の動きが出ればそれが全般相場を下押しするという典型的な相場だったと思います。



・そして信用残が高値圏でのレンジ相場で積み上がったのが今後の需給の懸念材料となるのでしょうか。三市場信用残では


信用売残 952,397(-22,730)百万円
信用買残 1,087,390(+65,113)百万円
信用倍率 1.13倍(前週は1.04倍)



こんな感じで買い残だけが増えています。幅広い銘柄で買い残が増えており、銀行やバリューの資源・素材、材料株あたりまで増加しています。3週ほど前からこの信用の動向には注視する必要があるとしたのは、高値圏で掴んだ買い方のしこりが形成され、レンジを下方にブレークして調整入りするならば、後々これらが戻りを抑えてしまう可能性が大きいのでは?ということです。特に数週間もみ合ったゾーンから下に放れてしまえば、このゾーンのしこりは大きくなり、8,800-9,000円のゾーンでの戻り売り圧力が今後非常に大きくなる懸念があります。これをこなしていくには値幅なり日柄なり必要なのでしょうね。経験則で外国人はあまりリスクを取りづらく、年金が売ってきているゾーンで個人が買い付いた感じがあってあまりいいイメージはないのですよね。



・今日のカタルシスはパンデミック以上にストレステストへの思惑ということだったわけですが、5月4日に発表ですから、実際どのようなものになるのかについては、今後非常にマーケットは神経質になっていくのでしょうね。少なくとも、時価会計を緩和してすべての銀行が合格なら出来レースと書いた記憶がありまして、やはり厳格に査定して必要に応じて増資することが必要となるのは自然な成り行きにも思えますが...



・それでは休日をお過ごしください。

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by kabu-gion | 2009-04-28 17:16 | マーケット雑感

小反発~パンデミックリスク浮上?

今日の東京株式市場は反発しました。


日経平均 8,726.34(+18.35)円
TOPIX 833.10(+3.05)
225先物(09/06) 8,750(+10)円


USD/JPY(15:30) 96.69円(みずほCBリファレンス)




・上値が重いところに嫌な材料を消化しなければならないのは困ったかなぁ、という感じですね。


・NY市場。朝方発表された決算ではフォードがEPSベースで0.75ドルの赤字(市場予想は1.24ドルの赤字)、アメックスが0.32ドルの黒字となりこれも市場予想の倍となったことや、経済指標では3月の耐久財受注が市場予想-1.5%に対して-0.8%と上振れしたことを手掛かりに買い先行で始まりました。3月の新築住宅販売件数も市場予想32万2000戸に対して35万6000戸(前月比-0.6%)となり、これも支援材料となりました。FRBがストレステストの結果についての手法や詳細など発表し、大手19行は大部分基準を「十分に上回る」余剰資本を確保しているとの見方も好感され、金融株は大幅高となりました。DJIAは119.23ドル高の8,070.29ドル、NASDAQは42.08高の1,694.29となりました。債券市場は軟調。今週に1010億ドルの入札を控えていることから買い見送り。FRBが買い入れを始めて以来初めて10年債利回りは3%に乗せました。結局10年債利回りは3.00%(前日は2.93%)。外為市場は1-3月英GDPが予想以上のマイナス成長だったことを嫌気してポンドが全面安、本邦証券取引等監視委員会によるFXレバレッジ規制を嫌気してクロス円も売られる展開となりました。G7に関しては世界経済の落ち込みペースは減速した、安定化の一部兆候が表れているという声明となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り2280万株、買い2680万株、差し引き400万株の買い越し、金額9社ベースでも買い越し観測となりました。早朝から豚インフルエンザがメキシコ中心に感染拡大していることからダウ先物が100ドルを超える下げ、外為市場でもメキシコペソが売られたほか、感染が見つかったとされるNZドルなども売られる展開となっていたことから、寄り付きはCME225先物の清算値(円建てで8,900円)にははるかに及ばない、8,810円で始まりました。その後まとまった売り物が出され、9時10分には8,730円まであったものの、全米自動車労組(UAW)が2007年の労働協約修正や退職者向け医療保険基金をめぐり、クライスラー・フィアット・米政府と合意に達したことが明らかになり、買い戻しを誘う展開となりました。9時46分には寄り付きの高値に並び、10時には一時8,850円まで買い進まれる場面もありましたが、さすがにこの水準では戻り待ちの売りも控えており、上値は重い展開となりました。前引けはやや伸び悩んだ水準での引けとなりました。


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・後場。豚インフルエンザ懸念からアジア市場が総じて軟調、ダウ先物も下げ幅拡大、海運決算もネガティブなものとなり、後場寄りはギャップダウンで始まりました。海運株は3社とも売り気配スタートとなりました。その後は業績懸念から輸出関連も弱く、12時58分には現物指数もマイナスに転じました。先物で一時8,650円まで売られたものの、再編思惑から金融株がしっかりしていたことから下値も限定的となり、その後は買い戻しなどを誘う展開となりました。その後14時台に掛けては8,700円を挟んだところでの値動きとなり、やや方向感がない展開となりましたが、引けにかけてやや引き締まりの動き、現先ともに小幅反発して引けました。債券市場は軟調。具体的に年限別の国債発行計画が出揃ったものの、需給懸念は燻る展開、株安でも売られていく展開となりました。JGBFは48銭安の136.67円。外為市場では米国の中小銀の破綻や豚インフルへの懸念からリスク回避の動き、ドル円は一時96.50円まで売られる場面までありました。



・今日の相場は8,800円台で寄り付いたものの、上値の重さが嫌気される展開となって、後場に海運の決算がネガティブでSGXに売り物が出されたりしていて、こういった流れで下げに転じる場面もあってという感じで、相変わらず保ち合いの展開が続いている感じですね。個別でダイワボウとかシキボウとかバイリーンだとか日油だとか栄研化学だとか中外製薬だとかが人気になっていましたね。ダイワボウは5921万株の買い注文を残してという感じですから、数日間はこの話題で持っていくのでしょうね。



・ただ、豚インフルという話は材料株を持ち上げるには格好の材料だったものの、指数レベルでものを考えるときには明らかにマイナスに作用した感じもします。いわゆる「パンデミック・リスク」を考える必要がどうしても出てきます。直近でこのようなものが騒がれたのは鳥インフルエンザ、その前はSARSだったわけなのですが、SARS渦は結構実体経済に響いたところがあって、2003年に香港当局がGDP予測を1.5%下方修正した経緯があり(くわしくはこちらのレポートを参照)、中国の経済の成長にブレーキをかけました。今回の豚インフルではまだ初動の段階であり経済活動に影響はまだ及んでいないので、このあたりは冷静に推移を見定めていく必要があろうかとは思いますが、人や物の流れなどがなくなっていくと実体経済を下押しする圧力にもなりかねません。そして北米からの資金流出などがあるのかどうか、というところで注意が必要になります。ロイターの豚インフルの特集サイトでは感染マップを載せていたりしていますので、今後の推移を見守る必要があります。


・上記のパンデミック・リスクが株安・ドル安懸念となっているのですが、今週は米国の債券安へのバイアスも強まり、下手をすれば米国の「トリプル安」リスクを抱えた週になる可能性があります。今週、米財務省は27日に2年債400億ドル、28日に5年債350億ドル、29日に7年債260億ドルの入札を行うことを予定しています。すでにFRBがFOMCで米国債買い取りを決めた水準である10年債利回り3%に乗せてきており、買い入れ以上に需給緩和懸念が相当強い地合となっている中での1010億ドルの入札ですから、明日以降のNY債券市場の動向には要注意となります。毎回入札結果を睨みつつの動きとなっていくのかもしれませんね。



・今週はただでさえ、クライスラーの問題(今日の合意で破綻回避との見方もあるような感じですが)やらストレステストの思惑やら米Q1GDPなど経済指標が盛りだくさんだったりやら本邦企業決算の発表の最初のヤマ場だったりやら、という感じの中でのこういった揺さぶり材料があって、それにゴールデンウィークですから余計に神経質な展開となるのかもしれません。


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by kabu-gion | 2009-04-27 17:21 | マーケット雑感

今週の予定

今週の予定をまとめておきます。


【国内】

28日 3月小売業販売額
30日 日銀金融政策決定会合、経済・物価情勢の展望3月鉱工業生産
5月1日 3月失業率、3月有効求人倍率、3月全国CPI、4月都区部CPI、3月家計調査

【海外】

28日 米FOMC(~29 日)、米4月コンファレンスボード消費者信頼感指数 
29日 米1-3月GDP速報値
30日 4月ユーロ圏CPI、3月米個人所得・消費支出、4月シカゴPMI、クライスラーが追加支援を受けるためのフィアットとの提携合意期限
5月1日 4月米ミシガン大消費者信頼感指数確報値、4月米ISM製造業景気指数、4月米製造業受注、4月米自動車販売


このようなところとなります。とりわけ日銀金融政策決定会合と展望リポートが注目されます。海外ではFOMCでしょうか。可能性は少ないとされていますが、国債買い入れの増額も指摘する向きもありますが、どうなるでしょうか。あとは国内企業決算が相次ぎます。国内企業決算発表スケジュールはこちらからどうぞ。

今週の見通しについて詳しくは二段波動研究会の会員様向けにレポートにて書いております。よかったら是非どうぞ。

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by kabu-gion | 2009-04-26 21:25 | スケジュール

反落~週末のポジション調整?

今日の東京株式市場は反落しました。


日経平均 8,707.99(-139.02)円
TOPIX 830.05(-9.45)
225先物(09/06) 8,740(-90)円


USD/JPY(15:30) 96.89円(みずほCBリファレンス)



・今日はいろいろ忙しく、所用があって遅くなりました。やや簡潔に書いていきます。



・NY市場。寄り付きは小動きとなりましたが、10時に3月の中古住宅販売件数が発表され、前月比-3.0%と市場予想を下回るものだったり、新規失業保険申請件数が64万件に増加、受給総数が過去最高となったことが株価の重石となりました。やや神経質な展開となるも、引け間際にフィフス・サード・バンコープやPNCフィナンシャル・サービス・グループが市場予想を上回る決算を発表して金融株に買い戻しが入り、UPSの業績悪を相殺して高く引けました。DJIAは70.49ドル高の7,957.06ドル、NASDAQは6.09高の1,652.21となりました。債券市場は小幅高、財務省が来週の入札が総額1010億ドルの規模になると発表するも、FRBが今週2度目の買いオペで70億ドルを購入、需給の強弱材料をこなしながらの展開となりました。10年債利回りは2.93%(前日は2.94%)。外為市場ではユーロ圏製造業PMIやクレディ・スイス決算でマインド改善、ユーロが買われました。



・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、売り2290万株、買い1400万株、差し引き890万株の売り越し、金額9社ベースでも売り越しとの観測となりました。寄り付きは前日とあまり変わらない水準、8,840円で寄り付いたのですが、NYタイムズが来週にもクライスラーがChapter11を申請する見込みであると伝えられたこともあって売りが優勢となっていきました。ドル円・クロス円が軟調に推移し、リスク回避姿勢からまとまった売り物が出され、一時8,750円まで売られましたが、9時58分にBloombergでみずほFGが劣後債の発行登録を実施したことが報じられ、10時4分に同社株に196円に9,000,500株もの大口買いが入ったことをきっかけに銀行株が一段高、TOPIX型主導で下げ渋りの展開、その後は戻り基調となり8,860円のところまで戻してプラスに転じる場面もありました。前引けは小幅安で終えました。


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・後場。後場寄りは昼休み中にドル円が一段安となった流れを受け寄り付き後は小動きも、13時過ぎからまとまった売りが出されて8,720円近辺のところまで売られていき、さらにドル円が97円割れのころまで突っ込むと14時11分に8,690円まで売られたところで売りは一巡し、その後は週末のポジション調整の動きに終始しました。結局引けは安値圏で今週の取引を終えました。債券市場は引けにかけて現物債に売りが出され、小安くなりました。JGBFは11銭安の137.15円。外為市場ではドルが売られていく展開となりました。ストレステストについてKBWが独自調査を行った結果総額1兆ドル程度の増資が必要と朝方伝えられ、昼にかけて97.50円のオプショントリガーに絡む売りが出され、一気に96円台まで下落していく展開となりました。ロンドン時間では96円台後半のところでの取引となっています。



・今日の動きはストレステストの結果を今晩にも銀行に伝えられると報じられたり、いよいよビッグスリーの一角クライスラーのChapter11のカウントダウンが始まったという感じで、好材料もなく下げてしまったという感じです。


・みずほは大商いだったのですが、あれで良いのでしょうか?と、ふと思いました。劣後債発行でダイリューションが起きないと踏んだので一斉に買い戻しが入ったという感じなのでしょう。しかし、実際決算が出てみないと何ともいえないのですが、本当にTier1増資(普通株なり優先株)が必要ないのか?といえばどうなのか、という疑問は残ります。決算発表をみないことには分かりませんが、12月時点でのコアTier1比率は1.57%と国内金融機関の中でも財務は弱く、さらに今期も与信管理が厳しく問われるような景気情勢で本当に劣後債発行だけで財務がやっていけるのかについては甚だ疑問があって、そのうち普通株なり優先株増資があるのでは?という感じもするのですよね。GS証券のアナリストがTOPIXが700でTier1比率を8%に引き上げるには9000億円の増資が必要だと推計し、それを見越してコンビクション・リスト・セルを継続してターゲットプライスを150円から130円にしているようですから、将来的なダイリューションの懸念は燻るままでしょうね。


・今晩はG7。この間のG20金融サミットの如く財政拡大で欧州と日米が対立するのでしょうか?まだまだ国際協調が必要なだけに足並みが揃うことができるかどうか、注目でしょう。またストレステストの行方がますます思惑を呼んでおり、どうなるのかな?という感じでちょっと神経質な相場が続きそうですね。



・それでは今週もお疲れ様でした。良い週末をお過ごしください。


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by kabu-gion | 2009-04-24 20:04 | マーケット雑感

後場一段高~強弱材料をこなしながら

今日の東京株式市場は上伸しました。


日経平均 8,847.01(+119.71)円
TOPIX 839.50(+9.54)
225先物(09/06) 8,830(+80)円


USD/JPU(15:30) 98.03円(みずほCBリファレンス)




・昨日と同じように捉えどころのない展開でしたが、後場後半から引き締まりました。



・NY市場。朝方発表されたモルガン・スタンレーのQ1決算において純損失が51億7800万ドル、ESPベースでは0.57ドルの赤字と市場予想(0.09ドルの赤字)を下回る内容となり、またIMFの09年世界経済見通しを-1.3%に下方修正されたことから売り先行で始まりました。しかし、FHFA2月住宅価格指数は前月比+0.7%となり2カ月連続で上昇となったことを受け買われる場面もありました。しかし、GMが6月1日に返済期限を迎える10億ドルの債務について自発的交換ないしは破産裁判所を通じた債務再編を行う見通しのため返済の可能性は低いとしたことを嫌気して同社株が一時5%下落する展開となり、さらにはストレステストへの懸念から終盤に掛けて売り優勢の展開、DJIAは82.99ドル安の7,886.57ドルで引けました。一方でハイテク関連はアップルの好業績を先取りした形で2.27高の1,646.12となりました。債券市場は軟調、住宅価格の上昇からリセッションの最悪期は過ぎたとの見方から、10年債は一時2.97%まで上昇しました。ただ、株安で下げ渋り、10年債利回りは2.94%(前日は2.90%)。外為市場では英財務省が2000億ポンドの国債発行を決めたことやダーリング財務相が英国は第二次世界大戦以降最悪のリセッションであることを述べたことからポンドが売られる展開となりました。


・東京株式市場・前場。寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、11社ベースで売り1440万株、買い1430万株、差し引き10万株の売り越し、金額9社でも売り越しとの観測となりました。寄り付きは野村の投信設定に関する思惑で買い先行、CME225先物ドル建て清算値の8,795円に鞘寄せして8,800円でのスタートとなりました。しかし、先物に売りが出され、三井物産の減額修正や野村HDの最終赤字7000億円観測報道が嫌気される展開でその後9時25分にTOPIXがマイナスに転じていきました。外為市場でドル円が97円台で一段安となる動きも投資家心理を冷やし、その後9時52分には225先物で8,700円を割り込み、さらに10時8分には一時8,640円まで売られる場面までありました。一方でGSがトヨタをコンビクション・リスト・バイにしたことを受け同社株が堅調推移といった形となり、下値を売り叩く動きも限定的、前場は安値からやや戻しての引けとなりました。


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・後場。後場寄りは前引けよりもやや安いところで始まり、その後8,650円まであったものの、前場の安値をキープしたことから買い戻しも入り、13時台には現物もプラスに転じ、8,750円近辺でのもみ合いとなりました。みずほフィナンシャルグループが前期最終5000億円の赤字見通しであると日経の観測記事が流れましたが、市場では織り込み済みとの見方から小幅安推移となっていたことでその材料が相場に与える影響は軽微なものとなりました。一方で自動車株が一段上値を試すようになると先物にも買いが入り、14時過ぎには8,800円台をブレークする動きとなりました。クレディ・スイスのQ1決算において純利益が予想を上回る20スイスフランとなったとのフローも追い風。上げ幅を拡大して14時48分には一時8,880円まで買い進まれる場面まであり、結局高値圏での引けとなりました。債券市場は朝方はしっかり、2年債入札も順調だったことを受けたものの、後場の株高で失速、JGBFは5銭高の137.26円。外為市場は小動き、株価にらみの展開となりました。ロンドン時間に入っても98円を挟んだ動きとなっています。



・今日のところは、野村・三井物産・みずほの業績に関するネガティブな材料に対して、米国でのアップルの好決算、トヨタのGS買い推奨、そしてクレディスイスの好決算が対立する感じだったのでしょうけど、好材料が勝ったという感じなのでしょう。GWについての需給要因、すなわち逆日歩が付いている銘柄に関してはカレンダー上、これをまたぐと6営業日の売り方のコストがかかるという状況ですから、好取組銘柄には買い戻し圧力がT+4の応答日である27日まで日々増してきていることもあるのでしょうね。
 


・そのGWには再三再四ストレステストの結果が出されます。アク抜けするという考え方もありますし、場合によってはショック安もある、なんていう感じで売り方も買い方も一旦ポジションを○にしたいということもあるのでしょう。そのストレステストについて気がかりな記事がWSJに載っていました(ロイター記事参照)。まとめると、2010年末に失業率が10.3%のシナリオで、各金融機関は2年間の損失として、


①第一抵当モーゲージ・ポートフォリオで最大8.5%
②ホームエクイティ関連で11%
③商業・産業ローンで8%
④商業用不動産ローンで12%
⑤クレジットカード・ポートフォリオで20%


このような損失を想定する必要があって損失額はTier1の半分規模に超える規模に拡大する可能性があるのだそうです。この間もバンカメ決算の時に指摘しましたが、米国のリセッションが深刻化すればモーゲージ関連以上にクレジット・カードの貸し倒れが大きくなるとのことで、このあたり金融機関にとって資産価格の下落よりもマクロの悪化こそが今後の悪材料として意識されるということです。そしてそれを払拭するためには、金融機関の時価会計を緩和している中、不透明な財務状況の中で明確な基準で追加資本増強を行うことが必要になっていくのかな?という感じです。あまり曖昧にしてしまうと市場では疑心暗鬼を深めることになることはいうまでもありません。


・投資主体別売買動向について


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外国人に関しては現物9億円の売り越しとなるも225先物で493億円の買い越しですから、実質な買い方という感じで、それに個人の新規の信用買い+売りの返済買い+現物買いで1305億円の買い越しとなるものの、やはり信託銀行が売り越しという感じで、この構図は2週連続。生損保以外の金融法人も売り越しです。やはり3月月中平均(7,764.58円)から15%も上昇した9,000円台では当然株式を益出ししてアンダーウエイトの債券を買うリバランスの動きも出てきます。これが上値の圧迫要因ですね。投信もやれやれの解約に伴う売りが出されているという感じなのでしょう。そんな感じで上値を追うにしても底値圏で大きく買い支えた投資家が売ってきているのですから、これをこなすにはそれなりの買い主体が吸収していかないといけないというのは言うまでもないのところです。


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by kabu-gion | 2009-04-23 17:14 | マーケット雑感